16アプリケーション・ツールキット構成
この章の内容は次のとおりです。
アプリケーション・ツールキット構成の概要
Oracle Fusionアプリケーション・ツールキット(ATK)には、すべての製品ファミリのユーザーが使用できる多数のコンポーネントが用意されています。これらのコンポーネントには、アプリケーション・ヘルプ、「レポートおよび分析」ペインおよびウォッチリストが含まれます。「設定および保守」作業領域で、「アプリケーション拡張」機能領域のアプリケーション・ツールキット・タスクを使用して、これらのコンポーネントの一部を設定します。
タスク
「アプリケーション拡張」機能領域の次のタスクを使用します。
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作業領域にレポートをマップ: 「レポートおよび分析」ペインで特定の作業領域に対して使用可能な内容を決定します。
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ウォッチリスト・オプションの設定: ウォッチリストに表示される内容と項目のリフレッシュ頻度に影響する設定を定義します。
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アプリケーション・ツールキット管理者プロファイル値の管理: 一部のアプリケーション・ツールキット・コンポーネントの動作に影響するプロファイル・オプションを設定します。
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この機能領域のその他のアプリケーション・ツールキット・タスクは、ヘルプを設定するために使用します。
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ヘルプの設定オプション
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ヘルプ・テキスト管理職務の割当
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ヘルプ・セキュリティ・グループの管理
 
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作業領域へのレポートのマップ
「レポートおよび分析」パネル・タブの設定
多くの作業領域には「レポートおよび分析」パネル・タブがあり、そこに表示される分析とレポートは、作業領域に応じて異なります。ビジネス・インテリジェンス(BI)カタログから特定の作業領域にレポートをマップして、その作業領域で使用できる内容を定義できます。このマッピング・コンテキストでは、レポートで分析とレポートの両方が参照されます。ユーザーが加えた変更内容は、ユーザーがマップしている作業領域にアクセスできるすべてのユーザーに適用されます。
ユーザーの作業領域からのレポートのマッピング
ユーザーの現在の作業領域にレポートをマップするには:
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「レポートおよび分析」パネル・タブを展開します。
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パネル・タブで「設定の編集」アイコンをクリックします。
ユーザーの作業領域に現在マップされているすべてのレポートが表示されます。
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「選択して追加」をクリックします。
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カタログでレポートを見つけて選択します。
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「OK」をクリックします。
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マッピングを解除するには、レポートを選択して「削除」をクリックします。
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作業内容を保存します。
 
任意の作業領域へのレポートのマッピング
アクセス権を持つ任意の作業領域にレポートをマップするには:
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「設定および保守」作業領域で、「作業領域にレポートをマップ」タスクを使用します。
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マップする作業領域のアプリケーションを選択します。
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作業領域を選択します。
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「検索」をクリックして、その作業領域に現在マップされているすべてのレポートを表示します。
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「選択して追加」をクリックします。
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カタログでレポートを見つけて選択します。
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「OK」をクリックします。
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マッピングを解除するには、レポートを選択して「削除」をクリックします。
ヒント: 「同期化」をクリックすると、カタログに存在しなくなったレポートに対するすべてのマッピングが解除されます。ユーザーがマップした作業領域のみではなく、すべての作業領域を同期します。 - 
                           
作業内容を保存します。
 
レポートのスケジューリングの設定
ユーザーが「スケジュール済プロセス」作業領域およびその他の作業領域からレポートを発行できるように、レポートをスケジュール済プロセスとして設定できます。ユーザーが「レポートおよび分析」作業領域およびパネル・タブからもこれらのスケジュール済プロセスを発行できるようにする場合は、対応するレポートのプロパティを構成する必要があります。
レポートのスケジューリングの有効化
「レポートおよび分析」作業領域およびパネル・タブでのスケジューリングを有効化するには:
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「レポートおよび分析」作業領域またはパネル・タブで、ビジネス・インテリジェンス・カタログ内のレポートを編集します。
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「プロパティ」をクリックします。
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「プロパティ」ダイアログ・ボックスの「一般」タブで、次のフィールドを入力します。
 
| フィールド | 値 | 
|---|---|
| 
                                  Enterprise Schedulerジョブ・パッケージ名  | 
                              
                                  ジョブ定義のパス(例:   | 
                           
| 
                                  Enterprise Schedulerジョブ定義名  | 
                              
                                  ジョブ定義名(表示名ではない) (例:   | 
                           
作業領域へのレポートのマップに関するFAQ
「レポートおよび分析」パネル・タブの作業領域にレポートをマップする際にレポートを表示できない理由
「作業領域にレポートをマップ」ページで選択した作業領域に現在マップされているレポートが存在しないか、マップされているレポートに対するアクセス権がありません。
同様に、マップするレポートを選択している場合は、アクセス権を持つレポートのみを表示できます。次のいずれかを管理者に依頼します。
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作業領域にマップするレポートへのアクセス権を持つロールの割当て。
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すでにこれらのレポートへのアクセス権を持つ個人へのレポートおよび分析リージョン管理職務の付与。
 
「レポートおよび分析」パネル・タブの設定の編集時にレポートを表示できない理由
「設定の編集」ウィンドウで、現在マップされているレポートに対するアクセス権がないため、そのレポートが表示されない場合があります。
同様に、マップするレポートを選択している場合は、アクセス権を持つレポートのみを表示できます。次のいずれかを管理者に依頼します。
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作業領域にマップするレポートへのアクセス権を持つロールの割当て。
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すでにこれらのレポートへのアクセス権を持つ個人へのレポートおよび分析リージョン管理職務の付与。
 
ウォッチリスト・オプションの設定
ウォッチリストのカテゴリおよび項目の無効化または有効化
すべてのユーザーに対して事前定義済のウォッチリスト・カテゴリおよび項目を無効または有効にするには、「設定および保守」作業領域で次を使用します。
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機能領域: アプリケーション拡張
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タスク: ウォッチリスト・オプションの設定
 
最終的に、「ウォッチリスト・オプションの設定」ページで有効にしたカテゴリおよび事前定義済項目が各ユーザーのウォッチリストに表示されますが、次の点に留意してください。
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ユーザーが保存済検索をウォッチリスト項目として使用している場合、それらの保存済検索も表示されます
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いずれかのカテゴリまたは項目を非表示にするようにユーザーがウォッチリストのプリファレンスで決定した場合、それらのカテゴリまたは項目は除外されます
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結果が見つからなかった項目を非表示にするようにユーザーがウォッチリストのプリファレンスで決定した場合、それらの項目は除外されます
 
任意のカテゴリまたは項目
任意のカテゴリまたは項目を無効にすると、ウォッチリスト項目の件数を計算するプロセスも無効になります。これらのプロセスには、データ・キャッシュの作成、セキュリティ・チェックの実行、ドメイン全体でのサービスのコール、問合せの実行などが含まれます。
事前定義済ウォッチリスト項目
「事前定義済」タイプの項目は、ウォッチリストに表示される実際の事前定義済ウォッチリスト項目を表します。このタイプのウォッチリスト項目を無効化する場合は、次のような結果になります。
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項目はユーザーのウォッチリストに表示できなくなります。
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項目は現在表示されているすべてのウォッチリストから削除されます。
 
ウォッチリスト・カテゴリを無効にすると、そのカテゴリはユーザーのウォッチリストに表示できなくなります。そのカテゴリ内のウォッチリスト項目もすべて無効になります。
ユーザー作成の保存済検索ウォッチリスト項目
「ユーザー作成の保存済検索」タイプのウォッチリスト項目はウォッチリストに表示されません。保存済検索があるページでの「ウォッチリストの管理」ボタンの表示が制御されます。このタイプのウォッチリスト項目を無効化する場合は、次のような結果になります。
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対応するページで「ウォッチリストの管理」オプションが使用できなくなり、ユーザーは独自の保存済検索をウォッチリスト項目として使用できません。
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(そのページで)すでにウォッチリスト項目として使用されているユーザー定義の保存済検索はユーザーのウォッチリストからすべて削除されます。保存済検索は検索には引き続き使用できますが、ウォッチリストには使用できません。
 
ウォッチリスト・カテゴリ
ウォッチリスト・カテゴリを無効にすると、次のような結果になります。
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カテゴリはユーザーのウォッチリストに表示できなくなります。
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そのカテゴリ内のウォッチリスト項目もすべて無効になります。
 
ウォッチリスト項目のリフレッシュ間隔
いずれのウォッチリスト項目にも、ウォッチリスト項目の件数を計算する問合せの実行可能頻度を制御するリフレッシュ間隔が事前に定義されています。間隔値を編集するには、「ウォッチリスト・オプションの設定」ページを使用します。「設定および保守」作業領域で、次の設定を使用します。
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機能領域: アプリケーション拡張
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タスク: ウォッチリスト・オプションの設定
 
リフレッシュの動作
ウォッチリスト項目の件数は、次のようにリフレッシュされます。
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ユーザーがサインイン後初めてグローバル・ヘッダーでウォッチリストを開いた場合、前のセッションの最後のリフレッシュから5分経過していれば、項目がリフレッシュされます。
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ユーザーが再びウォッチリストを開いた場合は、最後のリフレッシュからの経過時間がリフレッシュ間隔以上である場合にのみ、項目がリフレッシュされます。
 
ユーザー作成の保存済検索ウォッチリスト項目
「ユーザー作成の保存済検索」タイプのウォッチリスト項目のリフレッシュ間隔として入力する内容は、ユーザーがその項目に対して作成した保存済検索に基づいて、すべてのウォッチリスト項目に適用されます。たとえば、コーポレート・カード・トランザクション項目のリフレッシュ間隔を5分に設定するとします。複数のユーザーがコーポレート・カード・トランザクション用に保存済検索を作成し、それらの保存済検索を自分のウォッチリスト内のウォッチリスト項目として使用します。これらのウォッチリスト項目のリフレッシュ間隔はいずれも5分になります。
ウォッチリスト・オプションの設定に関するFAQ
事前定義済ウォッチリスト・カテゴリおよび項目の名前を変更するにはどうすればよいですか。
事前定義済ウォッチリスト・カテゴリおよび項目の名前を格納した標準参照タイプを編集します。
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「ナビゲータ」→ 「設定および保守」をクリックします。
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「設定および保守」作業領域で、次の項目に移動します。
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機能領域: 「アプリケーション拡張」または製品固有の機能領域
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タスク: 標準参照の管理
 
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「標準参照の管理」ページで、編集するウォッチリスト・カテゴリの参照タイプを探します。事前定義済カテゴリの参照タイプは、EXM_EXPENSES_WATCHLISTというように、末尾にWATCHLISTが付きます。
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カテゴリ名を変更するには、参照タイプの内容を編集します。
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項目名を変更するには、参照コードの意味を編集します。
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作業内容を保存します。