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Oracle® Fusion Middleware Oracle Data Integratorのインストールと構成
12c (12.2.1.1)
E77354-01
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4 Oracle Data Integrator Studioの構成

Oracle Data Integrator Studio (ODI Studio)は、Oracle Data Integrator (ODI)の管理と構成に使用するインタフェースです。

この章の内容は次のとおりです。

4.1 Oracle Data Integrator Studioバージョン情報

Oracle Data Integrator Studioは、Oracle Data Integrator (ODI)を構成および管理するために使用する開発者のインタフェースです。

ODI Studioは、スタンドアロンまたはエンタープライズ・オプションの一部として、指定されたORACLE_HOMEディレクトリの下にインストールされます。ODI Studioには、ODIアーティファクト(デザイナ、オペレータ、トポロジおよびセキュリティ)を管理するための4つのグラフィカル・ナビゲータが用意されています。また、ODI Studioではオンデマンドで直接ジョブを実行でき、開発や初期テストに使用できます。

4.2 データベース・スキーマの作成

Repository Creation Utility (RCU)を使用してスキーマを作成する方法を学習します。

ODIトポロジを構成する前に、「マスター・リポジトリおよび作業リポジトリ・スキーマの作成」の説明に従って、RCUを使用してマスター・リポジトリおよび作業リポジトリ・データベース・スキーマを作成します。

4.3 エージェントおよびリポジトリへの同じタイム・ゾーンの設定

エージェントとリポジトリに対して同じタイム・ゾーンを設定することにより、スケジュールが、同期していないタイム・ゾーンの影響を受けないようにします。

各データベースには、構成されたタイム・ゾーンを確認する固有の方法があります。スケジュール管理が同期していないタイム・ゾーンの影響を受けないことを確認するには、Oracle Data Integrator Studioおよびエージェントがリポジトリと同じタイム・ゾーンで起動していることを確認してください。

4.4 ODI Studioへのライブラリの追加

ODI Studioへサードパーティのライブラリを追加する方法を学習します。

ODI Studioに必要なすべてのファイル(サードパーティのJDBCドライバ、オープン・ツール、ライブラリなど)は、userlibディレクトリにデプロイする必要があります。このディレクトリは次の場所にあります:
  • UNIXシステムの場合: $HOME/.odi/oracledi/userlib

  • Windowsシステムの場合: %APPDATA%\odi\oracledi\userlib

    この場合、%APPDATA%は、Windows XPではC:\Documents and Settings\Application Data、Windows 7およびWindows 8ではC:\Users\<myUserName>\AppData\Roaming です。

userlibディレクトリにはadditional_path.txtファイルが含まれ、次の例に示すように、これによりuserlibディレクトリの外にある追加ファイルやフォルダを宣言できます(ODI Studioはこれから他のライブラリやドライバを取得します):

; Additional paths file 
; You can add here paths to additional libraries 
; Examples: 
;       C:\ java\libs\myjar.jar 
;       C:\ java\libs\myzip.zip 
;       C:\java\libs\*.jar will add all jars contained in the C:\java\libs\ directory 
;       C:\java\libs\**\*.jar will add all jars contained in the C:\java\libs\ directory and subdirectories  

D:\java\libs\*.jar 
D:\ODI\JDBC_drivers\sqljdbc_1.2\enu\sqljdbc.jar

additional_path.txtファイルの編集後にODI Studioを再起動して変更を反映する必要があります。

4.5 ODI StudioのJavaホームの設定

Oracle Data Integrator StudioでJavaホームを設定する方法を学習します。

注意:

ODI Studioを開始するにODI StudioのJavaホームを必ず設定してください。
ODI StudioのJavaホームを設定する手順:
  1. <MW_HOME>\odi\studio\bin\odi.conf.にあるODI Studioのodi.confファイルを編集のために開きます。
  2. 次のようにファイルの一番下に行を追加します:
    SetJavaHome C:\jdk1.8.0_74
  3. ファイルを保存します。

4.6 Oracle Data Integrator Studioの起動

Oracle Data Integrator Studio (ODI Studio)を起動する方法を学習します。

ODI Studioを起動する手順:

  1. ORACLE_HOME/odi/studioディレクトリに移動します。
  2. ODI Studioを実行します:

    UNIXオペレーティング・システムの場合:

    ./odi.sh
    

    Windowsオペレーティング・システムの場合:

    odi.exe

    注意:

    Windowsオペレーティング・システムでは、ODIをインストールしたユーザーのみがODI Studioを起動できます。他のユーザーはODI Studioを起動する権限を持ちません。

4.7 マスター・リポジトリへの接続

エージェントを作成する前に、マスター・リポジトリに接続します。

エージェントを作成する前に、マスター・リポジトリに接続する必要があります。

注意:

現在使用中の同じコンピュータにOracle Data Integrator (ODI)の前のバージョンをインストールしてある場合、前のインストールからOracle Data Integrator Studio (ODI Studio)にプリファレンスおよび設定をインポートするかどうか質問される可能性があります。この手順では、ODI前のバージョンがコンピュータ上に存在しないことを前提としています。

詳細は、ODI Studioの「ヘルプ」メニューのトピックを参照してください。

マスター・リポジトリに接続するには:

  1. ODI Studioメニューから「ファイル」「新規(N)」の順に選択します。

    新規ギャラリ画面で「新規ODIリポジトリ・ログインの作成」を選択して「OK」をクリックします。

  2. 「Oracle Data Integratorログイン」画面で、プラス記号(+)アイコンをクリックして新しいログインを作成します。「リポジトリ接続情報」画面で次のようにします。

    • 「Oracle Data Integrator接続」セクション:

      • ログイン名: カスタム・ログイン名を指定します。

      • ユーザー: SUPERVISOR (すべて大文字)を指定します。

      • パスワード: RCUカスタム変数画面のスーパーバイザ・パスワードを指定します。

    • 「データベース接続(マスター・リポジトリ)」セクション

      • ユーザー: マスター・リポジトリのスキーマ・ユーザー名を指定します。これは、RCUのコンポーネントの選択画面で指定したprefix_ODI_REPOである必要があります。

      • パスワード: マスター・リポジトリのスキーマ・パスワードを指定します。これは、RCUの「スキーマ・パスワード」画面で指定したものです。

      • ドライバ・リスト: ドロップダウン・リストから適切なデータベース・ドライバを選択します。

      • URL: 接続URLを指定します。ドライバの接続詳細は、拡大鏡アイコンをクリックしてください。

    • 「作業リポジトリ」セクションで、「マスター・リポジトリのみ」を選択します。

    「テスト」をクリックして接続をテストし、エラーがあれば修正します。テストが成功したら、「OK」をクリックして接続を作成します。

  3. 「新規ウォレット・パスワード」画面で新しいウォレット・パスワードを指定および確認します。

  4. 新しいログインの作成に成功したら、ODI Studioに戻ります。

    「リポジトリへの接続」を選択し、要求された場合新しいウォレット・パスワードを指定します。

    ウォレット・パスワードを指定した後、「Oracle Data Integratorログイン」画面が表示されます。次の情報を指定してログインします。

    1. 「ログイン名」フィールドのドロップダウン・メニューで、作成した新しいログインの名前を選択します。

    2. ユーザー名としてSUPERVISORを指定します。

    3. スーパーバイザ・ユーザーのパスワードを指定します。

    ログインしたら、「ODI Studioを使用したマスター・リポジトリでのエージェントの作成」の手順に従ってエージェントを作成します。

4.8 ODI Studioを使用したマスター・リポジトリでのエージェントの作成

Oracle Data Integrator Studio (ODI Studio)を使用してマスター・リポジトリでエージェントを作成する方法を学習します。

物理エージェントは、単一のスタンドアロン・エージェントまたはJava EEエージェントに対応し、トポロジで一意の名前を持つ必要があります。起動順序の一部としてエージェントがマスター・リポジトリに接続し、その名前で定義された物理エージェントがあるか確認します。そのエントリが見つかった場合、エージェントは起動を続行し、起動した後、それ自体のスケジュール済ジョブをすべてリポジトリから読み取って処理を開始します。エージェントに対する物理エージェント・エントリが見つからない場合、起動は失敗します。

Oracle Data Integrator (ODI)エージェントを作成するこの項の手順は、ODI Studioのリポジトリへの接続後に実行する必要があります。

ODI Studioを使用してマスター・リポジトリで物理エージェントを作成する手順:

  1. 左側のナビゲーション・ペインで「トポロジ」タブを選択し、「エージェント」を右クリックしてから「新規エージェント」を選択します。
  2. 次の表に要約するように、新規エージェントの詳細を指定します。

    フィールド 説明

    名前

    エージェント名としてOracleDIAgent1を指定します。

    この名前は、「ドメインを構成するための構成ウィザード画面のナビゲート」の手順のステップ8で指定したシステム・コンポーネント名と一致する必要があります。

    ホスト

    エージェントが稼働しているマシンのIPアドレスまたは名前を入力します。"localhost"を使用しないでください。

    ポート

    エージェントがリスニングしているポート番号を入力します。


    注意:

    使用中の環境にクラスタに対するフロントエンドとしてOracle HTTP Serverが機能しているクラスタが含まれている場合、かわりにOracle HTTP Serverホストのホスト名およびポートを指定します。名前は、OracleDIAgent1ではなく、OracleDIAgentにする必要があります。

  3. 「ODI Studio」メニューから「ファイル」を選択し、すべて保存を選択して変更を保存します。

4.9 新しいエージェントの起動

Java EEエージェント、スタンドアロン・エージェントまたはスタンドアロン・コロケート・エージェントを起動する方法を学習します。

詳細は、次の項の1つを参照してください:

新しいJava EEエージェントを起動するには、「Java EEエージェントの起動」を参照してください。

新しいスタンドアロン・エージェントを起動するには、「ノード・マネージャを使用したスタンドアロン・エージェントの起動」を参照してください。

新しいスタンドアロン・コロケート・エージェントを起動するには、「ノード・マネージャを使用したスタンドアロン・エージェントの起動」を参照してください。

4.10 次の手順の実行

ドメインの管理と構成、および開発用にOracle Data Integrator環境を準備するためのその他のタスクについて学習します。

「基本的な管理タスクの実行」には基本的な管理タスクが含まれています。ドメインが適切に構成されていることを確認するには、この項で説明されているタスクについて理解し、必要に応じてそれらのタスクを実行してください。

「追加ドメイン構成タスクの実行」には、その他のOracle Fusion Middleware製品および機能を利用する追加のドメイン構成タスクが含まれています。

「開発用のOracle Data Integratorの準備タスク」には、開発用にOracle Data Integrator環境を準備するために役立つ共通タスクが含まれています。

「高可用性の環境の準備」には、使用中の環境を高可用性環境に移行する準備に役立つ重要なタスクが含まれています。