raccli
ユーティリティは、Oracle Real Application Clusters (RAC)を使用するOracle Database Cloud Serviceデプロイメント上で、様々なライフサイクルおよび管理操作の実行用に提供されます。
raccli
ユーティリティを使用して、次のような操作を実行できます。
データベースのバックアップ
バックアップからのデータベースのリカバリ
自動バックアップの構成の変更
Oracle Database、Grid Infrastructureおよびクラウド・ツール・ソフトウェアのパッチ適用
セキュリティ機能の構成の変更
非同期ジョブとして実行された長時間操作の進捗および完了の追跡
raccli
ユーティリティの使用手順:
opc
ユーザーとしてDatabase Cloud Serviceデプロイメントに関連付けられた計算ノードに接続します。
手順は、「Secure Shell (SSH)経由での計算ノードへの接続」を参照してください。
次の形式のコマンドを使用してraccli
ユーティリティを実行します。
$ raccli subcommand subcommand-options
raccli
ユーティリティの使用が終了したら、コンピュート・ノードから切断します:
$ exit
raccli
ユーティリティでは次のサブコマンドがサポートされます。
apply patch
: Grid InfrastructureまたはOracle Databaseのホームにパッチを適用します。
create backup
: 構成ファイル、インベントリ構成ファイル、Grid InfrastructureおよびOracle Databaseのホーム、データベースおよびツール・メタデータのバックアップを作成します。
create recovery
: データベース・リカバリを開始します。
describe job
: 長時間操作の進捗およびステータスに関する情報を表示します。
describe system
: Grid Infrastructure、Oracle DatabaseおよびRDKクラウド・ツールのインストールに関する情報を表示します。
list backup
: raccli
ユーティリティを使用して送信されたすべてのバックアップ・ジョブのリストおよびステータスを表示します。
list backupconfig
: バックアップ構成設定のリストを表示します。
list jobs
: raccli
ユーティリティを使用して送信されたすべてのジョブのリストを表示します。
list recovery
: リカバリ・ジョブに関する情報を表示します。
update backupconfig
: バックアップ構成を更新します。
update netsec
: Oracle Netセキュリティ構成を更新します。
update rdk
: Database Cloud Serviceデプロイメントのクラウド・ツールを更新します。
update tde
: 透過的データ暗号化(TDE)を有効化し、TDE鍵を回転します。