STA エグゼクティブレポートでは、テープライブラリシステムの概要ビューを提供します。エグゼクティブレポートは、定義済みのダッシュボードテンプレートに基づき、テンプレート内のすべての情報は各レポートに含まれます。ダッシュボードポートレット注釈も、個々のダッシュボードポートレットに追加され、ダッシュボードテンプレートの一部として保存された場合には、レポートに含まれます。
すべてのユーザーにはエグゼクティブレポートを表示する権限がありますが、レポートポリシーの定義には管理者権限、レポートの実行にはオペレータ権限が必要です。詳細は、エグゼクティブレポートポリシーのユーザーの役割を参照してください。
この章の内容は次のとおりです。
エグゼクティブレポートを実行するプロセスは、次のとおりです。レポートファイルは次のすべての手順が完了するまで使用できません。
オペレータまたは管理者ユーザーは、カスタムダッシュボードテンプレートを定義および保存します。(エグゼクティブレポートは STA に付属の事前定義済みテンプレートを基にすることもできるため、この手順はオプションです。)詳細については、テンプレートの作成を参照してください。
管理者ユーザーは、ダッシュボードテンプレートに基づいてエグゼクティブレポートポリシーを作成します。詳細については、エグゼクティブレポートポリシーの作成または変更を参照してください。
オペレータまたは管理者ユーザーがレポートをオンデマンドで実行するか、またはポリシーで定義されたスケジュールに従って自動でレポートを実行します。詳細については、エグゼクティブレポートのオンデマンド実行を参照してください。
レポートポリシーに電子メール受信者のリストが含まれる場合、レポートファイルはそれらのユーザーに電子メールで送信されます。詳細については、エグゼクティブレポートの電子メール送信を参照してください。
ユーザーは、レポートファイルを表示します。詳細については、エグゼクティブレポートの表示を参照してください。
エグゼクティブレポートは PDF 形式で生成され、STA データベースに保存されます。レポートは、指定された受信者に電子メールで自動送信することもできます。
エグゼクティブレポートを実行すると、「Home」タブの「Executive Reports」画面から表示できます。図6-1 は例です。画面には、自分の STA ユーザー名で使用可能なすべてのレポートファイルが一覧表示されます。リストが空の場合、または表示されるはずのレポートファイルが含まれない場合は、STA 管理者ユーザーに問い合わせてください。
レポートポリシーは複数回実行できるため、同一レポートの日時スタンプが異なる複数のインスタンスが表示されることがあります。レポートファイルは STA データベースに保存されるため、通常のデータベースバックアップでバックアップされます。不要になった古いレポートファイルは、定期的に削除できます。詳細については、エグゼクティブレポートファイルの削除を参照してください。
レポートは PDF 形式で作成されるため、ブラウザウィンドウで直接表示したり、あとで表示するためにローカルコンピュータに保存したりすることができます。手順については、エグゼクティブレポートの表示を参照してください。図6-2 は、エグゼクティブレポートのサンプルページです。
エグゼクティブレポートの出力は電子メールで受け取ることもできます。これは、管理者権限を持つユーザーによって設定される必要があります。詳細については、エグゼクティブレポートの電子メール送信を参照してください。
エグゼクティブレポートは、定期スケジュールおよびオンデマンドで実行できます。レポートスケジュールは、管理者権限を持つユーザーのみが定義できます。レポートは、オペレータ権限以上を持つユーザーがオンデマンドで実行できます。
エグゼクティブレポートは、次の頻度の定期スケジュールで実行できます。
毎日 (24 時間おき)
毎週 (7 日おき)
毎月 (30 日おき)
毎四半期 (90 日おき)
毎年 (365 日おき)
ユーザーは、レポートを実行するためにログインする必要はありません。レポートは、UTC 時間 00:30 の直後にバックグラウンドで自動で実行されます。レポートヘッダーに表示される時間は、UTC 時間です。
レポートのスケジュールは、レポートの開始日に基づき、カレンダーベースではなく日数ベースです。つまり、月次レポートは指定された開始日とその後 30 日ごとに実行され、必ずしも毎月同じ日付にはなりません。次にわかりやすくするための例をいくつか示します。すべての開始日は 2013/10/15 です。
頻度 |
レポートのスケジュール |
---|---|
毎日 | 2013/10/15、2013/10/16、2013/10/17 など |
毎週 | 2013/10/15、2013/10/22、2013/10/29 など |
毎月 | 2013/10/15、2013/11/14、2013/12/14、2014/01/13 など |
毎四半期 | 2013/10/15、2014/01/13、2014/04/13、2014/07/12 など |
毎年 | 2014/10/15、2015/10/15、2016/10/15、2017/10/14 など |
エグゼクティブレポートファイルタスクには、すべてのユーザーの役割で実行することができるものも、管理者またはオペレータ役割でのみ使用可能なものもあります。
注:
ユーザーの役割に関係なく、自動で実行されたレポートや任意の STA ユーザー名で実行されたレポートを表示できます。表6-1 に、各 STA ユーザーの役割で使用可能なエグゼクティブレポートファイルアクティビティーのサマリーを示します。
ユーザーの役割 |
レポートアクティビティー |
画面 |
---|---|---|
オペレータ以上 |
パブリックレポートをオンデマンドで実行します。 |
「Setup & Administration」を選択して、「Executive Reports Policies」を選択します。 |
オペレータ以上 |
自動またはオンデマンドで実行したパブリックレポートファイルを削除します。 |
「Home」を選択して、「Executive Reports」を選択します。 |
ビューア以上 |
自動またはオンデマンドで実行したパブリックレポートファイルのリストを表示し、次のようにします。
|
「Home」を選択して、「Executive Reports」を選択します。 |
このセクションでは、エグゼクティブレポートポリシーに関する情報について説明します。
「Setup & Administration」タブの「Executive Reports Policies」画面には、すべてのエグゼクティブレポートポリシーが表示されます。図6-3 は例です。
各エグゼクティブレポートポリシーは、保存されているダッシュボードテンプレートに基づき、次の要素が含まれます。
レポート名 – レポートの英数字識別子。レポート名は、一意である必要はありません。
ソースダッシュボードテンプレート – レポートは、「STA‐Default」以外の STA ユーザー名に基づくことができます。「STA‐Default」という名前のテンプレートに基づくレポートを作成するには、このテンプレートを別名で保存してから、その新しい名前に基づいたレポートにします。
開始日 – レポートを実行するようにスケジュールされた最初の日。詳細については、エグゼクティブレポートの実行を参照してください。これは、この日の 00:30 UTC の直後に自動で実行されます。
頻度 – レポートを実行するようにスケジュールされた頻度。詳細については、エグゼクティブレポートの実行を参照してください。
所有権 – エグゼクティブレポートポリシーの所有権により、ポリシーを表示および使用できるユーザーが決まります。パブリックポリシーは、STA ユーザーによって所有されます。プライベートポリシーは、このポリシーを作成した STA 管理者ユーザー名によって所有されます。プライベートポリシーと、プライベートポリシーによって生成されるレポートは、ポリシー所有者のみが STA ユーザーインタフェースから管理および表示できます。パブリックポリシーと、パブリックポリシーによって生成されるレポートは、どのユーザーでも表示および管理できます。
注:
STA ユーザー名が削除されると、そのユーザーの所有するすべてのプライベートレポートポリシーは、削除を実行する管理者ユーザーの選択に応じて、自動的に削除されるかパブリックになります。詳細は、STA ユーザー名の削除を参照してください。電子メール受信者 – レポートは、任意の数の電子メールアドレスに送信できます。電子メールアドレスは、「Configuration – Email」画面で定義する必要があります。レポートの PDF は、各レポート実行の完了後に受信者へ電子メールで送信されます。
レポートを電子メールで送信することは、STA の通常ユーザーではない相手や STA ユーザー名を持たない人にレポートを提供できる方法の 1 つです。各エグゼクティブレポートは、STA の「Configuration – Email」画面で事前に定義した任意の数の電子メールアドレスに送信できます。手順については、STA ユーザー名の追加を参照してください。
各レポートの電子メール受信者リストは、管理者権限を持つユーザーのみが定義できます。レポートの PDF は、実行されるとすぐに受信者に電子メールで送信されます。エグゼクティブレポートのサンプルページについては、図6-2 を参照してください。
表6-2 に、オペレータ役割および管理者役割が使用可能なエグゼクティブレポートポリシーアクティビティーをサマリーします。
ユーザーの役割 |
レポートアクティビティー |
画面 |
---|---|---|
管理者のみ |
パブリックまたはプライベートレポートポリシーを作成します。 レポートポリシーのリストを表示します (現在の STA ユーザー名によって作成されたパブリックポリシーおよびプライベートポリシーを含む)。 レポートポリシーを次のように変更します (現在の STA ユーザー名によって作成されたパブリックポリシーまたはプライベートポリシーを含む)。
|
「Setup & Administration」を選択して、「Executive Reports Policies」を選択します。 |
オペレータ以上 |
次のようにパブリックレポートポリシーのリストを表示します。
|
「Setup & Administration」を選択して、「Executive Reports Policies」を選択します。 |
これらのタスクには、エグゼクティブレポート出力ファイルの表示と管理が含まれ、すべてのユーザーの役割で実行できます。これらのタスクは、「Home」タブの「Executive Reports」画面から実行できます。
注:
パブリックレポートおよび自分の STA ユーザー名によって所有されているプライベートレポートのみにアクセスできます。別の STA ユーザー名によってプライベートに所有されているレポートでこれらのタスクを実行することはできません。詳細は、エグゼクティブレポートポリシーの定義を参照してください。この手順を使用して、選択したエグゼクティブレポートをただちに実行します。レポートは、最初の利用可能な機会に実行されます (最大 2 分遅れることがあります)。これは、レポートのスケジュールには影響せず、通常のスケジュールされた時間にも実行されます。
注:
この手順では、オペレータ権限または管理者権限が必要です。ナビゲーションバーで、「Setup & Administration」を選択して、「Executive Reports Policies」を選択します。
「Executive Reports Policies」画面が表示されます。
実行するレポートポリシーを選択し、「Run」をクリックします。
確認ダイアログボックスが表示されます。
情報を検証し、「OK」をクリックしてレポートを実行します。
レポートが実行されます。出力を表示する手順については、エグゼクティブレポートの表示を参照してください。
この手順を使用して、エグゼクティブレポートを実行後に表示します。レポートは Adobe PDF 形式で作成されます。
ナビゲーションバーで、「Home」を選択して、「Executive Reports」を選択します。
「Executive Reports」画面が表示され、自分の STA ユーザー名で使用可能なすべてのレポートファイルが示されます。
表示するレポートファイルを選択し、「Export」をクリックします。
ファイルは、ブラウザ設定に従ってコンピュータにダウンロードされます。詳細は、使用しているブラウザのドキュメントを参照してください。次は、Windows で Mozilla Firefox を実行しているコンピュータで表示される可能性のある、サンプルのダイアログボックスです。
この例では、次のように進めます。
この手順を使用して、選択したレポートファイルを削除します。これは、ほかのレポートファイルにも、レポートポリシー定義にも影響を与えません。削除するレポートファイルは 1 回につき 1 つのみ選択できます。
ナビゲーションバーで、「Home」を選択して、「Executive Reports」を選択します。
「Executive Reports」画面が表示され、自分の STA ユーザー名で使用可能なすべてのレポートファイルが示されます。
削除するレポートファイルを選択し、「Delete」をクリックします。
削除の確認ダイアログボックスが表示されます。
選択を確認して、「Yes」をクリックして削除を確認します。
レポートファイルが削除され、「Executive Reports」画面から表示できなくなります。
エグゼクティブレポートファイルのリストはリストビュー表であり、概要画面で見られるものと似ています。任意のリストビュー表と同じ機能を実行できます。手順については、次の手順を参照してください。
表レコードをフィルタするには、「Filter Data」ダイアログボックスを使用したテーブルフィルタの変更を参照してください。
表に適用されたフィルタをリセットするには、現在のフィルタのクリアを参照してください。
表をリフレッシュして新しいレポートファイルを表示するには、『STA 画面基本ガイド』を参照してください。
テーブルの出力可能なフォームをブラウザの別個のタブまたはウィンドウに表示するには、『STA 画面基本ガイド』を参照してください。
テーブルを画面から切り離して、ブラウザフォアグラウンド内の別個のウィンドウに表示するには、『STA 画面基本ガイド』を参照してください。
これらのタスクには、エグゼクティブレポートポリシーの作成と管理が含まれ、オペレータまたは管理者権限が必要です。これらのタスクは、「Setup & Administration」タブの「Executive Reports Policies」画面から実行します。
注:
パブリックレポートおよび自分の STA ユーザー名によって所有されているレポートのみにアクセスできます。別の STA ユーザー名によってプライベートに所有されているレポートでこれらのタスクを実行することはできません。詳細は、エグゼクティブレポートポリシーの定義を参照してください。この手順を使用して、エグゼクティブレポートポリシーを作成したり、既存のパブリックポリシーまたは自分の STA ユーザー名によって所有されているプライベートポリシーに次の変更を加えたりします。
ポリシーの名前を変更します。
ポリシーの基になる別のダッシュボードテンプレートを指定します。
注:
ポリシーが自分の STA ユーザー名によって所有されているプライベートテンプレート、またはパブリックテンプレートに基づいている場合にかぎり、この変更を加えることができます。レポートがポリシーから生成される定期スケジュールを変更します。
ポリシーのパブリックまたはプライベート所有権や生成されるレポートを変更します。
ポリシーによって生成されるレポートの電子メール受信者を変更します。
オプションで、変更を加えたあとオンデマンドでレポートを実行できます。
注:
この手順では、管理者権限が必要です。ナビゲーションバーで、「Setup & Administration」を選択して、「Executive Reports Policies」を選択します。
「Executive Reports Policies」画面が表示されます。
次のように進めます。
レポートを作成するには、「Executive Reports Policies」表ツールバーの「Add」をクリックします。
既存のレポートポリシーを変更するには、表でポリシーを選択し、「Edit」をクリックします。別の STA ユーザー名によって所有されているプライベートエグゼクティブレポートポリシーは、変更することができません。
「Add/Edit Executive Reports Policy」ダイアログボックスが表示されます。
次のように「Add/Edit Executive Reports Policy」ダイアログボックスを完成させます。
「Report Name」フィールドで、一意の名前を入力します。
入力には、長さ 250 文字までの英数字を含めることができます。
「Source Dashboard Template」メニューで、エグゼクティブレポートの基として使用するテンプレートを選択します。メニューに、STA ユーザー名に適用可能なすべてのダッシュボードテンプレートが表示されます。
注:
ポリシーを変更していて、ソーステンプレートが別の STA ユーザー名によってプライベートに所有されている場合、このフィールドは表示専用です。「Locale」メニューで、「English」を選択します。これは、この時点で使用可能な唯一のオプションです。
「Start Date」フィールドで、レポートのスケジュール実行を開始する日付を指定します。レポートは、この日付から開始して、00:30 UTC の直後に実行されます。
「Run Frequency」メニューで、レポートを実行する頻度を選択します。
「Shared」フィールドで、次のいずれかのオプションを選択します。
「Email Recipients」メニューで、レポートの各実行後にレポートのコピーを電子メールで送信する電子メールアドレスを選択します。レポートは、PDF 添付ファイルとして送信されます。メニューには、STA に定義されたすべての電子メールアドレスが一覧表示されます。
情報が正しいことを検証し、次のいずれかのボタンをクリックします。
レポートポリシーを保存し、指定された「Start Date」にはじめて実行する場合は「Save」。
レポートポリシーを保存し、ただちに実行する場合は「Save and Run」。これは、定義したスケジュールには影響せず、指定された「Start Date」以降の通常のスケジュールされた時間にも実行されます。
新しいポリシー情報で「Executive Reports Policies」画面が更新されます。
「Save and Run」を選択した場合、レポートは最初に使用可能なタイミングでバックグラウンドで実行されます。レポートの実行が開始されるまでに、最大で 2 分かかることがあります。
レポートの実行が完了するとすぐに、「Home」タブの「Executive Reports」画面から出力を利用できます。出力を表示する手順については、エグゼクティブレポートの表示を参照してください。
この手順を使用して、エグゼクティブレポートポリシーを削除します。パブリックポリシー、または自分の STA ユーザー名によって作成されたプライベートポリシーのみを削除できます。
レポートポリシーを削除しても、それまでに実行されたレポートファイルは削除されず、引き続き「Executive Reports」画面で表示できます。
注:
この手順では、管理者権限が必要です。ナビゲーションバーで、「Setup & Administration」を選択して、「Executive Reports Policies」を選択します。
「Executive Reports Policies」画面が表示されます。
削除するレポートポリシーを選択し、「Delete」をクリックします。
「Delete」ダイアログボックスが表示されます。
選択を確認して、「Yes」をクリックして削除を確認します。
レポートポリシーが削除されます。
エグゼクティブレポートポリシーのリストはリストビュー表であり、概要画面で見られるものと似ています。任意のリストビュー表と同じタスクを実行できます。手順については、次の手順を参照してください。
表レコードをフィルタするには、「Filter Data」ダイアログボックスを使用したテーブルフィルタの変更を参照してください。
表に適用されたフィルタをリセットするには、現在のフィルタのクリアを参照してください。
テーブルをリフレッシュして新しいレポートポリシーを表示するには、『STA 画面基本ガイド』を参照してください。
テーブルの出力可能なフォームをブラウザの別個のタブまたはウィンドウに表示するには、『STA 画面基本ガイド』を参照してください。
テーブルを画面から切り離して、ブラウザフォアグラウンド内の別個のウィンドウに表示するには、『STA 画面基本ガイド』を参照してください。