2.3 Fusion Middlewareコンポーザを使用したトポロジの構築

複数ホストへのパッチ適用の場合、前提条件はトポロジ・ファイルに構成を定義することです。Fusion Middlewareコンポーザを使用してこのファイルを作成し、環境に関する情報をOPatchAutoに提供します。このファイルにより、OPatchAutoはパッチを適用するトポロジを識別し、手動での介入なしにパッチ適用手順を自動的に実行できます。

次のトピックでは、Fusion Middlewareコンポーザの使用方法の概要、およびOPatchAutoに対して提供できるトポロジ・ファイルの構築方法の例を示します。

• Fusion Middlewareコンポーザの起動
  Fusion Middlewareコンポーザは、ORACLE_HOME/oracle_common/binディレクトリから起動およびアクセスできます。
• Fusion Middlewareコンポーザの概要
  Fusion Middlewareコンポーザには、グラフィカル・インタフェース・ツールが複数用意されています。これらのツールを使用して、ワークスペース内のアイテムの追加および定義などの、Fusion Middlewareコンポーザのタスクを完了してトポロジ・ファイルを構築します。
• 「トポロジ・ファイルの構築の例」
  トポロジ・ファイルの構築を開始するには、グラフィカル・ツールを使用してホストおよびコンポーネントをワークスペースに追加および定義します。これにより、コンポーネントを適切なホストに割り当てることができます。
• 新しいトポロジの作成
  ワークスペース内でのアイテムの追加および定義を開始するには、環境に関する構成情報を保存する新しいトポロジ・ファイルを作成します。ワークスペース内で変更を行うたびに、変更内容をこのファイルに保存するようにしてください。
• 「ウォレット・ファイルのロード」
  ドメインの管理サーバーに接続するための資格証明などの、環境への接続に使用され、OPatchAutoの実行に必要な資格証明は、個別のウォレット・ファイルに格納され、使用できる必要があります。Fusion Middlewareコンポーザでは、「設定」ページを使用して、既存のウォレットをロードおよび編集するか、新しいウォレットを作成します。
• ホストの追加
  Fusion Middlewareコンポーザでのトポロジの構築は、ホストの作成から始まります。ホストは、Oracleホームおよびドメインへの関連付けが可能な物理マシンまたは仮想マシンです。ホストは、トポロジ内でIPアドレスによって定義されます。
• Oracleホームの追加
  ホストを作成および定義した後、環境内で使用可能なOracleホームを追加および定義します。Oracleホームを定義するには、Oracleホーム・ディレクトリへの絶対パスを指定する必要があります。
• 「WebLogicドメインの構築」
  複数ホスト環境の場合、WebLogicドメインを作成および定義する必要があり、これには通常、管理サーバーおよび管理対象サーバーのクラスタが含まれます。
• ノード・マネージャの追加
  環境内でノード・マネージャが使用されている場合、各ノード・マネージャをトポロジ・ファイル内で定義する必要があります。
• ホストへのコンポーネントの割当て
  環境内のコンポーネントをすべて定義したら、Fusion Middlewareコンポーザ・ワークスペースの右側のコンポーネントを左側の適切なホストにマップし、トポロジの構築を終了します。