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Oracle SuperClusterは、SPARC計算ノード、Oracle ZFS Storage Appliance、インフィニバンドおよびCiscoスイッチ、PDUおよびExadata Storage Serversをシングルまたはマルチラック・システムに統合したOracle Engineered Systemです。
Oracle SuperClusterは、次の構成でサポートされています。
SPARC SuperCluster T4-4
Oracle SuperCluster T5-8
Oracle SuperCluster M6-32
Oracle SuperCluster M7-8
ターゲット・モニタリングを開始するには、ターゲットを検出する必要があります。プロセス全体の手順を示すガイドされた検出ウィザードでは、必要な情報のみを要求し、検出を正常に完了するために発生する可能性のある問題の解決を支援するため、検出が迅速化および簡易化されます。
要件に応じて、次の処理を実行できます。
Oracle SuperClusterの検出
Oracle SuperClusterシステムの表示
Oracle SuperClusterシステムのモニタリング
ターゲット・ナビゲーション・ツリーは、Oracle SuperClusterシステムのターゲット間を移動する助けになります。Oracle SuperClusterの下の最初のレベルは、ラックとMシリーズ・サーバーから構成されています。以降のレベルは、タイプによって論理的にグループ化された、システム内の他のハードウェア・ターゲットから構成されます。図37-1は、Oracle SuperClusterシステムのハードウェア構造を示しています。すべてのターゲットは、ZFSアプライアンスを除き、タイプごとに論理的にグループ化されます。ディスク・シェルフはナビゲーション・ツリーにリストされないため、詳細は「記憶域の管理」を参照してください。
Enterprise ManagerエージェントがOracle SuperCluster VM Server for SPARCおよびSolarisゾーンにデプロイされると、図37-2のように各計算ノードの仮想スタックを表示できます。仮想スタックの詳細は、「Oracle Solarisゾーンのモニタリング」および「Oracle VM Server for SPARCのモニタリング」を参照してください。
図37-2 仮想スタックのあるOracle SuperClusterのターゲット・ナビゲーション
Oracle SuperClusterのランディング・ページには、システムに関する情報とそのシステムに含まれるターゲットについて集約された情報が表示されます。このページは2つの部分に分かれています。上のリージョンは、システムの概要を示すダッシュレットで構成されています。
最初のダッシュレットは、「サマリー」ダッシュレットです。システムのサマリー、つまり最も重要なターゲット・タイプ(ラック、スイッチ、サーバー、Exadataセル)の合計数が表示されます。
2番目のダッシュレットには、重大度でグループ化されたオープン・インシデントの数が表示されます。Oracle SuperClusterは、関連付けられているすべてのターゲットからインシデントを収集します。ダッシュレットで数字をクリックすると、インシデントの詳細を取得できます。詳細は、たとえば「ターゲット」、「サマリー」、「最終更新」、「確認済」および「ステータス」などの情報とともに、表に表示されます。ターゲットをクリックして特定のターゲットの詳細情報を表示したり、サマリーをクリックしてインシデントの詳細を表示することができます。
3番目のダッシュレットには、最後の構成変更の時間と、最後にインシデントが報告された時間が表示されます。
メイン・ページは、Oracle SuperClusterの物理ビューを表示する1つのタブで構成されています。いずれかのターゲットをクリックすると、重要情報が表示され、ターゲットのランディング・ページが開きます。別のラックまたはMシリーズ・サーバーに切り替えるには、左のメニューで選択します(システムに複数のラックまたはMシリーズ・サーバーがある場合のみ可能。)
Oracle SuperClusterシステムの物理ビューには、Oracle SuperClusterシステムがラックにどのように物理的に構築されているかの概要が表示されます。システムに複数のラックまたはMシリーズ・サーバーがある場合、左側にあるセレクタからターゲットを選択して、その詳細な物理レイアウトを表示することができます。(ラックまたはサーバーが1つのみ存在する場合、セレクタは非表示です)。いずれかのターゲットまたはコンポーネントをクリックすると、その詳細情報を表示できます。ターゲットになんらかのインシデントが存在する場合は、その特定のターゲットが赤枠で強調され、注意が必要であることを示します。重大度ごとにグループ化されたインシデントを表示するには、ターゲットをクリックします。続けて重大度をクリックすると、インシデントの詳細をさらに取得できるインシデント・マネージャを開くことができます。
物理ビューの表示は、様々に切り替えることができます。
フォトリアリスティック・ビューにはシステムのリアルな写真が表示され、すべてのコンポーネントの詳細なグラフィックスが提供されます。
構成図ビューはデータ指向で、ロケータ光、ステータス、温度、ホスト名などの、最も重要な情報が表示されます。ビューの各コンポーネントは、コンポーネントを簡単に識別できるように、タイプに基づいて色分けされています。
表ビューは、物理ビューを表で表したもので、表示対象コンポーネントと最も重要な情報のリストが表示されます。
図37-3は、Oracle SuperClusterシステムの前面ビューと背面ビューを示しています。
Oracle Superclusterの仮想化管理では、管理する予定の各仮想プラットフォームにEnterprise Managerエージェントをデプロイする必要があります。
Oracle VM Server for SPARCをモニタリングするには、制御ドメイン・オペレーティング・システムにホスト・ターゲットのEMエージェントをデプロイします。このエージェントは、すべてのOracle VM Server for SPARCリソースと、制御ドメインに構成されたSolarisゾーンをモニタリングします。Enterprise managerエージェントがゲスト・ドメイン・オペレーティング・システムにデプロイされると、ゲスト・ドメインに構成されたSolarisゾーンがモニタリングされます。ホスト・ターゲットの追加ウィザードを使用して、EMエージェントを制御ドメインとOracle Solarisゾーンにインストールできます。
詳細は、次を参照してください: