この章の内容は次のとおりです。
スタンドアロン・エージェントに対して必要なスキーマがデータベース内に作成されていることを確認してください。
スタンドアロン・エージェントのトポロジを構成する前に、必要なスキーマがデータベース内に作成されていることを確認してください。手順は、「マスター・リポジトリおよび作業リポジトリ・スキーマの作成」を参照してください。
この項では、トポロジのスタンドアロン・エージェントまたはJava EEエージェントを作成する方法を説明します。
物理エージェントは、単一のスタンドアロン・エージェントまたはJava EEエージェントに対応します。物理エージェントは、トポロジに一意の名前が必要です。
起動順序の一部としてエージェントがマスター・リポジトリに接続し、その名前で定義された物理エージェントがないか確認します。そのエントリが見つかった場合、エージェントは起動を続行し、起動した後、それ自体のスケジュール済ジョブをすべてリポジトリから読み取って処理を開始します。
エージェントに対する物理エージェント・エントリがない場合、エージェントの起動は失敗します。
ODI Studioを使用してエージェントを作成するには、「ODI Studioを使用したマスター・リポジトリでのエージェントの作成」を参照してください。
スタンドアロン・エージェントのドメインを作成する方法を学習します。
ドメイン作成で利用可能な他の方法の詳細は、WebLogicドメインの作成、拡張および管理の追加ツールに関する項を参照してください。
注意:
複数のエージェントをインストールする場合、各エージェントに固有の個別ドメインが必要です。
この項には次のタスクが含まれます:
WebLogic Server構成ウィザードは、ドメインの構成に使用するツールです。
ドメインの構成を開始するには、ORACLET_HOME
/oracle_common/common/bin
ディレクトリに移動して、WebLogic Server構成ウィザードを起動します。
UNIXオペレーティング・システムの場合:
./config.sh
Microsoft Windowsオペレーティング・システムの場合:
config.cmd
WebLogic Server構成ウィザードを使用してドメインを作成する方法を学習します。
トポロジのドメインを作成および構成する手順:
「構成タイプ」画面で、新規ドメインを作成を選択します。
「ドメインの場所」フィールドで、ドメイン・ホームのディレクトリを指定します。
ドメイン・ホームがOracleホーム・ディレクトリの外部にある場合、「推奨されるディレクトリ構造の理解」に要約されているディレクトリ構造に従って、ドメイン・ホームを配置することをお薦めします。このディレクトリ構造は、ソフトウェアのアップグレードや再インストールが必要になったときに問題を回避するために役立ちます。
ヒント:
ドメイン・ホーム・ディレクトリの詳細は、ドメイン・ホームの選択に関する項を参照してください。
この画面のその他のオプションの詳細は、構成タイプに関する項を参照してください。
注意:
ORACLE_HOMEがODIスタンドアロン・インストールである場合のみ、スタンドアロン・テンプレートが表示されます。エンタープライズ・インストールを使用すると、コロケート・エージェントおよびJEEエージェント・テンプレートが表示されます。
「テンプレート」画面で、次のテンプレートを選択します。
Oracle Data Integrator - スタンドアロン・エージェント - 12.2.1.1.0 [odi]
「JDKの選択」画面で、Oracle Fusion Middlewareでの使用について動作保証されているシステム上のJDKを選択します。
「RCUデータ」を選択して、この画面に示されるフィールドをアクティブ化します。「RCUデータ」オプションは、構成ウィザードにデータベースとサービス表(STB)スキーマに接続して、ドメインの構成に必要なスキーマに関するスキーマ情報を自動的に取得するように指示します。
注意:
この画面の「手動構成」を選択した場合は、「JDBCコンポーネント・スキーマ」画面でスキーマのパラメータを手動で入力する必要があります。
「RCUデータ」を選択してから、次の各フィールドに入力します。
フィールド | 説明 |
---|---|
DBMS/サービス |
データベースのDBMS名(サービス・タイプ・ドライバを選択している場合はサービス名)を入力します。 |
ホスト名 |
データベースをホストするサーバーの名前を入力します。 |
ポート |
データベースがリスニングするポート番号を入力します。 |
スキーマ所有者 スキーマ・パスワード |
データベースのサービス表スキーマに接続するためのユーザー名とパスワードを入力します。これはRCUの「スキーマ・パスワード」画面でサービス表コンポーネントに指定したスキーマ(「データベース・スキーマの作成」を参照)のユーザー名およびパスワードです。 デフォルトのユーザー名は |
データベース接続情報の指定が完了したら、「RCUデータ」をクリックします。「接続結果ログ」の次の出力は、操作が成功したことを示しています。
Connecting to the database server...OK Retrieving schema data from database server...OK Binding local schema components with retrieved data...OK Successfully Done.
ヒント:
RCUデータのオプションの詳細は、サービス表スキーマの理解に関する項を参照してください。
この画面のその他のオプションの詳細は、データソース・デフォルトに関する項を参照してください。
「JDBCコンポーネント・スキーマ」画面に示される値が、すべてのスキーマに対して適切であることを確認します。前の画面で「RCUデータ」を選択した場合、スキーマ表はすでに適切に移入されている必要があります。
ヒント:
高可用性環境の場合は、Oracle RACデータベースのデータ・ソース構成に関する追加情報について、『高可用性ガイド』の次の項を参照してください。
Oracle RACでのGridLinkデータ・ソースの構成
マルチ・データ・ソースの構成
この画面のその他のオプションの詳細は、JDBCコンポーネント・スキーマに関する項を参照してください。
「JDBCコンポーネント・スキーマ・テスト」画面を使用して、構成したばかりのデータ・ソース接続をテストします。
「ステータス」列に示される緑色のチェック・マークは、テストが成功したことを表します。問題が発生した場合は、この画面の「接続結果ログ」セクションに示されるエラー・メッセージを確認し、問題を修正してから接続テストを再試行してください。
ヒント:
この画面のオプションの詳細は、コンポーネント・スキーマのテストに関する項を参照してください。
「システム・コンポーネント」画面を使用して、新しいODIシステム・コンポーネントを作成します。「追加」をクリックし、次の操作を行います。
「システム・コンポーネント」の下では、デフォルトのODIコンポーネント(OracleDIAgent1
)の名前を使用するか、好きな名前を指定できます。
「コンポーネント・タイプ」の下では、ドロップダウン・リストから「ODI」が選択されていることを確認します。
ヒント:
この画面のオプションの詳細は、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』のシステム・コンポーネントに関する項を参照してください。
「ODIサーバー構成」画面を使用して、ODIサーバーへのアクセスを構成します。
フィールド | 説明 |
---|---|
システム・コンポーネント |
ODIシステム・コンポーネント( |
サーバー・リスニング・アドレス |
ODIサーバーがリスニングする必要があるサーバーのIPアドレスを指定します。"localhost"を使用しないでください。 |
サーバー・リスニング・ポート |
ODIサーバーがリスニングするポート番号を入力します。 |
スーパーバイザ・ユーザー名 |
ユーザー名として |
スーパーバイザ・パスワード |
スキーマ作成時に指定したスーパーバイザ・ユーザー名を指定します。 |
優先データソース |
デフォルトの |
ヒント:
この画面のオプションの詳細は、ODIサーバー構成に関する項を参照してください。
「ノード・マネージャ」画面は、構成するノード・マネージャのタイプと、そのノード・マネージャの資格証明を選択するために使用できます。
「ノード・マネージャ・タイプ」に「ドメイン当たり(P)」を選択し、ノード・マネージャ資格証明を指定します。これらの資格証明は、startComponent
コマンドでシステム・コンポーネントを起動するときに要求されます。
ヒント:
この画面のオプションの詳細は、ノード・マネージャに関する項を参照してください。
ノード・マネージャのタイプの詳細は、ノード・マネージャの概要に関する項を参照してください。
「構成サマリー」画面には、これから作成するドメインに関する詳細な構成情報が表示されます。この画面に示された各項目の詳細を調べて、情報に間違いがないことを確認します。
変更が必要な場合は、「戻る」ボタンを使用するか、ナビゲーション・ペインで画面を選択することで任意の画面に戻れます。
ドメイン作成は、「作成」をクリックするまでは開始されません。
ヒント:
この画面のオプションの詳細は、構成サマリーに関する項を参照してください。
「終了」をクリックして、構成ウィザードを終了します。
スタンドアロン・エージェントまたはスタンドアロン・コロケート・エージェントにライブラリを追加する方法を学習します。
次の例に示すように、エージェントを起動する前に、追加するjarファイルを検索するパスを指す環境変数ODI_ADDITIONAL_CLASSPATH
を設定します。
ODI_ADDITIONAL_CLASSPATH=/share/libs/mytool.jar:/share/libs/drivers/mydriver.jar
<DOMAIN_HOME>/lib
ディレクトリにコピーし、ODIスタンドアロン・エージェントまたはスタンドアロン・コロケート・エージェントによって自動的にこれらのjarファイルをエージェントのクラスパスに追加します。<DOMAIN_HOME>/config/fmwconfig/components/ODI/<Agent Name>/bin/instance.sh/cmd
コマンドを編集して、JARs/ZIPs/paths
をODI_POST_CLASSPATH
変数に追加するようにします。ノード・マネージャを使用してスタンドアロン・エージェントを起動する方法を学習します。
注意:
マスター・リポジトリで物理エージェントをまだ構成していない場合は、「ODI Studioを使用したマスター・リポジトリでのエージェントの作成」を参照してください。
ノード・マネージャを使用してスタンドアロン・エージェントを起動する手順:
ドメインのノード・マネージャを起動する方法を学習します。
ドメインのノード・マネージャを起動するには、DOMAIN_HOME
/bin
ディレクトリに移動します。
UNIXオペレーティング・システムの場合、nohup
とサンプル出力ファイルnm.out
を使用してノード・マネージャを起動します。
nohup ./startNodeManager.sh > nm.out&
Windowsオペレーティング・システムの場合は、次のコマンドを実行します。
startNodeManager.cmd
注意:
Windowsオペレーティング・システムの場合、起動サービスとして動作するようにノード・マネージャを構成することをお薦めします。これによって、システムが再起動されるたびに、ノード・マネージャが自動で起動されます。
詳細は、「起動サービスとしてのノード・マネージャの実行」を参照してください
追加ノード・マネージャの構成オプションの詳細は、『Oracle WebLogic Serverノード・マネージャの管理』を参照してください。
スタンドアロン・エージェントを起動する方法を学習します。
スタンドアロン・エージェントを起動するには、DOMAIN_HOME
/bin
ディレクトリに移動して次のコマンドを実行します:
UNIXオペレーティング・システムの場合:
./startComponent.sh OracleDIAgent1
Windowsオペレーティング・システムの場合:
startComponent.cmd OracleDIAgent1
ドメインの管理者パスワードの入力を要求されます。
エージェントが起動したことを確認するには、ブラウザで次のURLに移動します。
http://examplehost.exampledomain.com:port/oraclediagent
ノード・マネージャを使用せずにスタンドアロン・エージェントを起動する方法を学習します。
ノード・マネージャなしでスタンドアロン・エージェントを起動するには、DOMAIN_HOME/bin
ディレクトリに移動して次のコマンドを実行します。
UNIXオペレーティング・システムの場合:
./agent.sh -NAME=OracleDIAgent1
Windowsオペレーティング・システムの場合:
agent.cmd -NAME=OracleDIAgent1
-NAME
パラメータはすべて大文字で入力し、エージェントの名前(この例ではOracleDIAgent1
)は大文字と小文字を区別して入力する必要があります。
ドメインの管理と構成、および開発用にOracle Data Integrator環境を準備するためのその他のタスクについて学習します。
「基本的な管理タスクの実行」には基本的な管理タスクが含まれています。ドメインが適切に構成されていることを確認するには、この項で説明されているタスクについて理解し、必要に応じてそれらのタスクを実行してください。
「追加ドメイン構成タスクの実行」には、その他のOracle Fusion Middleware製品および機能を利用する追加のドメイン構成タスクが含まれています。
「開発用のOracle Data Integratorの準備タスク」には、開発用にOracle Data Integrator環境を準備するために役立つ共通タスクが含まれています。
「高可用性の環境の準備」には、使用中の環境を高可用性環境に移行する準備に役立つ重要なタスクが含まれています。