Oracle® Solaris 11.2 仮想化環境の紹介

印刷ビューの終了

更新: 2014 年 12 月
 
 

SPARC T5-2 システムでの組み合わされた仮想化環境の目的

この章では、いくつかの仮想要素を含む既存のシステムの可能性のある統合について説明します。この統合を実装することで、次の目的を達成できます。

  • 既存の Oracle Solaris 11、Oracle Solaris 10、および Solaris 8 サーバーを単一の SPARC サーバーに統合します。

  • 仮想環境の排他的使用によって、ハードウェアとソフトウェアの効率を高め、システム保守を効率化します。

  • Oracle Solaris カーネルゾーンを使用することによって、同じサーバーで、異なる SRU や更新スケジュールでアプリケーションを実行します。

  • 各アプリケーションをその独自のゾーンまたはゲストドメインで実行して、分離を維持し、アプリケーションモニタリングを実行します。

図 2-1  単一の SPARC T5-2 システムへの既存のシステムのマッピング

image:既存の Oracle システムおよびレガシー Solaris システムを統合する仮想化環境の図。

次の移行と統合が実行されます。

  • 2 つの Oracle Solaris 11.1 システム Sol11_sys1Sol1_sys2 は、Oracle Solaris 11.2 ゲストドメイン ldg1ldg4 で実行します。ゲストドメイン ldg1ldg4 は、ネイティブ Solaris ゾーンとカーネルゾーンでアプリケーションをホストします。

  • Oracle Solaris 10 システム Sol10_sys1 が Oracle Solaris 11.2 OS でホストされる solaris10 ブランドゾーン Sol10_zone に移行されます。

  • Solaris 8 システム Sol8_sys1 は Oracle Solaris 10 ゲストドメインで実行します。

  • 2 つの Solaris 8 システム Sol8_sys2Sol8_sys3 は Oracle Solaris 10 ゲストドメインの solaris8 ゾーンに移行されます。