ビジネス ユニット用元帳の定義
ビジネス ユニット用元帳を定義するには、ユニット別元帳コンポーネント (BUSINESS_UNIT_LED) を使用します。このコンポーネントのテーブルにデータをロードするには、EM_BUS_UNIT_LED コンポーネント インターフェイスを使用します。
ページ名 |
定義名 |
用途 |
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BUSINESS_UNIT_LED1 |
このビジネス ユニットで使用される明細元帳、元帳グループおよびカレンダーを指定し、元帳ごとに固有の特性を指定します。 |
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オープン期間更新ページ |
OPEN_PERIOD_SINGLE |
[オープン期間更新] リンクをクリックし、元帳グループと取引タイプに基づいて、オープン期間および調整期間を指定します。 「ユニット別元帳 - 定義ページ」を参照してください。 |
日中平残元帳に転記する勘定科目タイプ ページ |
BU_LED_ADBACCT_SEC |
[フィルタ] リンクをクリックし、日中平残元帳に転記する勘定科目タイプを選択します。 「ユニット別元帳 - 定義ページ」を参照してください。 |
ユニット別元帳 - 仕訳編集オプション |
BUSINESS_UNIT_LED2 |
元帳の仕訳エラー処理のシステムによる処理方法を定義します。 |
貸借一致仮計上チャートフィールド ページ |
BUL_JE_BS_CFS_SEC |
仕訳貸借一致エラーについて [仮計上] を選択する場合、仕訳貸借一致エラーの仮計上勘定をここで指定します。 「ユニット別元帳 - 仕訳編集オプション ページ」を参照してください。 |
仮計上チャートフィールド編集 ページ |
BUL_JE_ES_CFS_SEC |
仕訳編集エラーについて [仮計上] を選択する場合、仕訳編集エラーの仮計上勘定をここで指定します。 「ユニット別元帳 - 仕訳編集オプション ページ」を参照してください。 |
仮計上金額チャートフィールド ページ |
BUL_JE_AS_CFS_SEC |
仕訳編集エラーについて [仮計上] を選択する場合、仕訳金額エラーの仮計上勘定を指定します。 「ユニット別元帳 - 仕訳編集オプション ページ」を参照してください。 |
BUSINESS_UNIT_LED3 |
このビジネス ユニットに指定された元帳について、通貨デフォルト オプションを指定します。 |
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BUSINESS_UNIT_LED6 |
指定された元帳に適用される仕訳を転記および転記取消するための仕訳転記オプションを指定します。 |
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BUSINESS_UNIT_LED4 |
指定された元帳について、デフォルトの仕訳承認オプションを指定します。 |
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BUSINESS_UNIT_LED5 |
指定されたコミットメント コントロール元帳について、デフォルトの元帳オプションを指定します。 |
元帳とカレンダーはテーブルに保存されるため、ビジネス ユニットで共有できます。これにより、ビジネス ユニットでは、独自のカレンダーと締めスケジュールを保持しながら、共通の元帳定義を共有できます。
ビジネス ユニット用元帳を定義する場合、次のことを実行できます。
元帳グループの仕訳編集エラー オプションの定義
元帳のデフォルト通貨オプションの定義
元帳のデフォルト仕訳転記オプションの定義
元帳のデフォルト承認オプションの定義
デフォルトのコミットメント コントロール元帳オプションの定義
注: ライセンスを取得していない、使用しない製品については、インストール オプション - 製品ページの全てのチェック ボックスをオフにします。出荷時には、ライセンスを取得しているかどうかにかかわらず、製品ページの全ての製品の全てのチェック ボックスはオンであり、ライセンスを取得していない製品の不要な設定が行われる可能性があります。たとえば、製品ページで [一般会計] が選択されており、その製品のライセンスを取得していない場合、一般会計のみに適用されるフィールドがあり、それらのフィールドはユニット別元帳ページで値の入力が可能になります。
ユニット別元帳 - 定義ページ (BUSINESS_UNIT_LED1) を使用して、このビジネス ユニットで使用される明細元帳、元帳グループおよびカレンダーを指定し、元帳ごとに固有の特性を指定します。
ナビゲーション
画像: ユニット別元帳 - 定義ページ
次の例では、ユニット別元帳 - 定義ページのフィールドおよびコントロールを説明します。このページのフィールドおよびコントロールの定義は後で説明します。

フィールドまたはコントロール |
定義 |
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元帳タイプ |
このビジネス ユニットの元帳タイプを選択します。値は次のとおりです。 明細元帳: 明細元帳をこのビジネス ユニットに関連付ける場合に選択します。 要約元帳: 元帳セット - 元帳セット ページを使用して、ビジネス ユニットに添付します。 コミットメント コントロール元帳: コミットメント コントロール元帳を設定する場合に選択します。 |
元帳グループ |
元帳タイプとして [明細元帳] を選択する場合、元帳グループ コンポーネントで定義されたリストから元帳グループを選択します。 |
元帳 |
元帳タイプとして [要約元帳] を選択する場合、このフィールドが使用可能となります。要約元帳はこのフィールドにリストされますが、元帳セット - 元帳セット ページを使用して、要約元帳をビジネス ユニットに添付します。 |
カレンダー ID |
カレンダー期間ページのカレンダーのリストから、この元帳のカレンダーを選択します。 |
オープン期間更新 |
オープン期間の更新を選択するには、明細元帳の元帳グループまたは元帳コードを選択します。元帳グループと取引タイプに基づいて、オープン期間および調整期間を指定する場合は、[元帳グループ別] を使用します。複数の一般会計原則 (GAAP) および前期間調整と共に使用する場合は、[元帳コード別] を使用します。このアクティビティを実行しない場合、元帳内の全ての期間がクローズされ、仕訳転記は許可されません。 調整期間を指定する場合、仕訳入力ページでは、その期間が調整仕訳のデフォルトとして使用されます。その年の最終会計期間と区別して、年末調整を特定の調整期間に転記できます。通常、調整年度は会計年度と一致している必要があります。 |
貸借一致した元帳 |
この元帳が貸借一致した (借方と貸方が等しい) 元帳であることを示して、仕訳オプション ページで仕訳貸借一致エラー処理を使用可能にする場合に選択します。 |
元帳ロード更新可 |
フラット ファイル元帳インポートと元帳ロード (チャートフィールド値マッピング) 処理によって明細元帳を更新し、元帳パブリッシュ エンタープライズ インテグレーション ポイントによって要約元帳をサブスクライブして更新する場合に選択します。 注: 元帳パブリッシュ処理では、このオプションにかかわらず、元帳データは常に IP にパブリッシュされます。ただし、要約元帳で IP サブスクリプション プロセスを実行してターゲット テーブルを更新できるようにするには、このオプションを選択する必要があります。明細元帳の場合、IP サブスクリプション プロセスを実行すると、常に明細元帳データが処理され、ステージング テーブルに保存されます。その後、元帳ロード処理により、このオプションが選択された元帳の明細元帳データが選択されます。 |
予算元帳の直接更新 |
オンライン ページおよび一般会計転記処理を使用して、標準予算元帳 (コミットメント コントロール関連でない) を直接更新する場合に選択します。選択解除されている場合、標準予算元帳に対してシステムによるオンライン調整は実行されません。 |
貸借個別入力機能 |
貸方/借方残高を元帳で個別に保存できるようにする場合に選択します。通常、一般会計では、全ての転記済チャートフィールド組合せの純残高が元帳に転記されます。この機能を有効化すると、PeopleSoft により、必要なテーブル変更が自動的に実行され、借方と貸方がカスタマイズなしで個別に保存されます。 |
借方/貸方別金額フィールド |
仕訳入力時に、仕訳金額が借方または貸方のいずれであるかを示す場合に選択します。あらかじめ、[貸借個別入力機能] オプションを選択しておく必要があります。 通常、一般会計では、仕訳の符号によって、その仕訳が借方なのか借方なのかが決まります。仕訳入力金額が正の数の場合、システムではその金額を借方として処理し、負の数の場合には貸方として処理します。 このオプションを選択する場合、仕訳入力作成/更新 - 行ページに、個別の借方および貸方の入力フィールドが表示されます。金額フィールドのいずれかに負の入力がある場合、そのタイプの金額の取消として見なされます。たとえば、借方金額フィールドに負の 5.00 EUR が入力されると、元帳の借方金額は 5.00 EUR 削減されます。 [借方/貸方別金額フィールド] を選択しないで [貸借個別入力機能] を選択する場合、仕訳入力 - 行ページに [N/R] (標準/取消) フィールドが表示されます。ここで、入力した金額が標準 (正の数は借方、負の数は貸方) または取消 (正の数は貸方取消、負の数は借方取消) のいずれであるかを示します。 注: [借方/貸方別金額フィールド] チェック ボックスを使用すると、借方と貸方は、仕訳入力ページの独自のフィールドにのみ入力できるようになります。ただし、これらの借方と貸方を、元帳に個別に保存したり転記することはできません。元帳で個別にフィールドを保存するには、[貸借個別入力機能] を選択します。 |
仕訳ジェネレータ デフォルト (仕訳ジェネレータ デフォルト元帳グループ) |
これが、このビジネス ユニットのデフォルト元帳グループであることを示す場合に選択します。システムにより、その他の PeopleSoft アプリケーションから仕訳が生成される際に、会計入力行に元帳グループが指定されていない場合、この元帳グループが使用されます。 |
代替勘定科目使用 |
[勘定 -> 代替仮計上] と [代替 -> 勘定仮計上] の各フィールドを有効にする場合に選択します。 |
勘定 -> 代替仮計上 (未マップ勘定科目の仮計上代替勘定科目) |
代替勘定科目にマップされていない勘定科目を使用して取引を処理する場合に選択します。 |
代替 -> 勘定仮計上 (未マップ勘定科目の仮計上勘定) |
勘定科目にマップされていない代替勘定科目を使用して取引を入力する場合に使用します。 |
日中平残レポート |
選択されている場合、この元帳の日中平均残高 (ADB) 機能が有効化されます。 |
日中平残カレンダー |
[日中平残レポート] を選択した場合、平均残高の計算に使用する詳細カレンダー (通常は日単位カレンダー) を選択します。 |
日付コードによる残高維持 |
仕訳日、決済日および ADB 日の残高を個別に維持する場合に選択します。国際会計基準 (IAS) に準拠して、複数の取引日を取得するために、仕訳入力で日付コードを選択できます。仕訳編集処理では、選択時に、仕訳が日付コード別に貸借一致されます。 警告 このオプションを選択すると、システムでのデマンド処理が増加します。 |
日付コード マップの表示 |
このリンクをクリックして日付コード マップ ページにアクセスし、使用可能な日付コード [仕訳日]、[決済日] および [日中平残日付] のリストを表示します。 |
転記済アクティビティ フィルタ |
日中平残元帳に転記する必要がある勘定科目タイプ (資産、負債、経費など) の指定を有効化する場合に選択します。 |
フィルタ |
[転記済アクティビティ フィルタ] を選択してから、このリンクをクリックして日中平残元帳に転記する勘定科目タイプ ページにアクセスし、ここで、日中平残元帳に転記する必要がある勘定科目タイプを選択します。 |
警告 ユニット別元帳 - 定義ページを使用して指定されたビジネス ユニットの元帳を削除することもできますが、このビジネス ユニットについて仕訳入力が既に転記されている場合には、元帳を削除することはできません。
ユニット別元帳 - 仕訳編集オプション ページ (BUSINESS_UNIT_LED2) を使用して、元帳の仕訳エラー処理のシステムによる処理方法を定義します。
ナビゲーション
画像: ユニット別元帳 - 仕訳編集オプション ページ
次の例では、ユニット別元帳 - 仕訳編集オプション ページのフィールドおよびコントロールを説明します。このページのフィールドおよびコントロールの定義は後で説明します。

注: 元帳レベルでエラー処理を定義する場合、選択された元帳のみを使用する仕訳についてビジネス ユニット レベルで指定するエラー処理は、全て上書きされます。
フィールドまたはコントロール |
定義 |
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ドキュメント タイプ |
PeopleSoft ドキュメント連番を使用する場合、入力する仕訳全てにドキュメント タイプを指定します。このフィールドでドキュメント タイプを指定する場合、システムにより、仕訳入力で入力されたこの元帳グループの全ての仕訳が、このドキュメント タイプに設定されます。 |
仕訳貸借一致オプション |
ユニット別元帳 - 定義ページで、[貸借一致した元帳] オプションを選択した場合にのみ使用できます。 元帳を定義する場合、これらの元帳を貸借一致または貸借不一致として指定します。貸借一致した元帳 (実績元帳など) の仕訳入力は、転記する前に貸借一致している必要があります。貸借不一致仕訳が貸借一致した元帳に転記されると、仕訳貸借一致エラーが発生します。貸借不一致仕訳は、貸借不一致元帳 (標準予算元帳など) として設定された元帳にのみ転記できます。 貸借一致エラーを修正するには、次の値から選択します。 上位レベルの値を継承: 一般会計ビジネス ユニット - 定義ページで定義したエラー処理オプションを使用します。 再検討: エラーを含む仕訳入力が無効としてマークされ、転記不可となります。修正を行って仕訳を再編集してから、正常に仕訳を転記できます。 仮計上: 仕訳貸借一致エラーと仕訳金額エラーの場合、全ての仕訳を貸借一致させるために必要な金額が、仮計上勘定に転記されます (貸借一致していない場合)。仕訳編集エラーの場合、無効なチャートフィールドを参照する行からの金額が転記されます。この値は、コントロール合計エラーには使用できません。 |
仕訳編集エラー オプション |
仕訳行を入力すると、一般会計により、全てのチャートフィールド値が仕訳入力日時点で有効であることが検証されます。 編集エラーを修正するには、次の値から選択します。
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仕訳金額エラー オプション |
仕訳行を入力すると、一般会計により、外貨金額と通貨額が同じ符号であることが検証されます。仕訳金額エラーは、外貨金額の符号が通貨額の符号と異なる場合 (仕訳の外貨金額が 10 で、通貨額が –200 である場合など) に発生します。 金額エラーを修正するには、次の値から選択します。
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コントロール合計エラー |
(省略可) 仕訳行を入力すると、一般会計により、仕訳に入力した行、借方、貸方およびユニットの数の累計が表示されます。コントロール合計エラーは、仕訳行合計が、仕訳ヘッダー レベルで入力したコントロール合計と一致しない場合に発生します。 コントロール合計エラーを修正するには、次の値から選択します。
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ポジション勘定科目 |
ポジション勘定科目 - ポジション勘定科目ページで作成したオプションを使用する、ポジション勘定科目を有効化する場合に選択します。ポジション勘定科目機能を使用すると、仕訳編集処理でポジション勘定科目入力を生成し、複数の通貨で資産を保有していることが原因で発生する損益を追跡できます。 |
仕訳日 < オープン開始日 |
仕訳日が設定した日付の範囲外である場合、会計期間がクローズされているというエラー メッセージが表示されます。仕訳日によって仕訳を転記する期間が決まるため、仕訳を転記するには、仕訳日が現在のオープン期間の範囲内である必要があります。詳細カレンダー - カレンダー期間ページで、期間ごとの開始日および終了日を定義できます。オープン期間更新ページを使用して、元帳グループごとに現在オープンしている期間の範囲を定義します。仕訳日によって仕訳を転記する必要がある期間が決まりますが、その唯一の例外は調整入力です。調整入力は、詳細カレンダーで定義された特別な調整期間内に転記されます。 仕訳日がオープン開始日より前である場合、エラーを修正するには、次の値から選択します。
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仕訳日 > オープン終了日 |
仕訳日がオープン終了日より後である場合も、会計期間がクローズされているというエラー メッセージが表示されます。 エラーを修正するには、次の値から選択します。
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仮計上チャートフィールド - 貸借一致 |
[仕訳貸借一致オプション] に [仮計上] を選択する場合、このリンクをクリックして仮計上チャートフィールド - 貸借一致 ページにアクセスし、ここで、仕訳貸借一致エラーが発生した場合の元帳グループの仮計上勘定を指定します。チャートフィールド組合せ全体を定義します。 |
仮計上チャートフィールド編集 |
[仕訳編集エラー オプション] に [仮計上] を選択する場合、このリンクをクリックして仮計上チャートフィールド編集ページにアクセスし、ここで、チャートフィールド仕訳編集エラーが発生した場合の元帳グループの仮計上勘定を指定します。チャートフィールド組合せ全体を定義します。 |
仮計上金額チャートフィールド |
仕訳金額エラー に [仮計上] を選択する場合、このリンクをクリックして仮計上金額チャートフィールドページにアクセスし、ここで、仕訳金額エラーが発生した場合の元帳グループの仮計上勘定を指定します。チャートフィールド組合せ全体を定義します。 |
プロセス グループ |
この元帳グループについて、複数の組合せ編集ルールを含むプロセス グループを選択します。組合せグループ ページでプロセス グループを定義します。組合せ編集時に、システムでは、取引で指定された元帳グループを参照して適用するルールが確認されます。次に、これらのルールを仕訳編集処理時に適用します。グループ内のいずれかのルールを使用した検証に失敗した仕訳行は、エラーとしてマークされます。 |
取引ソース オプション |
取引ソースの組合せ編集処理をプロセス グループ別に制限する場合に選択します。これにより、指定された取引ソースの取引のみが対象となるため、不要なデータ処理が回避され、処理時間が効果的に削減されます。次のオプションから 1 つ選択します。 指定取引ソース - 組合せ編集処理によって編集する取引の取引ソースを指定する場合に、このオプションを選択します。このオプションを使用すると、プロセス グループで定義されたルールに適用可能なソースを含む取引のみが検証され、処理の効率が向上します。 全ての取引ソース (デフォルト値) - 組合せ編集処理時に、プロセス グループに対する全ての取引を編集する場合、このオプションを選択します。 |
取引ソース |
このリンクは、[指定取引ソース] オプションを選択する場合に表示されます。このリンクをクリックして組合せ編集取引ソース ページにアクセスし、ここで、指定されたプロセス グループについて処理する取引の取引ソースを定義します。組合せ編集プログラムは、プロセス グループに定義されたソースのみを処理します。 |
ユニット別元帳 - 通貨オプション ページ (BUSINESS_UNIT_LED3) を使用して、このビジネス ユニットに指定された元帳について、通貨デフォルト オプションを指定します。
ナビゲーション
画像: ユニット別元帳 - 通貨オプション ページ
次の例では、ユニット別元帳 - 通貨オプション ページのフィールドおよびコントロールを説明します。このページのフィールドおよびコントロールの定義は後で説明します。

フィールドまたはコントロール |
定義 |
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端数調整オプション |
このオプションは、このページでのみ使用できます。 各行の金額は個別に換算されるため、基本通貨合計は、端数処理が原因で貸借が一致しなくなる可能性があります。選択するオプションに応じて、外貨ごとの差異は次のようになります。
注: 元帳グループに、主元帳と基本通貨が同じ補助元帳や元帳などの複数の元帳が含まれ、仕訳に複数の為替取引が含まれる場合、次のことが適用されます。 同じ基本通貨を使用する主元帳と補助元帳および単一の元帳グループで、通貨換算に異なるレート タイプを使用することを選択する場合、または外貨換算の端数処理や切捨てが原因で、貸借不一致が発生する場合、仕訳に、元帳グループに転記する複数の通貨が含まれていると、仕訳の貸借一致の処理に [仕訳明細調整行の追加] を使用できません。この処理を試行すると、仕訳編集処理時に仕訳エラーが発生し、エラー メッセージが発行されます。 たとえば、主元帳と補助元帳が基本通貨として GBP を使用する同じ元帳グループに存在し、ユーザーは KLS を選択済で、仕訳入力を基本通貨によって貸借一致させる必要があるとします。その後、さまざまな通貨で仕訳を生成し、仕訳編集時に、補助元帳の基本通貨 (GBP) が貸借不一致であるという結果が返された場合、その仕訳がシステムによって貸借一致されるように、[最終仕訳行を調整] を選択する必要があります。 例で示した状況では、システムで [仕訳明細調整行の追加] を使用することはできません。このような条件で [最終仕訳行を調整] を使用する必要がある場合、システムでは、基本通貨による貸借一致のために貸借一致セット内の最終行が選択されますが、その行の取引通貨は、補助元帳の基本通貨を貸借一致するために必要な金額を加算または減算する基本通貨と同じではありません。 最終行は、必ずしも仕訳の最終行とは限りません。仕訳を貸借一致させる場合、システムにより、貸借一致セット内の全ての行がグループ化されます。仕訳編集では、取引通貨が基本通貨と同じではない貸借一致セットの最終行を選択して、セットを貸借一致させるために必要な金額を計算します。仕訳合計が貸借一致するには、各セットが貸借一致する必要があります。 |
端数調整チャートフィールド |
端数調整チャートフィールド ページにアクセスするには、このリンクを選択します。借方行と貸方行との間に、外貨金額から基本金額に換算する際の端数処理にのみ起因する貸借不一致条件が存在する場合、編集処理で使用するデフォルト勘定残高グループ、チャートフィールドおよびチャートフィールド値を選択します。 |
元帳為替レート換算 |
全ての処理について常に使用される、換算元帳の為替レートのデフォルトを管理する場合に選択します。[上位レベルの値を継承]、[主要元帳から継承] または [為替レート保持] を選択します。 『PeopleSoft General Ledger』「General Ledger Definition - Currency Options Page」[英語版] を参照してください。 |
ユニット別元帳 - 仕訳転記オプション ページ (BUSINESS_UNIT_LED6) を使用して、指定された元帳に適用される仕訳を転記および転記取消するための仕訳転記オプションを指定します。
ナビゲーション
画像: ユニット別元帳 - 仕訳転記オプション ページ
次の例では、ユニット別元帳 - 仕訳転記オプション ページのフィールドおよびコントロールを説明します。このページのフィールドおよびコントロールの定義は後で説明します。

フィールドまたはコントロール |
定義 |
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先日付仕訳の転記禁止 |
仕訳処理日を経過した仕訳日を含む仕訳を転記しない場合に選択します。一般会計ビジネス ユニット定義 - 仕訳オプション ページで仕訳処理日を定義します。 |
自動逆仕訳転記 |
元の仕訳入力の転記時に、自動的に未収未払逆仕訳を転記する場合に選択します。[先日付仕訳の転記禁止] を選択しており、未収未払逆仕訳が将来の日付である場合、これらの仕訳はシステムにより転記されません。このチェック ボックスをオンにしない場合、元の仕訳から、転記対象の逆仕訳を個別にマークします。 |
要約元帳更新可 |
この明細元帳で定義した要約元帳が増分変更によって更新されるようにする場合に選択します。仕訳転記処理では、要約元帳で使用するために新規行が保存されます。 注: 増分元帳ロードは、標準明細元帳についてはサポートされていません。 |
ADB への転記調整期間 |
このオプションにより、(元帳グループに定義された) 調整期間または日中平残カレンダーから取得される通常の会計期間を使用して、調整仕訳入力を ADB (日中平残) 元帳に転記するかどうかを定義します。オプションは次のとおりです。
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転記取消仕訳ドキュメント タイプ |
同じドキュメント タイプを保持する場合は、[オリジナル仕訳と同じ] を選択します。([手動ドキュメント タイプの仕訳] フィールドから、手動ドキュメント タイプを選択します。) 新しいドキュメント連番を割り当てる場合は、[新規ドキュメント タイプ指定] を選択します。([転記取消仕訳ドキュメント タイプ] フィールドから、新しいドキュメント タイプを選択します。) |
手動ドキュメント タイプの仕訳 |
このフィールドは、[転記取消仕訳ドキュメント タイプ] フィールドでオリジナルと同じを選択した場合に表示されます。元の仕訳のドキュメント タイプを手動で割り当てた場合、使用するドキュメント タイプを選択します。この新しいドキュメント タイプは、自動採番用に設定する必要があります。元のドキュメント タイプが自動的に割り当てられた場合は、元の仕訳で使用されたものと同じドキュメント タイプがここで使用されます。 |
転記取消ドキュメント タイプ |
このフィールドは、[転記取消仕訳ドキュメント タイプ] フィールドで [新規ドキュメント タイプ指定] を選択した場合に表示されます。自動採番に設定される新しいドキュメント タイプを選択します。 |
日付コードによる転記使用 |
元帳グループの仕訳日と決済日による、仕訳の二重転記を有効化する場合に選択します。 仕訳日と決済日が同じ場合、仕訳転記処理では、仕訳日を使用して取引を元帳および日中平残元帳に転記します。仕訳日付と決済日付が異なる場合、仕訳転記処理では、2 つの行が、[日付コード] フィールドによって区別されて元帳に転記されます。日付コードは、転記日付が決済日または仕訳日のいずれから取得されたものかを示します。 |
日付コード マップの表示 |
日付コード マップ ページにアクセスするには、このリンクをクリックします。 |
オリジナル仕訳転記取消時オプション
フィールドまたはコントロール |
定義 |
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ユニット間仕訳 |
オリジナル仕訳を転記取消する際に、関連するユニット間仕訳を自動的に転記取消する場合にシステムによって選択されます。 |
逆仕訳 |
オリジナル仕訳を転記取消する際に、関連する未収未払逆仕訳を自動的に転記取消する場合にシステムによって選択されます。 |
ユニット別元帳 - 承認オプション ページ (BUSINESS_UNIT_LED4) を使用して、指定された元帳にデフォルトの仕訳承認オプションを指定します。
ナビゲーション
画像: ユニット別元帳 - 承認オプション ページ
次の例では、ユニット別元帳 - 承認オプション ページのフィールドおよびコントロールを説明します。このページのフィールドおよびコントロールの定義は後で説明します。

仕訳承認プロセスおよび標準予算仕訳承認プロセスについては、バーチャル アプルーバまたは承認フレームワークという方法のいずれかを使用できます。インストール オプション - 一般会計ページで、仕訳承認ごとに承認方法を選択します。
「インストール オプション - 一般会計ページ」を参照してください。
承認オプション ページの選択肢は、インストール オプション - 一般会計ページで使用することを選択する承認方法によって決まります。バーチャル アプルーバ方法を選択する場合、[ビジネス プロセス名] および [承認ルール セット] の各フィールドがページに表示されます。承認フレームワーク方法を使用する場合、PeopleTools と通信するための独自のビジネス プロセスと承認ルール セットが承認フレームワークで提供されるため、これらのフィールドは表示されません。
『PeopleSoft General Ledger』「Understanding Configurable Workflow」[英語版] を参照してください。
『PeopleSoft General Ledger』「Setting Up Journal Entry Approval in PeopleSoft Workflow」[英語版] を参照してください。
注: 承認オプションは、ビジネス ユニット レベル、元帳グループ レベルまたはソース レベルで定義できます。ソース レベルで承認オプションを定義する場合、そのソースのみを使用する仕訳についてビジネス ユニット レベルまたは元帳グループ レベルで指定した承認処理は、全て上書きされます。
フィールドまたはコントロール |
定義 |
---|---|
[仕訳 - 承認オプション] および [予算仕訳 - 承認オプション] (標準予算仕訳) |
次の値から 1 つ選びます。
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ビジネス プロセス名 |
仕訳入力の承認に使用するワークフロー ビジネス プロセスを選択します。このフィールドは、インストール オプション - 一般会計ページから、バーチャル アプルーバ方法を選択した場合にのみ表示されます。 |
承認ルール セット |
仕訳入力の承認に使用する、以前に指定したビジネス プロセスのワークフロー承認ルール セットを選択します。このフィールドは、インストール オプション - 一般会計ページから、バーチャル アプルーバ方法を選択した場合にのみ表示されます。 |
コントロール予算仕訳
コミットメント コントロール予算仕訳の承認フレームワーク承認ワークフロー プロセスを元帳レベルで有効化します。ビジネス ユニット レベルまたはソース レベルで承認オプションを定義することもできます。オプションは、次のとおりです。
上位レベルの値を継承: ビジネス ユニット一般会計定義 - 承認オプション ページで定義する承認オプションを使用する場合に選択します。
不要: (デフォルト) コミットメント コントロール予算仕訳の承認ワークフローを元帳レベルで有効化しないようにする場合に選択します。
必須: コミットメント コントロール予算仕訳の承認ワークフローを元帳レベルで有効化する場合に選択します。
詳細については、オラクル社の My Oracle Support (https://support.oracle.com) でノート ID 1369486.1 を参照してください。
ユニット別元帳 - コミットメント コントロール オプション ページ (BUSINESS_UNIT_LED5) を使用して、指定されたコミットメント コントロール元帳にデフォルトの元帳オプションを指定します。
ナビゲーション
画像: ユニット別元帳 - コミットメント コントロール オプション ページ
次の例では、ユニット別元帳 - コミットメント コントロール オプション ページのフィールドおよびコントロールを説明します。このページのフィールドおよびコントロールの定義は後で説明します。

このページを使用して、元帳グループのコミットメント コントロールを有効化し、コミットメント コントロール元帳グループを元帳グループに関連付けます。このページについては、PeopleSoft コミットメント コントロールのドキュメントで説明しています。