webui - Oracle Solaris WebUI
Oracle Solaris WebUI は、Oracle Solaris 用の Web アプリケーションを提供するためのフレームワークです。これは、ユーザーを認証して、WebUI と統合されたさまざまな Web アプリケーション間をユーザーが移動できるようにする手段を提供します。
デフォルトでは、これはポート 443 および 6787 で待機します。ポート 443 での待機は、svc:/system/webui/server:default で conf/redirect_from_https を false に設定することで無効にできます。例については、webui-service(7) のマニュアルページを参照してください。
「ログイン」画面を除く、WebUI 内のそれぞれの画面は、さまざまなルートまたは URL に対応しています。画面の例には、メインの WebUI ダッシュボード画面か、「ホームシート」画面などの Analytics アプリケーション内の画面があります。
(たとえば、Analytics アプリケーションで特定のシートを開くためにダッシュボードでチャートをクリックして) ある画面から別の画面に移動すると、現在の WebUI ルートが変更されます。ブラウザの URL は変更されますが、各ルートの変更時に WebUI 全体はリロードされません。ユーザーは、ブラウザの戻るボタンと進むボタンを使用して、WebUI をリロードせずに、以前にアクセスした画面の間を切り替えることもできます。
WebUI の基本ルート https://<hostname>/solaris/ で始まるすべての URL は、WebUI の制御下にあります。
ユーザーが WebUI 内の URL にアクセスしようとしたときに、有効なセッションが実行されていない場合、最初に「ログイン」画面に転送されます。そこで、システムの有効なユーザー名とパスワードを入力する必要があります。認証は、Oracle Solaris RAD PAM モジュールを使用して実行されます。
「ログイン」画面には、Oracle ロゴとタイトルを示す簡略化バージョンの WebUI ヘッダーがありますが、対話式のユーザーインタフェース要素は含まれていません。「ログイン」画面には、Oracle の標準の契約条件と著作権情報へのリンクがあるシンプルなフッターも含まれています。このフッターは「ログイン」画面にのみ表示され、ユーザーが完全にログインしたあとで容量を節約するために削除されます。
ユーザーがはじめてログインするときに、アクセシビリティーのオプションを示した画面が表示されます。ユーザーがサインイン時に「Show these options」のラベルの付いたオプションを選択しない場合、このシステムでこの画面がユーザーに再度表示されることはありません。
「アクセシビリティー」画面には、ユーザーが続行せずにサインアウトできるようにする単一のボタンを伴う WebUI ヘッダーのバージョンが含まれます。「アクセシビリティー」画面には、「ログイン」画面と同じフッターが含まれます。
ユーザーが「ログイン」画面を表示したあとで、URL を入力した画面が表示されます。ユーザーが基本 WebUI ルート https://<hostname>/solaris/ を入力した場合、Oracle Solaris WebUI ダッシュボードが表示されます。
このアドレスを前に付けて URL を入力した場合、対応する画面が表示されます。入力した URL が WebUI 画面の有効なルートではない場合、エラーメッセージが表示されます。
ユーザーが WebUI にログインしたあとで、容量を節約するためにフッターが削除され、ヘッダーは、ほかの WebUI 機能にアクセスできるように別のヘッダーで置き換えられます。
ヘッダーの左上は、Oracle ロゴと、現在実行されている WebUI アプリケーションのタイトル (または、ほかのアプリケーションが実行されていない場合はダッシュボードのタイトル) で構成されます。Oracle ロゴをクリックすると、ユーザーは WebUI アプリケーションからダッシュボードに移動されます。
ヘッダーの右上の領域には、次の要素で構成される WebUI ツールバーが含まれています。
障害およびイベントのカウンタ
「システム情報」切り替えボタン
「アプリケーション」メニュー
「ユーザー」メニュー
この領域には、「警告なし」というテキストとともに単一のアイコンが表示されるか、システムで発生した高、中、および低の優先順位の障害とイベントの数を示す 3 つのアイコンが表示されます。
これは、ラベルがシステムのホスト名であるボタンです。このボタンをクリックすると、IP アドレスや CPU アーキテクチャーなどのシステムに関する概要情報を示すドロワーの外観が切り替えられます。
ユーザーはこのメニューを使用して、ダッシュボードと、システムにインストールされている任意の WebUI アプリケーションの間を移動できます。Analytics アプリケーションは必ず WebUI とともにインストールされ、その他のアプリケーションはオプションでインストールされることがあります。
このメニューボタンには、現在ログインしているユーザーの名前のラベルが付けられます。このメニューから、次のオプションにアクセスできます。
このオプションによってヘルプ画面が開きます。
このオプションによって、WebUI 自体に関する情報が示されたダイアログボックスが開きます。
このオプションによってユーザーは WebUI からログアウトされ、「ログイン」画面に戻ります。チャートまたはイベントデータの sstore(7) のポーリングは終了します。
ログアウトしても WebUI ルートは変更されません。ユーザーが同じブラウザウィンドウで再度ログインした場合、ログアウトしたアプリケーション画面に戻ります。
現在実行中のアプリケーションに複数の画面がある場合、WebUI ツールバーの下に多数のタブボタンが一緒に配置されます。現在アクティブな画面は、黒い背景を持つタブで示されます。その他のタブボタンをクリックすると、ユーザーにはアプリケーション内の関連する画面が表示されます。
analytics(7)、webui-dashboard(7)、webui-preferences(7)、webui-service(7)