SAN イニシエータ

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SAN イニシエータの管理には、次のコマンドが使用されます。

表 47 イニシエータコマンド

リクエスト	パス /san/v1.0	説明
GET	/<`protocol`>/initiators	指定されたプロトコル (FC、iSCSI、SRP) オブジェクトのすべての SAN イニシエータを一覧表示します
GET	/<`protocol`>/initiators /<`initiator`>	指定されたプロトコル (FC、iSCSI、SRP) プロパティーの指定された SAN イニシエータを取得します。
POST	/<`protocol`>/initiators	指定されたプロトコル (FC、iSCSI、SRP) の新しい SAN イニシエータを作成します
PUT	/<`protocol`>/initiators /<`initiator`>	指定されたプロトコル (FC、iSCSI、SRP) オブジェクトの指定された SAN イニシエータを変更します
DELETE	/<`protocol`>/initiators /<`initiator`>	指定されたイニシエータオブジェクトを破棄します

これらのコマンドは次の URI パラメータを使用します。

表 48 URI パラメータ

名前	説明
protocol	イニシエータ (FC、iSCSI、SRP) の NAS プロトコル
initiator	イニシエータの iqn、wwn、または eui

イニシエータコマンドの多くは戻り値として次に示すプロパティーを使用します。作成および変更コマンドも入力値としてプロパティーを使用します。

表 49 イニシエータのプロパティー

名前	プロトコル	説明
alias	all	このイニシエータの別名
initiator	fc	このイニシエータのポート World Wide Name (WWN)
iqn	iscsi	このイニシエータの iSCSI 修飾名
chapuser	iscsi	チャレンジハンドシェイク認証プロトコル (CHAP) ユーザー名
chapsecret	iscsi	チャレンジハンドシェイク認証プロトコル (CHAP) シークレット
initiator	srp	EUI (Extended Unique Identifier)

List Initiators

指定されたプロトコルタイプのアプライアンス上に構成されたすべてのイニシエータを一覧表示します。応答本文に、JSON 形式で「initiators」という名前のイニシエータプロパティーの配列が含まれます。

iSCSI イニシエータを一覧表示するリクエストの例:

GET /api/san/v1/iscsi/initiators HTTP/1.1
Host: zfs-storage.example.com
Accept: application/json

レスポンスの例:

HTTP/1.1 200 OK
Content-Type: application/json

{
    "initiators": [{
        "alias": "init-02",
        "href": "/api/san/v1/iscsi/initiators/iqn.1986-03.com.sun:02:02",
        "initiator": "iqn.1986-03.com.sun:02:02",
        "chapsecret": "",
        "chapuser": ""
    },{
        "alias": "init-01",
        "initiator": "iqn.1986-03.com.sun:02:01",
        "href": "/api/san/v1/iscsi/initiators/iqn.1986-03.com.sun:02:01",
        "chapsecret": "",
        "chapuser": ""
    }]
}

Get Initiator Details

単一の iSCSI イニシエータの詳細を一覧表示します。応答本文に、JSON 形式で「initiator」という名前のオブジェクトとして iSCSI イニシエータプロパティーが含まれます。

リクエストの例:

GET /api/san/v1/iscsi/initiators/iqn.1986-03.com.sun:02:01 HTTP/1.1
Host: zfs-storage.example.com
Accept: application/json

レスポンスの例:

HTTP/1.1 200 OK
Content-Type: application/json

{
    "initiator": {
        "alias": "init-01",
        "href": "/api/san/v1/iscsi/initiators/iqn.1986-03.com.sun:02:01"
        "initiator": "iqn.1986-03.com.sun:02:01",
        "chapsecret": "",
        "chapuser": ""
    }
}

Create an Initiator

新しい iSCSI イニシエータを作成します。ISCSI 修飾名 (IQN) を指定する必要があります。リクエスト本文に JSON 形式で iSCSI イニシエータプロパティーが含まれます。応答には、成功時に HTTP ヘッダーに新しい iSCSI イニシエータの場所の URI とステータスコード 201 (Created) が含まれます。応答本文に、JSON 形式で「initiator」という名前のオブジェクトとして iSCSI イニシエータプロパティーが含まれます。

リクエストの例:

POST /api/san/v1.0/iscsi/initiators HTTP/1.1
Host: zfs-storage.example.com
Content-Type: application/json
Accept: application/json

{
    "initiator": "iqn.1986-03.com.sun:02:02",
    "alias":"init-02"
}

レスポンスの例:

HTTP/1.1 201 Created
Content-Type: application/json
Content-Length: 181
X-Zfssa-San-Api: 1.0
Location: /api/san/v1/iscsi/initiators/iqn.1986-03.com.sun:02:02

{
    "initiator": {
        "alias": "init-02",
        "href": "/api/san/v1/iscsi/initiators/iqn.1986-03.com.sun:02:02",
        "initiator": "iqn.1986-03.com.sun:02:02",
        "chapsecret": "",
        "chapuser": ""
    }
}

Modify an Initiator

このコマンドは既存のイニシエータを変更します。リクエスト本文に JSON 形式で変更すべきイニシエータプロパティーが含まれます。イニシエータの IQN は URI で提供されます。成功時に HTTP ステータス 202 (Accepted) が返されます。応答本文に、JSON 形式で「initiator」という名前のオブジェクトとして、新しい iSCSI イニシエータプロパティーが含まれます。

リクエストの例:

PUT /api/san/v1/iscsi/initiators/iqn.1986-03.com.sun:01  /HTTP/1.1
Host: zfs-storage.example.com
Content-Type: application/json
Accept: application/json

{
    "alias":"init-01-secure",
    "chapuser":"chuck",
    "chapsecret":"igottheintersect"
}

レスポンスの例:

HTTP/1.1 202 Accepted
Content-Length: 167
Content-Type: application/json
X-Zfs-Sa-Nas-Api: 1.0

{
    "initiator": {
        "alias": "init-01-secure",
        "href": "/api/san/v1/iscsi/initiators/iqn.1986-03.com.sun:01",
        "iqn": "iqn.1986-03.com.sun:1",
        "chapsecret": "igottheintersect",
        "chapuser": "chuck"
    }
}

Delete an Initiator

アプライアンスからイニシエータを削除します。

リクエストの例:

DELETE /api/san/v1/iscsi/initiators/iqn.1986-03.com.sun:01 HTTP/1.1
Host: zfs-storage.example.com:215

Delete が成功すると HTTP コード 204 (No Content) を返します。

HTTP/1.1 204 No-Content