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導入デフォルトの設定

導入デフォルトを設定するには、インストール テーブル コンポーネント (INSTALLATION_TBL) を使用します。

次の各トピックでは、概要および導入デフォルトについて説明します。

ページ名

定義名

用途

製品ページ

INSTALLATION_TBL1

導入する PeopleSoft アプリケーションを指定します。

グローバル ペイロールの国別機能ページ

INSTALL_GP_SEC

導入する PeopleSoft グローバル ペイロール国別機能を選択します。

インストール済インテグレーション製品ページ

INSTALL_PIP_SEC

給与計算のインテグレーション パックを使用する場合は、そのインテグレーション パックを選択します。

HCM オプション ページ

INSTALLATION_TBL1B

システム運用の基準 (個人、ポジション、その両方) を指定します。

組織の方針に関連する PeopleSoft HCM のデフォルト値を入力します。

製品別設定ページ

INSTALLATION_TBL1A

製品 (産業) 別の導入情報を入力します。

国別指定ページ

INSTALLATION_TBL3

国別の導入情報を入力します。

国別機能インストール ページ

INSTALLATION_SEC

PeopleSoft ヒューマン リソース管理のユーザーに対して有効になる国別機能を指定します。

自動採番ページ

INSTALLATION_TBL2

番号の割り当てを開始する番号を指定します。

サードパーティ/システム ページ

INSTALLATION_TBL4

PeopleSoft HCM に対して統計収集の条件を設定し、SQR セキュリティを有効にします。Visio などのサードパーティ アプリケーションを使用するためのパラメータを定義します。

フリガナ ページ

ALT_CHAR_TBL

言語コードとフリガナ文字タイプを指定します。

インストール テーブル レポート - ラン コントロール ページ

PRCSRUNCNTL

インストール テーブル レポート (PER702) を実行します。会社コード、標準勤務時間の上限と下限、社会保障番号などのフィールドにデフォルトとして設定されている値が一覧で表示されます。

PeopleSoft HCM 導入の際は、導入するサイトごとに、インストール テーブル コンポーネントでシステムのデフォルト値、処理ルール、およびカウンタ値などの情報を全て指定する必要があります。インストール情報は、各サイトにつき 1 セットだけ設定できます。この情報は必ず入力が必要です。

警告 プライマリ権限リスト基本設定コンポーネント (OPR_DEF_TBL_HR) でも各プライマリ権限リストの情報を入力する必要があります。PeopleSoft HCM のデフォルト値の大部分は、インストール テーブル コンポーネントではなく、プライマリ権限リスト基本設定コンポーネントから取得されます。PeopleSoft HCM の他のアプリケーションには、インストール テーブルの設定に基づくデフォルトがあります。しかし PeopleSoft ヒューマン リソース管理では、システムのデフォルト値には全てプライマリ権限リスト基本設定コンポーネントでのユーザー設定が使われます。PeopleSoft ヒューマン リソース管理でのこのルールには例外もありますが、デフォルト フィールド レベルで説明する際に触れます。

プライマリ権限リストの基本設定」を参照してください。

最初にインストール テーブル コンポーネントにアクセスすると、サンプル企業の情報が例として既に入力されていることがわかります。実際のインストール情報を入力したら、ログオフして変更を保存します。

製品ページ (INSTALLATION_TBL1) を使用して、導入する PeopleSoft アプリケーションを指定します。

画像: 製品ページ

次の例では、製品ページのフィールドおよびコントロールを説明します。このページのフィールドおよびコントロールの定義は後で説明します。

製品ページ

導入するアプリケーションを選択します。アプリケーションの機能にアクセスするには、このページでアプリケーションを選択する必要があります。

PeopleSoft グローバル ペイロールを導入する場合は、[グローバル ペイロール国別機能] リンクをクリックし、該当する国別機能を選択します。

インテグレーション製品を導入する場合は、[インストール済インテグレーション製品] リンクをクリックし、インテグレーション製品を選択します。

(USF) PeopleSoft HCM の連邦政府機能用の設定

データベースを米国連邦政府機能用に設定するには、"インストール テーブル - 製品" ページで [連邦政府] を選択し、プライマリ権限リスト基本設定コンポーネントで米国連邦政府の産業とセクターを指すように更新します。

データベースを軍機能用に設定するには、"インストール テーブル - 製品" ページで [軍機能対応] を選択します。

プライマリ権限リスト基本設定コンポーネントの設定ページで、プライマリ権限リストの基本設定を変更します。連邦政府のデータベースを設定するには、[産業] で [官公庁] を選択し、[産業セクター] で [US 連邦政府] を選択します。

HCM オプション ページ (INSTALLATION_TBL1B) を使用して、システム運用の基準 (個人、ポジション、その両方) を指定します。

組織の方針に関連する PeopleSoft HCM のデフォルト値を入力します。

画像: HCM オプション ページ

次の例では、HCM オプション ページのフィールドおよびコントロールを説明します。このページのフィールドおよびコントロールの定義は後で説明します。

HCM オプション ページ

フィールドまたはコントロール

定義

会社

デフォルトの会社コードを選択します。ここで選択するデフォルト値は、PeopleSoft ヒューマン リソース管理の一部のテーブルで使用されます。

組織が単一企業から成る場合は、その会社コードを入力します。複数の会社で構成される場合は、どの会社をデフォルトとして使用するかを決める必要があります。

標準勤務時間

PeopleSoft グローバル ペイロールを使っている場合、この機能を使って給与計算の入力を管理するには、そのエレメントが PeopleSoft Enterprise ヒューマン リソース管理の適切なアイテムを参照しているか確認する必要があります。標準勤務時間が自動的に使用されるわけではありません。

フィールドまたはコントロール

定義

[最小標準勤務時間] および [最大標準勤務時間]

従業員が標準勤務周期中に勤務する標準勤務時間の下限と上限を入力します。ここで指定した値が、デフォルト値として自動的に入力されますが、職務コード コンポーネント (JOB_CODE_TBL) またはポジション データ コンポーネント (POSITION_DATA) で上書きが可能です。

デフォルト標準勤務時間

会社の標準勤務周期中の勤務時間数を入力します。このフィールドは入力が必須です。プライマリ権限リストの基本設定を定義するときに、インストール テーブルの標準勤務時間がデフォルト値になります。ここで入力した値は、職務コード テーブル コンポーネントのデフォルト標準勤務時間および給与プラン テーブル コンポーネント (SALARY_PLAN_TABLE) のデフォルト標準勤務時間にもなります。

PeopleSoft ヒューマン リソース管理では、標準勤務時間を使用して常勤換算 (FTE) を計算し、パートタイムや時間給労働者に対して、休日勤務時間の比例配分や給与計算を行います。

勤務周期

従業員が標準勤務時間分の勤務を完了する必要のある周期を選択します。有効値は周期テーブルに保存されています。

標準勤務周期の年次化係数と標準勤務時間を組み合わせて FTE が計算されます。

職務の分類」を参照してください。

ポジション管理オプション

システムの一部または全体をポジションを基準に運用するには、このグループ ボックスで設定します。

PeopleSoft Pension Administration を使用している場合は、退職者の管理にポジション管理を使わないでください。従業員に対してポジション管理を使用する場合は、[一部] を選択して退職者を除外します。

注: ポジション管理を使うとシステムのデータ処理方法が大幅に変わり、ユーザー側もデータ管理方法を変える必要が生じます。

フィールドまたはコントロール

定義

全体をポジション管理

組織内の全員のポジション データを追跡管理し、ヒューマン リソース管理システムを個人ではなくポジションを基準として運用します。

一部をポジション管理

使用可能なポジション データがあれば自動的に使われますが、ポジション管理によって組織全体を管理する必要はありません。このビジネス プロセスを試験的に使う場合や、会社の特定部門だけに使う場合にこのオプションを選択します。

なし

個人を基準にしてシステムを運用します。個人にポジション番号を割り当てることはできますが、勤務先電話番号や郵便箱 ID などの職務レコードに対してポジション データは使用されません。これは、特定のポジション (たとえば、特定の管理職レベルより上のポジション) のみを追跡管理する場合に便利です。

現職者のオンライン更新制限

この数値は、オンラインで更新される、1 つのポジションに対する現職者の最大数を取得するために使用されます。システムのデフォルトは 50 ですが、この数量は組織のサーバー性能に基づいて調整できます。

ポジションに対する現職者の数がここに設定された制限値を越えていない場合、現職者のデータはオンラインで更新されます。

ポジション データ コンポーネントのデータを保存したときに、ポジションに対する現職者の数がここに設定された制限値を越えていた場合、メッセージが表示され、現職者のデータ更新はバッチ プロセスで行われることが通知されます。プロセスがスケジュールされ、別のメッセージでジョブのプロセス インスタンス番号が表示されます。アプリケーション エンジン プログラムによってポジション データ コンポーネント インターフェイスが呼び出され、UpdateIncumbents 機能が呼び出されて現職者の更新が実行されます。

給与レート コード

フィールドまたはコントロール

定義

デフォルト給与周期

給与のレポートに使用される値を選択します。これは必須フィールドです。さらに、この値は職務コード テーブルの給与周期のデフォルト値としても使用されます。

職務の分類」を参照してください。

フィールドまたはコントロール

定義

レート コード グループの使用

給与計算時に、レート コードをまとめてパーセントを適用する場合は、このチェック ボックスをオンにします。

給与点数使用

給与レート コード タイプに "点数" が指定されているレート コードを使用する場合は、このチェック ボックスをオンにします。

複数ステップ給与等級

複数ステップ/給与等級プランを使用する場合、このチェック ボックスをオンにします。これにより、給与ステップ コンポーネント ページ (SALARY_PLAN_T3GBL) を使って給与レートが決定されます。

通貨

フィールドまたはコントロール

定義

多通貨

複数の種類の通貨を使用して給与を支給する場合は、このチェック ボックスをオンにします。このオプションは PeopleSoft Payroll for North America だけに影響します。PeopleSoft グローバル ペイロールでは、給与計算システムにある別の多通貨機能が使われます。

注: PeopleTools オプション ページ (PSOPTIONS) で、[多通貨] チェック ボックスをオンにします。

基本通貨

通貨コード ページ (CURRENCY_CD_TABLE) の値から通貨コードを選択します。ここで選択するコードは、PeopleSoft ヒューマン リソース管理および PeopleSoft Payroll for North America のページやレポートで、相対比率 (給与等級内での位置をパーセントで表した値) と合計金額を計算する際、デフォルト通貨として使われます。個々の行アイテムに使われる通貨とは無関係です。

たとえば、基本通貨がアメリカ ドルの場合、海外営業の担当者がフランス フランで経費報告書を提出しても、行アイテムの金額が全てアメリカ ドルに自動換算され、合計額がアメリカ ドルで表示されます。

注: PeopleSoft ヒューマン リソース管理で使用されるデフォルトの通貨は全て、プライマリ権限リスト基本設定コンポーネントではなく、インストール テーブル コンポーネントで指定する基本通貨に基づいています。プライマリ権限リスト基本設定コンポーネントの設定は、国別ページのデフォルト通貨には影響しません。

通貨および市場レートについて を参照してください。

フィールドまたはコントロール

定義

レート タイプ

通貨変換の際に使用されるデフォルトのレート タイプを指定します。プライマリ権限リスト基本設定コンポーネントでプライマリ権限リストにデフォルトのレート タイプを指定していない場合にのみ、このフィールドで選択します。システムでは、まずプライマリ権限リスト基本設定コンポーネントのデフォルトのレート タイプが参照され、指定がない場合には、この値が参照されます。

従業員の写真

フィールドまたはコントロール

定義

写真を表示

オンにすると、HCM システム全体のアプリケーション ページで従業員の写真が表示されます。多くのアプリケーション ページでは、マウス オーバー ポップアップの機能を使用して、従業員の写真が表示されます。従業員の写真の詳細や、このようなポップアップ ページを設定して従業員の写真を表示する方法については、「従業員の写真とマウス オーバー ポップアップ ページについて」および「マウス オーバー ポップアップの設定」を参照してください。

オフにすると、HCM アプリケーション全体で従業員の写真表示はオフになります。このオプションをオフにすると、このページの [セルフサービスで表示] チェック ボックスおよび [従業員が写真をアップロード可能] チェック ボックスは選択できなくなります。

セルフサービスで表示

オンにすると、従業員の写真がセルフ サービスや PeopleSoft Fluid ユーザー インターフェイスのページで表示されるようになり、これには ePerformance や組織図ビューア (たとえば、会社ディレクトリ) のページも含まれます。

従業員が写真をアップロード可能

オンにすると、従業員が自分の写真をアップロードできるようになります。このオプションをオンにすると、[写真の更新] リンクまたはアイコンが、セルフサービスの個人情報サマリ ページ、組織図ビューア (会社ディレクトリなど) のプロファイル ページ、および PeopleSoft Fluid ユーザー インターフェイスの個人情報ページ[英語版] の従業員の写真の下に表示されるようになります。

このオプションを有効にすると、従業員は [写真の更新] リンクまたはアイコンを選択して、写真の表示オプションを選択することができます。従業員は次の表示を選択できます。

  • 写真なし (このオプションでは、ダミーの写真が表示されます)。

  • HR システムに保存されている公式の写真。

  • 個人が自分でアップロードした個人的な写真。

オフにすると、セルフサービス ページで [写真の更新] リンクまたはアイコンは使用できなくなります。ただし、管理者は引き続き、身分証明データで HR システムの公式の写真をアップロードすることができます (従業員の写真ページ)。

製品別設定ページ (INSTALLATION_TBL1A) を使用して、製品 (産業) 別の導入情報を入力します。

画像: 製品別設定ページ

次の例では、製品別設定ページのフィールドおよびコントロールを説明します。このページのフィールドおよびコントロールの定義は後で説明します。

製品別設定ページ

福利厚生機能

フィールドまたはコントロール

定義

[FMLA 管理] (家族医療休暇法)、[COBRA 管理] (包括財政調整法管理)、[福利厚生請求管理][遡及福利厚生/控除] および [FSA 請求管理]

該当する福利厚生機能のチェック ボックスをオンにして選択します。

福利厚生管理開始日

PeopleSoft の日付フォーマット (YYYY/MM/DD) で管理の開始日を入力します。

福利厚生控除クラス順序

415(c) 限度額を満たしている場合、控除クラスは、従業員税引前拠出金、従業員税引後拠出金、税引前福利厚生 (雇用主税引前拠出金)、非課税福利厚生 (雇用主税引後拠出金) の順に制限されます。限度額を満たしている場合、[雇用主税引前 - 従業員税引後] を選択することによって控除クラス順序を変更できます。この場合、雇用主税引前拠出金が先に制限され、次に従業員税引後拠出金が制限されます。したがって、控除クラスの順序は、従業員税引前拠出金、税引前福利厚生 (雇用主税引前拠出金)、従業員税引後拠出金、非課税福利厚生 (雇用主税引後拠出金) となります。

(USF) 連邦政府機能

フィールドまたはコントロール

定義

デフォルト支給基準

[デフォルト支給基準] には、給与の見積りおよびレポート作成に使用する値を選択します。製品ページで [連邦政府] を選択した場合、このフィールドは必須です。

NFC インジケータ

このチェック ボックスをオンにすると、影響を受けるコンポーネントに National Finance Center (NFC) のフィールドが表示され、関連付けられた Peoplecode ロジックが実行されます。

NA Payroll/給与計算インターフェイス

フィールドまたはコントロール

定義

計算/確認の同時進行

このチェック ボックスをオンにすると、計算と確認の作業が同時に実行されます。ただし、1 人の個人に対して同時に 2 つの処理が行われる可能性があり、そのため、プロセスが異常終了した場合にデッド ロック状態が生じる恐れがあります。

従業員税データ自動作成

このチェック ボックスをオンにすると、次の条件を満たす場合は常に、従業員の連邦税、州税、地方税のレコードが自動的に作成されます。

  • 従業員の採用手続きを行う場合

  • 従業員の職務変更に伴って新たな納税地への移動が必要になった場合

  • 従業員の雇用レコード追加に伴って新たな納税地への移動が必要になった場合

  • 応募者管理システムを使って従業員を採用する場合

  • 個人が新しい会社に異動する場合

地方税に居住州を使用

[従業員税データ自動作成] を選択すると、自動的にこのチェック ボックスもオンになります。従業員の居住する州と地方税の管轄区域が同じ場合は、オンのままにしておきます。同じでない場合は、このチェック ボックスをオフにしないと、従業員の給与小切手から地方税が誤って控除されてしまいます。

TL/NA Payroll ペイシート オプション

フィールドまたはコントロール

定義

[最終小切手の変更][オンライン小切手の変更] および [逆仕訳調整の変更]

これらのチェック ボックスをオンにすると、給与計算システムのユーザーが、PeopleSoft 勤務管理から取得したデータにペイシートで変更を加えることができます。ただし、ペイシートに直接変更を加えても、PeopleSoft 勤務管理には変更内容が反映されないので、これらのオプションは選択しないことをお勧めします。

仮計算にロード

給与計算プロセスでは、[仮計算にロード] フィールドの値によって、新規の有効時間 (職務変更の前に勤務した追加時間で、以前にペイシートにロードされていない時間) をロードするかどうかが判断されます

  • このチェック ボックスをオンにした場合、新規の時間も含めて全ての有効時間が新規のペイシートにロードされます。

  • このチェック ボックスをオフにした場合、以下に示す例外を除き、新規の有効時間はペイシートにロードされません。

注: 従業員に職務データの変更があり、ペイシートが再作成された場合、給与計算プロセスでは、有効な時間が全て再ロードされ、職務変更の結果無効となった時間は却下されます。これは、[仮計算にロード] フィールドの設定にかかわらず、必ず実行されます。その場合、まず過去にロードした全ての時間が却下され、次に、有効な時間が再ロードされます。[仮計算にロード] がオフの場合でも、ロードされる新規時間もあります。ただし、職務データ変更のために処理中である従業員についての時間のみです。

AP 請求書番号プレフィックス (買掛金管理の請求書プレフィックス)

フィールドまたはコントロール

定義

APプレフィックス (買掛金管理の請求書プレフィックス)

(省略可) HCM で作成される買掛金管理 (AP) の請求書に使用されるプレフィックスを入力します。

コミットメント会計

フィールドまたはコントロール

定義

エンカンバランス トリガ

さまざまなオンライン イベントから起動されるプレエンカンバランス トリガとエンカンバランス トリガを有効にします。各イベントによって、エンカンバランス トリガ テーブル (ENCUMB_TRIGGER) にレコードが書き込まれます。次に、このレコードはバッチ エンカンバランス計算処理 (ENC_CALC) の入力値として使用されます。

コミットメント コントロール予算処理

オンにすると、PeopleSoft Financials のコミットメント コントロール予算処理を使用したリアルタイム予算チェックが有効になります。リアルタイム予算チェックでは、職務データの変更またはポジション データの変更によって生成されるエンカンバランスおよびプレエンカンバランスに対して、割り当て可能な資金の検証が行われます。コミットメント コントロール予算処理は、予算の割り当て可能な資金をチェックする PeopleSoft Financials アプリケーション エンジン プログラムです

このチェック ボックスは、PeopleSoft Financials 9.0 以降との必要な統合が設定済みである場合に使用できますが、別途、必要な元帳が設定済みであることを確認する必要があります。元帳が設定されていない場合、コミットメント コントロール予算処理の全ての予算チェックへの応答は請求が無効になります。

注: また、リアルタイム予算チェックは部門レベルでアクティブにする必要があります。

コミットメント会計/E&G ページ」を参照してください。

リアルタイム予算チェックの実行

この設定は、部門テーブル設定でリアルタイム予算チェックが設定された部門に対してのみ適用できます。

オンにすると、ユーザーは、職務データおよびポジション データの一部の重大な変更については、リアルタイム予算チェックで変更に対する十分な予算資金が存在しない場合は保存できなくなります。

職務データ コンポーネントにおける重要な変更には、採用、再雇用、および兼務の追加が含まれます。ポジション データ コンポーネントの重大な変更は、ポジションの作成、ポジションの人員数の増加、ポジションの非アクティブからアクティブへの変更、およびポジションのプレエンカンバランス インジケータの [なし] または [人材募集] から [即時] への変更です。エンカンバランスおよびプレエンカンバランスの計算に影響するその他の変更は、重大なものと見なされません。

このチェック ボックスをオンにした場合、ユーザーは予算エラーを解決しないと、職務データまたはポジション データの重大な変更を保存できません。このチェック ボックスをオフにした場合、ユーザーは重大な変更に対する予算エラーを無視できます。

注: 重大でない職務データおよびポジション データの変更については、ユーザーはいつでも予算チェックエラーを無視できます。

ヒューマン リソース管理

フィールドまたはコントロール

定義

マルチカンパニー企業

組織が複数の会社から構成されている場合、このチェック ボックスをオンにします。PeopleSoft Pension Administration を使用している場合は、年金受給者の所属先として会社を設定するため、このオプションをオンにしてください。

職務の自動終了

終了日が指定されている職務を自動的に終了させるには、このチェック ボックスをオンにします。これによって、該当する職務に対し、終了を指定する行が自動的に作成されます。

自動職務中断

個人が臨時職務に従事する間、その主要職務を自動的に一時中断する場合、このチェック ボックスをオンにします。

仮社会保障番号のマスク

社会保障番号が不明の応募者や個人に対してデフォルトの社会保険番号として使用する 3 桁の数字を入力します。実在の番号と重複するのを防ぐため、仮の番号には 800 より大きな値を割り当てます。

従業員 ID フィールドの長さ

従業員 ID に使用する文字数を入力します。

一般会計

フィールドまたはコントロール

定義

GL バージョン

PeopleSoft HCM とインターフェイスをとっている PeopleSoft 一般会計のバージョンが表示されます。バージョンを変更するには、[バージョンの更新] ボタンをクリックします。自動的に GL バージョンが更新されます。

注: PeopleSoft 一般会計のバージョン 8.4 以降を使用している場合のみ、全てのチャートフィールド機能を使用することができます。PeopleSoft Financials 9.0 以降とコミットメント コントロールを使用している場合のみ、リアルタイム予算チェックを使用することができます。

バージョンの更新

このボタンをクリックすると、PeopleSoft Financials との統合がテストされ、Financials の最新バージョンが表示されます。

キャッシュ確認

検証結果をキャッシュに保存する場合、このチェック ボックスをオンにします。キャッシュの検証結果を使用できるようにすることによって、パフォーマンスが向上します。

キャッシュ保存日数

検証結果を保存する日数を入力します。この日数を超えたデータはキャッシュから削除されます。

国別指定ページ (INSTALLATION_TBL3) を使用して、国別の導入情報を入力します。

画像: 国別指定ページ

次の例では、国別指定ページのフィールドおよびコントロールを説明します。このページのフィールドおよびコントロールの定義は後で説明します。

国別指定ページ

フィールドまたはコントロール

定義

デフォルト値として使用する国を選択します。

言語コード

データベースのデフォルトの基本言語が表示されます。

国別機能

このリンクをクリックすると、国別機能インストール ページが表示され、インストールする国別機能を選択することができます。

(CAN) [カナダ用パラメータ]

フィールドまたはコントロール

定義

国勢調査メトロ エリア

[国勢調査メトロ エリア] フィールドには、所在地のカナダ統計局によって規定された国勢調査メトロ エリア (CMA) コードを入力します。プライマリ権限リスト基本設定コンポーネントにデフォルトの CMA コードが指定されていない場合に限り、ここで指定するデフォルトの CMA コードが使われます。CMA は人口 10 万人以上の都市の主要労働市場を指します。このフィールドは、カナダの会社では必須フィールドになります。

プライマリ権限リストの基本設定」を参照してください。

フィールドまたはコントロール

定義

産業セクター

カナダの雇用機会均等の目的に使われます。プライマリ権限リスト基本設定コンポーネントにデフォルトの産業セクターが指定されていない場合に限り、ここで指定するデフォルト値が使われます。この値は部門コンポーネントにあるカナダの [産業セクター] フィールドのデフォルト値として使われ、対象部門の従業員が所属している産業セクターを表します。これは必須フィールドです。

プライマリ権限リストの基本設定」を参照してください。

部門の管理」を参照してください。

(AUS) [オーストラリア用パラメータ]

フィールドまたはコントロール

定義

教育/公的機関

オーストラリア公的機関の場合、このチェック ボックスをオンにします。

(JPN) [日本用パラメータ]

フィールドまたはコントロール

定義

兼務可能

兼務の追跡管理を行う場合、このチェック ボックスをオンにします。オンにすると、この機能がアクティブになり、新規ビジネス ユニットを作成する際に、ダミーの兼務職務コードが作成されます。

PeopleSoft Human Resources Administer Workforce』「Understanding Additional Appointments[英語版] を参照してください。

(USA) [アメリカ用パラメータ]

フィールドまたはコントロール

定義

2 質問フォーマット (民族)

このチェック ボックスは、米国の行政管理予算局 (OMB) の "1997 Standards for Maintaining, Collecting and Presenting Federal Data on Race and Ethnicity" で定義された 2 質問フォーマットを使用して、米国の従業員の民族データを収集する場合にオンにします。

このチェック ボックスをオンにした場合、米国の従業員がセルフサービスの民族グループ ページにアクセスすると、2 質問フォーマットを使用したバージョンのページが表示されます。

このチェック ボックスをオフにした場合、米国の従業員には、米国以外の従業員に表示されるものと同じバージョンのセルフサービスの民族グループ ページが表示されます。この汎用バージョンのページには質問は表示されません。代わりに、従業員は民族グループ グリッドで 1 つ以上の民族を指定します。

国別機能インストール ページ (INSTALLATION_SEC) を使用して、PeopleSoft ヒューマン リソース管理のユーザーに対して有効になる国別機能を指定します。

画像: 国別機能インストール ページ

次の例では、国別機能インストール ページのフィールドおよびコントロールを説明します。このページのフィールドおよびコントロールの定義は後で説明します。

国別機能インストール ページ

PeopleSoft ヒューマン リソース管理で国別機能が設定されている各国の国名が表示されます。

  • 国別機能を有効にする場合は、その国のチェック ボックスをオンにします。セキュリティ アクセス権が与えられているユーザーは、選択した国の機能を参照および使用できるようになります。

  • 国の機能を有効にしない場合は、その国のチェック ボックスをオフにします。

このページで国別のチェック ボックスをオンにしても、グローバル セキュリティの設定 ページ (SCRTY_TBL_GBL) で、ユーザーのプライマリ権限リストに国別アクセスが許可されていなければ、国別機能はユーザーには表示されません。

国別機能のセキュリティ設定」を参照してください。

自動採番ページ (INSTALLATION_TBL2) を使用して、番号の割り当てを開始する番号を指定します。

画像: 自動採番ページ

次の例では、自動採番ページのフィールドおよびコントロールを説明します。このページのフィールドおよびコントロールの定義は後で説明します。

自動採番ページ

PeopleSoft HCM では、手動で番号を入力するフィールドと、自動的に番号が割り当てられるフィールドがあります。

以下の表に自動的に採番されるフィールドを示します。

フィールド

アプリケーション

ビジネス プロセス

従業員 ID の最終採番番号

PeopleSoft ヒューマン リソース管理

人事・労務管理、採用管理

ポジション最終採番番号

PeopleSoft ヒューマン リソース管理

ポジション管理、後任計画

苦情の最終採番番号

PeopleSoft ヒューマン リソース管理

労使関係管理

車両の最終採番番号

PeopleSoft ヒューマン リソース管理

社有車管理

申請 ID の最終採番番号

PeopleSoft ヒューマン リソース管理

研修予算管理

テンプレート ベース連番の最終番号

PeopleSoft ヒューマン リソース管理

人事・労務管理

最終後任計画 ID

PeopleSoft ヒューマン リソース管理

後任計画

使用済最終ヘルプ コンテキスト番号

PeopleSoft HCM

Windows のオンライン ヘルプのカスタマイズ

安全衛生請求の最終割当番号

PeopleSoft ヒューマン リソース管理

安全衛生モニター管理

HS非従業員IDの最終採番番号

PeopleSoft ヒューマン リソース管理

安全衛生モニター管理

事故の最終採番番号

PeopleSoft ヒューマン リソース管理

安全衛生モニター管理

最終仕訳割当番号

PeopleSoft Payroll for North America

GL インターフェイス管理

最終疾病割当番号

PeopleSoft ヒューマン リソース管理

休暇欠勤管理

疾病レポートの最終採番番号

PeopleSoft ヒューマン リソース管理

休暇欠勤管理

最終一時割当番号

PeopleSoft ヒューマン リソース管理

人事・労務管理

最終使用エレメント番号

PeopleSoft ヒューマン リソース管理

プロファイル管理

OSHA 申立の最終割当番号

PeopleSoft ヒューマン リソース管理

安全衛生モニター管理

法定提出書類

このページに表示されるフィールドに自動採番機能を利用するには、各フィールドで最後に使用された数字を入力します。自動採番機能を使うと、最後に使った番号に 1 を足した番号が自動的に割り当てられます。また、番号が割り当てられるたびにインストール テーブルの値も自動更新されます。

注: 2 とおりの番号が設定されてしまわないように、採番は常に手動または自動のどちらかで行うよう統一してください。

ID について

ID データを他のシステムから PeopleSoft ヒューマン リソース管理に変換する際は、ID の重複を避けるため、前のシステムで使われていた番号の最大値を入力してください。たとえば、前のシステムで最後に割り当てた ID が 1000 の場合は、[従業員 ID の最終採番番号] フィールドに "1000" と入力します。PeopleSoft ヒューマン リソース管理で従業員を追加すると、ID には自動的に "1001" が割り当てられ、それに応じて [従業員 ID の最終採番番号] フィールドも更新されます。

ID を常に手動で入力するには、[従業員 ID の最終採番番号] フィールドと [応募者 ID の最終採番番号] フィールドに、"9999999999" (9 を 10 桁) と入力します。

社会保障番号や社会保険番号を ID として使用する場合は、PeopleSoft アプリケーション デザイナを使って従業員 ID フィールドのフォーマットを変更します。

ゼロの自動挿入

データ入力のスピードと精度を向上させるため、一部のページでは、ユーザーが自動採番された番号を入力すると、その数字の前に自動的に 0 (ゼロ) が挿入されます。たとえば、"4" を入力すると、その前に 0 (ゼロ) が追加され、00000004 (1 つの番号につき合計 8 桁) と表示されます。このようにゼロが自動挿入されるのは、以下のフィールドです。

  • 人材募集

  • 候補者検索リスト

  • 苦情管理

  • 保険事故番号

  • 請求額

  • ポジション

注: ゼロが挿入されていない番号を既に使っている場合は、データを PeopleSoft ヒューマン リソース管理用に変換しても正確に番号が追跡できるように採番番号を変更してください。

データ変換の詳細については、ヒューマン リソース管理プロジェクトの担当者に問い合わせるか、または PeopleSoft アプリケーション デザイナのドキュメントを参照してください。

『PeopleTools: Application Designer Developer's Guide』を参照してください

サードパーティ/システム ページ (INSTALLATION_TBL4) を使用して、PeopleSoft HCM に対して統計収集の条件を設定し、SQR セキュリティを有効にします。

Visio などのサードパーティ アプリケーションを使用するためのパラメータを定義します。

画像: サードパーティ/システム ページ (1/2)

次の例では、サードパーティ/システム ページ (1/2) のフィールドおよびコントロールを説明します。このページのフィールドおよびコントロールの定義は後で説明します。

サードパーティ/システム ページ

パフォーマンス モニタ パラメータ

フィールドまたはコントロール

定義

[情報収集の開始時間] および [情報収集の終了時間]

情報の収集を開始する日付と時刻、および終了する日付と時刻を入力します。

テーブル統計収集

統計データをローカルに収集する場合、このチェック ボックスをオンにします。

グローバル統計収集

統計データをグローバルに収集する場合、このチェック ボックスをオンにします。

書込み間隔

統計収集の周期を秒数で入力します。

サードパーティ設定

フィールドまたはコントロール

定義

組織図

ヒューマン リソース管理データを基にした組織図の作成に使用するサードパーティのアプリケーションを入力します。

システム デフォルト

フィールドまたはコントロール

定義

スクロールの最大行数

サードパーティ アプリケーションのスクロール可能なデータ ボックスの最大行数を入力します。

コミット単位 (処理済従業員数)

コミット前にシステムで処理される人数の上限を入力します。この設定は PeopleSoft Payroll for North America の処理にのみ使用されます。

システム設定

フィールドまたはコントロール

定義

アドレス マップ

アドレスのマップを含めるにはオンにします。

フリガナ ページ (ALT_CHAR_TBL) を使用して、言語コードとフリガナ文字タイプを指定します。

画像: フリガナ ページ

次の例では、フリガナ ページのフィールドおよびコントロールを説明します。このページのフィールドおよびコントロールの定義は後で説明します。

フリガナ ページ

注: [インストール テーブル] で設定するフリガナ文字タイプは、HCM アプリケーション全体の設定に影響します。インストールされている全ての言語コードについて、フリガナ文字タイプを設定するかどうか、またどのタイプを設定するかを検討してください。

使用中の言語コードに対してフリガナ文字タイプが指定されていない場合、フリガナ フィールドに文字を入力しようとすると、警告メッセージが表示されます。

言語コードにフリガナ文字タイプが指定されている場合、ユーザーがそれ以外の文字タイプをフリガナ フィールドに入力しようとすると、警告メッセージが表示されます。

注: 警告メッセージを無視して、指定以外の文字セットを入力することも可能ですが、異なる種類のフリガナ文字セットでデータをソートする場合に問題が生じる可能性があります。