SMF フレームワークは Oracle Solaris 11 システムで常にアクティブになっています。SMF には次の機能があります。
より高速にブートします。SMF は、独立したサービスを並列で起動することによって、大規模システムのブートを高速化します。
失敗したサービスを再起動します。SMF サービスは、ほかのサービスとの依存関係を適切に定義しています。サービスが失敗した場合、SMF は影響を受ける依存サービスを報告します。SMF は自動的に、依存関係の順序で、失敗したサービスの再起動を試みます。
サービスを検査します。サービスとプロセスの関係を表示します。サービスプロパティーの値を表示します。
サービスを管理します。サービスの有効化、無効化、および再起動を行います。アップグレードおよびリブート後もこれらの変更を維持することも、一時的な変更を指定することもできます。
サービスを構成します。
サービスプロパティーの値を変更します。
カスタムプロパティーを追加および削除します。
サービスの変更を監査します。SMF はサービスまたはそのプロパティーに対するすべての管理上の変更について Oracle Solaris 監査レコードを作成します。SMF は、プロパティー値またはサービス状態が管理者によって設定されたかどうかを表示できます。
プロパティーを変更する機能や、サービスを有効化、無効化、または再起動する機能などのタスクを、安全に非ルートユーザーに委任します。
特定のソフトウェアイベントまたはハードウェアの障害について通知する方法を構成します。
サービス問題をデバッグします。有効なサービスが実行していない理由、またはサービスが別のサービスの実行を妨げている理由に関する説明を簡単に表示します。
既存のサービスの新しいインスタンスを作成するか、既存のサービスインスタンスを変更します。
新しいサービスを作成します。次の機能の詳細は、Oracle Solaris 11.3 でのシステムサービスの開発を参照してください。
サービス作成ツールの使用。
SMF サービスへの inetd.conf 構成の変換。
構成ファイルへの SMF サービスプロパティーの変換。このメカニズムは、SMF で管理されるが、従来のように構成ファイルを必要とするアプリケーションとやりとりするサービスを橋渡しします。
cron ジョブのように、継続的にではなく定期的に実行されるサービスの作成。