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Oracle® Fusion Middleware Oracle Data Integratorのインストールと構成
12c (12.2.1.1)
E77354-01
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7 スタンドアロン・コロケート・エージェントのドメインの構成

スタンドアロン・コロケート・エージェントのOracle Data Integrator (ODI)ドメインの作成と構成の方法を学習します。

この章の内容は次のとおりです。

7.1 データベース・スキーマの作成

スタンドアロン・コロケート・エージェントに対して必要なスキーマがデータベース内に作成されていることを確認してください。

スタンドアロン・コロケート・エージェントのトポロジを構成する前に、必要なスキーマがデータベース内に作成されていることを確認してください。手順は、「マスター・リポジトリおよび作業リポジトリ・スキーマの作成」を参照してください。

7.2 Oracle Data Integrator Studioを使用したマスター・リポジトリでのスタンドアロン・エージェントの作成

Oracle Data Integrator Studio (ODI Studio)を使用してトポロジのスタンドアロン・エージェントを作成する方法を学習します。

物理エージェントは、単一のスタンドアロン・エージェントまたはJava EEエージェントに対応します。物理エージェントは、トポロジに一意の名前が必要です。

起動順序の一部としてエージェントがマスター・リポジトリに接続し、その名前で定義された物理エージェントがないか確認します。そのエントリが見つかった場合、エージェントは起動を続行し、起動した後、それ自体のスケジュール済ジョブをすべてリポジトリから読み取って処理を開始します。

エージェントに対する物理エージェント・エントリがない場合、エージェントの起動は失敗します。

ODI Studioを使用してスタンドアロン・エージェントを作成するには、「ODI Studioを使用したマスター・リポジトリでのエージェントの作成」を参照してください。

7.3 スタンドアロン・コロケート・エージェントのWebLogicドメインの構成

構成ウィザードを使用してスタンドアロン・コロケート・エージェントのWebLogicドメインを作成する方法を学習します。

ドメイン作成で利用可能な他の方法の詳細は、WebLogicドメインの作成、拡張および管理の追加ツールに関する項を参照してください。

この項には、次のタスクが含まれます:

7.3.1 構成ウィザードの起動

WebLogic Server構成ウィザードは、ドメインの構成に使用するツールです。

構成を開始するには、ORACLE_HOME/oracle_common/common/binディレクトリに移動し、WebLogic Server構成ウィザードを起動します。

UNIXオペレーティング・システムの場合:

./config.sh

Microsoft Windowsオペレーティング・システムの場合:

config.cmd

7.3.2 ドメインを構成するための構成ウィザード画面のナビゲート

WebLogic Server構成ウィザードを使用してドメインを作成する方法を学習します。

トポロジのドメインを作成および構成する手順:

  1. 「構成タイプ」画面で、「新規ドメインの作成」を選択します。

    「ドメインの場所」フィールドで、ドメイン・ホームのディレクトリを指定します。

    ドメイン・ホームがOracleホーム・ディレクトリの外部にある場合、「推奨されるディレクトリ構造の理解」に要約されているディレクトリ構造に従って、ドメイン・ホームを配置することをお薦めします。このディレクトリ構造は、ソフトウェアのアップグレードや再インストールが必要になったときに問題を回避するために役立ちます。

    ヒント:

    この画面のその他のオプションの詳細は、構成タイプに関する項を参照してください。

  2. 「テンプレート」画面で、Oracle Data Integrator - スタンドアロン・コロケート・エージェント - 12.2.1.1.0 [odi]テンプレートを選択します。

    このテンプレートを選択すると、次の項目が依存関係として自動的に選択されます。

    • Oracle JRF - 12.2.1.1.0 [oracle_common]

    • Oracle Coherence Cluster Extension - 12.2.1.1.0 [wlserver]

  3. 「管理者アカウント」画面では、ドメインに対するデフォルトのWebLogic管理者アカウントにユーザー名とパスワードを指定します。

    この画面で指定したユーザー名とパスワードの資格証明は、ドメインの管理サーバーの起動および接続に後で必要になるため、メモしておくことをお薦めします。

  4. 「ドメイン・モードおよびJDK」画面では、次の操作を実行します。
    • 「ドメイン・モード」フィールドで、「本番」を選択します。

    • 「JDK」フィールドで、Oracle HotSpot JDKを選択します。

    ヒント:

    この画面のオプションの詳細は、ドメイン・モードおよびJDKに関する項を参照してください。

  5. 「RCUデータ」を選択して、この画面に示されるフィールドをアクティブ化します。「RCUデータ」オプションは、構成ウィザードにデータベースとサービス表(STB)スキーマに接続して、ドメインの構成に必要なスキーマに関するスキーマ情報を自動的に取得するように指示します。

    注意:

    この画面の「手動構成」を選択した場合は、「JDBCコンポーネント・スキーマ」画面でスキーマのパラメータを手動で入力する必要があります。

    「RCUデータ」を選択してから、次の各フィールドに入力します。


    フィールド 説明

    DBMS/サービス

    データベースのDBMS名(サービス・タイプ・ドライバを選択している場合はサービス名)を入力します。

    ホスト名

    データベースをホストするサーバーの名前を入力します。

    ポート

    データベースがリスニングするポート番号を入力します。

    スキーマ所有者

    スキーマ・パスワード

    データベースのサービス表スキーマに接続するためのユーザー名とパスワードを入力します。これは、RCUの「スキーマ・パスワード」画面でサービス表コンポーネントに指定されたスキーマのユーザー名およびパスワードです。

    デフォルトのユーザー名はprefix_STBです。prefixは、RCUで定義したカスタム接頭辞です。


    「RCU構成の取得」をクリックします。操作に成功すると、「接続結果ログ」に次の出力が示されます。

    Connecting to the database server...OK
    Retrieving schema data from database server...OK
    Binding local schema components with retrieved data...OK
    
    Successfully Done.

    ヒント:

    この画面のその他のオプションの詳細は、データソース・デフォルトに関する項を参照してください。

  6. 「JDBCコンポーネント・スキーマ」画面に示される値が、すべてのスキーマに対して適切であることを確認します。前の画面で「RCUデータ」を選択した場合、スキーマ表はすでに適切に移入されている必要があります。

    ヒント:

    高可用性環境の場合は、Oracle RACデータベースのデータ・ソース構成に関する追加情報について、『高可用性ガイド』の次の項を参照してください。

    • 「Oracle RACを使用したGridLinkデータ・ソースの構成」

    • 「マルチ・データ・ソースの構成」

    この画面のその他のオプションの詳細は、JDBCコンポーネント・スキーマに関する項を参照してください。

  7. 「JDBCコンポーネント・スキーマ・テスト」画面を使用してデータソース接続をテストします。

    「ステータス」列の緑のチェック・マークがODI Master Repositoryコンポーネントの横に表示されて、成功したテストを示します。選択したテンプレートでは、ドメイン内のその他のデータソース接続をテストする必要はありません。

    問題が発生した場合は、この画面の「接続結果ログ」セクションに示されるエラー・メッセージを確認し、問題を修正してから接続テストを再試行してください。

    ヒント:

    この画面のオプションの詳細は、コンポーネント・スキーマのテストに関する項を参照してください。

  8. 目的のトポロジに応じたドメインの構成を完了するには、「拡張構成」画面で次のオプションを選択します。
    • 管理サーバー

      これは、管理サーバーのリスニング・アドレスを適切に構成するために必要です。

    • ノード・マネージャ

      これは、ノード・マネージャを構成するために必要です。

    • システム・コンポーネント

      これはスタンドアロン・エージェントの構成で必要です。

  9. 「管理サーバー」画面で、「リスニング・アドレス」の横にあるドロップダウン・リストを選択し、管理サーバーが存在するホストのIPアドレスを選択します。「すべてのローカル・アドレス」は使用しないでください。

    管理サーバーにサーバー・グループは指定しないでください。

  10. 「ノード・マネージャ」画面は、構成するノード・マネージャのタイプと、そのノード・マネージャの資格証明を選択するために使用できます。

    「ノード・マネージャ・タイプ」に「ドメイン当たり(P)」を選択し、ノード・マネージャ資格証明を指定します。

    ヒント:

    この画面のオプションの詳細は、ノード・マネージャに関する項を参照してください。

    ノード・マネージャのタイプの詳細は、ノード・マネージャの概要に関する項を参照してください。

  11. 「システム・コンポーネント」画面で、「システム・コンポーネント」列にエージェントの名前としてOracleDIAgent1を指定し(前に作成したJava EEエージェントの名前はOracleDIAgentです)、「コンポーネント・タイプ」列で「ODI」が選択されていることを確認します。
  12. 「ODIサーバー構成」画面で、次の表に示す情報を指定します。

    フィールド

    システム・コンポーネント

    ドロップダウン・リストからOracleDIAgent1が選択されていることを確認します。

    サーバー・リスニング・アドレス

    エージェントが存在するシステムのホスト名またはIPアドレスを入力します。"localhost"を使用しないでください。

    サーバー・リスニング・ポート

    このエージェントがリスニングするポート番号を指定します。

    スーパーバイザ・ユーザー名

    このユーザー名がSUPERVISOR(すべて大文字)であることを確認します。

    スーパーバイザ・パスワード

    SUPERVISORユーザーのパスワードを、前にドメインに構成したとおり指定します。

    優先データソース

    デフォルトのOdiMasterRepositoryを使用します。このフィールドを変更しないでください。


    注意:

    エージェントのホスト名およびポート番号を書き留めておくことをお薦めします。後でマスター・リポジトリにエージェントを作成するときに必要になります(「Oracle Data Integrator Studioを使用したマスター・リポジトリでのスタンドアロン・エージェントの作成」)。

    ヒント:

    この画面のその他のオプションの詳細は、ODIサーバー構成に関する項を参照してください。

  13. 作成したシステム・コンポーネントは自動的にLocalODIMachineと呼ばれるマシンに割り当てられます。「マシン」画面には、このマシンがすでに作成済であることが示されます。

    「ノード・マネージャ・リスニング・アドレス」フィールドで、ノード・マネージャが稼働するホストのIPアドレスを選択します。ローカル・ホストを使用しないでください。

  14. 「マシンへのシステム・コンポーネントの割当」画面で、システム・コンポーネントOracleDIAgent1がすでにLocalODIMachineに割り当てられていることを確認します。

    ヒント:

    この画面のオプションの詳細は、マシンへのシステム・コンポーネントの割当に関する項を参照してください。

  15. 「構成のサマリー」画面には、更新しようとしているドメインの構成情報の詳細が含まれます。この画面に示された各項目の詳細を調べて、情報に間違いがないことを確認します。

    変更が必要な場合は、「戻る」ボタンを使用するか、ナビゲーション・ペインで画面を選択することで任意の画面に戻れます。

    「更新」をクリックするまで、ドメインの作成は開始されません。

    ヒント:

    この画面のオプションの詳細は、構成サマリーに関する項を参照してください。

  16. 「構成に成功しました」画面に、構成した管理サーバーのドメイン・ホームの場所およびURLが表示されます。

ドメイン作成が完了したら、「終了(F)」をクリックして構成ウィザードを終了します。

7.4 スタンドアロン・エージェントまたはスタンドアロン・コロケート・エージェントへのライブラリの追加

スタンドアロン・エージェントまたはスタンドアロン・コロケート・エージェントにライブラリを追加する方法を学習します。

Java EEエージェントへのライブラリの追加の詳細は、「Java EEエージェントへのライブラリの追加」を参照してください。
Oracle Data Integrator (ODI)スタンドアロン・エージェントまたはスタンドアロン・コロケート・エージェントにライブラリを追加するには、次のいずれかを実行します:
  • 次の例に示すように、エージェントを起動する前に、追加するjarファイルを検索するパスを指す環境変数ODI_ADDITIONAL_CLASSPATHを設定します。

    ODI_ADDITIONAL_CLASSPATH=/share/libs/mytool.jar:/share/libs/drivers/mydriver.jar

  • 追加のライブラリを<DOMAIN_HOME>/libディレクトリにコピーし、ODIスタンドアロン・エージェントまたはスタンドアロン・コロケート・エージェントによって自動的にこれらのjarファイルをエージェントのクラスパスに追加します。
  • <DOMAIN_HOME>/config/fmwconfig/components/ODI/<Agent Name>/bin/instance.sh/cmdコマンドを編集して、JARs/ZIPs/pathsODI_POST_CLASSPATH変数に追加するようにします。

7.5 ノード・マネージャなしでのスタンドアロン・コロケート・エージェントの起動

ノード・マネージャを使用してスタンドアロン・コロケート・エージェントを起動する方法を学習します。

注意:

マスター・リポジトリで物理エージェントをまだ構成していない場合は、「ODI Studioを使用したマスター・リポジトリでのエージェントの作成」を参照してください。

ノード・マネージャを使用してスタンドアロン・コロケート・エージェントを起動する手順:

7.5.1 ノード・マネージャの開始

ドメインのOracle Node Managerを起動する方法を学習します。

ドメインのノード・マネージャを起動するには、最初にドメインのDOMAIN_HOME/binディレクトリに移動します。次に、ノード・マネージャを次のように起動します:

UNIXオペレーティング・システムでは、次に示すようにnohupnm.outを出力ファイルとして使用します:

nohup ./startNodeManager.sh > nm.out&

Windowsオペレーティング・システムの場合::

startNodeManager.cmd

注意:

Windowsオペレーティング・システムの場合、起動サービスとして動作するようにノード・マネージャを構成することをお薦めします。これによって、システムが再起動されるたびに、ノード・マネージャが自動で起動されます。

詳細は、「起動サービスとしてのノード・マネージャの実行」を参照してください。

追加ノード・マネージャの構成オプションの詳細は、『Oracle WebLogic Serverノード・マネージャの管理』を参照してください。

7.5.2 スタンドアロン・コロケート・エージェントの起動

スタンドアロン・コロケート・エージェントを起動する方法を学習します。

スタンドアロン・エージェントを起動するには、最初にDOMAIN_HOME/binディレクトリに移動して次のコマンドを実行します:

UNIXオペレーティング・システムの場合:

./startComponent.sh OracleDIAgent1

Windowsオペレーティング・システムの場合:

startComponent.cmd OracleDIAgent1

ドメインの管理者パスワードの入力を要求されます。

エージェントが起動したことを確認するには、ブラウザで次のURLに移動します。

http://examplehost.exampledomain.com:port/oraclediagent

7.6 ノード・マネージャなしでのスタンドアロン・コロケート・エージェントの起動

ノード・マネージャを使用せずにスタンドアロン・コロケート・エージェントを起動する方法を学習します。

ノード・マネージャなしでスタンドアロン・エージェントを起動するには、DOMAIN_HOME/binディレクトリに移動して次のコマンドを実行します:

UNIXオペレーティング・システムの場合:

./agent.sh -NAME=OracleDIAgent1

Windowsオペレーティング・システムの場合:

agent.cmd -NAME=OracleDIAgent1

-NAMEパラメータはすべて大文字で入力し、エージェントの名前(ここではOracleDIAgent1)は大文字と小文字を区別して入力する必要があります。

7.7 次の手順の実行

ドメインの管理と構成、および開発用にOracle Data Integrator環境を準備するためのその他のタスクについて学習します。

「基本的な管理タスクの実行」には基本的な管理タスクが含まれています。ドメインが適切に構成されていることを確認するには、この項で説明されているタスクについて理解し、必要に応じてそれらのタスクを実行してください。

「追加ドメイン構成タスクの実行」には、その他のOracle Fusion Middleware製品および機能を利用する追加のドメイン構成タスクが含まれています。

「開発用のOracle Data Integratorの準備タスク」には、開発用にOracle Data Integrator環境を準備するために役立つ共通タスクが含まれています。

「高可用性の環境の準備」には、使用中の環境を高可用性環境に移行する準備に役立つ重要なタスクが含まれています。