Oracle Database 12cリリース1 (12.1)での動作の変更

Oracle Database 12cリリース1 (12.1)の変更の説明を参照してください。

これらの項を参照して、Oracle Database 12cリリース1 (12.1)での動作の変更を確認し、その変更の結果として発生する問題を回避するために実行できる処置に関する情報を入手してください。

Oracle Databaseの変更点

Oracle Databaseの操作に影響するOracle Database 12cリリース1 (12.1)で導入された変更点を理解するには、これらのトピックを参照してください。

非CDBアーキテクチャの非推奨

非CDBアーキテクチャはOracle Database 12cで非推奨になりました。Oracle Database 19cの後のリリースではサポート対象から外れ、使用できなくなる可能性があります。

CDBアーキテクチャの使用をお薦めします。

ノート:

CDBアーキテクチャで正常に動作しない機能がいくつか残っています(READMEの第2.2.1項「マルチテナント・コンテナ・データベースで制限される機能または使用できない機能」を参照)。これらの機能を使用する必要がある場合、それらがCDBアーキテクチャで正常に動作するようになるまで、非CDBアーキテクチャを使用してください。

catupgrd.sqlスクリプトの非推奨およびパラレル・アップグレード・ユーティリティの導入

Oracle Database 12cリリース1 (12.1)では、catupgrd.sqlのかわりにパラレル・アップグレード・ユーティリティ(catctl.pl)を使用してパラレル・アップグレードを有効化することをお薦めします。

Oracle Database 12cリリース1 (12.1)では、新しいパラレル・アップグレード・ユーティリティ(catctl.pl)が導入されました。このユーティリティは、以前のリリースで使用されていたcatupgrd.sqlスクリプトを置き換えます。catupgrd.sqlスクリプトの使用は可能ですが、Oracle Database 12cからは非推奨となります。これは、将来のリリースでは削除される予定です。新しいパラレル・アップグレード・ユーティリティを使用してデータベースのアップグレードを実行することをお薦めします。

PARALLEL=NOなしで実行されたcatupgrd.sqlに関連するエラー

catctl.plのかわりにcatupgrd.sqlスクリプトを実行する場合、追加の入力パラメータであるPARALLELの情報を指定する必要があります。

次に例を示します。

SQL> catupgrd.sql PARALLEL=NO

パラメータを使用せずにcatupgrd.sqlを実行した場合、次のエラー・メッセージが表示されます。

NOTE
 
The catupgrd.sql script is being deprecated in the 12.1 release of 
Oracle Database. Customers are encouraged to use catctl.pl as
the replacement for catupgrd.sql when upgrading the database dictionary.
 
                cd $ORACLE_HOME/rdbms/admin
                $ORACLE_HOME/perl/bin/perl catctl.pl -n 4 catupgrd.sql
 
Refer to the Oracle Database Upgrade Guide for more information.
 
This database upgrade procedure must be called with the following
argument when invoking from the SQL prompt:
 
                @catupgrd.sql PARALLEL=NO

Oracle Enterprise Manager Database Controlのサポート終了

Oracle Database 12c以上では、Oracle Enterprise Manager Database Controlはサポートが終了したため、使用できません。

代替として、Oracle Enterprise Manager Database Express (Oracle EM Express)が導入されました。Oracle EM Expressは、Oracle Database 12cにアップグレードするときにインストールされます。

Oracle EM ExpressのHTTPポートの手動構成を実行できます。

  1. init.ora/spfile (デフォルト設定)で次の文字列を検索します。

    dispatchers=(PROTOCOL=TCP)(SERVICE=sample XDB)
    

    Oracle EM Expressのポート構成を確認します。

    
    SQL> select DBMS_XDB_CONFIG.getHTTPport() from dual;
    SQL> select DBMS_XDB_CONFIG.getHTTPSport() from dual;
    
  2. 新しいポートを設定します。次に例を示します。

    SQL> exec DBMS_XDB_CONFIG.setHTTPport(5500);
    SQL> exec DBMS_XDB_CONFIG.setHTTPSport(8080);
  3. ブラウザでOracle EM Expressのホーム・ページにアクセスします。たとえば、指定した設定を使用して、次のパスを確認します(databaseはSID、hostnameは完全修飾ドメイン名、portは割当て済のポートです)。

    http://database-hostname:port/em
    

    次に例を示します。

    http://localhost:5500/em
  4. CDBとすべてのPDBで、異なるポート番号を使用してこの構成ステップを繰り返します。

参照:

Oracleベースの削除およびクリーンアップに関する変更点

削除およびOracleベースのクリーンアップ・スクリプトの変更点を理解するには、これらのトピックを参照してください。

スタンドアロン削除ツールの変更点

Oracle Database 12c以上では、削除スタンドアロン・ユーティリティは、Oracle Universal Installer (OUI)を使用した削除オプションに置き換えられました。

削除ツールは、Oracle Database、Oracle Database ClientまたはOracle Grid Infrastructureのインストール・メディアのベース・ディレクトリからも実行できます。

削除ツールを実行する場合、-deinstallおよび-homeオプションを指定し、LinuxおよびUNIXではrunInstallerコマンドを、Windowsではsetup.exeを使用します。

参照:

CLEANUP_ORACLE_BASEプロパティのサポート終了

Oracle Database 12cでは、レスポンス・ファイル(サイレント)での削除用のCLEANUP_ORACLE_BASEプロパティが削除されました。

CLEANUP_ORACLE_BASEを使用して、サイレントまたはレスポンス・ファイル・モードの削除中にOracleベースを削除することは、サポートされなくなりました。

-cleanupOBaseの非推奨

削除ツールの-cleanupOBaseフラグは、Oracle Database 12cリリース1 (12.1)では非推奨です。

非推奨となったパラメータおよびサポートが終了したパラメータの特定と削除

非推奨となったパラメータを特定するには、SELECT NAME FROM V$PARAMETER問合せを使用でき、その後、ALTER SYSTEM RESETでそれらのパラメータを削除します。

パラメータは、Oracle Databaseのアップグレード後に非推奨となったり、サポートが終了する可能性があります。廃止されたパラメータを使用すると、ORA-32004エラーが生成されます。

ALTER SYSTEM RESETコマンドを使用して、インスタンスの起動に使用されたSPFILE内のすべての初期化パラメータの設定を削除できます。SCOPE = SPFILE句は必須ではありませんが、含めることはできます。

非推奨となったパラメータの特定

現在の非推奨のパラメータのリストを取得するには、SQL*Plusで次の問合せを実行します。

SQL> SELECT name from v$parameter 
         WHERE isdeprecated = 'TRUE' ORDER BY name;

この問合せでは、実行した日時時点の非推奨のパラメータのリストが返されます。

非推奨となったパラメータの削除の例

このSQL*Plusコマンドでは、次回のシステム起動時に、SPFILEを含むサーバー上のすべてのインスタンスから非推奨となったパラメータO7_DICTIONARY_ACCESSIBILITYを削除します。

SQL> ALTER SYSTEM RESET O7_DICTIONARY_ACCESSIBILITY SCOPE=SPFILE SID='*'
非推奨となったSEC_CASE_SENSITIVE_LOGON初期化パラメータ

SEC_CASE_SENSITIVE_LOGON初期化パラメータは、Oracle Database 12cリリース1 (12.1)では非推奨です。

参照:

SEC_CASE_SENSITIVE_LOGON初期化パラメータの詳細は、『Oracle Databaseリファレンス』を参照してください。

非推奨となったFILE_MAPPING初期化パラメータ

FILE_MAPPING初期化パラメータは非推奨です。これは、下位互換性を保つためにのみサポートされています。

参照:

FILE_MAPPING初期化パラメータの詳細は、『Oracle Databaseリファレンス』を参照してください

非推奨となったRDBMS_SERVER_DN初期化パラメータ

RDBMS_SERVER_DN初期化パラメータは、Oracle Databaseリリース12.1.0.2では非推奨です。

RDBMS_SERVER_DNのかわりにLDAP_DIRECTORY_ACCESSを使用します。

非推奨となったOracle Databaseロール

次のOracle Databaseロールは、Oracle Database 12cでは非推奨です。

非推奨となったDELETE_CATALOG_ROLE

DELETE_CATALOG_ROLE データベース・ロールは、Oracle Database 12cでは非推奨です。

参照:

このロールおよびディクショナリ・オブジェクトの詳細は、Oracle Databaseリファレンスを参照してください

非推奨となったビュー

ここにリストされているビューは、Oracle Database 12cでは非推奨です。

次のビューは非推奨です。

参照:

スケジューラのジョブの資格証明の指定の詳細は、『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。

Oracle Streamsの非推奨

Oracle Database 12cではOracle Streamsは非推奨です。Oracle Databaseの新しいリリースではサポート対象から外れ、使用できなくなる可能性があります。

Oracle GoldenGateを使用して、Oracle Streamsのすべてのレプリケーション機能を置き換えます。

ノート:

Oracle Databaseアドバンスト・キューイングはOracle Streamsとは無関係で、今後も機能強化されます。

参照:

詳細は、Oracle GoldenGateのドキュメントを参照してください。

非推奨となったアドバンスト・レプリケーション

Oracle Databaseアドバンスト・レプリケーションは、Oracle Database 12cでは非推奨です。

読取り専用のマテリアライズド・ビューは、引き続き、ベーシック・レプリケーションでサポートされます。

Oracle GoldenGateを使用して、アドバンスト・レプリケーションのすべての機能を置き換えます。このガイダンスには、マルチマスター・レプリケーション、更新可能なマテリアライズド・ビューおよびデプロイメント・テンプレートが含まれます。

1文字SRVCTL CLIオプションの非推奨

Oracle Database 12c以上では、1文字オプションは非推奨です。これらは、将来のリリースでサポートが終了する可能性があります。

サーバー制御ユーティリティ(SRVCTL)のコマンドライン・インタフェース(CLI)では、以前のリリースで使用されていた短いCLIオプションに加えて、GNUスタイルの長いオプションもサポートされます。

参照:

SRVCTLの詳細は、『Oracle Real Application Clusters管理およびデプロイメント・ガイド』を参照してください。

Microsoft Windowsプラットフォームでのサポートが終了した機能

Microsoft Windowsで非推奨となったかサポートが終了したOracle Database 12cの機能を理解するには、これらのトピックを参照してください。

WindowsでのOracle COM Automationのサポート終了

Oracle Database 12cにはOracle COM Automationは含まれません。

この機能は、Oracle Database 11g (データベース・コンポーネントOracle COM Automationを含む最後のデータベース・リリース)で非推奨になりました。ご使用のOracle COMアプリケーションを.NET Frameworkなどの最近のテクノロジに移行することをお薦めします。

参照:

https://support.oracle.com/CSP/main/article?cmd=show&type=NOT&id=1175293.1

Oracle Objects for OLEのサポート終了

Oracle Database 12cにはOracle Objects for OLEは含まれません。

Oracle Objects for OLEは、Oracle Database 11gで非推奨になりました。コードをOLE DBデータ・アクセス標準およびActiveX Data Objects (ADO)に移行するか、アプリケーションを.NET (またはJavaあるいは別のアプリケーション・アーキテクチャ)に移行して別のドライバを使用できます。

参照:

https://support.oracle.com/CSP/main/article?cmd=show&type=NOT&id=1175303.1

Oracle Counters for Windows Performance Monitorのサポート終了

Oracle Database 12cにはOracle Counters for Windows Performance Monitorは含まれません。

Oracle Counters for Windows Performance Monitorは、Oracle Database 11gで非推奨となっていました。以前のリリースでは、カウンタはデフォルトではインストールされず、カウンタはWindows上でのみ動作します。監視には、Oracle Enterprise Manager Cloud Controlを使用することをお薦めします。

参照:

https://support.oracle.com/CSP/main/article?cmd=show&type=NOT&id=1175297.1

Oracle Data Provider for .NETのプログラミング・インタフェースの非推奨

ここにリストされているトランザクション・ガード用のOracle Data Provider for .NETアプリケーション・プログラミング・インタフェースは、Oracle Database 12c (12.1.0.2)では非推奨です。これらは、今後のリリースでサポートが終了する可能性があります。

  • OracleLogicalTransactionStatusクラス

  • OracleConnection.LogicalTransactionIdプロパティ

  • OracleConnection.GetLogicalTransactionStatusメソッド

WindowsでのOracle Cluster File System (OCFS)のサポート終了

Oracle Database 12c以上では、Oracle Cluster File System (OCFS)のWindowsでのサポートが終了しました。このサポート終了通知によるLinuxでのOCFS (OCFSおよびOCFS2)のサポートおよび配布に対する影響はありません。

現在Windows上で、Oracleクラスタ・ファイル(Oracle Cluster Registryおよび投票ファイル)またはデータベース・ファイル、またはその両方をホストするためにOCFSを使用しているデータベースでは、Oracle Database 12cにアップグレードする前に、これらのファイルをOCFSから移行する必要があります。

参照:

RAW記憶域デバイスのサポート終了

Oracle Database 12cリリース1 (12.1)以上では、RAWデバイスのブロック・ファイル記憶域はサポートされていません。

RAWデバイス上に格納されているすべてのデータファイルを、Oracle ASM、クラスタ・ファイル・システムまたはネットワーク・ファイル・システム(NFS)に移行する必要があります。

このサポート終了のガイドラインは、Oracle ClusterwareのOCRおよび投票ディスク・ファイルにも適用されます。OCRまたは投票ディスク・ファイルをRAWデバイスに格納することはできません。アップグレードを開始する前に、Oracle ClusterwareファイルをRAWデバイスからサポートされている記憶域オプションに移動する必要があります。

Oracle Databaseリリース10.2または11.1およびOCFSとRAWデバイスのアップグレードについて

WindowsまたはRAWデバイスのOCFSにOracle Clusterwareファイルを格納するOracle Databaseリリース10.2.0.5またはリリース11.1.0.7環境をアップグレードする場合、Oracle Database 12cリリース1 (12.1)へ直接アップグレードすることはできません。

まず、Oracle Databaseリリース11.2への中間アップグレードを実行し、その後にOracle ClusterwareファイルをOracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)に移行する必要があります。その後、リリース11.2からOracle Database 12cリリース1 (12.1)にアップグレードできます。

参照:

OCFS用のcluvfy comp cfsのサポート終了

cluvfy comp cfsコンポーネント検証コマンド・オプションは、Oracle Database 12cリリース1 (12.1)から削除されました。

クラスタ検証ユーティリティ(cluvfy)のオプションcomp cfsは、Oracle Cluster File System (OCFS)のサポートが終了したため、Oracle Database 12.1で削除されました。

参照:

クラスタ管理の詳細は、『Oracle Clusterware管理およびデプロイメント・ガイド』を参照してください。

クラスタ管理での管理ユーザーの格納されたリストの非推奨

クラスタ管理は、Oracle Database 12c以上では異なる方法で管理されます。

Oracle Database 12c以上では、管理ユーザーの格納されたリストを使用したクラスタの管理方法は、ポリシー・セットのアクセス制御リストを構成することによる管理ユーザー・ロールのより包括的な管理によって置き換えられています。

参照:

クラスタ管理の詳細は、『Oracle Clusterware管理およびデプロイメント・ガイド』を参照してください。

QOSCTLサービスのクオリティ(QoS)コマンドの-checkpasswdの非推奨

構文qosctl -checkpasswd username passwordは非推奨となりました。

参照:

QOSCTL構文とコマンドの詳細は、『Oracle Database Quality of Service Managementユーザーズ・ガイド』を参照してください

VARCHAR2、NVARCHAR2およびRAWデータ型の変更点

Oracle Database 12cリリース1 (12.1)以上のリリースでは、これらのデータ型のMAX_STRING_SIZE値を32767バイトに増加できます。

Oracle Database 12cリリース1 (12.1)以上では、VARCHAR2、NVARCHAR2およびRAWデータ型の最大サイズを32767バイトに増加できます。このサイズの増加が可能になるのは、COMPATIBLE初期化パラメータが12.0以上に設定され、MAX_STRING_SIZE初期化パラメータがEXTENDEDに設定されている場合です。このサイズの増加は、非CDB Oracle Databaseインスタンスと、マルチテナント・アーキテクチャのPDBで使用できます。

この変更を行う場合、UPGRADEモードでutl32k.sqlスクリプトを実行する必要があります。スクリプトの実行後、MAX_STRING_SIZEEXTENDEDに設定できます。

注意:

COMPATIBLE初期化を12.0以上に増加すると、その変更は元に戻すことができません。

参照:

MAX_STRING_SIZEの詳細は、『Oracle Database SQL言語リファレンス』を参照してください。

Oracle JDBCおよびSQLJの非推奨となった機能とサポートが終了した機能

これは、Oracle Database 12cで非推奨となったかサポートが終了した、データベース(Oracle JVM)のJDBC、UCP、SQLJ、JPublisherおよびJavaに関する機能のリストです。JDBCのJavadocにも非推奨のすべてのAPIのページがあります。

サーバー内部SQLJの非推奨

データベース・サーバー内部でSQLJを使用することは、このリリースで非推奨です。

データベース内部でSQLJアプリケーションを翻訳して実行する機能は、これらかのリリースでは使用できません。SQLJは、Oracle Databaseに接続し、クライアントとして実行するために使用するアプリケーションの翻訳用クライアント・ツールとしてのみ使用できます。SQLJはストアド・プロシージャ、ストアド・ファンクションまたはストアド・トリガー内部では使用できません。

非推奨となったOracleバッチ更新

Oracleバッチ更新APIは、Oracle Database 12cでは非推奨です。

次のAPIは非推奨となり、JDBCのJavadocでは非推奨とマークされます。

  • OraclePreparedStatement.setExecuteBatch()

  • OraclePreparedStatement.getExecuteBatch()

  • OracleCallableStatement.setExecuteBatch()

かわりに標準バッチ更新を使用してください。

参照:

Oracleバッチ更新の詳細は、『Oracle Database JDBC開発者ガイド』を参照してください。

非推奨となったEndToEndMetrics関連のAPI

EndToEndMetrics関連のAPIは、Oracle Database 12cでは非推奨です。かわりに、ユニバーサル接続プールを使用してください。

次のAPIは非推奨となり、JDBCのJavadocでは非推奨とマークされます。

  • getEndToEndMetrics

  • getEndToEndECIDSequenceNumber

  • setEndToEndMetrics

  • setApplicationContext

  • clearAllApplicationContext

参照:

JDBCユニバーサル接続プールの詳細は、『Oracle Database JDBC開発者ガイド』およびJDBCのJavadocを参照してください。

非推奨となったストアド・アウトライン

ストアド・アウトラインは、Oracle Database 12cでは非推奨です。

かわりに、計画ベースラインを使用してください。

参照:

ストアド・アウトラインの計画ベースラインへの移行の詳細は、『Oracle Database SQLチューニング・ガイド』を参照してください

非推奨となったoracle.sqlパッケージの具象クラス

oracle.sqlパッケージの具象クラスは、Oracle Database 12cでは非推奨です。

これらのクラスは、oracle.jdbcパッケージの新しいインタフェースで置き換えられます。

参照:

oracle.jdbcの新しいインタフェースの詳細は、『Oracle Database JDBC開発者ガイド』を参照してください

非推奨となったdefineColumnTypeメソッド

JDBCメソッドdefineColumnTypeは、Oracle Database 12cリリース1では非推奨です。

非推奨となったCONNECTION_PROPERTY_STREAM_CHUNK_SIZEプロパティ

JDBCプロパティCONNECTION_PROPERTY_STREAM_CHUNK_SIZEは、このリリースでは非推奨になりました。

暗黙的接続キャッシュのサポート終了

暗黙的接続キャッシュは、Oracle Database 12cではサポートが終了しました。

かわりに、ユニバーサル接続プールを使用してください。

Oracle Call Interfaceの非推奨となった機能

ここにリストされているOracle Call Interface (OCI)機能はOracle Database 12cでは非推奨です。これらは、今後のリリースでサポートが終了する可能性があります

  • sqlnet.oraのOCIデプロイ・パラメータは非推奨です。これらには次のパラメータが含まれます。

    • OCIのクライアント結果キャッシュ・パラメータ: OCI_RESULT_CACHE_MAX_SIZEOCI_RESULT_CACHE_MAX_RSET_SIZEおよびOCI_RESULT_CACHE_MAX_RSET_ROWS

RESOURCE_LIMITパラメータのデフォルトの変更

RESOURCE_LIMITは、デフォルトでTRUEに設定されます。

Oracle DatabaseのRESOURCE_LIMITパラメータは、リソース制限がデータベース・プロファイルで施行されるかどうかを判断します。このリリースでは、RESOURCE_LIMITパラメータはデフォルトでTRUEに設定されます。Oracleのリソース制限が無効化された場合、定義されたプロファイル制限は無視されます。この動作は、パスワード・リソースには適用されません。

次のSQL*Plusコマンドを入力して、resource_limitパラメータの設定を確認します。

SQL> select value from v$parameter where name = 'resource_limit';

Oracle RACのデフォルトで有効になっているDirect NFS

Oracle Database 12cリリース1 (12.1)以上のリリースでは、Direct NFS (DNFS)はデフォルトでOracle Real Application Clusters (Oracle RAC)インストールで有効になっています。

デフォルトでは、Oracle RACのインストール時にDirect NFSクライアントが有効な状態でインストールされます。これは、Direct NFSを有効にする必要があるOracle Database単一インスタンスのインストールとは異なります。Direct NFSクライアントはデフォルトでインストールの一部として無効になっています。Oracle RAC Oracle Databaseリリースをリリース12.1以上にアップグレードし、ソース・データベースでDirect NFSを有効にしていない場合、エラー・メッセージORA-17500: 「ODMエラー:操作は許可されていません。」が発生します。

この変更の詳細およびアップグレードの準備のオプションを確認するには、My Oracle Supportノート954425.1および1966267.1を参照してください

Oracle Database Securityの変更点

Oracle Database 12cでは、Oracle Database VaultおよびOracle Data Guardのセキュリティ機能とその他の領域が変更されています。

Oracleビジネス・インテリジェンスおよびデータ・ウェアハウスの変更点

Oracle Database 12cのビジネス・インテリジェンスおよびデータ・ウェアハウスのアプリケーションと機能の変更のリストを参照してください。

Oracle Warehouse Builder (OWB)はOracle Databaseでインストールされない

Oracle Warehouse Builderは、個別にインストールする必要があります。

Oracle Database 12c以上では、Oracle Warehouse Builder (OWB)は、Oracle Databaseのソフトウェアの一部としてインストールされません。Oracle Warehouse Builderのインストーラは、Oracle Technology Networkで入手できます。以前のリリースから存在しているOWBコンポーネントは、Oracle Databaseのアップグレード処理の一部としてアップグレードされません。

チェンジ・データ・キャプチャのサポート終了

Oracleチェンジ・データ・キャプチャは、Oracle Database 12cに含まれておらず、Oracle GoldenGateに置き換えられました。

Oracle Data Miningのサポートが終了した機能

これらのOracle Data Mining機能は、Oracle Database 12cでサポートが終了しました。

  • Oracle Data Mining Java APIは使用できません。Oracle Data Mining 12cに対するプログラム・インタフェースは、DBMS_DATA_MININGおよびDBMS_DATA_MINING_TRANSFORMの2つのPL/SQLパッケージと、データのスコアリング用のSQL言語の関数ファミリで構成されます。

    参照:

    Data Mining PL/SQLパッケージの詳細は、Oracle Data Miningユーザー・ガイドを参照してください。

  • Adaptive Bayes Network (ABN)アルゴリズムは使用できません。Oracle Data Mining 12cでは、ディシジョン・ツリーアルゴリズムはABNを置き換えます。

    参照:

    ディシジョン・ツリー・アルゴリズムの詳細は、Oracle Data Mining概要を参照してください。

Oracle Data MiningのアップグレードでのABNモデルのサポート終了

Oracle Database 12c以上では、Data Mining Java APIおよびAdaptive Bayes Network (ABN)アルゴリズムは、サポートが終了しました。

Oracleではこれらの機能のサポートが終了しているため、Oracle Data Mining Java APIによって作成されたモデルをOracle Databaseリリース11gからOracle Database 12cにアップグレードすることはできません。その他のすべてのモデルおよびメタデータは、Oracle Database 11gからOracle Database 12cへのアップグレード時に自動的にアップグレードされます。ABNモデルのアップグレードは可能ですが、Oracle Database 12cデータベースでそれらを使用することはできません。アップグレードの前または後にABNモデルを削除する必要があります。ABNモデルは、Oracle Database 12cデータベースで新しい分類モデルを作成することによって置き換えが可能です。

参照:

Data Mining APIおよびデータ・マイニング・モデルの詳細は、Oracle Data Miningユーザー・ガイドを参照してください。

OLAPカタログ(AMD)のサポート終了

Oracle Database 12c以上では、共通ウェアハウス・メタモデル(CWM)標準のOLAPカタログ(AMD)に対するサポートが終了しました。

CWM標準のサポートは、Oracle Database 11gリリース2 (11.2)で非推奨となりました。既存のデータベースでOLAPカタログにCWMメタデータがあり、Oracle Database 12cにアップグレードした場合は、アップグレードしたデータベースにはAMDコンポーネントがあります。アップグレードしたデータベースにAMDコンポーネントがない場合は、新しいOracle Database 12cインストールにAMDが含まれていないため、アップグレードしたOracle Database 12cデータベースにもAMDコンポーネントがありません。データベースにAMDコンポーネントがあり、それを削除する場合は、パスORACLE_HOME/olap/admin/catnoamd.sqlにあるcatnoamd.sqlスクリプトを実行します。このスクリプトは、アップグレードが完了する前または後のどちらでも実行できます。

ノート:

アップグレードするデータベースにOLAPカタログが存在する場合、AMD OLAP Catalog OPTION OFFおよび無効なCWM OLAPオブジェクトが表示されることがあります。無効なOLAPオブジェクトは不要なため、無視しても問題ありません。

参照:

  • OLAP Java APIメタデータの詳細は、『Oracle OLAP Java API開発者ガイド』を参照してください。

  • Oracle DatabaseのOLAPオプションおよびオンライン分析処理の詳細は、『Oracle OLAPユーザーズ・ガイド』を参照してください。

セキュリティ監査機能の変更点

Oracle Database 12cリリース1 (12.1)以上のリリースでは、監査機能のフル・セットが自動的に使用可能になります。

監査機能は、Oracle Database 12cで再設計されました。Oracle Database 12cで新しいデータベースを作成すると、監査の拡張機能のフル・セットが自動的に使用可能になります。以前のリリースからアップグレードした場合は、新しい監査機能の一部およびアップグレード元のリリースからの監査機能を使用するためのオプションが提供されます。最新の監査機能のフル・セットに移行することを強くお薦めします。

参照:

新しい監査機能およびセキュリティの変更の詳細は、『Oracle Databaseセキュリティ・ガイド』を参照してください。

Oracle Label Securityで非推奨となった機能とパラメータ

Oracle Database 12cリリース1では、9個のOracle Label Securityの機能が非推奨になりました。

ここにリストされたOracle Label Securityの機能は、Oracle Database 12cリリース1では非推奨になりました。これらは、今後のリリースでサポートが終了する可能性があります。次に示す代替機能を使用することをお薦めします。

  • LEAST_UBOUND。かわりにOLS_GREATEST_LBOUNDを使用します。
  • LUBD。かわりにOLS_GLBDを使用します。

  • DOMINATES。かわりにOLS_DOMINATESを使用します。

  • DOM。かわりにOLS_STRICTLY_DOMINATESを使用します。

  • STRICTLY_DOMINATES。かわりにOLS_STRICTLY_DOMINATESを使用します。

  • S_DOM。かわりにOLS_STRICTLY_DOMINATESを使用します。

  • DOMINATED_BY。かわりにOLS_DOMINATED_BYを使用します。

  • DOM_BY。かわりにOLS_DOMINATED_BYを使用します。

  • STRICTLY_DOMINATED_BY。かわりにOLS_STRICTLY_DOMINATED_BYを使用します。

  • S_DOM_BY。かわりにOLS_STRICTLY_DOMINATED_BYを使用します。

参照:

非推奨となったDBMS_NETWORK_ACL_ADMIN PL/SQLパッケージのプロシージャ

ここにリストされているDBMS_NETWORK_ACL_ADMIN PL/SQLパッケージのプロシージャは、Oracle Database 12cでは非推奨です。

  • CREATE_ACL

  • ADD_PRIVILEGE

  • DELETE_PRIVILEGE

  • ASSIGN_ACL

  • UNASSIGN_ACL

  • DROP_ACL

  • ASSIGN_WALLET_ACL

  • UNASSIGN_WALLET_ACL

  • CHECK_PRIVILEGE

  • CHECK_PRIVILEGE_ACLID

参照:

PL/SQLパッケージおよびタイプでのファイングレイン・アクセスの管理の詳細は、Oracle Databaseセキュリティ・ガイドを参照してください。

IGNORECASEおよびSEC_CASE_SENSITIVE_LOGONの非推奨

ORAPWDIGNORECASE引数およびSEC_CASE_SENSITIVE_LOGONシステム・パラメータは、Oracle Database 12cでは非推奨です。

デフォルトでは、Oracle Database 12cのパスワードは大文字と小文字が区別されます。

参照:

認証およびパスワード保護の構成の詳細は、『Oracle Databaseセキュリティ・ガイド』を参照してください。

SQLNET.ALLOWED_LOGON_VERSIONパラメータの非推奨

SQLNET.ALLOWED_LOGON_VERSIONパラメータはOracle Database 12cでは非推奨です。

SQLNET.ALLOWED_LOGON_VERSIONは、2つの新しいOracle Net Servicesパラメータに置き換えられました。

  • SQLNET.ALLOWED_LOGON_VERSION_SERVER

  • SQLNET.ALLOWED_LOGON_VERSION_CLIENT

参照:

SQLNET.ALLOWED_LOGON_VERSION_SERVERの詳細は、『Oracle Database Net Servicesリファレンス』を参照してください

SQLNET.ALLOWED_LOGON_VERSION_CLIENTの詳細は、『Oracle Database Net Servicesリファレンス』を参照してください

この非推奨の詳細は、『Oracle Databaseセキュリティ・ガイド』を参照してください

SQLNET.ALLOWED_LOGON_VERSIONパラメータが設定されていないシステムのアップグレード

SQLNET.ALLOWED_LOGON_VERSION_SERVERのパラメータ設定を参照して、アップグレードしたデータベースのセキュリティおよびクライアント接続に対する影響を確認してください。

SQLNET.ALLOWED_LOGON_VERSIONパラメータが設定されていないシステム(デフォルトのSQLNet設定の8を使用しているシステム)をアップグレードする場合、ログイン・ベリファイアの新しいデフォルト値は11に設定され、それによりOracle Database 18cでは11gパスワード・ベリファイア(11G)が設定されます。この値によって、Oracle Database 10g、11gおよび12cクライアントは、データベースとOracle Database 18cクライアントに接続できます。

アップグレードしたOracle Database 18cサーバーでSQLNET.ALLOWED_LOGON_VERSION_SERVER (または非推奨となったSQLNET.ALLOWED_LOGON_VERSION)に対してパラメータ設定を指定しない場合、新しいOracle Database 18cのデフォルトは11になります。この値によって、クリティカル・パッチ・アップデートCPU Oct 2012以上のパッチが適用されていない、接続のために10gベリファイア(10G)を使用する必要のあるOracle Databaseリリース11.2.0.3より前のリリースを使用するクライアントからの接続が可能になります。

設定を高くすると、ベリファイアの使用がさらに制限されます。8に設定すると、ほとんどのベリファイアが許可されます。たとえば、この設定では10G11Gおよび12Cベリファイアがすべて許可されます。12aに設定すると、12Cベリファイアのみが許可されます。セキュリティを強化するために、12aへのSQLNET.ALLOWED_LOGON_VERSION_SERVERの設定を検討してください。12に設定すると、11Gおよび12Cベリファイアが認証に使用されます。

参照:

ベリファイア設定およびクライアント・アクセスの詳細は、『Oracle Databaseセキュリティ・ガイド』を参照してください

NTLMプロトコルを使用したWindows NTS認証の非推奨

セキュリティ脆弱性の理由から、NTLMは、Oracle Database 12cでは非推奨です。

Windowsユーザーは、NT Lan Manager (NTLM)プロトコルが必要なWindowsクライアントおよびサーバー上でNTSアダプタを使用して認証することはできません。WindowsユーザーはKerberosは使用できます。NTLMは、ローカル・ユーザーの認証、およびデータベース・サービスがローカル・ユーザーで実行されている場合にはまだ使用できます。

新しいクライアント側sqlnet.oraのブール・パラメータNO_NTLM (デフォルト値はFALSE)を使用すると、NTS認証でNTLMを使用できるかどうかを制御できます。NO_NTLMをTRUEに設定すると、このパラメータ値により、NTLMがWindows NTS認証で使用されなくなります。

参照:

このリリースでのWindowsプラットフォームに影響する変更の詳細は、Oracle Databaseプラットフォーム・ガイドfor Microsoft Windowsを参照してください。

透過的データ暗号化に対する公開キー・インフラストラクチャの非推奨

透過的データ暗号化(TDE)に対する公開キー・インフラストラクチャ(PKI)は、Oracle Database 12cでは非推奨です。

TDEを構成するには、ADMINISTER KEY MANAGEMENT SQL文を使用します。その他のPKIの実装に影響はありません。

参照:

TDEの構成の詳細は、『Oracle Database Advanced Securityガイド』を参照してください。

Secure Sockets Layer (SSL)の暗号スイートのサポート終了

Oracle Advanced Securityを使用する場合、サポートが終了した暗号スイートのこのリストを参照してください。

Oracle Advanced Securityでは、Oracle Database 12cの次の暗号スイートのサポートが終了しました。

  • SSL_DH_anon_WITH_DES_CBC_SHA

  • SSL_RSA_EXPORT_WITH_DES40_CBC_SHA

  • SSL_RSA_EXPORT_WITH_RC4_40_MD5

  • SSL_RSA_WITH_DES_CBC_SHA

参照:

サポートされるSSL暗号スイートの詳細は、『Oracle Databaseセキュリティ・ガイド』を参照してください

データベースのRules Manager (RUL)およびExpression Filter (EXF)のサポート終了

Oracle Database 12cリリース1以上では、Expression Filter (EXF)およびデータベースのRules Manager (RUL)機能のサポートが終了しました。

Rules Managerを使用している場合、Oracle Fusion MiddlewareのコンポーネントであるOracle Business Rulesに移行することをお薦めします。Oracle DatabaseのExpression Filter機能は、Continuous Query Notificationに置き換えられました。

このスクリプトはアップグレード・プロセスによって実行されます。アップグレード前にこれらのコンポーネントを削除するには、アップグレード前にcatnoexf.sqlスクリプトを実行します。catnoexf.sqlスクリプトは、ORACLE_HOME/rdbms/admin/の下にあります。

参照:

https://support.oracle.com/CSP/main/article?cmd=show&type=NOT&id=1244535.1

Oracle Data Guard Brokerの非推奨となった機能またはサポートが終了した機能

Oracle Data Guard Brokerを使用する場合、これらの非推奨を参照してください。

義務の分離機能に対するOracle Data Guard Brokerのサポートの一部として、Oracle Database 12cでは、次のブローカ・プロパティは非推奨です。

  • LsbyASkipCfgPr

  • LsbyASkipErrorCfgPr

  • LsbyASkipTxnCfgPr

  • LsbyDSkipCfgPr

  • LsbyDSkipErrorCfgPr

  • LsbyDSkipTxnCfgPr

  • LsbySkipTable

  • LsbySkipTxnTable

代替となるものはありません。

Oracle Data Pumpエクスポート・ユーティリティの非推奨となった機能またはサポートが終了した機能

Oracle Data PumpエクスポートのDATA_OPTIONSパラメータのXML_CLOBSオプションは非推奨です。

参照:

エクスポートのDATA_OPTIONSパラメータの詳細は、『Oracle Databaseユーティリティ』を参照してください。

Oracle Database Vaultの非推奨となった機能またはサポートが終了した機能

Oracle Database 12c以上では、ここにリストされているOracle Database Vaultの機能およびルール・セットは、非推奨となったか、サポートが終了しました。

Oracle Database 12c以上では、Database Vaultコンフィギュレーション・アシスタント(DVCA)およびDatabase Vault Administrator (DVA)は非推奨になっています。Oracle Database Vaultの構成および管理にOracle Enterprise Manager Cloud Controlを使用します。

非推奨となったOracle Database Vaultのデフォルトのルール・セット

ここにリストされているルール・セットは、Oracle Database 12cリリース1では非推奨です。

次のルール・セットは、このリリースでは非推奨です。

  • 「Oracle Data Pump操作を許可」ルール・セット

  • 「スケジューラ・ジョブの許可」ルール・セット

参照:

デフォルトのルール・セットの詳細は、『Oracle Database Vault管理者ガイド』を参照してください

非推奨となったOracle Database Vaultのデフォルトのレルム

Oracleデータ・ディクショナリのレルムおよびOracle Enterprise Managerのレルムは、このリリースでは非推奨になりました。

以前Oracleデータ・ディクショナリのレルムで保護されていたオブジェクトは、新しいレルムに移行されています。

参照:

新しいレルムおよびデフォルトのレルムの詳細は、『Oracle Database Vault管理者ガイド』を参照してください。

非推奨となったOracle Database VaultのAPI

DVSYS.DBMS_MACADM.SYNC_RULESプロシージャは、その機能がルール作成機能に組み込まれたため、非推奨になりました。

Oracle Databaseのセマンティク・テクノロジの非推奨となった機能またはサポートが終了した機能

ここにリストされているOracle Databaseのセマンティク・テクノロジの機能は、Oracle Database 12c (12.1)では非推奨です。

Oracle Databaseのセマンティク・テクノロジのVPDサポート

仮想プライベート・データベース(VPD)に依存する既存のセマンティク・テクノロジ・アプリケーションを、Oracle Label Security (OLS)をかわりに使用するように移行します。

参照:

RDFデータに対するファイングレインなアクセス制御の詳細は、Oracle Databaseのセマンティク・テクノロジ開発者ガイドを参照してください。

Oracle Databaseのセマンティク・テクノロジのバージョン対応モデルのサポート

セマンティク・データでのWorkspace Managerの使用に対する具体的な代替手段は、アプリケーションの用途に応じて異なります。

参照:

RDFデータに対するワークスペース・マネージャのサポートの詳細は、Oracle Databaseのセマンティク・テクノロジ開発者ガイドを参照してください。

使用例および推奨される代替手段の詳細は、https://support.oracle.com/CSP/main/article?cmd=show&type=NOT&id=1468273.1を参照してください

Oracleグローバリゼーション・サポートの非推奨となった機能またはサポートが終了した機能

Oracle Database 12cでは、グローバリゼーションのサポート方法が変更されています。

OracleグローバリゼーションのCSSCANおよびCSALTERのサポート終了

Oracle Database 12cには、Oracle Database Migration Assistant for Unicode (DMU)が含まれており、レガシー・データベース・ツールのCSSCANおよびCSALTERのサポートは終了しました。

DMUでは、データベース管理者に対する包括的なエンドツーエンドのユニコード移行ソリューションが提供されます。Oracle Database 12c以上では、Oracle DatabaseにDMUが含まれます。CSSCANおよびCSALTERツールは、含まれないか、サポートされなくなりました。

Oracle Multimediaの非推奨となった機能またはサポートが終了した機能

Oracle Database 12cでは、Oracle Multimedia DICOMのORDImageサポートは非推奨です。

参照:

ORDImageの詳細は、Oracle Multimediaリファレンスを参照してください。

Oracle Net Servicesの非推奨となった機能またはサポートが終了した機能

Oracle Net Servicesでは、ここにリストされている機能、パラメータおよびコマンドは非推奨となったか、またはサポートされなくなりました。

Oracle Netの接続プーリングのサポート終了

Oracle Database 12cでは、Oracle Netの接続プーリングはサポートされません。

Oracle Netの接続プーリングはOracle Database 11gで非推奨となりました。この非推奨には、DISPATCHERS属性のTICKSSESSIONSおよびCONNECTIONSが含まれていました。

参照:

ディスパッチャの構成の詳細は、『Oracle Database Net Services管理者ガイド』を参照してください

Oracle Connection Managerパラメータ(cman.ora)の詳細は、『Oracle Database Net Services管理者ガイド』を参照してください

Oracle Namesのサポート終了

Oracle Namesは、Oracle Database 11gでネーミング・メソッドとしてのサポートが終了しました。ディレクトリ・ネーミングに移行する必要があります。

参照:

ディレクトリ・ネーミングへの移行方法の詳細は、『Oracle Database Net Services管理者ガイド』を参照してください。

Oracle Net Listenerパスワードのサポート終了

Oracle Database 12cでは、Oracle Net Listenerのパスワード機能はサポートされません。

Oracle Databaseではローカル・オペレーティング・システム認証によって認証が実施されるため、この変更によってセキュリティが低下することはありません。

参照:

Oracle Net Listenerのセキュリティの詳細は、『Oracle Database Net Servicesリファレンス』を参照してください。

Oracle Net ServicesのSQLNET.KERBEROS5_CONF_MITパラメータのサポート終了

SQLNET.KERBEROS5_CONF_MITネットワーク・パラメータは、不要になったためsqlnet.oraではサポートされません。

デフォルトでは、SQLNET.KERBEROS5_CONF_MITの値はFALSEに設定されます。このパラメータ設定は、Kerberos構成に影響を与えません。以前のリリースでは、SQLNET.KERBEROS5_CONF_MITTRUEに設定されると、このパラメータによってMIT Kerberos 5で指定された形式で解析が設定されました。ただし、このパラメータ設定は、現在は不要になりました。Oracle Database 12c以上では、MIT Kerberos 5構成のみがサポートされます。

参照:

sqlnet.oraファイルのKerberosパラメータの詳細は、『Oracle Database Net Servicesリファレンス』を参照してください

Oracle Net ServicesのOracle Names制御ユーティリティのサポート終了

Oracle Names制御ユーティリティはサポートが終了しました。Oracle Database 10g以上では、これは使用できません。

Oracle Names制御ユーティリティのサポート終了により、関連するすべての制御ユーティリティ・コマンドのサポートも終了しました。Oracle Databaseクライアントは、接続文字列の解決にNames Serverを使用できません。アプリケーションをOracle Internet DirectoryにLDAPディレクトリ・ネーミングを使用して移行します。

参照:

ディレクトリ・ネーミング・メソッドの構成の詳細は、『Oracle Database Net Servicesリファレンス』を参照してください。

非推奨となったOracle Net Services用のNT LAN Manager (NTLM)プロトコル

ドメイン認証用のNT LAN Manager (NTLM)プロトコルは、Oracle Windowsアダプタでは非推奨となっています。

NTSアダプタには、Kerberos認証のみが使用されます。

参照:

sqlnet.oraファイルのKerberosパラメータの詳細は、『Oracle Database Net Servicesリファレンス』を参照してください。

Oracle Textの非推奨となった機能およびサポートが終了した機能

Oracle Database 12c以上では、Oracle Textで3つのテキスト索引のサポートが終了しました。

Oracle TextおよびOracle XML DBでのCTXXPATHのサポート終了

Oracle Database 12cリリース1 (12.1)以上では、CTXSYS.CTXXPATH索引はサポートが終了しました。

CTXSYS.CTXXPATHのサポート終了は、CTXCATに影響しません。かわりにXMLIndex索引を使用します。

参照:

XMLIndexの詳細は、『Oracle XML DB開発者ガイド』を参照してください。

テキスト索引のALTER INDEX OPTIMIZEのサポート終了

ALTER INDEX OPTIMIZE [token index_token | fast | full [maxtime (time | unlimited)]操作は、Oracle Database 12cではサポートされません。

索引を最適化するには、CTX_DDL.OPTIMIZE_INDEXを使用してください。

参照:

OPTIMIZE_INDEXの詳細は、『Oracle Textリファレンス』を参照してください。

テキスト索引のSYNC [MEMORY memsize]のサポート終了

SYNC [MEMORY memsize]操作は、Oracle Database 12cではサポートされません。

. 索引を同期化するには、CTX_DDL.SYNC_INDEXを使用してください。

参照:

SYNC_INDEXの詳細は、『Oracle Textリファレンス』を参照してください。

Oracle XML Databaseの変更点

Oracle XML Databaseは、Oracle Databaseとともにインストールされるようになりました。Oracle Database 12cでは、その機能も変更されています。

Oracle XML DBは必須でアンインストールできない

Oracle Database 12c以上では、Oracle XML DBは、Oracle Databaseの必須コンポーネントです。

Oracle XML DBをアンインストールすることはできず、Oracle Databaseの作成時にそれを除外するためのオプションはありません。Oracle XML DBは、既存のOracle DatabaseをOracle Database 12cにアップグレードするときに自動的にインストールまたはアップグレードされます。

Oracle XML Databaseの非推奨となった機能

これらの機能は、Oracle Database 12cリリース1では非推奨になり、将来のリリースでサポートが終了する可能性があります。

  • XMLTypeCLOB記憶域(非構造化記憶域とも呼ばれる)は非推奨になりました。かわりにXMLTypeのバイナリXML記憶域を使用してください。

    XMLファイルで空白を保持するには、元のXML文書の2つのコピーを格納します。一方のファイルは、データベースでの使用やXML処理のためのXMLTypeインスタンスとして使用し、他方のファイルは、文書の忠実性を実現するためのCLOBインスタンスとして使用します。

  • オブジェクト・リレーショナルXMLTypeデータに埋め込まれているCLOBインスタンスとして格納されたXMLフラグメントに対するXMLIndex索引の作成は、非推奨になりました。このようなフラグメントのデータを索引付けする必要がある場合は、オブジェクト・リレーショナル記憶域のかわりに、バイナリXML記憶域を使用して文書を格納します。

  • 次に示す、パッケージDBMS_XMLSCHEMA内のPL/SQLサブプログラムは非推奨になりました。

    • generateSchema

    • generateSchemas

    これらの構造体の代用はなく、この変更に対する回避策はありません。

  • DBMS_XDB_CONFIGは新しいPL/SQLパッケージです。Oracle XML DBのすべての構成関数、プロシージャおよび定数は、パッケージDBMS_XDBからDBMS_XDB_CONFIGに移動されています。これらの関数、プロシージャおよび定数は、パッケージDBMS_XDBでは非推奨になりました。かわりにパッケージDBMS_XDB_CONFIGでこれらを使用してください。

    次に、パッケージDBMS_XDBで非推奨となったサブプログラムのリストを示します。

    • ADDHTTPEXPIREMAPPING

    • ADDMIMEMAPPING

    • ADDSCHEMALOCMAPPING

    • ADDSERVLET

    • ADDSERVLETMAPPING

    • ADDSERVLETSECROLE

    • ADDXMLEXTENSION

    • CFG_GET

    • CFG_REFRESH

    • CFG_UPDATE

    • DELETEHTTPEXPIREMAPPING

    • DELETEMIMEMAPPING

    • DELETESCHEMALOCMAPPING

    • DELETESERVLET

    • DELETESERVLETMAPPING

    • DELETESERVLETSECROLE

    • DELETEXMLEXTENSION

    • GETFTPPORT

    • GETHTTPPORT

    • GETLISTENERENDPOINT

    • SETFTPPORT

    • SETHTTPPORT

    • SETLISTENERENDPOINT

    • SETLISTENERLOCALACCESS

    次に、パッケージDBMS_XDBで非推奨となった定数のリストを示します。

    • XDB_ENDPOINT_HTTP

    • XDB_ENDPOINT_HTTP2

    • XDB_PROTOCOL_TCP

    • XDB_PROTOCOL_TCPS

  • XMLデータを更新するためのOracle SQL関数はすべて非推奨になっています。これらの関数のかわりにXQuery Updateを使用してください。次に、非推奨となったXML更新関数のリストを示します。

    • updateXML

    • insertChildXML

    • insertChildXMLbefore

    • insertChildXMLafter

    • insertXMLbefore

    • insertXMLafter

    • appendChildXML

    • deleteXML

    参照:

    非推奨となったXMLデータの更新および置換に関する推奨については、Oracle XML DB開発者ガイドのOracle SQL関数を説明した付録を参照してください

  • Oracle SQL関数sys_xmlgenは非推奨になりました。かわりにSQL/XML生成関数を使用してください。

    参照:

    XMLデータを作成するために使用できるSQL関数の詳細は、Oracle XML DB開発者ガイドを参照してください

  • 次のOracle XQuery関数は非推奨になりました。かわりに、対応する標準のXQuery関数(同じ名前に名前空間接頭辞fnの付いた関数)を使用してください。

    • ora:matches: かわりにfn:matchesを使用

    • ora:replace: かわりにfn:replaceを使用

  • XML変換をサポートする次のOracle構造体は非推奨になりました。

    • PL/SQLパッケージDBMS_XMLTRANSLATIONS

    • Oracle XPath関数ora:translate

    • XML Schema注釈xdb:maxOccursxdb:srclangおよびxdb:translate

    これらの構造体の代用はなく、この変更に対する回避策はありません。

    参照:

    詳細は、Oracle XML DB開発者ガイドを参照してください

  • 次のXML Schema注釈は非推奨になりました。

    • xdb:defaultTableSchema

    • xdb:maintainOrder

    • xdb:mapUnboundedStringToLob

    • xdb:maxOccurs

    • xdb:SQLCollSchema

    • xdb:SQLSchema

    • xdb:srclang

    • xdb:storeVarrayAsTable

    • xdb:translate

    これらの構造体の代用はなく、この変更に対する回避策はありません。

  • エクスポート・パラメータdata_optionsの値xml_clobsは、Oracle Database 12cから非推奨になりました。

    参照:

    XMLType表のエクスポートおよびインポートの情報については、Oracle XML DB開発者ガイドを参照してください

参照:

このリリースでの変更点の完全なリストと、変更点の詳細は、Oracle XML DB開発者ガイドを参照してください