デフォルトでは、対話モード・レポートの各行の最初の列には、検索バー、「アクション」メニュー、「列ヘッダー」メニューおよび「編集」アイコンがあります。ユーザーは、これらのコントロールを使用して、列の選択、フィルタの適用、ハイライトおよびソートを実行し、レポート・データのレイアウトを変更できます。開発者は、ページ・デザイナで対話モード・レポートをカスタマイズして、これらのコントロールの表示を構成できます。
トピック:
関連項目:
『Oracle Application Express APIリファレンス』のAPEX_IRに関する説明
列属性を編集するには、次のステップを実行します。
対話モード・レポートにリンクである列値があり、かつ、レポート問合せにリンク・マークアップが構成されている場合は、列ヘッダー・メニューからこの値に対するフィルタを定義しようとすると、失敗します。Oracle Application Expressでは列ヘッダー・メニューでリンクを正しくレンダリングすることはできません。これは、列値自体が、フィルタの適用先として選択できるように、リンクとしてレンダリングされるためです。開発者が問合せロジックに基づいて条件付きでリンクをレンダリングする必要がある場合に、そのリンクが、宣言的列リンク・サポートを使用しないで、レポート問合せで定義されていることがあります。
列の条件付きリンクに対するフィルタ処理を機能させるために、開発者には次の2つのオプションがあります。
オプション1: HTML式列を使用します。
リンクからリンク・テキストと同等のテキストを選択する問合せに別の列を追加し、my_link_display
の列の別名を定義します。この列の別名は、列ヘッダー・メニューで使用される値になります。
my_link
列を「非表示列」タイプに変更します。
my_link_display
列で、列ヘッダーをmy_link
列と同じに設定し、「HTML式」を#MY_LINK#
に設定します。デフォルトの「特殊文字をエスケープ」を「はい」のままにします。
ページを実行します。
必要に応じて、列の順序を変更して、新しい列が古い列と同じ位置になるようにします。「アクション」メニューを選択し、「列の選択」を選択します。
新しいデフォルト・レポートを保存します。「アクション」メニューを選択し、「レポートの保存」、デフォルトのレポート設定として保存の順に選択します。
リンクはレポートで適切にレンダリングされ、フィルタを正しく設定するmy_link_display
値が列ヘッダー・メニューでレンダリングされるようになりました。
オプション2: リンク・テキストに対して問い合せることができるリンク列にカスタム列フィルタを使用します。
対話モード・レポート属性では、レポート機能を制御します。たとえば、これらの属性を使用して、ページ区切りの構成、エラー・メッセージの作成、検索バー、「アクション」メニューおよびダウンロード・オプションの構成、ユーザーがレポートを保存するかどうかとその方法の制御、サポートされるビューの構成を行うことができます。
ページ・デザイナで対話モード・レポート属性を編集するには、次のステップを実行します。
ページ区切りによって、結果セット内の行数および現在の位置に関する情報が提供されます。プロパティ・エディタの属性ページの「ページ区切り」属性から選択することによって、ページ区切りの表示方法を制御します。
対話モード・レポートのページ区切りを編集するには、次のステップを実行します。
すべての対話モード・レポートには、そのページの上部に検索バーがあります。開発者は、どのコントロールが表示されるかカスタマイズしたり、検索バーを削除できます。
すべての対話モード・レポートのページ上部には検索バーがあり、そこに、「検索列の選択」アイコン、「テキスト」領域、「実行」ボタンおよび「アクション」メニューの各コントロールが含まれています。
複数のレポートを保存した場合は、保存したレポートの選択リストが「実行」ボタンの右に表示されます。このリストを使用して、保存された特定のレポートを選択できます。複数のビューが構成されている場合、ビュー選択ボタン・グループも表示され、エンド・ユーザーはビューを切り替えることができます。プロパティ・エディタでレポート属性を構成することによって、ページ・デザイナで検索バーを削除したりカスタマイズすることができます。
ヒント:
対話モード・レポートの「アクション」メニューの構造は、対話グリッドと一貫するように変更されました。以前の(またはレガシー)構造を使用するように対話モード・レポートの「アクション」メニューを変更するには、「共有コンポーネント」、「コンポーネント設定」に移動し、「対話モード・レポート」コンポーネントを構成します。対話モード・レポートの「アクション」メニューの構造の構成を参照してください。
「アクション」メニューは、対話モード・レポートの検索バーの「実行」ボタンの右側に表示されます。ユーザーは、「アクション」メニューを使用して、レポート情報の表示方法をカスタマイズします。開発者は、対話モード・レポートの「アクション」メニューに表示するオプションをカスタマイズできます。
「アクション」メニューをカスタマイズするには、次のステップを実行します。
「アクション」メニューに「ダウンロード」オプションを追加すると、ユーザーが対話モード・レポートをカンマ区切りファイル(CSV)形式、HTML、Microsoft Excel (XLS)形式、Adobe Portable Document Format (PDF)、Microsoft Word Rich Text Format (RTF)、または電子メール添付のHTMLとしてダウンロードできます。Microsoft Excel (XLS)、Microsoft Wordリッチ・テキスト形式(RTF)、Adobe Portable Document Format(PDF)の各形式では、印刷サーバーの構成が必要です。Microsoft ExcelおよびMicrosoft Word形式ではBI Publisherも必要です。
警告:
レポートからPDF、XLS、Wordなどの拡張形式へのダウンロードには、32Kの制限があります。エンド・ユーザーが表示している列の数が多すぎる場合は、これらの拡張形式にデータをダウンロードしようとすると、エラーが発生することがあります。また、大きいデータ・セットでは、ダウンロードが完了するまでかなりの時間がかかる場合があります。
注意:
グループ化ビューおよびピボット・ビューでは、XLS、PDF、RTFのダウンロード形式は、有効化され、レポート・サーバーが構成されている場合でもサポートされません。
対話モード・レポートでCSVダウンロードを有効にするには:
特定の電子メール・アドレスに静的HTMLレポートを送信するように「ダウンロード」オプションを構成します。
ヒント:
電子メール・ダウンロードは、認証済ページでのみサポートされています。公開ページで電子メール・ダウンロードを有効にする場合、「ダウンロード」ダイアログには電子メール・ダウンロード・オプションは表示されません。
電子メール・ダウンロードを有効にするには、次のステップを実行します。
対話モード・レポートの左側には、「リンク列」が表示されます。開発者は、単一行ビュー、カスタム・ターゲットにリンクするようにリンク列を構成したり、レポートからリンク列を除外できます。
ヒント:
エンド・ユーザーはリンク列のソート、非表示、移動を行うことはできず、リンク列は列属性ページに定義されている標準の列リンクとは関係ありません。
対話モード・レポートで単一行ビューにリンクするには:
ヒント:
対話モード・レポートが単一行ビューにリンクされており、リンク・アイコンにALT
テキストがないか、ALT
テキストが空である場合、アクセシビリティを改善するために alt="単一行ビュー"
が自動的に含められます。これは、ALT
テキストを行に固有なものにすることで(たとえば、alt="View Row: #COLUMN_NAME#"
。COLUMN_NAME
は現在の行を一意に識別する列である必要があります)、さらに改善できます。
レポートからアプリケーション内の別のページまたはURLへのリンクを作成するには、「列属性」を使用します。
別のページへの列リンクを作成するには、次のステップを実行します。
リージョン属性を編集することによって、対話モード・レポートを条件付きで表示するように指定できます。
対話モード・レポートを条件付きで表示するには、次のステップを実行します。
ヒント:
Asynchronous JavaScript and XML (AJAX)が対話モード・レポート全体で使用されています。AJAXは非同期であるため、条件付き表示用に評価される値はセッション内に含まれている必要があります。指定した値に基づいて対話モード・レポートを条件付きで表示するには、:REQUEST
値のかわりにページ・アイテムを使用します。条件付き表示で:REQUEST
を使用した場合、対話モード・レポート機能が正しく動作しません。
対話モード・レポートでは、LOVを使用して組込みフィルタ・ツールの速度を向上できます。
レポート列をLOVとして定義するには、次のステップを実行します。
デフォルトでは、ほとんどの対話モード・レポートはレポートとして表示されます。必要に応じて、列をアイコンとして表示できます。列をアイコンとして表示するように構成すると、「アイコンの表示」アイコンが検索バーに表示されます。
アイコン・ビューを利用するには、アイコン、ラベルおよびターゲット(つまり、リンク)を識別するために使用する列を指定します。これらの列は通常エンド・ユーザーには役立たないため、非表示になるように設定することをお薦めします。
デフォルトでは、ほとんどの対話モード・レポートはレポートとして表示されます。必要に応じて、各列の詳細を表示できます。構成すると、検索バーに「詳細の表示」アイコンが表示されます。
対話モード・レポートに詳細ビューを追加するには、次のステップを実行します。
詳細対話モード・レポート属性を構成することによって、開発者はリージョンの別名の定義、保存したレポートのIDを格納する値を持つアイテムの指定および対話モード・レポートのサブスクリプションまたは電子メール・ダウンロードの送信者アドレスの定義を行うことができます。
次の2つの方法で、対話モード・レポートから送信された電子メールの送信元アドレスを定義できます。
アプリケーションレベル - アプリケーション定義の編集ページで、「アプリケーションの電子メール送信元アドレス」属性を編集します。
レポートレベル — レポート属性にアクセスします。「詳細」で、「電子メール送信者アドレス」属性を編集します。
いずれの場合も、値には、有効な電子メールを含むリテラル文字列、アプリケーションレベルで定義したアプリケーションの電子メール送信元アドレスを返す置換構文または&APP_EMAIL
.置換を使用してアプリケーションレベルで定義されたアプリケーション置換を指定できます。次に例を示します。
john.doe@abc.com &MY_APP_EMAIL_FROM. &APP_EMAIL.
注意:
アイテムの置換は、電子メール・ダウンロードでのみ機能し、サブスクリプションでは機能しないため、アプリケーションまたはページレベルでのアイテムの置換の使用はお薦めしません。