brands - 非大域ゾーンのオペレーティング環境の切り替え
ブランドゾーン (BrandZ) フレームワークは、zones(7) で説明されている Solaris ゾーンインフラストラクチャーを拡張して、ブランドの作成機能を追加します。ブランドは、ネイティブでないオペレーティング環境を含むか、ほかの特性が異なる非大域ゾーンを提供します。
「ブランド」という用語は、さまざまなオペレーティング環境を指す場合があります。すべてのブランド管理は、現在のゾーン構造の拡張を通して実行されます。
すべてのゾーンに、それぞれ関連するブランドが構成されます。ブランドタイプは、ゾーンのインストール時およびブート時の動作を決定するために使用します。また、ゾーンのブランドにより、アプリケーションの起動時に正しいアプリケーションタイプが適切に識別されます。デフォルトのブランドは solaris です。
ゾーンにブランドを割り当てたあとは、そのブランドの変更や削除を行うことはできません。
BrandZ はゾーンのツールを次のように拡張します。
ブランドはゾーンの属性であり、ゾーンの作成時に設定されます。
zonecfg ツール (zonecfg(8) を参照) は、ゾーンのブランドタイプを設定したり、ゾーンを構成したりするために使用されます。
zoneadm ツール (zoneadm(8) を参照) は、ゾーンのブランドタイプを報告したり、ゾーンを管理したりするために使用されます。
SunOS 5.12 では、利用可能なブランドは次のとおりです。
solaris
solaris(7) を参照してください。
solaris-kz
solaris-kz(7) を参照してください。
labeled
Trusted Extensions を実装します。txzonemgr(8) を参照してください。
各ゾーンでサポートされるデバイスについては、そのブランドに関するマニュアルページやほかのドキュメントに記載されています。サポートされていないデバイスを追加しようとすると、ゾーンインフラストラクチャーで検出され、管理者に警告が発行されます。管理者が警告にもかかわらず、サポートされていないデバイスを追加した場合、そのデバイスが期待どおりに機能するかどうかは不明です。その構成はテストもサポートもされません。
属性についての詳細は、attributes(7) を参照してください。
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mdb(1), zlogin(1), zonename(1), kill(2), priocntl(2), getzoneid(3C), ucred_get(3C), proc(5), attributes(7), privileges(7), solaris(7), solaris-kz(7), zones(7), dtrace(8), in.rlogind(8), sshd(8), txzonemgr(8), zoneadm(8), zonecfg(8), crgetzoneid(9F)