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Oracle® Solaris 11.3 でのネットワークのセキュリティー保護

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更新: 2016 年 11 月
 
 

SSL カーネルプロキシ を使用するように Oracle iPlanet Web Server を構成する方法

SSL カーネルプロキシ は Oracle iPlanet Web Server での SSL パケットの処理速度を向上できます。この手順では、図 1に示す簡単なシナリオを実装します。

始める前に

Oracle iPlanet Web Server をインストールし、構成しています。サーバーは Oracle iPlanet Web Server (http://www.oracle.com/technetwork/middleware/iplanetwebserver-098726.html?ssSourceSiteId=ocomen) からダウンロードできます。手順については、Oracle iPLANET WEB SERVER 7.0.15 (http://docs.oracle.com/cd/E18958_01/index.htm) を参照してください。

Network Security 権利プロファイルが割り当てられている管理者になる必要があります。詳細は、Oracle Solaris 11.3 でのユーザーとプロセスのセキュリティー保護 の 割り当てられている管理権利の使用を参照してください。

  1. Web サーバーを停止します。

    管理者の Web インタフェースを使ってサーバーを停止します。手順については、Oracle iPLANET WEB SERVER 7.0.15 (http://docs.oracle.com/cd/E18958_01/index.htm) を参照してください。

  2. ksslcfg コマンドで使用するパラメータを決定します。

    すべてのオプションの一覧については、ksslcfg(1M) のマニュアルページを参照してください。指定する必要があるパラメータのリストについては、SSL カーネルプロキシ を使用するように Apache 2.2 Web サーバーを構成する方法Step 3 を参照してください。

  3. SSL カーネルプロキシ のサービスインスタンスを作成します。

    次のいずれかの形式を使用して、SSL プロキシポートと関連パラメータを指定します。

    • 鍵の形式として PEM または PKCS #12 を指定します。
      # ksslcfg create -f key-format -i key-and-certificate-file \
      -p password-file -x proxy-port ssl-port
    • 鍵の形式として PKCS #11 を指定します。
      # ksslcfg create -f pkcs11 -T PKCS11-token -C certificate-label \ 
      -p password-file -x proxy-port ssl-port
  4. インスタンスがオンラインであることを確認します。
    # svcs svc:/network/ssl/proxy
    STATE          STIME    FMRI
    online         02:22:22 svc:/network/ssl/proxy:default
  5. SSL プロキシポート上で待機するように Web サーバーを構成します。

    手順については、Oracle iPLANET WEB SERVER 7.0.15 (http://docs.oracle.com/cd/E18958_01/index.htm) を参照してください。

  6. Web サーバーの SMF 依存関係を設定します。

    Web サーバーサービスは、SSL カーネルプロキシ インスタンスの起動後にのみ起動できます。Web サーバーサービスの FMRI が svc:/network/http:webserver7 であるとして、次のコマンドはその依存関係を確立します。

    # svccfg -s svc:/network/http:webserver7
    svc:/network/http:webserver7> addpg kssl dependency
    ...webserver7> setprop kssl/entities = fmri:svc:/network/ssl/proxy:kssl-INADDR_ANY-443
    ...webserver7> setprop kssl/grouping = astring: require_all
    ...webserver7> setprop kssl/restart_on = astring: refresh
    ...webserver7> setprop kssl/type = astring: service
    ...webserver7> end
  7. Web サーバーサービスを有効にします。
    # svcadm enable svc:/network/http:webserver7