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Oracle® Solaris 11.3 でのシステムサービスの管理

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更新: 2016 年 11 月
 
 

inetd 制御サービスのプロパティー値を変更する方法

  1. サービスのプロパティーを一覧表示します。

    inetadm コマンドの -l オプションを使用して、指定のサービスのプロパティーをすべて一覧表示します。プロパティーの現在の値を調べます。

    $ inetadm -l FMRI
  2. プロパティー値を変更します。

    inetadm コマンドの -m オプションを使用して、指定のプロパティーの値を変更します。特定のサービスのプロパティーの詳細については、そのサービスのマニュアルページを参照してください。

    $ inetadm -m FMRI property-name=value

    プロパティー値を削除するには、空の値を指定します。

    $ inetadm -m svc property=""
  3. プロパティー値が変更したことを検証します。

    プロパティーを再度一覧表示し、適切に変更されていることを確認します。

    $ inetadm -l FMRI
  4. 変更が適用されていることを確認します。

    プロパティーの変更によって予想された効果があったことを確認します。

使用例 36  実行が許可された同時プロセス数の制限

この例では、同時に実行することが許可されている finger プロセスの数を制限する方法を示します。

セキュリティーのベストプラクティスでは、inetd によって制御されるシステムサービスごとに、同時に実行することが許可されているプロセスの数を制限することが推奨されています。また、inetd によって制御されるサービスが必要ない場合は、サービスの停止の説明に従ってそのサービスを無効にします。

同時に実行することが許可されているプロセスの数を制限するために構成するプロパティーは、max_copies プロパティーです。inetadm -p コマンドは、inetd によって管理されるすべてのサービスに共通するプロパティーおよびそのデフォルト値を一覧表示します。次の例は、出力の一部のみを示しています。

$ inetadm -p
NAME=VALUE
...
max_copies=-1
... 

inetadm -l コマンドは、指定されたサービスのすべてのプロパティーを一覧表示して、そのサービスの max_copies プロパティーの現在の値を調査できるようにします。

$ inetadm -l finger | grep copies
default  max_copies=-1  

プロパティーの値を変更するには、inetadm コマンドの -m オプションを使用します。

$ inetadm -m finger max_copies=5

プロパティー値が変更したことを検証します。

$ inetadm -l finger | grep copies
         max_copies=5

「default」のスコープはこのプロパティーに表示されなくなったことに注意してください。