単一階層 LUN の作成

Oracle FS System は、Quality of Service (QoS) プロパティーとストレージクラスで構成される単一階層内に LUNs を作成します。

LUN を作成するときに、Oracle FS System は新しい論理ボリュームを作成するのに十分なストレージリソースがあるかどうかを計算します。Oracle FS System Manager (GUI) では、ボリュームのストレージ容量要件を示すグラフと、システム全体の容量要件を示すグラフを表示できます。ストレージクラスおよび冗長性の QoS 値を変更すると、グラフが更新されます。
注: 使用率グラフに表示される容量値は、特定のストレージクラスに 2 つのパフォーマンス構成のいずれかを指定したときに作成できる、最大ボリュームのサイズを示しています。

管理者は、システム内のストレージドメインを作成できます。システムに複数のストレージドメインが含まれている場合は、GUI 画面に「ストレージドメイン」フィールドが表示されます。それ以外の場合、GUI にはこのフィールドが存在せず、システムは LUN をデフォルトのストレージドメインに割り当てます。

LUN をボリュームグループに割り当てることもできます。使用できるボリュームグループがない場合は、この画面でボリュームグループを作成できます。論理ボリュームや、場合によってはほかのボリュームグループを編成するために使用される管理システムオブジェクト。ボリュームグループは、複数のストレージドメインにまたがることができます。

LUN の作成」ダイアログには、QoS 情報を入力したり、LUN をホストエントリにマップしたりするための 3 つのタブが含まれています。

サービス品質
(必須)「サービス品質」タブでは、LUNQoS 属性を定義し、LUN をボリュームグループやストレージドメインに割り当てることができます。このタブではまた、ボリュームグループを作成したり、ストレージドメインのプロパティーを表示したりすることもできます。
注: カスタムストレージドメインが定義されていない場合は、このタブに「ストレージドメイン」オプションは表示されません。

LUN ボリューム名を入力してから、事前に定義された QoS 属性を含むストレージプロファイルを選択します。必要に応じて、カスタム QoS 属性を選択します。システムには、「基本」と「詳細」という 2 つのレベルの QoS 設定が含まれています。

マッピング

(オプション) 「マッピング」タブでは、どの SAN ホストエントリが LUN にアクセスできるかを指定できます。

次のいずれかの方法を使用して LUN をマップできます。
  • 特定の LUN 番号を使用して LUN を SAN ホストエントリにマップします。

  • すべての SAN ホストエントリを、同じ LUN 番号を使用して LUN にアクセスするようにマップします。この方法はお勧めできません。

データ保護

(オプション) 「データ保護」タブでは、クローン LUN リポジトリのストレージ容量を割り当てることができます。クローン LUN リポジトリに固有の QoS プロパティーを適用したり、リポジトリの最大ストレージ容量を割り当てたりできます。また、データ保護を定期的に実行するためのクローンスケジュールを作成することもできます。