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Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド
12c (12.2.1.3.0)
E90110-03
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2 始める前に

これらのトピックでは、Oracle BI管理ツールの概要を紹介し、メタデータ・リポジトリを構築する前に必要なその他の概念について説明します。

この章のトピックは、次のとおりです:

注意:

Oracle BI管理ツールは、インストールされているマシンで管理者権限を必要とします。ツールをインストールまたは実行する前に、管理者権限でログインしていることを確認してください。

管理ツールを開く

Oracle BI管理ツールを開く方法について学習します。

注意:

ダブルクリックしてリポジトリ・ファイルを開かないでください。開いた管理ツールのウィンドウがOracleのインスタンスに初期化されず、エラーが発生します。

  1. 次のいずれかを行います:
    • 「スタート」を選択して、「プログラム」を展開し、「Oracle Business Intelligence」BI Administrationの順に選択します。
    • ORACLE_HOME/bitools/binにあるadmintoolユーティリティから管理ツールを起動します。

管理ツールのオプションの設定

次のステップを使用して、Oracle BI管理ツールのプリファレンスおよびオプションを設定します。

  1. 管理ツールで、「ツール」を選択し、「オプション」を選択します。
  2. 「オプション」ダイアログの「一般」タブで、使用するオプションを選択します。
  3. 「リポジトリ」タブで、「表示フォルダの下にある表とディメンションのみを表示」または「レベル・ベースのメジャーを非表示」を選択します。
  4. 「オブジェクトのソート」タブで、管理ツールにアルファベット順で表示するリポジトリ・オブジェクトを指定します。
  5. 「ソース・コントロール」タブで、構成ファイルを作成または編集して、ソース・コントロール管理システムに統合するか、MDS XMLリポジトリのステータスを変更します。
  6. 「キャッシュ・マネージャ」タブで、キャッシュ・マネージャに表示する列を選択します。
  7. キャッシュ・マネージャでの列の順序を変更する項目を選択し、「」ボタンと「」ボタンを使用して列の位置を変更します。
  8. 「マルチユーザー」タブで、マルチユーザー開発ディレクトリへのパス、およびこの管理ツールのローカル開発者の名前を指定します。
  9. 「詳細」タブで、管理ツールに表示されるダイアログのスクロール速度を設定できます。スクロール速度を設定するには、スライダにカーソルを置きます。
  10. プリファレンスの設定を終了したら「OK」をクリックします。

Oracle BI管理ツールの一般オプション

この表は、「一般」タブの「オプション」ダイアログで使用可能なOracle BI管理ツールのオプションをいくつか示しています。

オプション 選択したときのアクション

図の修飾名の表示

物理図とビジネス・モデル図に完全修飾名を表示します。たとえば、このオプションを選択すると、物理図にB02 Marketではなく、"B - Sample Fcst Data"..."B02 Market"と表示されます。

このオプションを選択すると、親データベースやビジネス・モデルの名前を指定してオブジェクトを特定できますが、完全修飾名は長いので、図が読みにくくなる可能性があります。

このオプションを選択していなくても、オブジェクトにカーソルを重ねるか、図でオブジェクトを選択してステータス・バーを確認することで、オブジェクトの完全修飾名を確認できます。

図の別名に対する元の名前の表示

物理図に表示する表名を、別名表の名前ではなく、元の物理表の名前にします。別名表の名前ではなく、元の表を特定する場合は、このオプションを選択します。

ウィザードの導入ページの表示

計算ウィザードの導入ページを表示します。この導入ページには、導入ページが今後は表示されないようにするオプションもあります。

計算ウィザードを使用して、既存の2つの列を比較する新しい計算列の作成およびメトリック(NULLとゼロでの除算論理を扱う既存のエラー・トラップなど)の一括(集計)作成が可能です。「「計算ウィザード」の使用」を参照してください。

オブジェクトを自動的にチェックアウト

オブジェクトをダブルクリックすると、そのオブジェクトが自動的にチェックアウトされます。このオプションを選択していない場合は、オブジェクトを編集するときに、そのオブジェクトのチェックアウトを要求されます。

このオプションは、管理ツールをオンライン・モードで開いているときにのみ適用できます。「オンライン・モードでのリポジトリの編集」を参照してください。

物理ビューで行数の表示

物理レイヤーに物理表と物理列の行数を表示します。この行数は、更新されていないと最初は表示されません。

「物理表」ダイアログの「一般」タブにある「表タイプ」リストでストアド・プロシージャ・コールとなっている項目については行数が表示されません。XML、XMLサーバーおよびマルチディメンション・データ・ソースには行数が存在しません。オンライン・モードで作業しているとき、新しいオブジェクトの行数を更新するには、そのオブジェクトをチェックインする必要があります。

論理列の移動時にプロンプトを表示

移動した列について、論理表ソースを無視するか、既存の論理表ソースを指定するか、新しい論理表ソースを作成するかを選択できるようにします。

マージ後に使用されていない物理表を削除

使用されていないオブジェクトをリポジトリから削除するユーティリティを実行します。これを実行することで、リポジトリのサイズが小さくなることがあります。

リポジトリからのインポートの許可

選択すると、「ファイル」メニューで「リポジトリからのインポート」オプションを使用できるようになります。

デフォルトでは、「ファイル」メニューの「リポジトリからのインポート」オプションは無効です。リポジトリに、インポートするオブジェクトを含むプロジェクトを作成し、その後、リポジトリ・マージを使用してそのプロジェクトを現行のリポジトリに組み込むことをお薦めします。「リポジトリのマージ」を参照してください。

論理外部キー結合作成の許可

選択すると、結合マネージャを使用して論理外部キーの結合を作成する機能が得られます。このオプションは以前のリリースとの互換性を維持するために用意されているものであり、一般的には使用はお薦めできません。

Essbaseのドラッグ・アンド・ドロップ・アクションでGen1レベルをスキップ

選択すると、物理レイヤーからビジネス・モデルとマッピング・レイヤーにEssbaseキューブまたはディメンションをドラッグ・アンド・ドロップするときにGen1レベルが除外されます。

「Essbaseデータ・ソースでの作業」を参照してください。

置換ウィザードで使用できない論理表ソースの非表示

デフォルトの置換ウィザードでは、置換できないものも含め、すべての論理表ソースが表示されます。このオプションを選択すると、使用できない論理表ソースは置換ウィザードの画面に表示されなくなります。列にマッピングされている論理表ソースがリストに表示されない理由の詳細は、「情報」をクリックしてください。

このオプションを選択するとウィザードのページのロードが速くなり、特に大規模なリポジトリで効果的です。

初期化ブロックに最初の接続プールを許可

このオプションは最適な選択ではなく、パフォーマンスの問題が発生することがあります。

デフォルトでは、初期化ブロックの接続プールを選択する際、物理レイヤーのデータベース・オブジェクトの下の最初の接続プールは選択可能として表示されません。これにより、問合せに使用する接続プールと同じ接続プールを初期化ブロックで使用できないようになります。初期化ブロックと問合せに同じ接続プールが使用されると、初期化ブロックが実行されている間、常に問合せがブロックされる可能性があります。あるいは、長時間実行される問合せによって、認証に使用される初期化ブロックがブロックされ、ログインの遅延またはハングが発生する可能性もあります。

デフォルトの動作を変更して、初期化ブロックでの最初の接続プールの選択を許可するには、このオプションを選択します。

「初期化ブロックの接続プールについて」を参照してください。

問合せリポジトリにアップグレードIDを表示

アップグレードIDは、デフォルトでは、「リポジトリの問合せ」ダイアログに表示されません。このオプションを選択すると、アップグレードIDが、リポジトリの問合せ結果の列として表示されます。さらに、アップグレードIDにフィルタを設定して特定の値を検索できます。

このオプションは、ファイル名にアップグレードIDが含まれているMDS XML形式のリポジトリで役立ちます。

BIAPPSの機能拡張

このオプションは構成に応じて使用可能になります。

オンライン・ログインでテナント情報を表示

マルチテナント環境で作業する場合、このオプションを選択して「オンラインを開く」ダイアログの「テナント情報」フィールドを表示します。

変換キーをプレゼンテーション・ツリーに表示

すべてのプレゼンテーション・オブジェクトに対するトランスレーション・キー値を表示するかわりに、このオプションを選択してください。

プレゼンテーション名の編集

デフォルトでは、プレゼンテーション・オブジェクト名は読取り専用です。

プレゼンテーション・オブジェクトの名前を変更するには、このオプションを選択してください。

ドラッグ・アンド・ドロップ: 階層列のみ表示

Essbaseデータ・ソースでは、このオプションを選択すると、プレゼンテーション列が非表示になり、「アンサー」内の階層列のみが表示されます。

Oracle BI管理ツールのリポジトリ・オプション

Oracle BI管理ツールでリポジトリのプリファレンスを設定できます。

「リポジトリ」タブのオプションは次のとおりです。

  • 表示フォルダの下にある表とディメンションのみを表示

    「物理」および「ビジネス・モデルとマッピング」レイヤーで表示フォルダを作成して、オブジェクトを編成できます。メタデータ上の意味はありません。表示フォルダを作成したら、選択したオブジェクトが、フォルダにはショートカットとして表示され、データベースまたはビジネス・モデル・ツリーにはオブジェクトとして表示されます。オブジェクトを非表示にして、表示フォルダのショートカットのみが表示されるようにできます。

    「物理レイヤーでの表示フォルダの設定」および「ビジネス・モデルとマッピング・レイヤーでの表示フォルダの設定」を参照してください。

  • レベル・ベースのメジャーの非表示

    デフォルトでは、「ビジネス・モデルとマッピング」レイヤーのディメンション階層の各レベルに、そのレベルに割り当てられているディメンション列と、そのレベルで固定されているレベルベース・メジャーの両方が表示されます。レベル・ベース・メジャーは、ディメンション表の一部ではないが、特定のレベルにあるとして明示的に定義されているオブジェクトです。

    ディメンション階層でレベルベース・メジャーを非表示にすると、表示の繁雑さを解消できます。論理ファクト表では非表示にしたメジャーも表示できます。

    「レベルベース・メジャーの計算」を参照してください。

  • システム・ロギング・レベル

    このオプションは、内部BISystemユーザーのデフォルトの問合せロギング・レベルを決定します。BISystemユーザーは、Oracle BIサーバー・システム・プロセスを所有し、ユーザー・インタフェースでは公開されません。

    問合せロギング・レベルが0(デフォルト値)の場合はロギングが実行されません。このロギング・レベルを2に設定すると、イベントのポーリングや初期化のブロックなどの内部システム・プロセスに対する問合せロギングが有効になります。

    『Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド』の「問合せログの管理」を参照してください。

  • LDAP

    任意の代替LDAPサーバーを使用している場合、Oracle BIサーバーでは、ユーザーの識別子およびプロパティの認証キャッシュがメモリーに保持されます。これにより、LDAPを使用して膨大なユーザーを認証する際にパフォーマンスが向上します。認証キャッシュを無効にすると、数百件のセッションを認証するときにパフォーマンスが低下する可能性があります。Oracle WebLogic Serverの埋込みディレクトリ・サーバーには認証キャッシュは使用されません。

    認証キャッシュのプロパティには次のものがあります。

    • キャッシュ・リフレッシュ間隔

      ログオンしたユーザーの認証キャッシュ・エントリをリフレッシュする間隔。

    • 「キャッシュ・エントリ数」オプション(認証キャッシュ)および「キャッシュ・エントリ数」

      Oracle BIサーバーの起動時に事前に割り当てられる認証キャッシュの最大エントリ数。ユーザー数がこの限度を超えると、LRUアルゴリズムを使用してキャッシュ・エントリの入替えが行われます。この値に0を指定すると認証キャッシュは無効になります。

    LDAPサーバーとの間でセキュアな接続を使用する場合は、これ以外にもLDAPプロパティをいくつか指定する必要があります。具体的には、「LDAPサーバー」ダイアログの「詳細設定」タブで「SSL」を選択した場合は、次の情報を指定します。

    • ウォレット・ディレクトリ

      クライアント証明書と認証局(CA)証明書を格納するOracleウォレットの場所。

    • 「パスワード」および「パスワードの確認」

      Oracleウォレットのパスワード。

    認証キャッシュのプロパティとOracleウォレットのプロパティは、すべての定義済LDAPサーバー・オブジェクトで共有されます。

管理ツールのオプションの設定を参照してください。

リポジトリでのオブジェクトの編集、削除および並替え

リポジトリでオブジェクトを編集する方法について学習します。

この項では、オブジェクトの編集、削除および並替えについて説明します。

  • オブジェクトを編集するには、オブジェクトをダブルクリックするか、オブジェクトを右クリックして「プロパティ」を選択します。表示されたダイアログのフィールドに必要な情報を入力します。ダイアログによっては、「編集」をクリックして該当のダイアログを開くことができます。

  • オブジェクトを削除するには、オブジェクトを1つ以上選択し、「削除」をクリックするか[Delete]キーを押します。オブジェクトを右クリックして「削除」を選択することでも、同様の操作が可能です。

  • オブジェクトを並べ替えるには、オブジェクトを新しい場所にドラッグ・アンド・ドロップします。次の点に注意してください。

    • 並替えは、特定のダイアログで特定のオブジェクトについてのみ可能です。

    • ダイアログによっては、上矢印または下矢印を使用してオブジェクトを別の場所に移動できます。

    • Oracle BI管理ツールのメイン・ウィンドウでは、オブジェクトをドラッグして、そのオブジェクトの親にドロップすることでオブジェクトを複製できます。ビジネス・モデルやサブジェクト・エリアなどの最上位オブジェクトは、空白の領域にドラッグ・アンド・ドロップすることで複製できます。

リポジトリ・オブジェクトのネーミング要件について

リポジトリ・オブジェクトのネーミング要件について学習できます。

すべてのリポジトリ・オブジェクトの名前は次の要件に従う必要があります。

  • 128文字以下の名前

  • 先頭または末尾に空白を含まない名前

  • 一重引用符、ハッシュ・マーク、疑問符またはアスタリスクなどの文字を含まない名前

注意:

リポジトリ・オブジェクトの名前には、マルチバイト・キャラクタを使用できます。

リポジトリ・オブジェクトのアイコンの変更

Oracle BI管理ツールでは、リポジトリにある特定のオブジェクトを表すアイコンを変更できます。

特定のオブジェクトのアイコンを変更しても機能面の変化はなく、アンサーやその他のクライアントからはアイコンの変更は認識できません。アイコンの変更は、リポジトリ開発者の便宜のためにオブジェクトを視覚的に区別しやすくする便利な方法です。

たとえば、次の操作が可能です。

  • リポジトリの管理を容易にするために、専用のアイコンは「ビジネス・モデルとマッピング」レイヤーのオブジェクトに使用して、「プレゼンテーション」レイヤーでは使用しないでください。

  • 論理計算であるオブジェクトには、別のアイコンでマークを付けます。

  • アンサーでは、ネストしたフォルダとして表示される表に対して、「プレゼンテーション」レイヤーで視覚的に区別するアイコンを選択します。

  • 特定の機能領域に関係するオブジェクトや特定の論理表ソースからデータを取得するオブジェクトを表すアイコンを論理表で使用します。

変更できるアイコンは、個々のオブジェクトのもののみです。特定タイプのすべてのオブジェクトでグローバルにアイコンを変更することはできません。

  1. 管理ツールの物理レイヤー、ビジネス・モデルとマッピング・レイヤーまたはプレゼンテーション・レイヤーで、オブジェクト(特定の論理表など)を右クリックします。
  2. 「アイコンの設定」を選択します。
  3. 「アイコンの選択」ダイアログで、目的のオブジェクトに使用するアイコンを選択して「OK」をクリックします。

管理ツールでのオブジェクトのソート

管理ツールにはオブジェクトのリストを表示するダイアログが多数あります。たとえば、物理列のリストを表示する「物理表」ダイアログ、優先ドリル・パスの論理レベルのリストを表示する「論理レベル」ダイアログ、プレゼンテーション階層のリストを表示する「プレゼンテーション表」ダイアログがあります。

ヘッダーをクリックすると、オブジェクトを昇順または降順でソートできます。ヘッダー名の横には、現在のソート順を表す上向き矢印または下向き矢印のアイコンが表示されます。

各リストには、セッションが異なっても変化しないデフォルトの順序もあります。各セッションでダイアログに初めてリストを表示するときは、このデフォルトの順序で表示されます。昇順または降順を表す矢印アイコンがヘッダーにないときは、デフォルトの順序で表示されています。ヘッダーをクリックするたびにソート順が昇順、降順、デフォルトの順序に循環して切り替わります。昇順または降順がデフォルトの順序になっていることもあります。

リストの中で項目を上下に移動できる機能を持つダイアログもあります。このようなダイアログでは、リストを昇順または降順でソートした状態で「上へ」または「下へ」をクリックすると、 選択した項目が移動し、それによって得られた順序が新しいデフォルトの順序になります。ヘッダーをクリックすると、手動で指定した順序はすべて解除されます。

Oracle BIサーバーのコマンドライン・ユーティリティについて

Oracle BIサーバーではコマンドライン・ユーティリティを使用して、プログラムによるリポジトリ・ファイルの変更、サンプル問合せの実行、不要なリポジトリ・オブジェクトの削除などのタスクを実行できます。

Oracle BIサーバーのコマンドライン・ユーティリティを表に示します。

重要:

Oracle BI EE ツール(nqcmdbiserverxmlclicomparerpdなど)を使用するときには、SQLが受け入れる形式と一致するように入力を編集する必要があります。たとえば、XMLコンテンツには一重引用符を含めないようにします。

ユーティリティ名 説明 詳細の参照先

biserverextender

ADFデータ・ソースからFlexオブジェクト変更をインポートし、「ビジネス・モデルとマッピング」レイヤーおよび「プレゼンテーション」レイヤーにマップするために使用します。

biserverextenderユーティリティを使用したFlexオブジェクト変更の自動マッピング

biservergentypexml

型の一致が予想どおりになるようにするために、特定のリポジトリと生成された論理列タイプのリストの間で論理列のデータ型を比較するために使用します。

論理列タイプのリストの生成

論理列タイプの比較

XMLユーティリティ(biserverxmlgenbiserverxmlexecbiserverxmlcli)

Oracle BIサーバーのXML APIを利用してメタデータの移行、プログラムによるメタデータの生成と操作、メタデータへのパッチ適用などの機能を実行するために使用します。

このXMLユーティリティには次のものがあります。

  • biserverxmlgen: 既存のRPDファイルからXMLを生成します。MDS XML形式でリポジトリを生成するためのオプションも含まれています。

  • biserverxmlexec: オフライン・モードでXMLを実行してリポジトリ・ファイルを作成または変更します。MDS XML形式でXMLを実行するためのオプションも含まれています。

  • biserverxmlcli:: Oracle BIサーバーに対してXMLを実行します。

Oracle Business Intelligence Enterprise Edition XMLスキーマ・リファレンス

comparerpd

2つのリポジトリを比較し、CSV diffファイル、XMLパッチ・ファイルまたはMDS XML diffを生成するために使用されます。

comparerpdを使用したリポジトリの比較

deleteapproles

特定のサーバー・インスタンスから削除するアプリケーション・ロールのリストを含むJSONファイルをアップロードするために使用します。

アプリケーション・ロールの削除コマンド

deleteusers

特定のサーバー・インスタンスから削除するユーザーのリストを含むJSONファイルをアップロードするために使用されます。

ユーザーの削除コマンド

downloadpd

診断および開発タスクをオフラインで作業するためにリポジトリをダウンロードするために使用します。

リポジトリのダウンロード・コマンド

equalizerpds

名前が同一でアップグレードIDが異なるオブジェクトが2つのリポジトリに別々に存在する場合に、それらを等化するために使用します。リポジトリをマージする前にこのユーティリティを実行しておくと、マージによって意図しない名前の変更が発生することを防止できます。

オブジェクトの等化

externalizestrings

プレゼンテーション・レイヤーのサブジェクト領域名、表名、階層名および列名、ならびにこれらの説明をローカライズするために使用します。

「文字列の外部化」ユーティリティの使用

extractprojects

指定のリポジトリからプロジェクトを抽出するために使用します。

extractprojectsユーティリティの使用

listConnectionPool

特定のサーバー・インスタンスに対してJSON形式で接続プールのリストを作成するために使用します。

接続プールのリスト・コマンド

listrpdvariable

特定のサービス・インスタンスに対してJSON形式でリポジトリ変数のリストを作成するために使用します。

リポジトリ変数のリスト・コマンド

mhlconverter

MUD履歴ファイルを.mhl形式から.xml形式に変換し、ファイルをソース・コントロール下でチェックインできるようにするために使用します。

MUDマスターおよびMUDログ・ファイルの新しいバージョンをソース・コントロールにチェックイン

nqaggradvisor

Oracle BIサマリー・アドバイザを起動して、集計を作成するために実行される集計指定スクリプトを生成するために使用します。このユーティリティは、Oracle Exalyticsマシン上で稼働するOracle Business Intelligenceでのみ使用できます。

nqaggradvisorユーティリティを使用してOracle BIサマリー・アドバイザを実行

nqcmd

リポジトリに対してテスト問合せを実行するために使用します。Oracle BIサーバーのODBC DSNを使用して接続します。

リポジトリのテストおよび絞込みのためのnqcmdの使用方法

nqlogviewer

問合せログの表示に使用されます。

Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド

obieerpdpwdchg

Oracle BIリポジトリ・パスワードの変更に使用します。

obieerpdpwdchgユーティリティを使用したOracle BIリポジトリ・パスワードの変更

patchrpd

XMLパッチ・ファイルの適用に使用します。LinuxシステムまたはUNIXシステムでリポジトリ・ファイルにパッチを適用するときに特に便利なユーティリティです。

patchrpdを使用したパッチの適用

prunerpd

データベース、表、列、初期化ブロック、変数などの不要なリポジトリ・オブジェクトをリポジトリ・ファイルから削除するために使用します。

リポジトリからの不要オブジェクトの削除

renameapproles

特定のサーバー・インスタンスの名前を変更するアプリケーション・ロールの情報を含むJSONファイルをアップロードするために使用します。

アプリケーション・ロールの名前変更コマンドアプリケーション・ロールの名前変更コマンド

renameusers

特定のサーバー・インスタンスの名前を変更するユーザーの情報のリストを含むJSONファイルをアップロードするために使用されます。

ユーザーの名前変更コマンド

sametaexport

Oracle Database SQLアクセス・アドバイザまたはIBM DB2 Cube Viewsツールでリレーショナル・データを事前集計して問合せのパフォーマンスを改善するために必要な情報の生成に使用します。

データベースとのメタデータ交換による問合せのパフォーマンス向上

updateConnectionPool

特定のサーバー・インスタンスに対する更新された接続プール値を含む変更されたJSONファイルをアップロードするために使用します。

接続プールの更新コマンド

updaterpdvariable

JSONファイル、または特定のサーバー・インスタンスに対する変数情報を含む変更されたJSONファイルをアップロードするために使用します。

リポジトリ変数の更新コマンド

uploadrpd

リポジトリをOracle BIサーバーにアップロードして、Oracle Business Intelligenceアーカイブ(BAR)・ファイルの変更を含めるために使用します。

リポジトリのアップロード・コマンド

validaterpd

リポジトリの整合性のチェックに使用します。

validaterpdユーティリティを使用したリポジトリの整合性チェック

NQSConfig.INIのオプションについて

Oracle BI管理ツールとリポジトリ開発に影響する多数の構成設定は、NQSConfig.INI構成ファイルで管理します。

リポジトリ開発者は、管理ツールとそのリポジトリで効果的に作業するために、NQSConfig.INIの構成設定をよく理解している必要があります。

リポジトリ開発に影響する一般的な構成設定には次のものがあります。

  • LOCALE

    サーバーからデータを返すための場所(地理的、政治的、または文化的)を指定し、日付と月のローカライズされた名前を決定するには、NQSConfig.INILOCALEを設定します。

  • DATE_TIME_DISPLAY_FORMATDATE_DISPLAY_FORMATおよびTIME_DISPLAY_FORMAT

    日時書式の表示を制御するには、NQSConfig.INIでこれらのオプションを設定します。

  • DEFAULT_PRIVILEGES

    明示的な権限が設定されていないリポジトリ・オブジェクトについてユーザーとアプリケーション・ロールにデフォルトで付与される権限(NONEまたはREAD)を指定するには、NQSConfig.INIDEFAULT_PRIVILEGESを設定します。

NQSConfig.INI構成設定の詳細は、Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイドを参照してください。

SampleApp.rpdデモ・リポジトリについて

Oracle BIにはSampleApp.rpdというサンプル・リポジトリが用意されており、このガイドで取り上げている様々なタイプのオブジェクトをモデル化するためのベスト・プラクティスを知ることができます。

Oracle BI EEにはSampleApp.rpdという名前のサンプル・リポジトリが用意されており、このガイドで説明している様々なタイプのオブジェクトをモデル化するためのベスト・プラクティスを知ることができます。

SampleApp.rpdの基本的なバージョンであるSampleAppLite.rpdは、Oracle BI EEをインストールするときに、デフォルト・リポジトリとして自動的にインストールされます。

SampleApp.rpdの完全バージョンには、さらに多くの例と機能が収録されています。このバージョンは、Oracle Technology Networkの次の場所で検索できます。

http://oracle.com/technetwork/middleware/bi-foundation/obiee-samples-167534.html

Admin123のデフォルトのパスワードです。セキュリティ上の理由から、管理ツールSampleAppLite.rpdを初めて開いたときに、このデフォルトのパスワードをただちに変更する必要があります。「Oracle BIリポジトリのパスワードの変更」を参照してください。

リポジトリのダウンロード・コマンド

downloadrpdコマンドを使用して、サービス・インスタンスで使用されるリポジトリをダウンロードします。

リポジトリのダウンロード・コマンドは、サービス・インスタンスのOracle Business Intelligenceアーカイブ(BAR)・ファイルからリポジトリを抽出します。ダウンロードしたリポジトリを操作するのは、オフライン診断やテストなどの開発目的のみで行うことをお薦めします。その他すべてのリポジトリ開発および保守の状況で、BARを使用してBARのリポジトリ・アップグレードおよびパッチ機能と利点を利用します。

ランチャ・スクリプト(UNIXの場合はdatamodel.sh、Windowsの場合はdatamodel.cmd)を介して、ユーティリティを実行します。

ドメインがデフォルトのフォルダにインストールされている場合、ランチャ・スクリプトの場所は次のようになります。

Oracle_Home/user_projects/domains/Domain_Name/bitools/bin/datamodel.shまたはWindowsの場合はdatamodel.cmd

クライアント・インストールにドメイン名がない場合、ランチャ・スクリプトの場所は次のようになります。

Oracle_Home\bi\bitools\bin\datamodel.cmd

「コマンドを使用する前の必知事項」を参照してください。

重要:

downloadrpdコマンドを実行したり、任意のコマンドを実行するには、Oracle BI EE BIサービス管理者権限が必要です。WebLogicセキュリティのAdministratorsグループのメンバーシップも必要です。

構文

downloadrpdコマンドは、次のパラメータをとります。

downloadrpd -O RPDname [-W RPDpwd] -SI service_instance -U cred_username [-P cred_password] [-S hostname] [-N port_number] [-SSL] [-H]

説明

Oは、ダウンロードするリポジトリの名前を指定します。

Wは、リポジトリのパスワードを指定します。パスワードを指定しない場合、コマンドの実行時にパスワードの入力を求められます。セキュリティ上の目的のため、コマンドにパスワードを含めるのは、自動化されたスクリプティングを使用してコマンドを実行する場合のみにすることをお薦めします。

SIは、コンポーネント・インスタンスの名前を指定します。

Uは、Oracle BI EE認証に使用する有効なユーザー名を指定します。

Pは、Uに指定したユーザーの名前に対応するパスワードを指定します。パスワードを指定していないと、コマンドの実行時にパスワードの入力を求めるプロンプトが表示されます。

Sは、Oracle BI EEホスト名を指定します。クライアント・インストールからコマンドを実行している場合のみ、このオプションを含めます。

Nは、Oracle BI EEポート番号を指定します。クライアント・インストールからコマンドを実行している場合のみ、このオプションを含めます。

SSLは、SSLを使用して Oracle WebLogic Serverに接続してコマンドを実行することを指定します。クライアント・インストールからコマンドを実行している場合のみ、このオプションを含めます。

Hは、使用方法の情報を表示し、コマンドを終了します。-Hを使用するか、パラメータを指定しないで.shを実行すると、ヘルプ・コメントが表示されます。

datamodel.sh downloadrpd -O sampleapplite.rpd -SI bi -U weblogic -S server1.example.com -N 7777 -SSL

コマンドを使用する前の必知事項

リポジトリのダウンロードとアップロード・コマンド、接続プールのリストと更新、ユーザーとアプリケーション・ロールの名前変更および削除、リポジトリのリストと更新コマンドについて説明します。

システム権限

Oracle BI EEインストールまたはクライアント・インストールの場合、コマンドライン・ユーティリティを実行してコマンドを発行するOracle BI EE BIサービス管理者権限を持つ必要があります。

コマンドのパスワード

コマンドは、ユーザーのパスワードおよびリポジトリ・パスワードを含むオプションを提供します。パスワードを指定しない場合、コマンドの実行時にパスワードの入力を求められます。

セキュリティ上の目的のため、自動化されたスクリプティングを使用してコマンドを実行する場合のみコマンドにパスワードを含めることをお薦めします。

SSLのトラスト・ストア・キー・ファイル

WebLogic Serverは、WebLogic Serverクライアントとサーバー、Javaクライアント、Webブラウザ、および他のサーバーの間で転送されるデータを暗号化するためにSecure Sockets Layer (SSL)をサポートしています。SSLを使用する際、サーバーが自己署名証明書を使用している場合にWebLogic Serverの信頼できるキー・ファイルを使用する必要があります。ドメインの作成時にサーバーのアイデンティティ証明書が生成されるため、これはドメインが最初に作成される場合に該当します。

WebLogic Serverのデフォルトの自己署名アイデンティティ証明書を認められた署名機関が署名した証明書に置き換える場合、標準のJavaの信頼できる証明書リストが検証し、追加の設定は必要ありません。

WebLogic Serverの信頼できるキー・ファイルの場所は次のとおりです。

ORACLE_HOME/wlserver/server/lib/DemoTrust.jks

DemoTrust.jksファイルのデフォルトのパスワードは、次のとおりです。

DemoTrustKeyStorePassPhrase

信頼できるキー・ファイルおよびパスワードの場所は、システム・プロパティjavax.net.ssl.trustStoreおよびjavax.net.ssl.trustStorePasswordに渡されます。次に例を示します。

java \
-Djavax.net.ssl.trustStore=$ORACLE_HOME/wlserver/server/lib/DemoTrust.jks \
-Djavax.net.ssl.trustStorePassword=DemoTrustKeyStorePassPhrase \
-jar bi-commandline-tools.jar <args…>

インストール時に、data-model-cmd.shおよびdata-model-cmd.cmdスクリプトは、信頼できるキー・ファイルの場所とともに配信されます。Oracle BI EEインストールの場合、信頼できるキー・ファイルの場所を更新する必要はありません。

Oracle BI EEクライアント・インストールの場合、信頼できるキー・ファイルを正しい場所に配置する必要があります。WebLogic Serverから適切な場所にファイルをコピーして貼り付けることをお薦めします。

SSLのホスト名、ポート番号および使用

Oracle BI EEインストールの場合、コマンドライン・ユーティリティは、デフォルトでホスト名、ポート番号およびSSLを使用できるかどうかを示すOracle BI EEエンドポイント・マネージャに問い合せます。Oracle BI EEインストールの場合、ユーザーはコマンドにこれらのオプションを含める必要はありません。

Oracle BI EEクライアント・インストールの場合、コマンドにS Oracle BI EEホスト名、N Oracle BI EEポート番号およびSSLを含め、SSLを使用してWebLogic Serverに接続して、コマンドのコマンド・オプションを実行する必要があります。

オンラインとオフラインのリポジトリ・モードの使用

リポジトリは、オンライン・モードとオフライン・モードのどちらの編集でも開くことができます。実行できるタスクは、リポジトリをどのモードで開いたかによって異なります。

この項では、次の項目について説明します。

オフライン・モードでのリポジトリの編集

Oracle BIサーバーにリポジトリをロードしていない場合、そのリポジトリを表示および変更するには、オフライン・モードを使用します。

Oracle BIサーバーにロードしたリポジトリをオフライン・モードで開こうとすると、そのリポジトリは読取り専用モードで開きます。特定のリポジトリをオフライン・モードで同時に編集できるのは、1つの管理ツール・セッションのみです。「読取り専用モードについて」を参照してください。

オフライン・モードでリポジトリを開く場合、ユーザー名とパスワードの入力は不要です。リポジトリ・パスワードの入力のみが必要です。

この項では、次の項目について説明します。

リポジトリをオフライン・モードで開く

RPD形式のリポジトリをオフライン・モードで開くには、次のステップを使用します。

サーバーが稼働中で、開こうとしているリポジトリがロード済である場合、そのリポジトリは読取り専用モードで開きます。ロードした状態になっているリポジトリを編集するには、オンライン・モードで開く必要があります。また、オフライン・モードでリポジトリを開いた後でサーバーを起動すると、そのリポジトリはユーザーが利用できる状態になります。この状態で指定した変更は、サーバーを再起動しないと有効になりません。

管理ツールからオフライン・モードでRPD形式のリポジトリを開くと、開いたリポジトリの名前(たとえば、SampleAppLite)がタイトルバーに表示されます。

  1. 管理ツールで、「ファイル」「開く」「オフライン」の順に選択します。
  2. 開くリポジトリに移動して、「開く」を選択します。
  3. オフラインで開くダイアログで、リポジトリ・パスワードを入力して「OK」をクリックします。

オフラインでの変更の公開

リポジトリにオフライン・モードで行った変更を公開するには、次のステップを使用します。

  1. リポジトリのアップロード・コマンドを使用して、リポジトリを公開します。

    MDS XML形式のリポジトリはアップロードできません。MDS XMLリポジトリに行った変更を公開するには、最初にそのリポジトリをRPD形式に変換する必要があります。

  2. すべてのOracle BIサーバー・インスタンスを再起動します。他のBIシステム・コンポーネントを再起動する必要はありません。
  3. プレゼンテーション・サービスで、「管理」ページから「ファイルとメタデータの再ロード」リンクをクリックします。

オンライン・モードでのリポジトリの編集

Oracle BIサーバーにロードした状態のリポジトリを表示して編集するにはオンライン・モードを使用します。

また、リポジトリをオンライン・モードで開くには、Oracle BIサーバーが稼働している必要があります。作業によっては、オフライン・モードでは実行できず、オンライン・モードで実行できるものがあります。オンライン・モードで実行できるタスクは次のとおりです。

  • ユーザー・セッションの管理

  • 問合せキャッシュの管理

  • クラスタ化されたサーバーの管理

  • Oracle BIサマリー・アドバイザの使用(Oracle Exalytics Machineのデプロイメントのみ)

この項では、次の項目について説明します。

リポジトリをオンライン・モードで開く

リポジトリをオンライン・モードで開くには、次のステップを使用します。

コンピュータで構成したOracle BIサーバーのデータ・ソース名(DSN)が、「オンライン・リポジトリを開く」ダイアログに表示されます。このバージョンのOracle BIサーバーに追加のDSNが構成されていない場合は、インストールの際に構成されたデフォルトのDSNのみが表示されます。

Oracle BIサーバーのODBC DSNを作成する方法の詳細は、Oracle Business Intelligence Enterprise Editionインテグレーターズ・ガイドの「Oracle Business Intelligenceへの他のクライアントの統合」を参照してください。

指定するユーザー名は、リポジトリの管理権限を所有する必要があります。『Oracle Business Intelligence Enterprise Editionセキュリティ・ガイド』を参照してください。

マルチテナンシの場合、1234101:service1などのtenantguid:servicename形式の詳細を入力します。テナント管理者に連絡して、GUIDおよびサービス名を取得します。アイデンティティ・ストアのテナントのGUIDの詳細は、Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイドを参照してください。Oracle BIサーバーは指定される詳細を使用して、テナントに適切なリポジトリを開きます。

リポジトリで多量の作業を行い、多数のオブジェクトをチェックアウトすると予想している場合、「起動時にすべてのオブジェクトをロード」オプションを使用して、選択したオブジェクトでなくすべてのオブジェクトをただちにロードします。最初の接続に要する時間がわずかに長くなる可能性はありますが、ツリーで項目を開いてチェックアウトすることで作業時間は短縮できます。

マルチテナンシが構成されていない場合、「テナント情報」フィールドを空白のままにします。

  1. 管理ツールで、「ファイル」「開く」を選択し、次に「オンライン」選択します。
  2. オンライン・リポジトリを開くダイアログで、有効なユーザー名とパスワードを指定します。
  3. マルチテナント環境では、「テナント情報」フィールドにテナントの詳細を指定します。
  4. (オプション)「起動時にすべてのオブジェクトをロード」オプションを選択します。
  5. 適切なDSNを選択して「OK」をクリックします。

管理ツールからオンライン・モードでリポジトリを開くと、タイトル・バーには現行のリポジトリの名前ではなく、接続しているOracle BIサーバーのDSNが表示されます。

オンラインでの変更の公開

単一ノード・デプロイメントを実行する場合、オンライン・モードでOracle BI管理ツールを使用して行われた変更は、プレゼンテーション・サービスのメタデータを再ロードした後に使用できます。

クラスタ化したデプロイメントでは、Oracle BIサーバーは、これらの変更を自動的に使用しますが、最新の変更を取得するにはすべての宛先Oracle BIサーバーを再起動する必要があり、その後、「管理」ページの「ファイルとメタデータの再ロード」リンクをクリックすることで、プレゼンテーション・サービスのメタデータを再ロードします。

「リポジトリのテストおよび絞込みのためのnqcmdの使用方法」を参照してください。

宛先Oracle BIサーバーは、RollingRestart ODBCプロシージャを使用するか、Fusion Middleware Controlを使用することで再起動できます。

  • RollingRestart ODBCプロシージャを使用し、nqcmdに次のように入力します。

    call RollingRestart(timeout);

    ここで、timeoutは、各宛先 Oracle BIサーバーで、次に移動する前に再起動を待機する秒数です。

    例:

    call RollingRestart(300);

    この例では、システムは各Oracle BIサーバーの再起動を5分間待機します。指定したOracle BIサーバーがそれよりも早く再起動した場合は、ただちに次に移動します。

    注意:

    RollingRestartプロシージャは、ソースOracle BIサーバーに直接実行する必要があります。各Oracle BIサーバーのインストール時に作成されるDSNは、デフォルトでクラスタ化されているため、プロシージャを実行する対象となるソースOracle BIサーバーに対して手動で非クラスタ化DSNを作成する必要があります。

    Oracle BIサーバーのODBC DSNを作成する方法は、『Oracle Business Intelligence Enterprise Editionインテグレーターズ・ガイド』の「Oracle Business Intelligenceへの他のクライアントの統合」を参照してください。

  • Fusion Middleware Controlを使用して宛先サーバーを再起動するには、オンライン・モードでOracle BI管理ツールの「クラスタ・マネージャ」を使用して、どのOracle BIサーバーがソースで、どれが宛先サーバーであるのか判別します。Fusion Middleware Controlの「可用性」ページの「プロセス」タブを使用して、宛先Oracle BIサーバーを再起動します。Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイドのFusion Middleware Controlを使用したOracle Business Intelligenceシステム・コンポーネント・プロセスの開始および停止を参照してください。

RollingRestart ODBCプロシージャを使用する場合、またはFusion Middleware Controlで宛先Oracle BIサーバーを再起動する場合は、Fusion Middleware Controlまたは構成ファイルで他の構成変更を行わないことをお薦めします。宛先サーバーのみが再起動されるため、ソースOracle BIサーバーに、宛先Oracle BIサーバーとは異なる構成設定のセットがロードされる状況になる場合があります。これが発生した場合、ソース Oracle BIサーバーを再起動します。

オンライン・モードを使用するためのガイドライン

オンライン・モードは、整合性チェックを実行する必要がない小さい変更の場合にのみ使用してください。

オンライン・リポジトリ全体に対して整合性チェックを実行すると長時間かかる場合があります。かわりに、整合性チェックを必要とする複雑な変更は、リポジトリのプロジェクト抽出に対してオフライン・モードで実行します。

この表は、オンラインおよびオフラインで編集を実行する場合のガイドラインを示しています。

モード このモードの使用に適した状況 使用例

オンライン

  • 実行中のシステム内のものを修正するために必要な小さい変更

  • すばやくデプロイする必要がある変更

  • プレゼンテーション・レイヤーのメタデータの名前の変更

  • プレゼンテーション・レイヤーのメタデータの再編成

  • アプリケーション・ロールのロギング・レベルの設定

オフライン

  • 整合性チェックを複数回繰り返して実行する必要がある全体規模のデプロイメントまたはカスタマイズ・アクティビティ

  • 既存のファクト表またはディメンション表のカスタマイズ

  • 新しいファクト表またはディメンション表の追加

同時接続するオンライン・ユーザーの数を制限する必要があります。オンライン・モードで作業するユーザーを一度に1人のみに制限することがベスト・プラクティスです。複数のユーザーがそれぞれ別々のオブジェクトをチェックアウトしていても、これらのオブジェクト間に依存性があると、変更のチェックインによって競合が発生することがあります。1つのビジネス・モデルでオンラインでの変更ができるユーザーは一度に1人のみとします。

一度に複数の同時ユーザーをオンライン・モードにする必要がある場合は、ユーザー数を5人までとします。6人以上のユーザーを必要とする場合は、マルチユーザー開発環境を使用します。「マルチユーザー開発環境の設定と使用」を参照してください。

変更を実行しているユーザーが1人のみでも、オンライン・モードでは稼働しているサーバーで作業しているので、オフライン・モードよりはリスクが高くなっていることを認識しておく必要があります。整合性のない変更をチェックインすると、Oracle BIサーバーがシャットダウンすることがあります。オンライン・モードで作業するときは必ず最新のリポジトリをバックアップしておき、必要に応じてその状態に戻せるようにしておきます。「ファイル」メニューにある「すべての変更を元に戻す」を使用して、前回のチェックイン以降の変更をすべてロールバックすることもできます。

オブジェクトのチェックアウト

オンライン・モードで開いているリポジトリで作業している場合は、様々な操作を実行しようとすると、オブジェクトのチェックアウトを要求されることがあります。

  • オブジェクトをチェックアウトするには、次のいずれかを実行します。
    • チェックアウトするオブジェクトを選択して「はい」をクリックし、そのオブジェクトをチェックアウトします。
    • ウィザードでタスクを実行しているときは、操作を完了するためにチェックアウトが必要なオブジェクトのサマリーが「チェックアウト」に表示されます。「次へ」をクリックしてオブジェクトをチェックアウトしてタスクを完了します。

変更のチェックイン

オンライン・モードで開かれたリポジトリで作業している場合は、リポジトリで実行した変更をチェックインする前に整合性チェックの実行を要求されます。

リポジトリに対する変更を行い、その変更をチェックインせずにリポジトリを閉じようとすると、実行するアクションを選択するように求めるダイアログが自動的に開きます。オブジェクトをそのオブジェクトの親から移動し、親を削除しようとすると、削除を処理するためにこの変更のチェックインを要求されます。

変更を他のアプリケーションでただちに利用できるようにするには「変更のチェックイン」ダイアログを使用します。変更のチェックイン後であれば、Oracle BIサーバーに問い合せるアプリケーションはその変更をただちに認識します。現在サーバーに問い合せているアプリケーションは、変更された項目に次回アクセスしたときにその変更を認識します。

無効な変更が管理ツールで検出されると、問題の性質について警告するメッセージが表示されます。問題を修正して、再度チェックインします。次のことができます

エラー97005 (トランザクションの失敗)が表示される場合があります。このエラーは、Oracle BIサーバーで変更を受け入れない場合に発生します。サーバー・ログ・ファイルを確認して、問題の原因を判別できます。

変更をディスクに維持するには、それを保存する必要があります。変更を保存するにはその変更のチェックインが必要ですが、変更を保存していなくてもチェックインは可能です。

  • 管理ツールで、「ファイル」を選択してから「変更のチェックイン」を選択します。

読取り専用モードについて

読取り/書込みモードでリポジトリを開くことができるコンポーネント(Oracle BIサーバーまたはオフライン・モードでは1つのOracle BI管理ツール・クライアント)は一度に1つのみです。

すでに使用されているリポジトリを別のコンポーネントで開くと、そのリポジトリは読取り専用モードで開きます。

たとえば、Oracle BIサーバーが読取り/書込みモードでリポジトリをロードすると想定します。そのリポジトリにオンライン・モードで接続している管理ツール・クライアントも読取り/書込みモードになります。これは、それらがそのOracle BIサーバーを介してリポジトリにアクセスしているためです。しかし、そのリポジトリをオフライン・モードで開いている管理ツール・クライアントは、読取り専用モードになります。これは、そのリポジトリがOracle BIサーバーを介してすでに読取り/書込み用に開いているためです。

管理ツール・クライアントがオフラインのリポジトリを読取り/書込みモードで開く場合、Oracle BIサーバーが起動すると、そのサーバーと管理ツール・クライアントも読取り専用モードで開きます。

サーバーが読取り/書込みモードでリポジトリをロードできるようにするには、最初に、リポジトリをロックしている管理ツール・クライアントを閉じてから、Oracle BIサーバーを再起動する必要があります。

Oracle Business Intelligenceがクラスタ化されていて、管理ツールがオンライン・モードで依存サーバーに接続している場合は、その管理ツールはリポジトリを読取り専用モードで開きます。クラスタの制御BIサーバーは、リポジトリに対してロックを保持します。クラスタ化環境での実行でこのロックアウト状況を回避するには、その管理ツールで使用するOracle BIサーバーのODBCデータ・ソース名(DSN)が、特定のOracle BIサーバーではなく、クラスタ・コントローラを指すように構成します。

MDX XMLリポジトリを開く

MDS XMLファイルを開くには、次のステップを使用します。

管理ツールでMDS XML形式のリポジトリを開くと、タイトル・バーに形式とルート・フォルダの場所(たとえば、MDS XML C:\Root_Folder)が表示されます。

  1. 管理ツールで、「ファイル」「開く」を選択し、次に「MDS XML」を選択します。
  2. MDS XMLファイルのルート・フォルダの場所を選択し、「OK」をクリックします。
  3. このMDS XMLリポジトリを初めて開いた場合は、このリポジトリがスタンドアロンMDS XMLリポジトリであるか、ソース・コントロール下に置かれているのかを指定します。
  4. 「OK」をクリックします。

リポジトリまたはビジネス・モデルの整合性のチェック

問合せでリポジトリを使用できるようにするには、リポジトリのメタデータが整合性チェックに合格する必要があります。

整合性チェック・マネージャを使用すると、整合性チェックで使用するルールの有効化と無効化、整合性のないオブジェクトの検索と修正、整合性チェックの対象を特定のオブジェクトのみに制限する指定などが可能です。validaterpdユーティリティを使用して、すべてのメタデータ・オブジェクトの妥当性をチェックすることもできます。

注意:

モデル・チェック・マネージャにより、Oracle BIサマリー・アドバイザおよび集計の永続性のパフォーマンスと結果に影響を及ぼすモデリングの問題が特定されます。Oracle BIサマリー・アドバイザまたは集計の永続性・ウィザードを実行する前にモデル・チェック・マネージャを実行します。「モデル・チェック・マネージャを使用したモデリングの問題のチェック」を参照してください。

この項では、次の項目について説明します。

整合性チェック・マネージャについて

整合性チェック・マネージャは、リポジトリの妥当性を確認して実行時にそれをロードできるようにし、問合せの失敗の原因となる構文エラーやセマンティク・エラーを特定します。

整合性チェッカを実行すると、リポジトリ・メタデータが更新されることがあります(オブジェクトに対して、グローバル整合性チェックまたは「整合性のチェック」オプションを実行する場合)。これらのオプションを使用するときには、リポジトリを保存しておく必要があります。たとえば、整合性チェック時に無効なオブジェクトが削除されます。この動作により、論理表ソースおよび論理列で式およびフィルタが削除されてしまうことがあります。不正な参照は、物理レイヤーでオブジェクトが削除され、ビジネス・モデルおよびマッピング・レイヤー・オブジェクトで参照が正しく考慮されていないときに発生する可能性があります。

整合性チェックの表示オプションは読取り専用であり、リポジトリに変更を実施しません。

整合性チェック・マネージャでは、接続を使用しているメタデータの外部にあるオブジェクトの妥当性はチェックしません。メタデータの整合性のみをチェックし、メタデータ外部にある物理オブジェクトへのマッピングはチェックしません。接続が機能していない場合やデータベースでオブジェクトが削除されていた場合、整合性チェック・マネージャは、これらのエラーを報告しません。

整合性チェック・マネージャは、管理ツールで定義していても、ポリシー・ストアには追加されていないアプリケーション・ロールを識別します。プレースホルダ・アプリケーション・ロールに関するメッセージは、整合性チェックをオンライン・モードで実行した場合にのみ表示されます。リポジトリについて返される整合性チェックの一連のメッセージには、オンラインとオフラインのどちらのモードでリポジトリを開いたか応じて異なる結果が含まれることがあります。

多言語スキーマで翻訳されたフィールド名を保存するために参照表を使用すると、その参照表に対しては整合性チェックのルールが緩和されます。「Oracle Business Intelligenceのローカライズ」を参照してください。

整合性チェックでは、次の種類のメッセージが返されます。

  • エラー

    これに該当するメッセージは、修正が必要なエラーを示します。このメッセージ内の情報を使用して、非一貫性を訂正し、整合性チェッカを再度実行します。エラー・メッセージの例を次に示します。

    [38082] Type of Hierarchy '"0RT_C41"..."0RT_C41/MDF_BW_Q02"."Product Hierarchy for Material MARA"' in Cube Table '"0RT_C41"..."0RT_C41/MDF_BW_Q02"' needs to be set.
    

    オブジェクトを無効にしたことで不整合が発生すると、そのオブジェクトを問合せで利用できないようにするかどうかの確認を求めるメッセージが表示されます。

  • 警告

    これに該当するメッセージは、修正が必要になる可能性のある状況を示しています。たとえば、循環結合条件を排除するために意図的に無効化されている無効化結合に関する警告メッセージを受け取ることがあります。他のメッセージとしては、一貫性のない値や、デフォルトと一致しない機能表の変更の警告などがあります。警告メッセージの例を次に示します。

    [39024] Dimension '"Paint"."MarketDim"' has defined inconsistent values in its levels' property 'Number of elements'.

注意:

以前のバージョンのソフトウェアからアップグレードした後でリポジトリの整合性をチェックすると、以前の整合性チェックでは発生しなかったメッセージを受け取ることがあります。不整合は、アップグレード前に検出されなかった問題の結果であり、新たなエラーではありません。

整合性チェック・マネージャの実行

Oracle BI管理ツールを使用して、すべてのリポジトリ・オブジェクト、特定の物理データベースまたはデータ・ソース、物理データベース、ビジネス・モデル、またはサブジェクト領域に整合性チェッカを実行します。

グローバルな整合性チェックを実行せずに整合性チェック・マネージャの結果を表示するには、 「ツール」メニューから「整合性チェッカの表示」を選択します。現在のセッションで整合性をチェック済であれば、「メッセージ」ペインに前回のチェックで得られたメッセージが表示されます。

注意:

無効化されたオブジェクトが不整合の場合は、そのオブジェクトがクエリで使用できないようにするように求められます。オブジェクトに整合性がないと、整合性チェック・マネージャが表示され、メッセージのリストが示されます。

  1. 管理ツールでリポジトリを開きます。
  2. 次のいずれかを行います:
    • 「ファイル」メニューから、「グローバルな整合性のチェック」「レポートのみ」の順に選択します。このオプションで、リポジトリのすべてのオブジェクトが確認され、エラーのリストが生成されます。
    • 「ファイル」メニューから、「グローバルな整合性のチェック」「自動修正」の順に選択します。このオプションで、リポジトリのすべてのオブジェクトが確認され、可能な場合にはエラーが自動的に修正されます。このオプションを選択すると、すべての修正のリストがファイルorainst\servers\obis1\logs\username_NQSAdminTool.logに記録されます。
    • リポジトリで、オブジェクトを選択し、右クリックして「整合性のチェック」を選択します。このオプションで、リポジトリのすべてのオブジェクトが確認され、可能な場合にはエラーが自動的に修正されます。このオプションを選択すると、すべての修正のリストがファイルorainst\servers\obis1\logs\username_NQSAdminTool.logに記録されます。
出力を確認します。リポジトリのエラーを自動的に修正するオプションを選択した場合は、修正したリポジトリを保存する必要があります。リポジトリが読取り専用の場合、自動修正オプションが無効になり、「整合性のチェック」オプションを右クリックすると修正を行わずにレポートが生成されます。

validaterpdユーティリティを使用したリポジトリの整合性チェック

Oracle BIサーバーのvalidaterpdユーティリティを使用して、リポジトリにあるすべてのメタデータ・オブジェクトの妥当性をチェックできます。

このユーティリティを実行すると、管理ツールで整合性チェック・マネージャが実行するチェックと同様の妥当性チェックを実行できます。

validaterpdユーティリティは、WindowsシステムとUNIXシステムの両方で使用できます。validaterpdは、バイナリRPDファイル、Oracle BIサーバーのXML APIに基づくXMLファイル、または一連のMDS XMLドキュメントに対して実行できます。

validaterpdユーティリティの場所は、次のとおりです。

BI_DOMAIN/bitools/bin

-Lオプションを指定してvalidaterpdを使用すると、Oracle BIサマリー・アドバイザまたは集計の永続性エンジンの正常な実行に影響を及ぼす可能性のある問題についてリポジトリ・メタデータがチェックされます。-Lオプションを指定したvalidaterpdの使用方法の詳細は、「validaterpdユーティリティを使用したモデルのチェック」を参照してください。

構文

validaterpdユーティリティは次のパラメータを取ります。

validaterpd {-R repository_name | -I input_file_pathname | 
-D MDS_XML_document_directory} [-P repository_password] {-O output_txt_file_name |
-C output_csv_file_name | -X output_xml_file_name} [-8] [-F fixed_rpd_name|-E] [-S] [-B]

説明:

repository_nameは、妥当性チェックの対象とするバイナリRPDファイルの名前とパスです。

input_file_pathnameは、妥当性チェックの対象とするXML入力ファイルの名前とパスです。

MDS_XML_document_directoryは、入力されたMDS XMLドキュメントの場所です。

repository_passwordは、妥当性チェックの対象とするリポジトリのパスワードです。

repository_password引数はオプションです。パスワード引数を指定しなかった場合、コマンドの実行時にパスワードを入力するように求められます。セキュリティ侵害のリスクを最小限にとどめるために、パスワード引数をコマンドラインやスクリプトで指定しないことをお薦めします。パスワード引数のサポートは下位互換性を確保することのみを目的としているため、将来のリリースでは削除される予定です。スクリプト上の理由から、標準入力によってパスワードを指定できます。

output_txt_file_nameは、妥当性チェック結果を記録するテキスト・ファイルの名前とパスです。

output_csv_file_nameは、妥当性チェック結果を記録するcsvファイルの名前とパスです。

output_xml_file_nameは、妥当性チェック結果を記録するXMLファイルの名前とパスです。

MDS XMLドキュメントを実行することを指定するには、-Mを指定します。-Dを指定する場合は、-M引数は必要ありません。すべてのオブジェクト定義を含む単一のMDS XMLファイルがある場合は、-Mを指定するだけで済みます。

-8は、出力ファイルのエンコードがUTF-8であることを指定します。

-Fを指定すると、一部の内部検証エラーに対する自動修正を含んだ新規バージョンのリポジトリがRPD形式で作成されます。fixed_rpd_nameは、修正を保存するバイナリRPDファイルの名前とパスです。このオプションを選択すると、すべての修正のリストがファイルorainst\servers\obis1\logs\username_NQSAdminTool.logに記録されます。

変更を入力リポジトリに保存するには、-Eを指定します(-Rも指定する必要があります)。このオプションを選択すると、すべての修正のリストがファイルorainst\servers\obis1\logs\username_NQSAdminTool.logに記録されます。

-Sを指定すると、サーバー・エラーとナビゲーション・スペースのみがチェックされます。

-Bを指定すると、ビジネス・モデルの可用性のチェックがスキップされます。

次の例では、repository.rpdというリポジトリの検証情報を収めたresults.txtという出力ファイルが生成され、修正バージョンがfixed_repository.rpdに保存されます。

validaterpd -R repository.rpd -O results.txt -F fixed_repository.rpd
Give password: my_rpd_password

次の例では、C:\MDS_dirにあるMDS XMLドキュメント内のリポジトリの検証情報を収めたresults.csvという出力ファイルが生成されます。

validaterpd -D C:\MDS_dir -C results.csv
Give password: my_rpd_password

注意:

リポジトリ・ファイル(入力ファイルと出力ファイルの両方)に完全パス名を入力してください(これらが異なるディレクトリにある場合)。

一般的な整合性チェック・メッセージ

この表を確認し、一般的に表示されるいくつかの整合性チェックの警告とエラーに関する情報を取得します。

注意:

この表は、一部のリストのみを示しており、表示される可能性があるすべての警告とエラーを示しているのではありません。

検証ルールの例 タイプ 説明

[14031] 論理表FACT_TABLE_NAMEのソースの索引フィルタは、複数のディメンションを参照します。

エラー

特定の論理表に複数のディメンションを参照するWHERE句フィルタを含む論理表ソースがあります。複数のディメンションを含むWHERE句は無効です。

[38126] 'Logical Table' '"Technology - WFA"."Fact WFA WO "'の名前の先頭または末尾にスペースがあります。

エラー

オブジェクト名の先頭または末尾にスペースがあります。

リポジトリ・オブジェクト名の先頭または末尾をスペースにすることはできなくなりました。オブジェクト名の先頭または末尾にスペースがあると、問合せまたはレポートで問題が発生する場合があります。

[38012] 論理列DIM_Start_Date.YEAR_QUARTER_NBRには物理データ型のマッピングがなく、派生列でもありません。

[38001] 論理列DIM_Start_Date.YEAR_QUARTER_NBRに物理データ・ソースのマッピングが含まれていません。

エラー

いずれの論理表ソースにもマップされていない論理列は、論理表ソース・マッピングが無効であり問合せの失敗の原因となるため、整合性エラーとしてレポートされます。

両方の特定の検証ルールは、同じ問題に関連しています。

[39062] レポート問合せに使用されている接続プール'"My_DB".

"My_CP"'が初期化ブロック'Authorization'で使用されています。これは問合せのパフォーマンスに影響する場合があります。

警告

同じ接続プールが問合せと初期化ブロックの両方に使用されていることを示しています。この構成はお薦めしません。そのかわりに、初期化ブロックに専用の接続プールを作成します。そうしないと、問合せのパフォーマンスが低下したり、認証の初期化ブロックを実行できずにユーザー・ログインがハングする可能性があります。

[39028] データベース'MyDB'の機能がデフォルトと一致しません。この結果、問合せ問題が発生する可能性があります。

警告

一部のデータベース機能のデフォルトは、Oracle BI EEのこのリリースで変更されました。機能セットに特定のカスタマイズがなければ、データベース機能を新しいデフォルトにリセットすることをお薦めします。

[39003] 列DIM_Offer_End_Date.CREATE_DTの機能依存結合が見つかりません。

警告

この警告は、特定の列が無効な論理表ソースにマップされていることを示しています。デフォルトの動作が不適切な場合、警告によってこの問題についてリポジトリ開発者に注意しています。

[39059] 論理ディメンション表MY_DIMのレベルDailyに、上位レベルのファクト・ソースMY_FACT_SUM.MTHLY_SUMと結合するソースMY_DIM_DAILYがあります

警告

このファクト論理表ソースにこのディメンションで設定された集計のマス目がありますが、このディメンションの論理表ソースに接続する結合が見つかりませんでした(または潜在的に不正な結合が見つかりました)。

これは、結合が存在しないか、存在しているが高レベルのファクト・ソースと低レベル次元ソースを接続しているため、潜在的に不正であることを意味します。このような結合は、実行すると問合せの回答でダブル・カウントが発生する可能性があるため、潜在的に不正になります。

たとえば、「Select year, yearlySales」という問合せについて考えます。monthTable表とyearlySales表との間にyearIdでの結合が存在していても、この結合により結果が12の倍数(各年の月数)に増加するため、これを使用しないでください。

アップグレード後に39059警告が発生したら、結合が仕様どおりに機能しているか、および結果が不正にダブル・カウントされていないかどうかを確認します。結合が仕様どおりであれば、39059警告は無視してください。

[39055] ファクト表"HR"."FACT - HC Budget"は論理ディメンション"HR"."DIM - HR EmployeeDim"の表と結合していません。これにより、プロジェクトの抽出時に問題が発生する可能性があります。

警告

この警告は、特定のファクトとディメンション・ソースの間に物理結合があるものの、ファクト表とディメンション表の間に相応の論理結合がないことを示しています。

[39054] ファクト表"Sales - STAR"."Fact - STAR Statistics"は論理ディメンション表"Sales - STAR"."Dim - Plan"と結合していません。これにより、プロジェクトの抽出時に問題が発生する可能性があります。

警告

この警告は、ファクト表の論理表ソースの集計コンテンツ・フィルタ「Group by Level」が、そのファクト表に結合されていない論理ディメンション表を参照していることを意味します。ファクト表がextract/MUDプロセスで抽出されない場合、結合されていないディメンションは抽出されません。その場合、抽出される論理表ソースの集計コンテンツは、元の論理表ソースと同じにはなりません。

[39057] 論理表ソース""HR"."Dim - Schedule"."SCH_DEFN""には、列マッピングまたは式で使用されていない物理表がマップされています。

警告

この警告は、特定の論理表ソースにマッピングで使用されていない無関係の表が追加されていることを示しています。この状況でエラーが発生することはありません。