4 容量の構成

注記:

パーティション分割されたライブラリでは容量が自動的に適用されます。パーティション分割されていないライブラリでのみ容量を構成できます。

パーティション分割されていないライブラリでは、ハードウェアアクティベーションファイルをインストールすると、アクティブな容量が自動的に割り当てられます。自動構成では、デフォルト容量ポリシーで指定された順序でストレージスロットがアクティブ化されます。ただし、ユーザーが構成をカスタマイズし、アクティブ化されるスロットを選択できます。

関連項目

カスタム容量構成の作成

ローカルオペレータパネルを使用して、容量を構成することはできません。

注記:

Refresh」をクリックすると、未コミットの変更を破棄し、最後に保存した構成を復元できます。構成を適用して、ライブラリコントローラに保存する必要があります。
  1. 競合を回避するために、ライブラリを構成する前にほかのライブラリユーザーと調整してください。

  2. SLC で「Tools」 > 「Select Active Cells」を選択します。「Module Map」タブを選択します。

  3. モジュールを選択し、「Select Active Cells」タブをクリックします。隣接するモジュールを表示するには、「Move Left」または「Move Right」をクリックします。

    注記:

    はじめて容量をカスタマイズする場合は、ストレージスロットの選択をすべて解除する必要があります。
    1. Select by」ドロップダウンリストで、「Library」を選択します。次に、「Remove」オプションを選択します。

    2. モジュールマップ上の任意の「選択済み」スロットをクリックして、すべてのスロットを「非アクティブ」にします。

  4. Select by」ドロップダウンリストで、範囲を選択します。次に、「Add」 (アクティブ化する領域を有効にする場合) または「Remove」 (領域の選択を解除する場合) を選択します。

  5. ライブラリマップを使用して、アクティブ化または非アクティブ化するストレージスロットをクリックします。

  6. 構成を完了したら、「Apply User Design」をクリックします。

    注意:

    警告が発行された場合は、変更をコミットしないでください。「Details >>」をクリックしてから、孤立カートリッジ上で回復移動を実行します (カートリッジの移動 (回復移動)を参照してください)。
  7. 変更が認識されるようにライブラリホストアプリケーションを再構成します (ホストソフトウェアのドキュメントおよび 容量変更後のホストの更新を参照してください)。

容量アイコン

SLC アイコン 説明
Rectangle with X. アクセス不可 — アクティブ化できないスロット (診断カートリッジ用に予約済み、物理的にブロックされているなど)。
White rectagle. 非アクティブ — 使用が許可されていないスロット
Rectangle with triangle. アクティブ — 使用が許可されているスロット
Purple rectangle. 選択済み — アクティブ化または非アクティブ化されるように指定されたスロット
Brown rectangle アクティブ化不要— デフォルトでアクティブになっているリソース

容量構成のリセット

注意:

構成をリセットすると、カスタム容量のアクティブ化、パーティション分割、メディア検証プールがすべて削除され、SCSI ライブラリ内のすべての SCSI 要素 ID がリセットされます。

容量をリセットすると、デフォルト容量ポリシーで定義されたデフォルト容量が適用されます (デフォルト容量ポリシーの設定を参照してください)。

  1. 競合を回避するために、ライブラリを構成する前にほかのライブラリユーザーと調整してください。

  2. SLC で「Tools」 > 「Select Active Cells」を選択します。「Module Map」タブを選択します。

  3. ライブラリ内の任意のモジュールを選択します。「Select Active Cells」タブをクリックします。

  4. Reset to Default」をクリックします。

  5. 変更が認識されるようにライブラリホストアプリケーションを再構成します (ホストソフトウェアのドキュメントおよび 容量変更後のホストの更新を参照してください)。

デフォルト容量ポリシーの設定

注記:

この設定では、パーティション分割されていないライブラリに追加された新しい容量にのみ割り当て順序が定義されます。ポリシー設定を変更したあとに、容量構成のリセットに従うと、既存の容量を削除し、それを新しい設定に従って再度割り当てることができます。
  1. SLC で「Tools」 > 「Configuration」を選択します。

  2. Default Capacity Policy」タブをクリックします。

  3. ライブラリに適した容量割り当てのタイプを選択します。

    • Left to Right」 (デフォルト) — 容量割り当ては、いちばん左側のモジュールの奥側の壁にある左上のスロットから開始され、右に移動してから、いちばん左側のモジュールの手前側の壁にある左上のスロットに進みます (図E-6 を参照してください)。

    • Center Out」 — 容量割り当ては、ドライブにいちばん近い場所から開始され、左/右および前面/背面間で均等に分割されます。

  4. Apply」をクリックします。

現在の容量構成の表示

  1. SLC で「Tools」 > 「Select Active Cells」を選択します。「Module Map」タブを選択します。

  2. 表示するモジュールを選択します。

  3. Current Active Cells 」タブを選択します。詳細情報を表示するには、スロットまたはドライブ上にマウスを置きます。

容量の変更によって発生した孤立カートリッジの解決

パーティション分割されていないライブラリでは、孤立カートリッジは非アクティブなストレージスロットに配置され、すべてのホストにアクセスできません。アクティブなストレージの容量を削減したり、アクセスできないスロットにカートリッジを手動で移動したりすると、孤立カートリッジになる可能性があります。

孤立カートリッジを解決するには、次の手順に従います。

パーティション分割されたライブラリについては、パーティション分割の変更によって発生した孤立カートリッジの解決を参照してください。