Oracle® VM Server for SPARC 3.3 リリースノート

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更新: 2015 年 10 月
 
 

SR-IOV の問題

SPARC M5 および SPARC M6: rKVMS デバイスをホストしている PCIe バス上で SR-IOV を有効にしようとすると、仮想機能の追加操作によって PCIe ファブリックのエラーパニックがトリガーされる

バグ ID 21548747: rKVMS デバイスをホストしている PCIe バス上で SPARC M5 または SPARC M6 システム上のいずれかの SR-IOV デバイスを使用する場合、動的バス追加の DBUS 操作のあとに SR-IOV を有効にしようとすると FMA エラーパニックがトリガーされます。

回避方法: rKVMS デバイスをホストしている PCIe バスの使用を primary ドメインに制限します。このバスを primary ドメインに追加、またはバスから削除するには、静的 PCIe バスの割り当て方法のみを使用します。

ファイバチャネル物理機能の構成変更が完了するのに数分かかる

バグ ID 21299683: 仮想機能を作成または破棄したあと、ファイバチャネル物理機能から仮想機能をさらに作成または破棄できるようになるまで、最大 5 分かかることがあります。

5 分経過する前にこれらの操作の実行を試みると、操作は失敗して、次のようなメッセージが表示されます。

The attempt to offline the pf /SYS/PCI-EM4/IOVFC.PF0 in domain
primary failed.
Error message from svc:/ldoms/agents in domain primary:
CMD_OFFLINE Failed. ERROR: devices or resources are busy.

場合によっては、物理機能、仮想機能、またはその両方の状態が ldm list-io の出力に INV として表示されます。たとえば、次のサンプル出力では、物理機能 0 とその子の仮想機能のステータスが INV です。

primary# ldm list-io pci_5
NAME                                       TYPE   BUS      DOMAIN    STATUS
----                                       ----   ---      ------    ------
pci_5                                      BUS    pci_5    primary   IOV
/SYS/RCSA/PCIE5                            PCIE   pci_5    primary   OCC
/SYS/RCSA/PCIE6                            PCIE   pci_5    primary   OCC
/SYS/RCSA/PCIE5/IOVFC.PF0                  PF     pci_5    primary   INV
/SYS/RCSA/PCIE5/IOVFC.PF1                  PF     pci_5    primary
/SYS/RCSA/PCIE5/IOVFC.PF0.VF0              VF     pci_5              INV
/SYS/RCSA/PCIE5/IOVFC.PF0.VF1              VF     pci_5              INV
/SYS/RCSA/PCIE5/IOVFC.PF0.VF2              VF     pci_5              INV
/SYS/RCSA/PCIE5/IOVFC.PF0.VF3              VF     pci_5              INV
/SYS/RCSA/PCIE5/IOVFC.PF0.VF4              VF     pci_5              INV
/SYS/RCSA/PCIE5/IOVFC.PF0.VF5              VF     pci_5              INV
/SYS/RCSA/PCIE5/IOVFC.PF0.VF6              VF     pci_5              INV

回避方法: 物理および仮想機能の INV ステータスをクリアするには、次の手順を実行します。

  1. 5 分待ちます。

  2. ファイバチャネル物理機能に対する仮想機能を作成または破棄するための IOV 操作を再試行します。

ldm create-vf -n max または ldm destroy-vf -n max コマンドを使用すると、ファイバチャネル物理機能に必要なすべての IOV 構成を 1 つのコマンドで実行できます。

ldm remove-io コマンドが最後の SR-IOV 仮想機能を I/O ドメインから削除するときにタイムアウトを報告して失敗する

バグ ID 20731016: ldm remove-io コマンドを使用して最後の SR-IOV 仮想機能を I/O ドメインから削除するときに、コマンドがタイムアウトを報告して仮想機能の削除に失敗する場合があります。

回避方法: この問題が発生した場合は、次の手順を実行します。

  1. system/management/hwmgmtd パッケージがシステムにインストールされていることを確認します。

    # pkg info system/management/hwmgmtd
  2. svc:/system/sp/management サービスを無効にします。

    # svcadm disable -st svc:/system/sp/management
  3. ldm remove-io コマンドを再試行します。

  4. SR-IOV 仮想機能が正常に削除されたら、svc:/system/sp/management サービスを有効にします。

    # svcadm enable svc:/system/sp/management

ファイバチャネル物理機能が FMA によって失敗し、無効になる

バグ ID 18168525 および 18156291: ファイバチャネル PCIe カードは、NPIV をサポートし、その PCIe カードと互換性のあるファイバチャネルスイッチに接続する必要があります。この構成を使用しない場合、format コマンドを使用したり、仮想機能を作成または破棄したりすると、物理機能が FMA によって障害検出され、無効になる可能性があります。この障害が発生した場合は、次のようなメッセージが表示されます。

SUNW-MSG-ID: PCIEX-8000-0A, TYPE: Fault, VER: 1, SEVERITY: Critical
EVENT-TIME: event-time
PLATFORM: platform-type
SOURCE: eft, REV: 1.16
EVENT-ID: event-ID
DESC: A problem was detected for a PCIEX device.
AUTO_RESPONSE: One or more device instances may be disabled
IMPACT: Loss of services provided by the device instances associated with
this fault
REC-ACTION: Use 'fmadm faulty' to provide a more detailed view of this event.
Please refer to the associated reference document at
http://support.oracle.com/msg/PCIEX-8000-0A for the latest service procedures
and policies regarding this diagnosis.

回避方法: そのカードが FMA によって障害検出された場合は、まずその接続をチェックして、カードがストレージに直接接続されていないことを確認します。次に、使用している構成に対応する手順を実行します。

  • カードがストレージに直接接続されている – ファイバチャネル PCIe カードを正しく構成します。そのためには、NPIV をサポートし、その PCIe カードと互換性のあるファイバチャネルスイッチにそれを接続します。次に、fmadm repair コマンドを実行して FMA 診断をオーバーライドします。

  • カードがストレージに直接接続されていない – カードを交換します。

ファイバチャネル仮想機能の作成時に警告がコンソールに表示される

バグ ID 17623156: ファイバチャネル仮想機能を作成するときに、次の警告が表示されることがあります。

WARNING: kmem_cache_destroy: 'px0_emlxs3_3_cache2'
  (3000383e030) not empty
WARNING: vmem_destroy('px0_emlxs3_3_vmem_top'):
  leaked 262144 identifiers

これらのメッセージは、通常のシステム操作には影響しないため、無視してかまいません。

回避方法: ありません。

Fujitsu M10 サーバーには異なる SR-IOV 機能の制限がある

Fujitsu M10 サーバーでは、特定の PCIe バスの PCIe エンドポイントデバイスおよび SR-IOV 仮想機能を、最大 24 個のドメインに割り当てることができます。サポートされている SPARC T シリーズおよび SPARC M シリーズのプラットフォームでは、この最大値は 15 です。