この章には次のセクションが含まれます。
注意:
Oracle では、STA の前のバージョンへのダウングレードはサポートしていません。古いバージョンの STA をインストールすると、新しいバージョンの STA で作成されたデータベースデータは失われます。STA アンインストーラは、STA アプリケーションとそれに関連するすべてのデータおよび Oracle ソフトウェアを削除します。次の更新が行われます。
Oracle ストレージホームの場所にある StorageTek_Tape_Analytics サブディレクトリが完全に削除されます。Oracle ストレージホームの場所にあるほかのディレクトリは影響を受けません。
STA と MySQL のすべてのログがログの場所から削除されます。この場所の詳細は、STA ファイルシステムレイアウトの確認を参照してください。
STA サービスログがすべて削除されます。
STA データベースとすべてのローカルバックアップが削除されます。データベースディレクトリまたはローカルバックアップディレクトリがマウントポイントであるか、その中にユーザー定義ファイルが含まれている場合、それらのディレクトリは保持されます。それ以外の場合、それらは削除されます。
Oracle 中央インベントリの場所は、STA のアンインストールによって削除されません。STA のすべてのインストールログとアンインストールログや、Oracle ソフトウェアインベントリ情報など、このディレクトリ内のデータはすべて保持されます。詳細は、Oracle 中央インベントリの場所を参照してください。
STA アンインストーラは、グラフィカルモードとサイレントモードの両方で使用できます。詳細は、STA インストーラのモードを参照してください。
STA のアンインストールログの詳細は、STA のインストールおよびアンインストールのログを参照してください。
次の各セクションでは、STA アンインストーラの使用方法について説明します。
STA をアンインストールするには、次の手順を使用します。
注意:
アンインストールでは、すべての STA データベースデータが削除されます。この手順を開始する前に、完全なデータベースダンプを実行するようにしてください。手順については、タスク 1: 古い STA データベースのダンプを参照してください。注:
STA をアンインストールするには、Oracle インストールグループのメンバーであるユーザーとしてログインする必要があります。Linux root ユーザーとしても、スーパーユーザー権限を持つほかのユーザーとしても STA をアンインストールすることはできません。詳細は、Oracle インストールグループを参照してください。Oracle インストールユーザーとしてログインします。
Oracle ストレージホームディレクトリに移動します。例:
$ cd /Oracle
STA インストーラバイナリディレクトリに移動します。
$ cd StorageTek_Tape_Analytics/oui/bin
次のいずれかのコマンドを使用して、STA アンインストーラを起動します。
STA グラフィカルアンインストーラを使用するには:
$ ./deinstall.sh
このモードには X11 ディスプレイが必要です。手順については、STA グラフィカルインストーラおよびアンインストーラの画面リファレンス を参照してください。
STA サイレントアンインストーラを使用するには:
$ ./deinstall.sh –silent –responseFile response_file
ここで、response_file はあらかじめ作成した応答ファイルの絶対パスです。
このモードを使用する前に、silentInstallUtility.jar ファイルをダウンロードし、インストールオプションを指定する応答ファイルを作成する必要もあります。手順については、付録B STA サイレントモードインストーラおよびアンインストーラを参照してください。
アンインストール後にすべての STA コンポーネントが STA サーバーから削除されていることを確認するには、次の手順を使用します。
Oracle インストールユーザーとしてログインします。
Oracle ストレージホームディレクトリの内容を一覧表示します。空になっているはずです。例:
$ ls -la /Oracle total 8 drwxr-xr-x 2 oracle oinstall 4096 Sep 23 14:55 . dr-xr-xr-x. 31 root root 4096 Sep 23 16:41 .. $
アンインストールしたあとで、たとえば、現在のインストールを修復するために STA を再インストールするには、次の手順を使用します。STA インストーラを使用して、現在のインストールを再インストールしたり上書きしたりすることはできません。
現在の STA インストールに対してサービスログスナップショットを実行します。Oracle サポートでは、生成されたサービスログを使用して、アップグレード前に存在していた可能性のある問題をトラブルシューティングできます。詳しい手順については、『STA ユーザーズガイド』を参照してください。
すべての STA サービスを停止します。
# STA stop all
データベーススナップショットを実行します。
MySQL サービスを起動します。
# STA start mysql
バックアップファイルを作成します。
# /usr/bin/mysqldump -uroot -p --opt --routines --triggers --events --flush-logs --single-transaction --complete-insert --comments --dump-date --add-drop-database --databases stadb -v > /sta_db_backup/backup_filename.sql Enter password: mysql_root_password
出力は、次のようになります。
... -- Retrieving view structure for table v_mdv_request_states... -- Retrieving view structure for table version_info... ... -- Disconnecting from localhost...
注:
「Can't connect to local MySQL server」が表示される場合、MySQL サーバーは実行中ではありません。手順 a に戻り、MySQL が起動していることを確認してください。次の手順ですべての STA ファイルが削除されるため、サービスログスナップショットとデータベーススナップショットを別のサーバーに移動します。これらのスナップショットは、次のディレクトリに格納されています。
サービスログスナップショットは /Oracle_storage_home/Middleware/rda/snapshots にあります。たとえば、/Oracle/Middleware/rda/snapshots です
データベーススナップショットは、STA のインストール中に指定されたデータベースの場所にあります。たとえば、/dbbackup です
必要に応じて、ほかのファイルをバックアップします。
STA をアンインストールします。手順については、STA のアンインストール を参照してください。
STA を再インストールします。手順については、第3章 STA のインストールを参照してください。
すべての STA サービスを停止します。
# STA stop all
データベースを復元します。手順については、『STA 管理ガイド』を参照してください。
すべての STA サービスを起動します。
# STA start all
STA を構成します。手順については、STA での SNMP 設定の構成を参照してください。