Oracle® Solaris 11.2 仮想化環境の紹介

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更新: 2014 年 12 月
 
 

計算の仮想化

1 つ以上の仮想化テクノロジを使用して、ワークロード密度を最大化できます。たとえば、SPARC M5-32 システムの 1 つ以上の物理ドメインにある Oracle VM Server for SPARC 論理ドメイン内で実行するよう複数のゾーンを構成して、さまざまな仮想化テクノロジの利点を活用できます。

図 1-1  環境内での Oracle Solaris 仮想化テクノロジの使用

image:図に、次のテキストで説明するように、環境内で各 Oracle Solaris 仮想化テクノロジを使用する方法を示します。

    次に、Oracle Solaris 11.2 の各仮想化テクノロジを環境内で使用する方法について説明します。

  • Oracle Solaris ゾーンを使用して、ワークロードの効率およびスケーラビリティーを最大限に高め、Solaris 8、Solaris 9、Oracle Solaris 10、および Oracle Solaris 11 のワークロードを新しいハードウェアシステムに移行します。Oracle VM VirtualBox と Oracle Solaris カーネルゾーンを x86 上の Oracle Solaris OS システムで同時に実行すると、このシステムがパニックを起こす可能性があります。

  • Oracle Solaris カーネルゾーンを使用して、大域ゾーンとホスト自体からのカーネルゾーンの独立性を強化します。この構成は、オペレーティングシステムのインスタンスとそのアプリケーションのセキュリティーを強化します。

  • Oracle VM Server for SPARC を使用して、サポートされている SPARC T シリーズシステムと SPARC M シリーズシステムに別の Oracle Solaris 10 と Oracle Solaris 11 環境を配備します。

  • Oracle Solaris 10 OS や Oracle Solaris 11 OS などをゲストとして含む異機種オペレーティングシステムを持つサーバーを配備するには、Oracle VM Server for x86 を使用します。

  • ソフトウェアを異機種環境で開発およびテストするには、Oracle VM VirtualBox を使用します。

    Oracle VM VirtualBox は、既存のオペレーティングシステム上で、変更されていない 32 ビットおよび 64 ビットのオペレーティングシステムを、Intel および AMD プロセッサ上の仮想マシンとして直接実行できます。

  • Oracle SPARC M シリーズサーバーで物理ドメインを使用して、電気的に隔離されたドメインに異なる種類の Oracle Solaris 10 および Oracle Solaris 11 オペレーティングシステムを配備します。各ドメインは、他のドメインからの分離および隔離を M シリーズサーバーのソケットレベルで提供するか、電気的な隔離を提供するためにボードレベルで提供します。各ドメインでは、バージョンの異なる Oracle Solaris 10 または Oracle Solaris 11 OS を実行できます。