データベース・ツールの起動
Oracle Database 12cリリース2 (12.2)では、あらゆる管理ツール(Oracle Database Configuration Assistant、Oracle Database Upgrade Assistant、Oracle Net Configuration Assistant、Oracle ASM Configuration Assistantなど)を起動する管理者は、オペレーティング・システムの管理者である必要があります。
また、Oracle Database Configuration AssistantツールおよびOracle Database Upgrade Assistantツールを使用してOracle ASMにアクセスにする場合には、管理者はORA_DBA
およびORA_ASMADMIN
グループのメンバーである必要もあります。Oracle ASM Configuration Assistantツールを使用する場合には、管理者はORA_ASMADMIN
グループのメンバーである必要があります。
データベース、リスナーおよびその他のエンティティの新しいWindowsサービスを作成するには、Oracleホーム・ユーザーのパスワードが必要です。これをサポートするために、すべてのOracle管理ツールは、Oracleホーム・ユーザーがローカルまたはドメインWindowsユーザー・アカウントであり、Oracleホーム・ユーザーのパスワードがOracleウォレットに保存されていない場合に限り必要な、Oracleホーム・ユーザーのパスワードを要求するように変更されました。
- 複数のOracleホームでのデータベース・ツールの起動
データベース・ツールは複数のOracleホームで起動できます。 - Windowsのユーザー・アカウント制御機能を使用したツールの実行
信頼できるアプリケーションのみがコンピュータで実行されるようにする必要があります。 - 「スタート」メニューからのデータベース・ツールの起動
「スタート」メニューからアシスタントやその他のツールを起動する方法を示しています。 - コマンドラインからのデータベース・ツールの起動
コマンドラインからOracle Databaseツールを起動する方法を説明し、これらの製品の使用方法に関する詳細の参照先を示します。 - Windowsツールの起動
Windowsの各ツールの起動方法とこれらの製品の使用方法に関する詳細の参照先について説明します。
親トピック: Windowsでのデータベース・ツール
複数のOracleホームでのデータベース・ツールの起動
データベース・ツールは複数のOracleホームで起動できます。
コンピュータに旧リリースの複数のOracleホームが存在する場合、各リリース間のOracleホームの違いの説明については、『Oracle Databaseインストレーション・ガイドfor Microsoft Windows』の付録B「Optimal Flexible Architecture」を参照してください。
- 複数のOracleホームからのツールの起動
コンピュータに最初に作成したOracleホームを含む各Oracleホームに、一意のHOMENAMEがあります。
親トピック: データベース・ツールの起動
複数のOracleホームからのツールの起動
コンピュータに最初に作成したOracleホームを含む各Oracleホームに、一意のHOMENAMEがあります。
Oracle Administration Assistant for Windowsを任意のOracleホームから起動するには、「スタート」メニューから、「すべてのプログラム」、「Oracle - HOMENAME」、「Configuration and Migration Tools」、「Administration Assistant for Windows」の順に選択します。
親トピック: 複数のOracleホームでのデータベース・ツールの起動
Windowsのユーザー・アカウント制御機能を使用したツールの実行
信頼できるアプリケーションのみがコンピュータで実行されるようにする必要があります。
信頼できるアプリケーションのみをコンピュータで実行するようにするために、Oracle Database 12cリリース2 (12.2)でサポートされるすべてのWindowsオペレーティング・システムはユーザー・アカウント制御を提供します。このセキュリティ機能を有効化すると、その構成内容に応じて、Oracle Universal InstallerによるOracle Database Clientのインストール時にユーザーの承諾または資格証明を求めるプロンプトが表示されます。承認またはWindowsの管理者資格証明のいずれかを指定します。
一部の構成ツールを実行する場合や、Oracleホーム内の任意のディレクトリに書込みを行うツールまたはアプリケーションを実行する場合は、管理者権限が必要です。ユーザー・アカウント制御が有効になっている場合に、ローカルの管理者としてログインすると、通常の方法で正常にこれらのコマンドを実行できます。ただし、管理者グループのメンバーとしてログインする場合は、Windowsの管理者権限を使用してこれらのタスクを明示的に実行する必要があります。
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Oracle Administration Assistant for Windows。このツールは、「Configuration and Migration Tool」で使用できます。
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Oracle Net Configuration Assistant。このツールは、「Configuration and Migration Tool」で使用できます。
-
Oracle OLAP Analytic Workspace ManagerおよびOracle OLAP Worksheet。このツールは、「Integrated Management Tool」で使用できます。
-
Oracle Database Configuration Assistant。このツールは、「Configuration and Migration Tool」で使用できます。
-
Oracle Database Wallet Manager。このツールは、「Integrated Management Tool」で使用できます。
-
Oracle Database Upgrade Assistant。このツールは、「Configuration and Migration Tool」で使用できます。
-
Oracle Net Manager。このツールは、「Configuration and Migration Tool」で使用できます。
-
Oracle ASM Configuration Assistant。このツールは、「Configuration and Migration Tool」で使用できます。
-
Oracle ASM Disk Stamping Tool (
asmtool
、asmtoolg
)。このツールは、「Configuration and Migration Tool」で使用できます。
管理者権限で「スタート」メニューからいずれかのツールを実行するには、次のようにします。
-
「スタート」メニュー・オプションをクリックします。
-
「すべてのプログラム」、「Oracle - HOMENAME」の順に選択します。
-
ツールの名前を選択してから、実行するツールまたはアプリケーションの名前を右クリックし、「管理者として実行」を選択します。
次の手順は、コマンド・プロンプトから管理者としてツールを起動する方法を示しています。
親トピック: データベース・ツールの起動
「スタート」メニューからのデータベース・ツールの起動
「スタート」メニューからアシスタントやその他のツールを起動する方法について説明します。
また、これらの製品を使用する上での詳細情報の参照先も示しています。
注意:
アシスタントを使用する場合は、データベース・ファイルが作成または移動される先のディレクトリへの読取りおよび書込みアクセス権が必要です。Oracle Databaseインスタンスを作成するには、管理者権限が必要です。管理者グループに属していないアカウントからDatabase Configuration Assistantを実行すると、ツールは操作を完了せずに終了します。
注意:
すべての「スタート」メニュー・パスは、「スタート」メニューから始まり、そこで「すべてのプログラム」、「Oracle - HOMENAME」の順に選択します。
表2-2 「スタート」メニューからのデータベース・ツールの起動
ツール | 「スタート」メニュー・パス | 参照先 |
---|---|---|
「Configuration and Migration Tools」→「Microsoft ODBC Administration」 |
Microsoft ODBC Administratorオンライン・ヘルプ |
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「Configuration and Migration Tools」→「Administration Assistant for Windows」 |
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「Configuration and Management Tools」の「Automatic Storage Management Configuration Assistant」を選択 |
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「Configuration and Migration Tools」→「Database Configuration Assistant」 |
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「Integrated Management Tools」→「Oracle Directory Manager」 |
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「Configuration and Migration Tools」→「Locale Builder」 |
||
「Configuration and Migration Tools」→「Net Configuration Assistant」 |
||
「Configuration and Migration Tools」→「Net Manager」 |
||
「Integrated Management Tools」→「Wallet Manager」 |
||
「Application Development」→「SQL*Plus」 |
親トピック: データベース・ツールの起動
コマンドラインからのデータベース・ツールの起動
コマンドラインからOracle Databaseツールを起動する方法を説明し、これらの製品の使用方法に関する詳細の参照先を示します。
表2-3 コマンドラインからのデータベース・ツールの起動
ツール | プロンプトでの入力 | 参照先 |
---|---|---|
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Oracle Grid Infrastructureインストレーションおよびアップグレード・ガイドfor Microsoft Windows x64 (64-Bit)に記載されている、「インストール前におけるOracle ASMのディスク・パーティションのマーク設定」に関する項 |
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DBVERIFYが起動し、ファイル名パラメータを入力するように要求します。パラメータのリストを表示するには、次のように入力します。
|
||
EXPが起動し、パラメータを入力するように要求します。これらのパラメータのリストを表示するには、次のように入力します。
|
データ・ポンプ・エクスポートの使用方法については、『Oracle Databaseユーティリティ』 エラー・メッセージについては、『Oracle Databaseエラー・メッセージ』 |
|
IMPが起動し、パラメータを入力するように要求します。これらのパラメータのリストを表示するには、次のように入力します。
|
データ・ポンプ・インポートの使用方法については、『Oracle Databaseユーティリティ』 エラー・メッセージについては、『Oracle Databaseエラー・メッセージ』 |
|
Database Configuration Assistant |
Oracle Database Configuration Assistantツールはインタラクティブ・モードで起動します。silentオプションおよびその他のコマンドライン・オプションについては、次のように入力します。
|
『Oracle Database 2日でデータベース管理者』の「DBCAの起動」 |
Database Upgrade Assistant |
Oracle Database Upgrade Assistantウィザードはインタラクティブ・モードで起動します。silentオプションおよびその他のコマンドライン・オプションについては、次のように入力します。
|
|
EXPが起動し、パラメータを入力するように要求します。これらのパラメータのリストを表示するには、次のように入力します。
|
エクスポートの使用方法については、『Oracle Databaseユーティリティ』 エラー・メッセージについては、『Oracle Databaseエラー・メッセージ』 |
|
インポート |
IMPが起動し、パラメータを入力するように要求します。これらのパラメータのリストを表示するには、次のように入力します。
|
インポートの使用方法については、『Oracle Databaseユーティリティ』 エラー・メッセージについては、『Oracle Databaseエラー・メッセージ』 |
Net Services Configuration |
Oracle Net Configuration Assistantツールはインタラクティブ・モードで起動します。silentオプションおよびその他のコマンドライン・オプションについては、次のように入力します。
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ORADIMオプションのリストを表示するには、次のどちらかを入力します。
|
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Oracle Wallet Manager |
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パスワード・ファイルは、隠しファイルになります。ファイル・リストに表示するには、Windowsのエクスプローラを使用します。「表示」メニューで、「オプション」→「表示」→「すべてのファイルの表示」を選択します。 |
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SQL*Plusユーザーズ・ガイドおよびリファレンス | |
SQL*Loaderにより、使用可能なキーワードおよびデフォルト値を示すヘルプ画面が表示されます。 |
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ユーザー移行ユーティリティ |
パラメータのリストを表示するには、次のように入力します。
|
『Oracle Databaseエンタープライズ・ユーザー・セキュリティ管理者ガイド』の「ユーザー移行ユーティリティの使用」 |
注意:
-
Windowsでエクスポート・ユーティリティまたはインポート・ユーティリティを実行する場合、3つの特別な条件があります。まず、
BUFFER
およびRECORDLENGTH
パラメータのデフォルト値は、それぞれ4KBと2KBになります。このデフォルトのRECORDLENGTH
パラメータは、システム・ヘッダー・ファイルで定義したBUFSIZ
の値に依存しません。USHRT_MAX
(64KB)より大きな値を指定すると、警告メッセージが表示されます。2番目に、VOLSIZE
パラメータはサポートされていません。3番目に、データベース全体をエクスポートするには、EXP_FULL_DATABASE
ロールを使用する必要があります。 -
Oracle Enterprise Manager Database Expressは、データベースを管理するための別のデータベース・ツールです。Oracle Enterprise Manager Database Expressへのログインの詳細は、『Oracle Database 2日でデータベース管理者』のEM ExpressのHTTPポートの構成に関する項を参照してください。
- アーカイブREDOログ・ファイルについて
Oracle Databaseを「標準」でインストールすると、データベースはNOARCHIVELOG
モードで作成されます。Oracle Database Configuration Assistantの「カスタム」オプションを使用してデータベースを作成した場合、ARCHIVELOG
またはNOARCHIVELOG
を選択することができます。
親トピック: データベース・ツールの起動
アーカイブREDOログ・ファイルについて
Oracle Databaseを「標準」でインストールすると、データベースはNOARCHIVELOG
モードで作成されます。Oracle Database Configuration Assistantの「カスタム」オプションを使用してデータベースを作成した場合、ARCHIVELOG
またはNOARCHIVELOG
を選択することができます。
NOARCHIVELOG
モードでは、REDOログはアーカイブされません。アーカイブ・モードをARCHIVELOG
に設定して自動アーカイブを使用できるようにすると、REDOログ・ファイルがアーカイブされます。その結果、インスタンスとディスクの両方の障害からOracle Databaseを保護できます。
関連項目:
アーカイブ保存されたREDOログの管理の詳細は、『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。
親トピック: コマンドラインからのデータベース・ツールの起動
Windowsツールの起動
Windowsの各ツールの起動方法とこれらの製品の使用方法に関する詳細の参照先を示します。
表2-4 Windowsツールの起動
ツール | 起動手順 | 参照先 |
---|---|---|
「スタート」メニューから、「すべてのプログラム」、「管理ツール」、「イベント ビューア」の順に選択します。 |
オペレーティング・システムのドキュメント |
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ローカル ユーザーとグループ |
「スタート」メニュー→「設定」→「コントロール パネル」を選択。「管理ツール」をダブルクリックします。「コンピュータの管理」をダブルクリックします。コンソール・ツリーで、「ローカル ユーザーとグループ」をクリックします。 |
オペレーティング・システムのドキュメント |
「スタート」メニューから、「すべてのプログラム」、「Oracle - HOMENAME」、「Configuration and Migration Tools」、「Administration Assistant for Windows」の順に選択します。 |
オペレーティング・システムのドキュメント |
|
コマンド・プロンプトで次のように入力 C:\> regedit |
オペレーティング・システムのドキュメント |
|
タスク・バーを右クリックし、「タスク マネージャ」を選択します。 |
オペレーティング・システムのドキュメント |
注意:
Microsoft管理コンソール(MMC)は、Oracle Administration Assistant for Windowsの起動時に起動されます。
親トピック: データベース・ツールの起動