dhcp - 動的ホスト構成プロトコル
動的ホスト構成プロトコル (DHCP) を使用すると、ブート時に TCP/IP ネットワーク上のホストシステムをネットワークに合わせて自動的に構成できます。DHCP では、クライアントサーバーメカニズムが使用されます。サーバーはクライアントの構成情報を格納し、クライアントのリクエストに応じてその構成情報を提供します。この情報には、クライアントの IP アドレスと、クライアントが使用可能なネットワークサービスに関する情報を含めることができます。
このマニュアルページでは、Oracle Solaris の DHCP 実装についてのサマリーを説明します。
Oracle Solaris DHCP クライアントは、バックグラウンドデーモン dhcpagent(8) として実装されます。このデーモンは、サービス管理機能 (SMF) により、障害管理リソース識別子 (FMRI) を使用して管理されます。
svc:/network/dhcp/client:default
dhcpinfo(1) コマンドを使用することによって、ブート中のシステム構成で必要なネットワークパラメータが、デーモンで受信された情報から抽出されます。デーモンのデフォルト動作は、DHCP および addrconf アドレスのプロパティーとともに DHCPv4 および DHCPv6 プロトコルのプロパティーを変更することによって変更できます。svcs(1) コマンドを使用して、svc:/network/dhcp/client:default サービスのステータスを確認します。netstat(8) ("netstat -D") コマンドまたは ipadm(8) ("ipadm show-addr -d") コマンドを使用して、構成されているアドレスの DHCP リースのステータスを確認します。
Oracle Solaris には、DHCPv4 と DHCPv6 の両方の ISC DHCP サーバーが含まれます。これらのサーバーは、次の下で実行されます。
svc:/network/dhcp/relay:ipv4 svc:/network/dhcp/relay:ipv6 svc:/network/dhcp/server:ipv4 svc:/network/dhcp/server:ipv6
詳細については、 isc-dhcp(5) のマニュアルページを参照してください。
dhcpinfo(1)、dhcpagent(8)、ifconfig(8)、in.ndpd(8)、ipadm(8)、netstat(8)、syslog(3C)、dhcp_inittab(5)、ndpd.conf(5)
Working With DHCP in Oracle Solaris 11.4
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