この章では、Oracle SolarisおよびLinuxオペレーティング・システム、またはホストをモニタリングする方法について説明します。
内容は次のとおりです。
オペレーティング・システムはコア・プラットフォームの一部であり、そのメトリックはEnterprise Managerの他のターゲットで利用されます。この章では、Oracle SolarisおよびLinuxのモニタリングについてのみ説明します。
Oracle Enterprise Managerでモニタリングしているすべてのホストを表示するには、Enterprise Manager Cloud Controlの「ターゲット」メニューで「ホスト」を選択します。ユーザー・インタフェースの「ホスト」セクションに、Oracle SolarisおよびLinuxオペレーティング・システム構成、リソースおよびプロセスのメトリックが表示されます。パフォーマンスとリソースのメトリックには、オペレーティング・システムのCPU、メモリーおよびプロセス・リソース使用状況が一元的に表示されるため、リソースを管理および最適化できます。
モニタリングは、オペレーティング・システムを検出して、管理するときにアクティブ化されます。予期しない動作が発生した場合、通知のステータス・レベルが段階的に高くなります。最も低いレベルのインシデント・ステータスは警告、次がクリティカル、最も高いレベルが致命的インシデントです。
パフォーマンスと使用率の最大化に役立つよう、オペレーティング・システムに関する情報が提供されます。「ホスト・サマリー」には、ホストの概要が表示されます。ドリルダウンしてCPUとリソースの使用状況を表示し、さらに深く進んでホスト上で実行されているプロセスを表示したり、ホスト上の現在の上位プロセスをリアルタイムで表示することができます。
オペレーティング・システムについては、次の機能が利用できます。
OSの詳細: オペレーティング・システムのリソースおよびプロセスの情報、Oracle Solarisゾーンおよびブート環境が表示されます。
インシデント: 詳細を表示するためのリンクを含むインシデントの通知。一連のモニタリング・ルールおよびパラメータが、管理対象アセットをモニタリングします。予期したとおりに実行されていないリソースについては、イベントとインシデントが生成されます。
パフォーマンス: 分析: オペレーティング・システムのパフォーマンスとリソース使用状況の詳細が表示されます。
構成: オペレーティング・システムの構成の変更が表示されます。
Oracle SolarisおよびLinuxオペレーティング・システム情報は、ユーザー・インタフェース内の次の場所にあります。
表38-1 UI中でのオペレーティング・システム情報の場所
| オブジェクト | 場所 |
|---|---|
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すべてのOracle SolarisおよびLinuxオペレーティング・システム |
「ターゲット」セレクタで、「ホスト」を選択します。 オペレーティング・システム・パラメータが表にない場合は、「表示」をクリックしてから「列」をクリックし、オペレーティング・システム・パラメータを選択します。バージョンを表示するには、「ターゲット・バージョン」を選択します。 |
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特定のOracle SolarisまたはLinuxオペレーティング・システム |
「ターゲット」セレクタで、「ホスト」を選択します。「サマリー」ページを表示するには、ホストをクリックします。 |
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特定のOracle SolarisまたはLinuxオペレーティング・システムのシステム・リソース |
「ターゲット」セレクタで、「ホスト」を選択します。「サマリー」ページを表示するには、ホストをクリックします。詳細を表示するには、「ホスト」ページの右側にある次のタブ(「CPU」、「ホスト・メモリー」、「記憶域」、「ネットワークの接続性」、「ホスト・プロセス」または「ホスト・サービス」)のいずれかをクリックします。 |
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モニタリング・メトリックと詳細、プログラム・リソース使用率、メトリックと収集設定、メトリック収集エラー、ステータス履歴、インシデント・マネージャ、アラート履歴およびブラックアウトとブラウンアウト。 |
「ターゲット」セレクタで、「ホスト」を選択します。「サマリー」ページを表示するには、ホストをクリックします。「ホスト」ドロップダウン・メニューをクリックして、「モニタリング」をクリックします。 |
実行可能な操作は次のとおりです。
ホストの構成およびステータスの表示
ホスト詳細の表示
オペレーティング・システムがデプロイされているプラットフォーム(物理または仮想)の表示
CPUおよびメモリー・リソース使用率、および上位プロセスの使用状況の表示
インシデントおよびパフォーマンス・メトリックを使用した問題の診断。
「ホスト」ダッシュボードは、インシデント、オペレーティング・システムのタイプ、オペレーティング・システムのバージョン、CPUとメモリーの使用率など、管理対象ホストに関する詳細が表示されるソート可能な表です。40を超えるホスト・パラメータが使用可能です。いくつかのパラメータはデフォルトで選択されていますが、それ以外は非表示です。ダッシュボードに表示されるパラメータと表示順序は変更できます。
「ターゲット」メニューから「ホスト」を選択します。
「ホスト」ページに、管理対象ホストがすべて、オペレーティング・システムの詳細とともに表示されます。ほとんどの列は昇順または降順でソートできます。
「表示」、「列」の順にクリックして、ダッシュボードに表示するパラメータを表示または編集します。
パラメータを追加または削除するには、「表示」メニューでパラメータを選択または選択解除します。たとえば、「インシデント」、「オペレーティング・システム」および「ターゲット・バージョン」を表示するとします。
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注意: Oracle Solarisオペレーティング・システムは、ユーザー・インタフェース内にSunOSとして表示され、11.0.0.0リリースは、ターゲット・バージョン5.11.0.0.0として表示されます。 |
(オプション)ダッシュボードに表示される列を並べ替えることができます。「表示」をクリックして、「列の並替え」をクリックします。列を選択し、矢印ボタンを使用して、選択した項目を異なる位置に移動します。変更を保存するには、「OK」をクリックします。
サマリーには、選択したオペレーティング・システムの詳細およびメトリックが表示されます。
ダッシュレット: ページの上部にある一連のダッシュレットにはサマリー情報が含まれており、タブ内のより詳細な情報に関連付けられていることもあります。
タブ: 詳細情報へのページ・リンクの右側にある一連のタブ。
ホスト・メニュー: パフォーマンスおよびリソース・メトリック、メトリック収集設定、ステータス履歴、インシデント、アラート履歴およびブラックアウトとブラウンアウトなど、ホストに関する詳細情報へのリンク。
管理対象オペレーティング・システム・ターゲットのサマリーを表示できます。サマリーには、オペレーティング・システムがデプロイされているプラットフォーム(物理または仮想サーバー)およびインシデントが含まれます。
「ターゲット」メニューから「ホスト」を選択します。
「ホスト」ページに、すべての管理対象ホストのリストが表示されます。リストはソートできます。
管理対象ホストのリストでホスト名をクリックして、そのホストの「サマリー」ページを表示します。
「サマリー」ページには、ホストに関する有益な情報を提供する一連のダッシュレット、およびホスト詳細および使用状況のサマリーが含まれます。
ホスト・ページの最上部には、上位統計のクイック・ビューを提供する一連のダッシュレットが表示されます。ダッシュレット行の下にある小さなボタンをクリックすると、次の一連のダッシュレットに切り替わります。
次のダッシュレットが表示されます。
ホスト詳細: ホスト名、オペレーティング・システムのタイプ、バージョンとリリース、プライマリIPアドレスおよびオペレーティング・システムの起動までの時間など、短いサマリーが提供されます。
オープン・インシデント: 致命的、クリティカルおよび警告の各インシデントの数が表示されます。数字の上にマウス・ポインタを重ねると、インシデントの小さいスナップショットが表示されます。インシデントの詳細は、数字またはサマリー・リンクをクリックして、「インシデント・マネージャ」コンソールに移動します。
CPU使用率およびメモリー使用率: CPUとメモリーの使用率がグラフィックと数値で表示されます。
OSサービス状態: 円グラフに、実行中、停止中、状態なしおよびその他の状態のサービスの割合が表示されます。
構成の変更: 最後の構成変更および最後に報告されたインシデントの日時が表示されます。
アイコンが表示された次のタブが、ページの右側に表示されます。タブをクリックして、詳細を表示します。
サマリー: Oracle SolarisおよびLinuxオペレーティング・システムのモニタリング情報のホームページ。ホスト詳細、インシデント、CPUおよびメモリー、サービスおよび構成変更を含むダッシュレットが表示されます。
CPU: パフォーマンスおよびリソース・メトリックが表示されます。パフォーマンスおよびプロセスの使用状況に関する次のグラフを使用できます。CPU使用率、CPUスレッド使用率(Oracle Solarisのプロセッサ・グループのスレッド使用率、およびSPARC上のOracle SolarisのCPU頻度の状態を含む。)
ホスト・メモリー: オペレーティング・システムのメモリー使用率、IPCSおよびスワップ詳細のビュー。
記憶域: ディスク、ファイルシステム、ボリューム・グループおよびSAN構成を含む、詳細な記憶域情報へのリンク。
ネットワークの接続性: Oracle Solarisオペレーティング・システムのネットワーク・インタフェースおよびサブネットが表示されます。
ブート環境: Oracle Solarisオペレーティング・システムの使用可能な代替ブート環境およびブート環境のスナップショットが表示されます。
ホスト・プロセス: オペレーティング・システムの上位CPU、メモリー使用率およびプロセス・リソース使用率のビュー。
ホスト・サービス: オペレーティング・システムによって管理されているサービスおよびそのサービスの状態が表示されます。
「ホスト」メニューには、モニタリング情報や構成情報など、ホストに関する詳細情報へのリンクが表示されます。
ホスト・モニタリング・メニューでは、次の情報が表示されます。
CPU詳細
メモリーの詳細
ディスクの詳細
プログラム・リソース使用率
すべてのメトリック
メトリックと収集設定
メトリック収集エラー
ステータス履歴
インシデント・マネージャ
アラート履歴
ブラックアウトとブラウンアウト
「ホスト」ダッシュボードでは、すべてのオープン・インシデントを表示することも、ホストの「サマリー」ページにある特定のホストのオープン・インシデントを表示することもできます。
「ホスト」ダッシュボードにはすべての管理対象ホストがリストされ、オープン・インシデントが表示されます。列をソートすることも、列の番号をクリックして詳細が表示される「インシデント・マネージャ」ページに直接進むこともできます。別の方法として、「サマリー」ページでホスト名をクリックすると、ホストとホストのインシデントの詳細が表示されます。「ホスト・サマリー」ページのオープン・インシデントダッシュレットには、致命的、クリティカルおよび警告の各インシデントの数が表示されます。
ホストの「サマリー」ページにオープン・インシデントを表示する手順:
「ターゲット」メニューから「ホスト」を選択します。
「ホスト」ページに、すべての管理対象ホストのリストが表示されます。リストはソートできます。
管理対象ホストのリストでホスト名をクリックして、そのホストの「サマリー」ページを表示します。
番号をクリックすると、オープン・インシデントのサマリーが表示されます。
「インシデント・マネージャ」に進むには、サマリー・テキストをクリックします。
インシデント・マネージャは、インシデントの詳細とインシデントをもたらしたイベントを表示します。ドリルダウンすると、イベントと通知に関する詳細を取得することができます。オンラインの場合、リンクはMy Oracle Supportを参照します。
「インシデント・マネージャ」ページでは、インシデントの認識、コメントの追加またはインシデントの管理ができます。
パフォーマンスおよびリソース・メトリックは、カーネル構成とパフォーマンスに関する詳細を提供するものであり、問題を識別する助けになります。「CPU負荷」チャートと「空きメモリー」チャートを使用すると、簡単にステータスを確認できます。高レベルのCPUおよびメモリー使用量は、「CPU」タブおよび「ホスト・メモリー」タブの詳細を含むダッシュレットに表示されます。
次のメトリックのCPUデータは15分ごとに収集され、「CPU」タブに表示されます。
カーネル情報を表示するために、次のオプションが用意されています。
共有メモリー
CPU I/Oは、キャッシュの読取り/書込みの詳細を待機してバッファに格納します
物理I/Oの読取り/書込み、ディスクおよびディスク・ブロックの読取り/書込み
実行キューの長さとページング・アクティビティ
調整可能なカーネル・パラメータ
リソース・メトリックは、オペレーティング・システム、利用できるリソースおよびオペレーティング・システムまたはゾーン上の負荷に関する詳細を提供します。
次の詳細が表示されます。
メモリー(合計および使用可能)
スワップ(構成済合計および使用可能)
CPUの詳細(ベンダー名、型番、周波数、リビジョンおよびマスクなど)
CPU当たりのコアおよびスレッド数
CPUスレッドごとの使用率を示す棒グラフ
Oracle Solarisの異なる周波数におけるすべてのCPUで費やされた時間
時系列上のCPUおよびメモリー使用状況
CPU使用率メトリックは、Oracle SolarisおよびLinuxターゲットについて、一定期間のCPUの使用率を表示します。値が異常に高い場合は、システムの負荷が高いことを示しています。この値が常に高い場合には、システム負荷の軽減を検討してください。
CPUデータは、15分ごとに収集されます。デフォルトの表示は、実行キューの長さのグラフィック表示で、1分平均は赤、5分平均は緑、15分平均は黄色の線で示されます。情報を表形式で表示するには、「表ビュー」をクリックします。
オペレーティング・システムのカーネルとパフォーマンスのメトリックを表示する手順:
「ターゲット」メニューから「ホスト」を選択します。
「ホスト」ページに、すべての管理対象ホストのリストが表示されます。リストはソートできます。
管理対象ホストのリストから、ホスト名をクリックします。
「CPU」タブをクリックすると、メトリックとチャートが表示されます。
情報はグラフ形式で表示されます。「表ビュー」をクリックして、形式を変更します。時間枠を調整して、過去2時間、4時間、10時間、1日または1週間の履歴データを表示できます。デフォルトでは、CPUおよびシステム負荷が表示されます。グラフから情報を削除するには、選択を解除します。
CPUスレッド使用率メトリックには、Oracle SolarisおよびLinuxターゲットのCPUスレッド診断がグラフ形式で表示され、マルチスレッドCPUの分析に役立ちます。CPUスレッドごとに、効率およびメトリックを表示できます。
効率を評価するために、次のグラフを使用できます。
各周波数におけるCPUスレッドの数を示す棒グラフ
異なる周波数において要した時間の割合を示す履歴グラフ
CPU使用率に加えて、Oracle Solaris 11オペレーティング・システムの次のプロセッサ・グループ使用率の詳細を表示できます。
プロセッサ・グループおよびグループごとのスレッド数のリスト
プロセッサ・グループごとのCPU使用率の棒グラフ
グループのタイプ(整数パイプラインなど)
「ホスト・メモリー」ページには、オペレーティング・システムのメモリー使用率が一元的に表示されます。
このページには、次の情報が表示されます。
メモリー使用率: メモリー全体の使用率が表示されます。デフォルトのビューは、ある期間にわたって使用されたメモリーの割合をグラフで示します。ビューを変更して、ある期間にわたって使用されたメモリーのMBを表示できます。必要に応じて、メモリー全体の使用率をグラフではなく表で表示できます。
仮想メモリー: 仮想メモリー全体の使用率が表示されます。デフォルトのビューは、ある期間にわたって使用されたスワップ領域の割合をグラフで示します。ビューを変更して、ある期間にわたって使用されたメモリーのMBを表示できます。必要に応じて、仮想メモリー全体の使用率をグラフではなく表で表示できます。
ページ・アクティビティ: ページング統計アクティビティが、色分けされたグラフ形式で表示されます。このグラフには、ページ・アクティビティが次のように表示されます。アドレス変換ページ・フォルトは青、ページインされたページは緑、ページアウトしたページはオレンジ、ページ・スティーリング・デーモンによってスキャンされたページ数は赤の線で示されます。すべてのアクティビティは、1日に対する1秒ごとのものになっています。必要に応じて、データをグラフではなく表で表示できます。
メモリーの詳細: メモリーの詳細は円グラフで表示されます。このグラフには、空きメモリー、使用済メモリーおよびその他共有メモリーがメモリー全体の割合として表示されます。
スワップ・ファイル: スワップ・ファイルおよび使用済領域量が表示されます。使用済スワップ領域量と空きスワップ領域量の概要がグラフで表示されます。
ZFS ARCキャッシュ使用率: Oracle Solarisオペレーティング・システムのZFS ARC (Adaptive Replacement Cache)使用率が表示されます。
ホスト・メモリーのグラフを表示するには、次の手順を実行します。
「ターゲット」メニューから「ホスト」を選択します。
「ホスト」ページに、すべての管理対象ホストのリストが表示されます。リストはソートできます。
管理対象ホストのリストから、ホスト名をクリックします。
「ホスト・メモリー」タブをクリックして、メトリックとグラフを表示します。
場合によっては、グラフの横にある「表ビュー」をクリックして、情報を表形式で表示することができます。
メモリー使用率グラフおよび仮想メモリー使用量グラフのy軸を変更して、MBではなく割合として表示するには、「パーセンテージ別」を選択します。「時間範囲」メニューから時間枠を選択して、2時間からデフォルトに変更します。
ホスト記憶域には、ディスク、ファイルシステム、ボリューム・グループおよびSAN構成を含む、詳細な記憶域情報へのリンクが含まれます。すべての記憶域を表示するか、ボリューム名でフィルタ処理するか、ローカルまたはリモート記憶域のみを表示するように選択できます。
「ターゲット」メニューから「ホスト」を選択します。
「ホスト」ページに、すべての管理対象ホストのリストが表示されます。リストはソートできます。
管理対象ホストのリストから、ホスト名をクリックします。
ホスト記憶域タブをクリックします。
「ローカル」または「リモート」を選択して、記憶域のサブセットを表示します。「ボリューム名」フィールドに名前を入力して、結果をフィルタ処理します。
表示する記憶域詳細のアイコンをクリックします。たとえば、Linuxの場合、オプションは、「ディスク」、「ファイルシステム」、「Linux LVMボリューム・グループ」および「SAN構成」です。
「ネットワークの接続性」には、ネットワーク・インタフェースおよびホストに関連付けるサブネットが表示されます。
ネットワークの様々な層を表示できます。
ネットワーク・インタフェース: ネットワークの状態、各ネットワーク・インタフェースのサブネットおよびフラグの詳細が表示されます
データリンク: 各データリンクのデータリンクの状態、物理アドレスおよびメディアのタイプ(イーサネットなど)が表示されます。
「ターゲット」メニューから「ホスト」を選択します。
「ホスト」ページに、すべての管理対象ホストのリストが表示されます。リストはソートできます。
管理対象ホストのリストから、ホスト名をクリックします。
「ネットワークの接続性」タブをクリックします。
「インタフェース」または「データリンク」層を表示するには、アイコンをクリックします。
Oracle Solaris 11のブート環境では、beadmユーティリティおよびZFSファイルシステムを使用して、ブート環境を作成および管理します。Oracle Solaris 11ソフトウェアは、ブート環境を自動的に作成します。
ブート環境は、ブート可能なOracle Solarisイメージのインスタンスに、そのイメージにインストールされているその他のソフトウェア・パッケージ、およびOracle Solaris OSインスタンスの操作に必要となる、すべてのファイルシステムとデバイス(ディスク・スライスおよびマウント・ポイント)のセットを加えたものです。1つのシステムでアクティブにできるブート環境(ブートされた環境)は1つのみです。代替ブート環境は、現在ブートされていない非アクティブな環境です。システムは、複数の非アクティブなブート環境を持つことができます。
多くの場合、デュアル・ブート環境は、パッチ適用に通常は伴うサービス停止時間を大幅に削減できるため、更新の管理に使用されます。また、複数のブート環境を維持することで、パッチが適用される前のバージョンに、必要に応じて迅速かつ容易にロールバックすることもできます。
Oracle Solarisオペレーティング・システム・ページの「ブート環境」タブには、Oracle Solarisブート環境およびファイルシステムの詳細(使用可能なすべてのブート環境、サイズおよび同期日時など)が表示されます。選択したブート環境について、スナップショットの詳細、ファイルシステムの詳細および関連付けられているゾーンのブート環境を表示できます。このタブは、Oracle Solarisオペレーティング・システムでのみ使用できます
Oracle Solarisオペレーティング・システム・ページの「ブート環境」タブには、Oracle Solarisブート環境およびファイルシステムの詳細(使用可能なすべてのブート環境、サイズ、およびその環境が作成または同期された日時など)が表示されます。「ブート環境」タブは、Oracle Solarisオペレーティング・システムでのみ使用できます
「ホスト・プロセス」ページには、オペレーティング・システムの上位プロセス(各プロセスのCPUおよびメモリーの使用率を含む)が一元的に表示されます。
「ターゲット」メニューから「ホスト」を選択します。
「ホスト」ページに、すべての管理対象ホストのリストが表示されます。リストはソートできます。
管理対象ホストのリストから、ホスト名をクリックします。
「ホスト・プロセス」タブをクリックすると、プロセスが表示されます。
ホスト・サービスを使用すると、オペレーティング・システムで管理されているサービスとそのサービスの状態を表示できます。これは、どのサービスに注意が必要か、また、重要とみなしているサービスがどのような状態かを短時間で識別するのに役立ちます。
ホスト・サービスによって、ホストで実行中のサービスがモニタリングおよび表示されます。サービスの現在の状態を表示できます。ただし、サービスのプロパティを作成、削除または変更することはできません。障害管理リソース識別子(FMRI)は、システム上の各サービスを識別します。
次に、サービスの状態を示します。
実行中: サービスが実行されています。
停止済。サービスが無効またはオフラインで、サービスは実行されていません。
「ホスト・サービス」ページでは、サービスの状態、生成されたプロセス識別子の数および生成されたプロセス識別子(PID)が表示されます。
「ターゲット」メニューで「ホスト」をクリックします。
管理対象ホストのリストでホスト名をクリックして、そのホストの「サマリー」ページを表示します。
ダッシュレットの下にある「2番目のダッシュレット・シリーズ」ボタンをクリックして、サービスの現在のステータスを示すチャートを表示します。
ユーザー・インタフェースの右側にある「ホスト・サービス」タブをクリックして、サービスの詳細を表示します。
デフォルトのビューでは、停止中のサービスが表示されます。ビューを変更するには、ラジオ・ボタンをクリックします。Oracle Solarisの場合、オプションは、「オフライン」、「オンライン」または「すべて」です。Linuxの場合、オプションは、「停止済」、「実行中」または「すべて」です。
番号をクリックすると、生成されたプロセス識別子(PID)が表示されます。
次のような詳細なホスト・メトリックは、「ホスト」メニューから表示できます。
次のタスクを実行して、モニタリングおよびインシデント通知を管理できます。
メトリック収集エラーの原因は通常、インストールまたは構成の問題です。
「ターゲット」メニューで「ホスト」をクリックします。
ターゲット名をクリックしてホームページを開きます。
ページの左上隅にある「ホスト」をクリックします。「モニタリング」をクリックして、「メトリック収集エラー」をクリックします。
「メトリック」タブには、モニター対象属性がすべて表示されます。デフォルトのビューは、しきい値が設定されるメトリックです。このようなタイプのモニター対象属性の場合、比較演算子、しきい値の制限、修正処理、収集スケジュールを変更できます。
「ターゲット」メニューで「ホスト」をクリックします。
ターゲット名をクリックしてホームページを開きます。
ページの左上隅にある「ホスト」をクリックします。「モニタリング」をクリックして、「メトリックと収集設定」をクリックします。
しきい値の制限または収集スケジュールを変更します。しきい値のフィールドが空の場合、そのメトリックのアラートは無効になります。
詳細設定の「編集」アイコンをクリックします。
「収集されたその他のアイテム」タブをクリックすると、しきい値以外のモニター対象属性が表示されます。このような属性の収集期間を変更したり、モニタリングを無効にできます。
ホスト・コンプライアンスには、コンプライアンス・フレームワーク、標準、および「コンプライアンス標準ライブラリ」で選択したコンプライアンス標準に関連付けられているターゲットの詳細が示されます。
Cloud Controlによって、コンプライアンス・フレームワークに対するターゲットのコンプライアンスの評価結果およびレベルが表示されます。コンプライアンス・フレームワークの評価結果には、フレームワークの状態の概要、コンプライアンスのレベル(クリティカル、警告またはコンプライアンス)および違反のクリティカル度(クリティカル、警告またはマイナー警告)が示されます。平均スコア(割合)および作成者を表示できます。
コンプライアンス・フレームワーク・エラーが検出されると、次の情報が表示されます。
ルート・コンプライアンス標準
ルート・ライフサイクルの状態
親コンプライアンス標準
ルール
ルート・ターゲット情報
ターゲット情報
エラーの日付
エラー・メッセージ
「コンプライアンス・フレームワーク」タブでは、評価結果およびエラーが表示されます(存在する場合)。
「ターゲット」メニューで「ホスト」をクリックします。
ターゲット名をクリックしてホームページを開きます。
ページの左上隅にある「ホスト」をクリックします。「コンプライアンス」をクリックして、「結果」をクリックします。
「コンプライアンス・フレームワーク」をクリックして、「評価結果」タブを表示します。
コンプライアンス・フレームワーク・エラーがあるかどうかを確認するには、「エラー」タブをクリックします。
詳細は、次を参照してください:
ターゲットの検出および追加の概念は、「ホスト・ターゲットと非ホスト・ターゲットの検出および追加」。
オペレーティング・システムおよび他のシステム・インフラストラクチャ・ターゲットの検出方法は、「システム・インフラストラクチャ・ターゲットの検出、昇格および追加」。
ホストの記憶域ファイルシステムの表示および記憶域情報の表示の詳細は、「記憶域の管理」。
参照できる情報のタイプの詳細は、「OSアセットのネットワークの詳細の表示」。
インシデントの管理の詳細は、「インシデント管理の使用」。
次については、http://docs.oracle.com/en/operating-systems/にアクセスしてください。
Oracle Solarisドキュメント
Oracle Linuxドキュメント