プライマリ・コンテンツに移動
Oracle® Fusion Middleware Oracle Fusion Middleware Infrastructureへのアップグレード
12c (12.2.1)
E69933-01
目次へ移動
目次

前
次

2 アップグレード前チェックリスト

このアップグレード前チェックリストのタスクの説明は、読者が『Oracle Fusion Middlewareのアップグレードのプランニング 12c』を熟読し、アップグレードの要件を理解していることを前提にしています。

アップグレード・プロセスを開始する前に、該当するタスクをすべて完了してください。

注意:

実行する手順は、既存のシステムの構成、アップグレードするコンポーネントおよびアップグレードと構成プロセスの最後に作成する環境によって異なります。

ここで説明する共通のアップグレード前手順に加えて、コンポーネント固有のタスクを実行する必要があります。その他の手順は、コンポーネント固有のアップグレード・ドキュメントを参照してください。

表2-1 Oracle Fusion Middleware 12cにアップグレードする前に実行するタスク

タスク 説明 ドキュメント

アップグレード前環境の完全なバックアップを作成します。

すべてのアップグレードで必須です。

アップグレードを開始する前に、アップグレードするスキーマが含まれているシステムに重要なファイルおよびデータベースのすべてをバックアップします。

アップグレードに失敗すると、アップグレード前の環境をリストアし、アップグレードをもう一度開始する必要があります。

完全なバックアップの作成(必須)

サポートされているハードウェアおよびソフトウェア構成上で、製品をインストールおよびアップグレードしていることを確認します。

アップグレード計画のプロセスの一部として、ハードウェアおよびソフトウェア構成が最新の動作保証および要件のドキュメントでサポートされていることを確認しています。

アップグレードを開始する前に、動作保証要件が変更されていないかどうか、この情報を再確認してください。

アップグレードの前に、コンポーネントに最新のパッチが適用されていることを確認します。

動作保証およびシステム要件の確認

アップグレードの前に、古い、または未使用のデータを削除します。

パフォーマンスの最適化のために、アップグレードされた環境で使用しないデータおよびオブジェクトをパージすることを検討してください。

未使用データのパージ

本番環境をクローニングします。

システム・ファイルの完全なバックアップの作成に加えて、本番環境をクローニングする必要もあります。この環境は、アップグレードをテストするために使用されます。

本番環境のクローニング(推奨)

64ビットのオペレーティング・システムが稼働していることを確認します。Oracle Fusion Middleware 12cのほとんどのコンポーネントは、64ビットのオペレーティング・システムで実行する必要があります。

現在32ビットのオペレーティング・システムを実行している場合にのみ必要です。

32ビットから64ビット・オペレーティング・システムへの移行

アップグレードの開始点によって、アップグレード前に、新しい12cスキーマを作成する必要があります。 Oracle Fusion Middleware 12cでは、既存の環境をアップグレードする前に、リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)を使用して新しいスキーマを作成する必要があります。 アップグレード前の必要なスキーマの作成

ファイルベースのポリシー・ストアを使用している場合、それをデータベース・ベースのポリシー・ストアに再関連付けする必要があります。

以前の12cリリースからアップグレードする場合、この手順は必要ありません。

ファイルベース・ポリシー・ストアのデータベース・ベース・ポリシー・ストアへの再関連付け(必須)

OIDベースのセキュリティ・ストアを使用するときのスキーマの要件を理解します。

OIDベースのセキュリティ・ストアを使用している場合、アップグレード前に12c OPSSスキーマを作成する必要があります。

OIDベースのセキュリティ・ストアのための12c OPSSスキーマの作成

Fusion Middlewareのすべてのセキュリティ・ストアで最高位のセキュリティ・レベルを保持することをお薦めします。

アップグレード前に既存のセキュリティ・ストアをバックアップし、セキュリティ・ストア固有の手順に従いそれらをアップグレードします。

セキュリティ・ストアの最新バージョンへのアップグレード

Fusion Middleware 12cで使用されているセキュリティ・アルゴリズムには、JDK用の追加のポリシー・ファイルが必要になるものがあります。

強化した暗号化(AES 256など)の使用を計画している場合にのみ必要です。アップグレード前に、JDKに必要なポリシー・ファイルを適用することをお薦めします。

強化された暗号化(AES 256)の使用

新しい非SYSDBAユーザーを作成し、アップグレードをSYS/SYSDBAで実行することを回避します。 fmwという名前の非SYSDBAユーザーを作成し、アップグレード・アシスタントで必要な権限のみを付与してアップグレード・アシスタントを実行することをお薦めします。 非SYSDBAユーザーの作成

Oracle Databaseユーザーの場合: エディション・ベースの再定義(EBR)に対応したスキーマをアップグレードする前に、最初にデータベース・サーバーに接続して、12c (12.2.1)のデータベース・サーバーにエディションを作成する必要があります。

この手順は、エディション・ベースの再定義(EBR)データベースを使用している場合にのみ必要です。

エディション・ベースの再定義のためのサーバー上でのエディションの作成(オプション)

アップグレード前に、Oracleホームに新しい12c製品をダウンロードし、インストールする必要があります。

アップグレード前環境にすでに存在する製品の12c (12.2.1)バージョンをインストールします。12c (12.2.1)用にリリースされていない製品がありますが、将来のリリースで使用可能になる予定です。

12c Oracle Fusion Middleware製品ディストリビューションのダウンロードとインストール

アップグレード前の準備状況チェックを実行します。 実際のアップグレード・プロセスを開始する前に、アップグレード・アシスタントを-readinessモードで実行し、アップグレード前環境の分析を読取り専用で実行します。問題がある場合、アップグレード前にそれらを修正する必要があります。 アップグレード前の準備状況チェックの実行

アップグレードを完了するためのコンポーネント固有のアップグレード・ドキュメントを使用します。

ドキュメントでは、アップグレードで必要なコンポーネント固有のタスクについて説明します。これらのタスクには、アップグレード前に実行するものと、アップグレード後に実行するものがあります。常にOracle Fusion Middlewareのアップグレード・ドキュメントを参照し、正常にアップグレードされていることを確認します。

コンポーネント固有のアップグレード・ドキュメントの検索