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Oracle® Solaris 11.3 でのネットワークのセキュリティー保護

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更新: 2016 年 11 月
 
 

IP フィルタのアドレスプールの管理

次の手順でアドレスプールを管理、表示、および変更します。

アクティブなアドレスプールを参照する方法

始める前に

IP Filter Management 権利プロファイルが割り当てられている管理者になる必要があります。詳細は、Oracle Solaris 11.3 でのユーザーとプロセスのセキュリティー保護 の 割り当てられている管理権利の使用を参照してください。

  • アクティブなアドレスプールを参照します。

    次の例は、アクティブなアドレスプールの内容を参照する方法を示しています。

    # ippool -l
    table role = ipf type = tree number = 13
            { 10.1.1.1/32, 10.1.1.2/32, 192.168.1.0/24; };

アドレスプールを削除する方法

始める前に

IP Filter Management 権利プロファイルが割り当てられている管理者になる必要があります。詳細は、Oracle Solaris 11.3 でのユーザーとプロセスのセキュリティー保護 の 割り当てられている管理権利の使用を参照してください。

  • 現在のアドレスプールのエントリを削除します。
    # ippool -F
使用例 14  アドレスプールの削除

次の例は、アドレスプールを削除する方法を示しています。

# ippool -l
table role = ipf type = tree number = 13
        { 10.1.1.1/32, 10.1.1.2/32, 192.168.1.0/24; };
# ippool -F
1 object flushed
# ippool -l

規則をアドレスプールに追加する方法

既存のルールセットにルールを追加すると、テストまたはトラブルシューティングの際に役立つことがあります。規則を追加した場合も IP フィルタサービスは有効なままになります。ただし、サービスがリフレッシュされるか、再起動されるか、有効にされると、アドレスプール規則は IP フィルタサービスのプロパティーであるファイル内に存在しない限り、失われます。

始める前に

IP Filter Management 権利プロファイルが割り当てられている管理者になる必要があります。詳細は、Oracle Solaris 11.3 でのユーザーとプロセスのセキュリティー保護 の 割り当てられている管理権利の使用を参照してください。

  1. 次のいずれかの方法で規則をアクティブな規則セットに追加します。
    • ippool -f - コマンドを使用して、コマンド行でルールセットにルールを追加します。

      # echo "table role = ipf type = tree number = 13 
      {10.1.1.1/32, 10.1.1.2/32, 192.168.1.0/24};" | ippool -f -

      サービスのリフレッシュ、再起動、または有効化時に、これらの追加された規則は IP フィルタ構成に含まれません。

    • 次のコマンドを実行します。

      1. 適当なファイルに追加のアドレスプールを作成します。

      2. 作成しておいた規則をアクティブなアドレスプールに追加します。

        # ippool -f filename

        filename の規則がアクティブなアドレスプールの最後に追加されます。

  2. 規則に、元の規則セットにないプールが含まれる場合、次の手順を実行します。
    1. 新しいパケットフィルタリング規則にプールを追加します。
    2. 現在の規則セットに新しいパケットフィルタリング規則を追加します。

      アクティブなパケットフィルタリング規則セットに規則を追加する方法の指示に従います。


      注 -  IP フィルタサービスをリフレッシュまたは再起動しないでください。追加したアドレスプール規則が失われます。
使用例 15  アドレスプールへの規則の追加

次の例は、コマンド行から、アドレスプール規則セットにアドレスプールを追加する方法を示しています。

# ippool -l
table role = ipf type = tree number = 13
        { 10.1.1.1/32, 10.1.1.2/32, 192.168.1.0/24; };
# echo "table role = ipf type = tree number = 100
 {10.0.0.0/32, 172.16.1.2/32, 192.168.1.0/24};" | ippool -f -
# ippool -l
table role = ipf type = tree number = 100
        { 10.0.0.0/32, 172.16.1.2/32, 192.168.1.0/24; };
table role = ipf type = tree number = 13
        { 10.1.1.1/32, 10.1.1.2/32, 192.168.1.0/24; };