次のトピックでは、エンドツーエンド統合を作成するために必要な各コンポーネントについて説明します。 各統合には接続とマッピングが含まれます。 参照を含めることもできます。これは、アプリケーションで使用される様々なコードや用語で同じアイテムを示すための再利用可能なマッピングです。 また、統合をパッケージとしてグループ化することもできます。
接続は、統合しようとしている各事前定義済構成のインスタンスに関する情報を定義します。 Oracle Integration Cloud Serviceには一連の事前定義済アダプタが含まれます。これらは接続の基礎となるアプリケーションのタイプ(Oracle Sales Cloud、Oracle Eloqua Cloud、Oracle RightNow Cloudなど)です。 接続はアダプタに基づきます。 接続には、アダプタがアプリケーションの特定のインスタンスと通信するために必要な追加情報(メタデータまたは接続詳細と呼ばれる)が含まれます。 たとえば、特定のRightNow Cloudアプリケーションに対する接続を作成するには、Oracle RightNowアダプタを選択して、そのアダプタに接続するためのWSDL URL、セキュリティ・ポリシーおよびセキュリティ資格証明を指定する必要があります。
次のアダプタをサブスクライブし、それに基づいて接続を作成できます。
Eventbrite (Eventbriteアダプタの使用)
Evernote (Evernoteアダプタの使用)
Facebook (Facebookアダプタの使用)
FTP (FTPアダプタの使用)
Gmail (Gmailアダプタの使用)
Google Calendar (Google Calendarアダプタの使用)
Google Task (Google Taskアダプタの使用)
LinkedIn (LinkedInアダプタの使用)
Microsoft Calendar (Microsoft Calendarアダプタの使用)
Microsoft Contact (Microsoft Contactアダプタの使用)
Microsoft Email (Microsoft Emailアダプタの使用)
MailChimp (MailChimpアダプタの使用)
MySQL (MySQLアダプタの使用)
SAP (SAPアダプタの使用)
Oracle Commerce Cloud (Oracle Commerceアダプタの使用)
Oracle Database (Oracle Databaseアダプタの使用)
Oracle E-Business Suite (Oracle E-Business Suiteアダプタの使用)
Oracle Siebel (Oracle Siebelアダプタの使用)
SurveyMonkey (SurveyMonkeyアダプタの使用)
Twitter (Twitterアダプタの使用)
Oracle RightNow Cloudアダプタを使用すると、Oracle RightNow Cloudアプリケーションとの統合を作成できます。
Oracle RightNowアプリケーションのWSDLファイルに容易に統合して、簡略化された統合中心型WSDLを生成します。
ビジネス・オブジェクト: 統合によって処理される自己完結型ビジネス・ドキュメントを表します。 統合は、このビジネス・オブジェクトの新しいレコードを作成するためにリクエストを送信することができます。 ビジネス・オブジェクトの既存のレコードを更新または削除するリクエストも送信できます。 統合は、そのビジネス・オブジェクトを表す1つ以上のレコードに関する情報を取得するために、リクエストを送信することもできます。
イベント・サブスクリプション: Oracle RightNow Cloudアダプタがトリガー(ソース)方向で構成されるときにサブスクライブするイベント・ドキュメントを表します。 イベント・サブスクリプションはOracle RightNowアプリケーションによって生成されます。
Oracle RightNow Cloudアダプタが呼出し方向で構成されるときにメタデータ情報を問い合せるためのRightNow Object Query Language (ROQL)をサポートします。
Oracle RightNow Cloudアプリケーションに接続するために必要なセキュリティ・ポリシーの詳細を自動的に処理します。
標準エラー処理機能を提供します。
Oracle RightNow Cloudアプリケーションのビジネス・オブジェクトに対してCRUD (作成、取得、更新および破棄)操作を実行できるようになります。
詳細は、「Oracle RightNow Cloudのプロパティの構成」を参照してください。
Oracle Sales Cloudアダプタは、様々なツールによって現代の営業活動の可能性を高めます。これらのツールはデプロイや使用が容易で、完全にモバイルに対応しています。また、高性能の分析機能を豊富に装え、コラボレーション営業や収益確保を目的として設計されています。 Oracle Sales Cloudに含まれる一連の機能は、販売促進キャンペーンの作成と追跡、リードの商談化、および商談の追求による収益の確保に対応しています。 アカウント、リードおよび商談を、自動的にテリトリや営業チームに割り当てることができます。
Oracle Sales Cloudアダプタを使用すると、Oracle Sales Cloudアプリケーションとの統合を作成できます。
Oracle Sales Cloudアダプタを使用すると、顧客はオンプレミスまたはSaaSアプリケーションをOracle Sales Cloudと簡単に統合できます。統合に関連する具体的な詳細を知る必要はありません。
Oracle Sales Cloudアダプタには、次の利点があります。
ローカルの統合中心WSDL (抽象WSDL)を生成します。 これは、選択したオブジェクトと操作の名前に対して、強い型定義のメッセージ構造(リクエストおよびレスポンス・タイプ)を定義します。 Fusion Applicationサービスで統合を作成する際に、設計時のデータ・マッピングの作成に関して簡略化されたユーザー・エクスペリエンスを提供します。 このWSDLでは、汎用カスタム・オブジェクトも名前付きオブジェクトとして公開されます。
ビジネス・オブジェクト: 統合によって処理される自己完結型ビジネス・ドキュメントを表します。 統合は、このビジネス・オブジェクトの新しいレコードを作成するためにリクエストを送信することができます。 ビジネス・オブジェクトの既存のレコードを更新または削除するリクエストも送信できます。 統合は、そのビジネス・オブジェクトを表す1つ以上のレコードに関する情報を取得するために、リクエストを送信することもできます。
イベント・サブスクリプション: サブスクライブ先のイベント・ドキュメントを表します。 イベント・サブスクリプションはOracle Sales Cloudアプリケーションによって生成されます。
マッパーでOracle Sales Cloudアダプタ の要素の注釈を確認できます。 マッパーで注釈を表示する方法の詳細は、Oracle Mapperの使用のマッピングについてを参照してください。
Oracle Sales Cloudアプリケーションに接続するために必要なセキュリティ・ポリシーの詳細を自動的に処理します。
標準エラー処理機能を提供します。
多相データ構造を持つビジネス・オブジェクトをマッピングできます。
詳細は、「Oracle Sales Cloudのプロパティの構成」を参照してください。
Oracle Messaging Cloud Serviceアダプタを使用すると、Oracle Messaging Cloud Serviceとの統合を作成できます。
キューに対するメッセージの送信および受信
トピックの恒久サブスクリプションの作成
トピックのメッセージのサブスクライブおよび消費
トピックへのメッセージの送信
詳細は、「Oracle Messaging Cloud Serviceのプロパティの構成」を参照してください。
Oracle Eloqua Cloudアダプタを使用すると、Oracle Eloqua Cloudアプリケーションとの統合を作成できます。
Oracle Eloqua Cloudは、金融、健康、マスコミ、不動産、スポーツ、芸能などの業界のマーケティングを自動化するクラウドベースのマーケティング・ソフトウェアを提供します。 Oracle Eloqua Cloudは、新規顧客を目標とするリードを提供することで、マーケティングの手順を簡略化します。 Oracle Eloqua Cloudは、マーケティング・セグメンテーションおよびマーケティング・ワークフローの管理や編成に役立ちます。
Oracle Eloqua Cloudアダプタは、顧客関係管理(CRM)とOracle Eloqua Cloudシステムの間の統合を促進します。 Oracle Eloqua Cloudアダプタは、CRMのアカウント、連絡先およびカスタム・オブジェクトをOracle Eloqua Cloudシステムに対して同期します。
詳細は、「Oracle Eloqua Cloudのプロパティの構成」を参照してください。
Oracle HCM Cloudアダプタを使用すると、Oracle Human Capital Management (HCM) Cloudアプリケーションとの統合を作成できます。 統合がOracle HCM Cloudからリクエストまたはレスポンスとして受け取るビジネス・オブジェクトを選択します。
Oracle HCM Cloudアダプタを使用すると、顧客はオンプレミスまたはSaaSアプリケーションをOracle HCM Cloudと簡単に統合できます。統合に関連する具体的な詳細を知る必要はありません。
Oracle HCM Cloudアダプタには、次の利点があります。
Oracle HCM CloudアプリケーションのWSDLファイルと容易に統合して、統合に特化した簡略なWSDLを生成します。
ビジネス・オブジェクト: 統合によって処理される自己完結型ビジネス・ドキュメントを表します。 統合は、このビジネス・オブジェクトの新しいレコードを作成するためにリクエストを送信することができます。 ビジネス・オブジェクトの既存のレコードを更新または削除するリクエストも送信できます。 統合は、そのビジネス・オブジェクトを表す1つ以上のレコードに関する情報を取得するために、リクエストを送信することもできます。
イベント・サブスクリプション: サブスクライブ先のイベント・ドキュメントを表します。 イベント・サブスクリプションはOracle HCM Cloudアプリケーションによって生成されます。
Oracle HCM Cloudアプリケーションに接続するために必要なセキュリティ・ポリシーの詳細を自動的に処理します。
標準エラー処理機能を提供します。
多相データ構造を持つビジネス・オブジェクトをマッピングできます。
詳細は、「Oracle HCM Cloudのプロパティの構成」を参照してください。
Salesforceのサード・パーティ作成アダプタを使用すると、Salesforce CRMアプリケーションとの統合を作成できます。
SalesforceアプリケーションのWSDLファイルと容易に統合して、統合に特化した簡略なWSDLを生成します。
Salesforceアプリケーションにアクセスして、ビジネス・オブジェクトに関するメタデータ情報をフェッチします
Salesforceアプリケーションからフェッチしたビジネス・オブジェクトに対して次のタイプの操作を実行するために、呼出し(アウトバウンド)・サポートを提供します。
CRUD (作成、取得、更新および破棄)操作
Salesforce Object Query Language (SOQL)またはSalesforce Object Search Language (SOSL)問合せ操作
Salesforceアウトバウンド・メッセージングWSDLを使用して、オブジェクトへのトリガー(ソース/インバウンド)メッセージのサポートを提供します。
トリガー(ソース/インバウンド)・コールバック・サポートを提供します。
メタデータ・キャッシュ・サポートを提供します。 詳細は、「統合メタデータのリフレッシュ」を参照してください。
詳細は、Salesforceのプロパティの構成を参照してください。
Oracle ERP Cloudアダプタを使用すると、Oracle Enterprise Resource Planning (ERP)アプリケーションとの統合を作成できます。
Oracle ERP Cloudを使用すると、企業のビジネス・プロセスを合理化することができます。 Oracle ERP Cloudは、高性能のグローバル・ビジネス・ソフトウェア・スイートにトランザクションおよびレポート機能を組み合せたものです。これらの機能は、幅広いビジネス・フローおよび国にまたがる、金融、調達およびプロジェクトの要件に対処することができます。 この完全装備の統合されたスイートは組織に変革をもたらします。最新のソーシャル・テクノロジ、モバイル・テクノロジおよび分析テクノロジを介して、コラボレーション、プロセスの効率およびコンプライアンスを最適化すると同時に、ビジネスに対するインサイトを高めます。
Oracle ERP CloudアプリケーションのWSDLファイルと容易に統合して、統合に特化した簡略なWSDLを生成します。
ビジネス・オブジェクト: 統合によって処理される自己完結型ビジネス・ドキュメントを表します。 統合は、このビジネス・オブジェクトの新しいレコードを作成するためにリクエストを送信することができます。 ビジネス・オブジェクトの既存のレコードを更新または削除するリクエストも送信できます。 統合は、そのビジネス・オブジェクトを表す1つ以上のレコードに関する情報を取得するために、リクエストを送信することもできます。
イベント・サブスクリプション: サブスクライブ先のイベント・ドキュメントを表します。 イベント・サブスクリプションはOracle ERP Cloudアプリケーションによって生成されます。
Oracle ERP Cloudアプリケーションに接続するために必要なセキュリティ・ポリシーの詳細を自動的に処理します。
標準エラー処理機能を提供します。
多相データ構造を持つビジネス・オブジェクトをマッピングできます。
詳細は、「Oracle ERP Cloudのプロパティの構成」を参照してください。
Oracle CPQ (Configure, Price, and Quote) Cloudアダプタを使用すると、Oracle CPQアプリケーションとの統合を作成できます。
Oracle CPQ Cloudアダプタを使用すると、ガイデッド・セリング、動的価格設定およびワークフロー承認プロセスによって、見積もりと受注のプロセスが自動化され、販売機会から収益を上げることができます。
Oracle CPQ Cloudでは、営業オートメーションが拡張されて最適な見積もりの作成が含まれました。これによって、営業担当者は、複雑な製品の構成と価格設定、最適なオプション、プロモーションおよび契約期間の選択、アップセルおよびリニューアルの組込みを、すべて自動化ワークフローを使用して行うことができます。
Oracle CPQ Cloudの主なユース・ケースは、Oracle Sales Cloudが呼出し(ターゲット)である統合のトリガー(ソース)として使用されることです。 このアダプタは、Oracle CPQ CloudとOracle Sales Cloudの間に現在存在するポイントツーポイント統合をレプリケートします。 Oracle CPQ Cloudはレコード・アプリケーションのトリガー(ソース)です。 同期プロセスがトリガーされるのはOracle CPQ Cloudでデータを更新して保存したときですが、これはアプリケーションの管理者が構成することもできます。 Oracle CPQ Cloudアダプタは統合の呼出し(ターゲット)として構成することもできます。
また、Oracle CPQ CloudおよびOracle Sales Cloudでの見積もりの作成、商談のインポートおよび見積もりの更新のための事前作成済統合フローが、Oracle Marketplaceで提供されます。
詳細は、「Oracle CPQ Cloud」および「Oracle CPQ Cloudのプロパティの構成」を参照してください。
SOAPアダプタを使用すると、すべてのSOAP Webサービスに接続できます。
SOAPアダプタを使用すると、Integration Cloud Service統合フローをSOAP Webサービスとして公開し、外部のSOAP Webサービスを呼び出すことができます。 SOAPアダプタとの接続を作成するときは、WSDLファイルをアップロード(「Upload」ボタンを使用)するか、WSDLファイルのURLを指定します。 ウィザードを起動して接続を作成すると、指定したWSDLファイルの内容が読み取られ、使用されるポート・タイプ、操作およびサービスが表示されます。 WSDLにサービス、ポート・タイプおよび操作が1つしか含まれない場合は、それらが自動的に選択されます。 WSDLにサービス、ポート・タイプ、操作が複数含まれる場合は、統合で使用するものを選択できます。
詳細は、SOAPアダプタのプロパティの構成を参照してください。
RESTアダプタを使用すると、Oracle Integration Cloud Service統合フローをRESTサービスとして公開し、外部のRESTアプリケーションを呼び出すことができます。
トリガーとして構成された場合、Integration Cloud Service統合フローをRESTリソースとして公開するための汎用インバウンドRESTアダプタとして機能します。 クライアントはRESTエンドポイントを使用して統合に接続できます。
呼出しとして構成された場合、任意の外部REST公開SaaSアプリケーションに接続するための汎用アウトバウンドRESTアダプタとして機能します。
同期リクエストおよびレスポンス・パターン
同期一方向リクエスト・パターン
Basic認証
OAuthクライアント資格証明(2レッグ・フロー)
OAuthリソース所有者のパスワード資格証明(2レッグ・フロー)
OAuth認証コード資格証明(3レッグ・フロー)
これらのセキュリティ・ポリシーの詳細は、「接続セキュリティ・ポリシーの構成」を参照してください。
相対リソース・パスURI
実行するHTTPメソッド(アクション)
テンプレートおよび問合せパラメータ
リクエスト/レスポンス・メッセージ構造
統合フローのメッセージは常にXML形式です。 RESTアダプタを介してJSONまたはURLエンコード形式でIntegration Cloud Serviceに送信されるメッセージはXMLに変換されます。 Integration Cloud ServiceからRESTアダプタを介して送信されるメッセージがXMLメッセージ形式の場合は、構成されたメディア・タイプに応じてJSONまたはURLエンコード形式に変換できます。
RESTアダプタは、RESTメタデータ・カタログに準拠したREST APIに対する設計時のサポートを提供します。 support in JSONドキュメントには、最上位の配列サポートも用意されています。
注意:
RESTアダプタでは多次元配列はサポートされません。NetSuiteアダプタを使用すると、NetSuiteアプリケーションとの統合を作成できます。
NetSuiteは、ビジネス管理のためのSaaSベースのアプリケーションです。 NetSuiteプラットフォームには、ERP、CRM、PSAおよびE-Commerce機能が含まれます。 NetSuiteは、ユーザーを統合するために、クラウド開発ツールとインフラストラクチャで構成されるSuiteCloudと呼ばれるプラットフォームを提供します。 SuiteCloudフレームワークのSuiteTalkコンポーネントによって、NetSuiteと他のオンプレミス・ソリューションまたはクラウド・ソリューションとの統合が実現します。
SuiteTalkによってXMLベースのAPIを介してNetSuiteのデータおよびビジネス・プロセスにアクセスする機能が提供されますが、これを使用して統合を作成するにはMicrosoft .NETまたはJavaなどのスキルが必要です。 NetSuiteアダプタは、NetSuiteで統合を作成するためのコーディング以外の方法を提供することで、このような要件に対処します。 これによって、専門の開発者ではないユーザーもNetSuiteを使用して統合を作成できます。
NetSuiteを使用して、オンプレミス・システムおよびアプリケーションに迅速かつ容易に接続できます。
クラウド・アプリケーションおよび既存のオンプレミス・ビジネス・システムの両方と迅速に統合できます。
ユーザー・アカウントに基づいてNetSuiteのWebサービスのWSDLを検出するプロセスを自動化します。
NetSuiteレコードおよびカスタム・オブジェクト(レコードおよびフィールド)を強い型指定のオブジェクトに昇格させることで、複雑な多相データ・オブジェクトを処理する必要がなくなります。
NetSuiteのカテゴリ化に基づいてレコードを表示します。
ビジネス・オブジェクトおよび操作に関するコンテキスト情報を設計時に開発者に提供します。
NetSuiteで強制されているロールベースの権限構造を透過的な方法で順守することで、NetSuiteのWebサービスに対する安全な呼出しを提供します。
標準のアダプタ存続期間、制御されたランタイム環境および監視機能を提供します。
詳細は、NetSuiteアダプタのプロパティの構成を参照してください。
Integration Cloud Service Messagingを使用すると、Integration Cloud Serviceとの間でメッセージの公開とサブスクライブを行うことができます。
あるアプリケーションでオブジェクトを作成すると、別のアプリケーションでもオブジェクトが作成されます。 たとえば、Oracle Sales Cloudアダプタで新しいアカウントを作成すると、これによってOracle RightNowの組織とOracle Eloquaのアカウントの作成が引き起こされます。
複数のアプリケーションがIntegration Cloud Serviceをサブスクライブして、更新に対して登録できるようにします。
他のサブスクライバまたはプロデューサに影響を与えずに、サブスクライバを追加または削除します。
Integration Cloud Service Messagingは、2種類の統合を作成してこれらのビジネス要件に対処します。Integration Cloud Serviceに公開するための統合と、Integration Cloud Serviceをサブスクライブするための統合です。
Integration Cloud Serviceは呼出しとして追加され、自動的に構成されます。
ユーザーがトリガー(ソース)・アダプタ(たとえば、Oracle RightNow、Oracle Sales Cloudまたは別のアダプタ)を構成します。
Integration Cloud Serviceに渡すメッセージは不透明であるため、リクエスト・マッパーのサポートは提供されません。
トリガー(ソース)・エンリッチメント・マッパーのサポートは提供されません。
1つのメッセージ宛先をターゲットにする複数のパブリッシャはサポートされません。
注意:
サブスクライバを作成した後でパブリッシャを変更すると、サブスクライバに影響を及ぼす可能性があります。 たとえば、公開済のオブジェクトを変更すると、既存のすべてのサブスクライバ・マッピングが影響を受けます。Integration Cloud Serviceはトリガー(ソース)として追加されます。
ユーザーはサブスクライブする公開済の統合を選択するように求められます。
ユーザーが呼出しアダプタを構成し、Integration Cloud Serviceのメッセージをサブスクライブして受信します。
公開済オブジェクトとサブスクライバのアプリケーション・オブジェクトの間にでのレスポンス・マッパーのサポートが提供されます。
トリガー(ソース)・エンリッチメント・マッパーのサポートが提供されます。
詳細は、「メッセージをIntegration Cloud Serviceに公開する統合の作成」および「Integration Cloud Serviceをサブスクライブする統合の作成」を参照してください。
統合は、Oracle Integration Cloud Serviceの中心となる構成要素です。 統合には、少なくとも1つのトリガー(ソース)接続(Oracle Integration Cloud Serviceに送信されるリクエスト用)と呼出し(ターゲット)接続(Oracle Integration Cloud Serviceからターゲットに送信されるリクエスト用)と、これら2つの接続間のフィールド・マッピングが含まれます。
統合を作成するときは、すでに作成した接続に対して、トリガー(ソース)接続と呼出し(ターゲット)接続のデータを処理する方法を定義することで統合を構築します。 これには、データに対して実行する操作のタイプ、それらの操作を実行する対象のビジネス・オブジェクトとフィールド、必要なスキーマなどの定義が含まれます。 これを簡単にするために、最も複雑な構成タスクがOracle Integration Cloud Serviceによって処理されます。 トリガー(ソース)接続と呼出し(ターゲット)接続が構成されると、2つの間のマッパーが有効化され、リクエスト・メッセージとレスポンス・メッセージの両方についてトリガー(ソース)・データ構造と呼出し(ターゲット)データ構造の間での情報の送信方法を定義できます。
追加情報は、次の項を参照してください。
トリガー(ソース)と呼出し(ターゲット)の詳細は、「トリガー(ソース)接続の追加」および「呼出し(ターゲット)接続の追加」を参照してください。
接続の作成の詳細は、「接続の作成」を参照してください。
統合に対する重要なタスクの1つは、2つのアプリケーション間でのデータの送信方法すなわちマッピングを定義することです。
ほとんどのケースで、統合のアプリケーション間で送信しようとするメッセージのデータ構造は多様です。 視覚的なマッパーを使用することで、ソース・フィールドからターゲット・フィールドにドラッグしてアプリケーション間のフィールドをマッピングできます。 統合でリクエスト・メッセージまたはレスポンス・メッセージのためにマッパーを開くと、ソース接続とターゲット接続から抽出されたデータ構造が自動的に設定されます。 データ構造レベルをオンデマンドで展開してロードし、その他のレベルを表示できます。 表示するレベルに制限はありません。
「図GUID-2A80EEFB-6539-4EEF-BA50-1DFD0A92ED3F-default.pngの説明」
作成するマップはトランスフォーメーション・マップと呼ばれます。これは、eXtensible Stylesheet Language (XSL)を使用してデータ・マッピングを記述し、複雑なデータの操作と変換を実行することができます。 アプリケーションからアプリケーションに移される際のデータの変更方法を定義するために、XPath関数の標準セットが提供されます。 マッパーから参照を直接使用するために特別な関数も提供されます。
マッパーは、修飾スキーマと非修飾スキーマ(つまり、elementFormDefault=”qualified”
のないスキーマ)の両方をサポートします。 ネームスペース接頭辞の有無にかかわらず要素および属性もサポートされます。
スキーマでの代替グループがサポートされています。 マッパーで基本要素のすべての代替可能要素を確認し、使用する要素を選択できます。
統合を作成してトリガー(ソース)と呼出し(ターゲット)を配置したら、2つのデータ構造の間でのデータのマッピング方法を定義できます。
統合パターンにレスポンスが含まれる場合は、レスポンスをマッピングできます。
ソース・データ構造とターゲット・データ構造の間でデータをマッピングするとき、一部の統合シナリオでは、複数のソース構造のフィールドを1つのターゲット構造のフィールドにマッピングできます。
メッセージ・エンリッチメント・ポイントが追加された統合(たとえば、リクエスト・メッセージ・エンリッチメント・ポイント、レスポンス・メッセージ・エンリッチメント・ポイント、または両方のポイント)。 たとえば、次のインバウンド・トリガー接続からアウトバウンド呼出し接続へのコンテキストでは、リクエスト・マッピングとリクエスト・エンリッチメント・マッピングが両方定義されます。
図GUID-83B8FD4E-9247-46AD-A631-4E151DC0A5C6-default.pngの説明
Request Mappingアイコンをクリックすると、Sourceセクションに2つのソースがマッピング対象であることが表示されます。 process構造はプライマリ・ソースです。 $RequestEnrichmentApplicationObject構造はセカンダリ・ソースです。 セカンダリ・ソースは変数として扱われ、先頭の$によって識別されます。 両方のソースのフィールドは、ターゲットのフィールドにマッピングできます。
図GUID-1EFA32E0-A724-4496-B258-597D0DD01B95-default.pngの説明
統合は、トリガー接続と呼出し接続の間のレスポンス・マッピングを使用してレスポンスします。 たとえば、トリガー接続に戻るinvoke接続のレスポンスのコンテキスト内に、レスポンス・マッピングがあります。
「
図GUID-10809D70-59AD-4DD9-915B-B4661D36F1AB-default.pngの説明」
Response Mappingアイコンをクリックすると、マッピングに使用できる2つのソースがSourceセクションに表示されます。 GetResponse構造はプライマリ・ソースです。 $SourceApplicationObject構造はセカンダリ・ソースです($に注意)。 両方のソースのフィールドは、ターゲットのフィールドにマッピングできます。
図GUID-FEE8AEC2-B725-45FC-8CF6-B49D37DA28A7-default.pngの説明
ビジネス・ユース・ケースにおいて、呼出しサービスにデータを送信する前またはリクエスト元にデータを送信する前に、別のサービスを呼び出すことでデータを拡張する必要があるとします。 このビジネス要件に対処するために、統合のリクエスト部分、レスポンス部分または両方の部分にエンリッチメント・データ・ソースを追加することができます。 エンリッチメントは統合フロー全体に関係し、トリガー・サービスと呼出しサービス間のリクエスト・ペイロードまたはレスポンス・ペイロード(あるいは両方)で使用できます。 エンリッチメントは、同期リクエストおよびレスポンス・メッセージ・パターンをサブスクライブします。
情報を追加します。 たとえば、ビジネス・ユース・ケースで次の要件がある場合があります。
株価の追加
製品のオンサイト数量の増量
現地通貨での見積もり
データを変換します(アカウント番号間でのデータのマッピングなど)。 リクエスト/レスポンス・ペイロードとエンリッチメント・ソース・アプリケーションの間でのデータのマッピングは、エンリッチメントの重要な機能です。
エンリッチメントの使用方法の詳細は、リクエストおよびレスポンス・エンリッチメントの追加を参照してください。
統合で参照を使用して、複数のアプリケーションで同一のアイテムを示すために使用される様々な語をマッピングする再利用可能な表を作成します。
参照は、あるアプリケーションが特定のアイテムに対して使用する値を、別のアプリケーションが同じアイテムに対して使用する値に関連付けます。 たとえば、あるアプリケーションは特定のコード・セットを使用して国を示すが、別のアプリケーションでは同じ国を表すために異なるコード・セットを使用します。 性別コード、国コード、通貨コードなどのアイテム(アプリケーションが互いに共有する必要があるが表現方法が異なるタイプの情報)のマッピングには参照を使用できます。 マッピングが必要なフィールド数によって異なりますが、1つの統合で複数の参照を使用できます。 また、参照は再利用可能であり、複数の統合で使用できます。 参照は静的な定義に基づきます。つまり、設計時に作成して値を設定します。実行時のアクティビティによって変更されることはありません。 このような表は値の参照のみに使用されます。
参照関数
詳細は、Oracle Cloud Oracle Mapperの使用の参照の使用に関する項を参照してください。
1つ以上の統合をパッケージと呼ばれる1つの構造にグループ化することができます。 パッケージを使用すると、Integration Cloud Serviceとの間で一連の統合を簡単にインポートおよびエクスポートできるようになります。 Oracle Marketplaceからパッケージをインポートできます。 このようなパッケージには、オラクル社によって提供される一連の事前作成済の統合が含まれます。 自分や他のユーザーが作成した統合が含まれるパッケージをインポートおよびエクスポートすることもできます。 パッケージは任意で使用します。つまり、統合をパッケージに含める必要はありません。 ただし、パッケージが存在するためには、中に少なくとも1つの統合が含まれる必要があります。 パッケージをロックしてIntegration Cloud Serviceインスタンスの他のユーザーを除外することはできません。
パッケージは、Integration Cloud ServiceのPackagesページに表示されます。 このページでは、パッケージの表示、削除、インポートおよびエクスポートを行うことができます。 パッケージは、Create Integrationダイアログで統合を作成するときに作成します。 また、統合パッケージを「統合の更新」ダイアログで更新することもできます。
図GUID-B0AA6B00-4EB8-4E22-A654-5073BCEC3036-default.pngの説明
詳細は、「パッケージの管理」および「統合の作成」を参照してください。
Oracle Integration Cloud Serviceには、オンプレミス・アプリケーションとOracle Integration Cloud Service間で統合したりメッセージを交換できるエージェント・フレームワークが用意されています。 圧縮を使用することで最大5MBのメッセージ・ペイロードがサポートされます(ペイロードのサイズを512KBに下げることが可能)。 オンプレミス・エージェントはマルチスレッド・サポートを提供し、複数のエグゼキュータがダウンストリーム・メッセージ処理を実行できるようにします。
このタイプの統合を使用して、次を行うことができます。
SOAPエンドポイントへのアクセス
非SOAPエンドポイント(Oracle E-Business SuiteやOracle Siebelなど)へのアクセス
クラウド・アプリケーションからオンプレミスのE-Business Suiteアプリケーションへのリクエストの送信(Oracle RightNow Cloudアプリケーションからのサービス・オーダーの作成リクエストの送信など)
SAASエージェント: このエージェントは、Oracle Integration Cloud Service内でインストールおよび実行され、オンプレミス・アプリケーションとの通信をサポートします。 Oracle Integration Cloud Service環境ごとに1つのSAASエージェントがあります。
オンプレミス・エージェント: このエージェントは、同じネットワーク上のオンプレミス環境内で内部システム(Oracle E-Business Suite、Oracle Siebel、Oracle Databaseなど)としてインストールおよび実行されます。 オンプレミス・エージェント・インストーラは、Oracle Integration Cloud Serviceの「Agents」ページからインストール用のオンプレミス環境にダウンロードします。 単一のホスト上で複数のエージェントを実行できます。 1つのクラウド/オンプレミス・トポロジ内に、それぞれが1つ以上のエージェントを実行するホスト・システムが複数存在する場合があります。 オンプレミス・エージェントでは、明示的なインバウンド接続は許可されません。 接続はすべて、Enterprise Manager環境からOracle Integration Cloud Serviceに対して確立されます。 この機能は、次のことを意味します。
オンプレミス・システム上では通信用のポートは開かれません。
すべての通信はSSLを使用して保護されます。
オンプレミス・エージェントは、指定されたOracle Integration Cloud Service資格証明を使用し、SSL上のOracle Integration Cloud Serviceにより登録されます。
オンプレミス・エージェントは、ファイアウォールを介してアウトバウンド・リクエストを行うことで、操作をチェックします。
オンプレミス・エージェントは、プロキシ(他のアプリケーションやブラウザが使用するのと同じプロキシ)を使用してインターネットにアクセスできます。
オンプレミス・エージェント接続は、Oracle Integration Cloud Serviceから構成の詳細を取得するエージェントにより構成されます。
オンプレミス・エージェントは、SSLを通じてOracle Integration Cloud Serviceからメッセージをプルすることにより、リクエストを処理します。
オンプレミス・エージェントは、SSLを通じてOracle Integration Cloud Serviceへメッセージをプッシュすることにより、レスポンスをポストします。
すべての通信は、オンプレミス・エージェントによって開始されます。
プライベートのSOAPベースのWebサービスは公開されません。
オンプレミス・エージェントをデプロイするために既存のJ2EEコンテナは必要ありません。
Oracle Messaging Cloud Service: このサービスは、Oracle Integration Cloud Serviceとオンプレミス環境の間のメッセージ交換を処理します。
MySQL Database
Oracle Database
Oracle E-Business Suite
SAP
Siebel
SOAP
ワークフロー
タスク | ドキュメント |
---|---|
エージェント・グループを作成します。 | エージェント・グループの作成 |
ホスト上でオンプレミス・エージェント・インストーラをダウンロードおよび実行します。 インストール設定時に、オンプレミス・エージェントをエージェント・グループに関連付けます。 | オンプレミス・エージェント・インストーラのダウンロードおよび実行 |
Oracle Integration Cloud Service内でアダプタ接続を作成し、この接続をエージェント・グループに関連付けます。 | エージェント・グループとの接続の作成 |
この接続を使用する統合を設計します。 | 統合の作成 |
統合をアクティブ化します。 | 統合のアクティブ化 |
詳細は、「エージェント・グループおよびオンプレミス・エージェントの管理」および「エージェントの監視」を参照してください。