デフォルトでは、帯域外 NET MGT ポートを使用して、サーバーの SP に接続します。Oracle ILOM のサイドバンド管理機能を使用すると、NET MGT ポート、または帯域内ポートであるサーバーの 10G ビット Ethernet ポート (名称は NET 0、NET 1、NET 2、NET 3) のいずれかを選択して、サーバー SP との間で Oracle ILOM コマンドを送受信できます。帯域内ポートは、サイドバンドポートとも呼ばれます。
サーバーの SP を管理するためにサイドバンド管理ポートを使用すると、必要となるケーブル接続とネットワークスイッチポートの数が 1 つずつ減るという利点があります。データセンターなどの多数のサーバーを管理する構成では、サイドバンド管理により、ハードウェアおよびネットワークの使用量を大幅に節減できます。
Oracle ILOM でサイドバンド管理を使用可能にすると、次の状況が発生する可能性があります。
SSH、Web、Oracle ILOM リモートコンソールなどのネットワーク接続を使用して SP に接続している状態で、SP 管理ポートの構成を変更すると、サーバー SP への接続が失われる場合があります。
SP とホスト OS 間のチップ内接続が、オンボードのホスト 10G ビット Ethernet コントローラではサポートされないことがあります。この状況が発生した場合は、転送元ターゲットと転送先ターゲット間のトラフィックの転送に、L2 ブリッジングまたはスイッチングを使用する代わりに別のポートまたは経路を使用します。
サーバーホストの電源を入れ直すと、サイドバンド管理用に構成されているサーバーの 10G ビット Ethernet ポートで、ネットワーク接続が短時間中断することがあります。この状況が発生した場合は、隣接するスイッチまたはブリッジのポートをホストポートとして構成します。