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Oracle® Fusion Middleware Oracle Data Integratorのインストールと構成
12c (12.2.1.2)
E82816-02
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1 Oracle Data Integratorのインストールについて

このガイドで説明するOracle Data Integratorの標準インストールでは標準トポロジを作成し、これはこの製品のスタート・トポロジのサンプルを表します。

このガイドでは、オンプレミス・ハードウェアを使用してOracle Data Integrator (ODI)をローカル・システムにインストールする方法について説明します。他の方法は、Oracle Cloud Java as a Service (JCS)をサブスクライブして、ODIをJCSにインストールおよび構成する方法です。ODIをJCSにインストールおよび構成する方法の詳細は、ODIのプロビジョニングを参照してください

1.1 開始点としての標準インストール・トポロジの使用方法

標準インストール・トポロジは、開始点として本番環境で使用できる柔軟なトポロジです。

このガイドの情報は、Oracle Data Integratorの標準インストール・トポロジの作成に役立ちます。適切な場合は必要に応じて、後で標準インストール・トポロジを拡張して、セキュアで可用性が高い本番環境を作成できます(ドメイン構成後の次の手順を参照)。

標準インストール・トポロジは、この製品のサンプル・トポロジです。この製品がサポートする唯一のトポロジではありません。詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareのインストールのプランニングの標準インストール・トポロジについてを参照してください。

1.1.1 Oracle Data Integratorスタンドアロン・エージェント標準インストール・トポロジについて

このトポロジは、WebLogic Management Frameworkにより管理される、スタンドアロン・ドメインに構成されたスタンドアロン・エージェントを表します。このドメインは単一のホストに構成され、(必要なFusion Middlewareスキーマがインストールされた)サポートされているデータベースを必要とします。

図1-1Oracle Data Integratorスタンドアロン・エージェントの標準インストール・トポロジを示します。

図1-1 スタンドアロン・エージェントの標準インストール・トポロジ

スタンドアロン・エージェントのインストール・トポロジ

構成手順については、スタンドアロン・エージェントのドメインの構成を参照してください。

表1-1は、この標準インストール・トポロジ図のすべての要素を説明しています。

表1-1 スタンドアロン・エージェントの標準インストール・トポロジの要素の説明

要素 説明と追加ドキュメントへのリンク

APPHOST

アプリケーション層をホストするコンピュータを参照する、Oracleドキュメントで使用される標準用語。

DBHOST

データベースをホストするコンピュータを参照する、Oracleドキュメントで使用される標準用語。

スタンドアロン・ドメイン

Oracle HTTPサーバーまたはOracle Data Integratorスタンドアロン・エージェントなどのシステム・コンポーネントのコンテナです。

詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareコンセプトの理解のスタンドアロン・ドメインとはを参照してください。

システム・コンポーネント

Javaアプリケーション・コンテナにデプロイされない管理可能なプロセスです。システム・コンポーネントはスタンドアロン・エージェントに対応します。

詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareコンセプトの理解のシステム・コンポーネントとはを参照してください。

1.1.2 Oracle Data Integratorスタンドアロン・コロケート・エージェント標準インストール・トポロジについて

このインストール・トポロジは、WebLogicドメイン内に構成され管理サーバーおよびノード・マネージャにより管理されるスタンドアロン・エージェントを表しています。このドメインは単一のホストに構成され、(必要なFusion Middlewareスキーマがインストールされた)サポートされているデータベースを必要とします。

図1-2にスタンドアロン・コロケート・エージェントの標準インストール・トポロジを示します。

図1-2 スタンドアロン・コロケート・エージェントの標準インストール・トポロジ

スタンドアロン・コロケート・エージェントのインストール・トポロジ

構成手順については、スタンドアロン・コロケート・エージェントのドメインの構成を参照してください。

表1-2は、この標準インストール・トポロジ図のすべての要素を説明しています。

表1-2 スタンドアロン・コロケート・エージェントの標準インストール・トポロジの要素の説明

要素 説明と追加ドキュメントへのリンク

APPHOST

アプリケーション層をホストするコンピュータを参照する、Oracleドキュメントで使用される標準用語。

DBHOST

データベースをホストするコンピュータを参照する、Oracleドキュメントで使用される標準用語。

管理サーバー

ドメインの構成オブジェクトを管理し、管理対象サーバーに構成変更を配布する、ドメインの中央制御エンティティ。

詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareコンセプトの理解の管理サーバーとはを参照してください。

Enterprise Manager

Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Control。

詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareコンセプトの理解のOracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlを参照してください。

マシン

1つまたは複数のWebLogic Serverインスタンス(サーバー)をホストするコンピュータを論理的に表現するもの。マシンは、ノード・マネージャを使用して管理対象サーバーを起動または停止するためにWebLogicの管理対象サーバーとノード・マネージャを論理的に結び付けるものでもあり、管理対象サーバーはマシンに関連付けされている必要があります。

システム・コンポーネント

WebLogic Management Frameworkにより管理されるスタンドアロン・プロセスです。システム・コンポーネントはスタンドアロン・エージェントに対応します。

詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareコンセプトの理解のシステム・コンポーネントとはを参照してください。

1.1.3 Oracle Data Integrator Java EEエージェント標準インストール・トポロジについて

このトポロジは、管理サーバーと、InfrastructureおよびJava EEエージェントがデプロイされた管理対象サーバーを含む標準的なWebLogic Serverドメインを表しています。

管理対象サーバーは、クラスタ内のマシンをターゲットとしています。このドメインは単一のホストに構成され、(必要なFusion Middlewareスキーマがインストールされた)サポートされているデータベースを必要とします。Java EEエージェントは、Oracle Fusion Middleware Infrastructureを含む既存のOracleホームにインストールされます。ODI Console、ODI StudioおよびFusion Middleware Control用プラグインもトポロジにインストールされます。

注意:

このインフラストラクチャでは、スケーラビリティおよび高可用性を考慮して、複数のマシンを使用できます。詳細は、可用性の高い環境の準備を参照してください。

図1-3Oracle Data Integrator Java EEエージェントの標準インストール・トポロジを示します。

図1-3 ODI Java EEエージェントの標準インストール・トポロジ

Java EEエージェントのインストール・トポロジ

構成手順については、Java EEエージェントのドメインの構成を参照してください。

表1-3は、この標準インストール・トポロジ図のすべての要素を説明しています。

表1-3 Java EEの標準インストール・トポロジの要素の説明

要素 説明と追加ドキュメントへのリンク

APPHOST

アプリケーション層をホストするコンピュータを参照する、Oracleドキュメントで使用される標準用語。

DBHOST

データベースをホストするコンピュータを参照する、Oracleドキュメントで使用される標準用語。

WebLogicドメイン

論理的に関連するJavaコンポーネントのグループ(ここでは管理サーバー、管理対象サーバーおよびその他の関連するソフトウェアコンポーネント)。

詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareコンセプトの理解のOracle WebLogic Serverドメインとはを参照してください。

管理サーバー

ドメインの構成オブジェクトを管理し、管理対象サーバーに構成変更を配布する、ドメインの中央制御エンティティ。

詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareコンセプトの理解の管理サーバーとはを参照してください。

Enterprise Manager

Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Control。

詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareコンセプトの理解のOracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlを参照してください。

クラスタ

同時に稼働し連携する、複数のWebLogic Serverインスタンスの集合。

詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareコンセプトの理解の管理対象サーバーおよび管理対象サーバー・クラスタの概要を参照してください。

マシン

1つまたは複数のWebLogic Serverインスタンス(サーバー)をホストするコンピュータを論理的に表現するもの。マシンは、ノード・マネージャを使用して管理対象サーバーを起動または停止するためにWebLogicの管理対象サーバーとノード・マネージャを論理的に結び付けるものでもあり、管理対象サーバーはマシンに関連付けされている必要があります。

管理対象サーバー

アプリケーション、アプリケーション・コンポーネント、Webサービスおよび関連リソースをホストします。

詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareコンセプトの理解の管理対象サーバーおよび管理対象サーバー・クラスタの概要を参照してください。

インフラストラクチャ

次のものを含むサービスの集合:

  • メタデータ・リポジトリ(MDS)。これにはOracle Application Developer Frameworkなどの、Oracle Fusion Middlewareコンポーネントのメタデータが含まれます。詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareコンセプトの理解のメタデータ・リポジトリとはを参照してください。

  • Oracle Application Developer Framework (Oracle ADF)

  • Oracle Web Services Manager(OWSM)

Java EEエージェント

Java EEランタイム・エージェントです。

1.2 Oracle Data Integratorトポロジについて

Oracle Data Integratorトポロジは、Oracle Data Integratorアーキテクチャおよびコンポーネントが物理的および論理的に表現されたものです。

Oracle Data Integratorを使用した開発を始める前に、まずOracle Data Integratorトポロジを設定する必要があります。このトポロジは、Oracle Data Integratorアーキテクチャおよびコンポーネントが物理的および論理的に表現されたものです。Oracle Data Integratorトポロジは、統合しようとしているデータのソースおよびターゲットを見つける場所を定義します。

このトポロジは、標準インストール・トポロジ(つまり、Oracle Universal Installerと構成ウィザードによりコンピュータ上にインストールおよび構成されるファイルのレイアウト)と同じではありません。

詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Data Integratorでの統合プロジェクトの開発のトポロジの設定を参照してください。

1.3 Oracle Data Integratorランタイム・エージェントについて

設計時に、開発者は、設計したビジネス・ルールからシナリオを生成します。これらのシナリオのコードは、ランタイム・エージェントによってリポジトリから取得されます。コードの取得後、このエージェントは、データ・サーバーに接続して、これらのサーバー上でコード実行を調整します。

ODIインストール・トポロジで構成できるランタイム・エージェントのタイプは次のとおりです。

  • スタンドアロン・エージェント

  • スタンドアロン・コロケート・エージェント

  • Java EEエージェント

詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Data Integratorの理解のランタイム・エージェントを参照してください。

1.4 Oracle Data Integrator Studioバージョン情報

Oracle Data Integrator Studioは、ODIを構成および管理するための開発者のインタフェースです。

ODI Studioを使用してODIトポロジの構成と管理を行う方法を学習するには、「Oracle Data Integrator Studioの構成」を参照てください。

1.5 このドキュメントを使用した既存のドメインの拡張

このガイドの手順では、新しいドメインの作成方法について説明します。システムに他のOracle Fusion Middleware製品は何もインストールされていないことを前提としています。

他のOracle Fusion Middleware製品がシステムにインストールおよび構成されていて(たとえば、Fusion Middleware Infrastructureでドメインが稼働している場合)、Oracle Data Integratorを含めるように同じドメインを拡張する場合、詳細は、「同じドメインへの複数の製品のインストール」を参照してください。