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Oracle® Application Expressアプリケーション・ビルダー・ユーザーズ・ガイド
リリース18.1
E98591-01
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10.4 マスター・ディテール・フォームの管理

開発者は、アプリケーションの作成ウィザードまたはページの作成ウィザードを使用して、マスター・ディテール・フォームを作成できます。

ヒント:

1ページまたは2ページのマスター・ディテール・フォームの実際の例を参照するには、サンプル・アプリケーションのサンプル・プロジェクトをインストールして、プロジェクト・ページを表示します。パッケージ・アプリケーションのインストールを参照してください。

10.4.1 マスター・ディテール・フォームについて

マスター・ディテール・フォームは、データベースの2つの表の1対多関係を示します。通常、マスター・ディテール・フォームには、マスター行および複数のディテール行が表示されます。ページの作成ウィザードまたはアプリケーションの作成ウィザードを使用してマスター・ディテール・フォームを作成する場合、マスター・フォームおよびディテール・フォームを構築する表を選択します。

1ページのマスター・ディテール

1ページのマスター・ディテールには、2つの関連する表またはビューに基づく2つの編集可能対話グリッドがあります。ユーザーは、マスター・グリッドの行を選択して、ディテール・グリッドを更新します。開発者は、アプリケーションの作成ウィザードまたはページの作成ウィザードを使用して、1ページのマスター・ディテールを作成できます。

1ページのマスター・ディテールには、2つの関連する表またはビューに基づく2つの編集可能対話グリッドがあります。

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図GUID-4387D49C-3C96-46A5-B5FD-DF7B54EC239A-default.pngの説明

ユーザーは、マスター・グリッドの行を選択して、ディテール・グリッドを更新します。この例では、ユーザーがマスター・グリッドの部門を選択して、ディテール・グリッドの従業員を表示します。開発者は、アプリケーションの作成ウィザードまたはページの作成ウィザードを使用して、1ページのマスター・ディテールを作成できます。

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図GUID-A6F40D9F-53EC-4E2D-8C19-6D97DFBE8BBF-default.pngの説明

2ページのマスター・ディテール

2ページのマスター・ディテールには、2つの関連する表またはビューに基づく2つのページがあります。最初のページは、編集不能対話グリッドです。ユーザーは、最初のページで「編集」アイコンをクリックして、2ページ目で詳細を編集します。

この例では、ユーザーが「編集」アイコンをクリックして、部門内のすべての従業員にアクセスします。2ページ目には、標準フォーム(マスター)と従業員の編集可能対話グリッドの両方が含まれます。

数値フィールドおよび日付フィールドについては、日付と数値の書式マスクを事前に定義したり、初期フォームの生成後にそれらの書式マスクを適用することもできます。また、ウィザードによって生成されるマスター・ディテール・フォームでは、一部の列に対して検証が自動的に作成されます。検証は、基礎となる表でNOT NULLに設定されている列、およびタイプがNUMBERDATEまたはTIMESTAMPの列に対して作成されます。ユーザーの選択または定義済のユーザー・インタフェースのデフォルト値に基づいて、列が読取り専用に設定されている場合、検証は作成されません。

ヒント:

列属性を編集して、特定の列の外観を制御できます。

10.4.2 アプリケーションの作成ウィザードを使用した1ページのマスター・ディテールの作成

アプリケーションの作成ウィザードを使用してマスター・ディテール・フォームを作成すると、2つの関連する表またはビューに基づく2つの編集可能対話グリッドを含む単一ページが作成されます。このページを使用すると、関連する2つの表またはビューに対し、値の問合せ、挿入、更新および削除を行うことができます。

ヒント:

アプリケーションの作成ウィザードでは、一般的なベスト・プラクティスに基づいてアプリケーションが生成され、ページの作成ウィザードに含まれているいくつかの高度なオプションは使用されません。

アプリケーションの作成ウィザードを使用してマスター・ディテール・フォームを作成するには、次のステップを実行します。

  1. ワークスペースのホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。
  2. 作成」ボタンをクリックします。
  3. 「新規アプリケーション」をクリックします。
  4. 「名前」で、開発者がアプリケーションを識別するための名前を入力します。
  5. 「外観」で、デフォルトのテーマ・スタイルおよびメニュー・レイアウト(「Vita」、「サイド・メニュー」)をそのまま使用するか、「外観」フィールドの横にある「外観の設定」アイコンをクリックして変更します。
  6. レポートを追加するには、「ページの追加」をクリックして「マスター・ディテール」を選択します。
  7. 「フォーム・ページの作成」で、次の項目を指定します。
    1. ページ名: このページの名前を入力します。
    2. アイコンの設定: このページのナビゲーション・メニューに表示するアイコンを選択します。
    3. ページ・タイプ: 「マスター・ディテール」または「編集可能グリッド」を選択します。

      「ページ・タイプ」が「マスター・ディテール」の場合:

      • 表: ページのマスター表を選択します。

      • プライマリ表示列: マスター・レコードのリストに表示する列を選択します。

      • セカンダリ表示列: マスター・レコードのリストのプライマリ表示列の下に表示する説明の列を選択します。

      • ディテール表1: ページの最初のディテール表を選択します。

      • ディテール表 2: ページの2番目のディテール表を選択します。

      • ディテール表 3: ページの3番目のディテール表を選択します。

      • ディテール表 4: ページの4番目のディテール表を選択します。

      「ページ・タイプ」が「編集可能グリッド」の場合:

      • 表: 編集可能対話グリッドのマスター表を選択します。

      • ディテール表: ページのディテール表を選択します。

      ヒント:

      このウィザードを使用して追加できるのは1つのディテール表(編集可能対話グリッド)のみです。追加のディテール表は、ページの作成ウィザードを使用して生成後に簡単に追加できます。

    4. 詳細: 「詳細」を展開します。
      • ページのヘルプ: ユーザーが「ページのヘルプ」を選択したときに表示するテキストを入力します。

        ヒント:

        この設定では、「ヘルプ・ページ」の機能を選択する必要があります。「ヘルプ・ページ」の機能が選択されていない場合、「ヘルプ」アイコンは生成されず、エンド・ユーザーはページのヘルプにアクセスできません。

    5. 「ページの追加」をクリックします。
  8. 「機能」で、アプリケーションに含める機能を選択します。機能はアプリケーション・レベルの機能を提供し、通常はアプリケーションごとに1回追加されます。詳細は、「機能」の横にある「ヘルプ」アイコンをクリックします。

    ヒント:

    「すべてをチェック」ボタンをクリックしてすべての機能を選択します。

  9. 「設定」で、このアプリケーションの生成に使用する設定を指定します。属性の詳細は、「設定」の横にある「ヘルプ」アイコンをクリックします。
  10. 「アプリケーションの作成」をクリックします。
  11. 新しいマスター・ディテール・ページを表示するには、「ページの実行」をクリックします。
    レンダリングされたページが表示されます。

10.4.3 ページの作成ウィザードを使用した1ページのマスター・ディテールの作成

ページの作成ウィザードを使用して、1ページのマスター・ディテールを作成できます。1ページのマスター・ディテールには、2つの関連する表またはビューに基づく2つの編集可能対話グリッドがあります。

ページの作成ウィザードを使用して1ページのマスター・ディテールを作成するには:

  1. アプリケーションに移動するか、新しいアプリケーションを作成します。
  2. ワークスペースのホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。
  3. アプリケーションを選択します。
  4. 「ページの作成」をクリックします。
  5. 「ページの作成」で、次のステップを実行します。
    1. ユーザー・インタフェース: ページのユーザー・インタフェースを選択します。
      この属性は、古いテーマを使用し、デスクトップおよびモバイル・ユーザー・インタフェースでそのテーマが定義されているアプリケーションに対してのみ表示されます。
    2. ページ・タイプ: 「コンポーネント」「フォーム」を選択します。

      ヒント:

      コンポーネント・ページは、ページ・レベルの機能を提供し、指定されたアプリケーション内でレポート、フォーム、チャート、カレンダなどを複数回追加できます。機能ページは、アプリケーション・レベルの機能を提供し、アプリケーションごとに1回のみ追加できます。

  6. 「ページの作成」で「1ページのマスター・ディテール」を選択します。
  7. 「ページ属性」で、次のステップを実行します。
    1. ページ番号 - マスター・ページのページ番号を入力します。新しいページ番号を指定した場合、ウィザードによって新しいページが作成されます。既存のページ番号を指定した場合、ウィザードによってそのページにコンポーネントが追加されます。
    2. ページ名 - ページの名前を入力します。
    3. ページ・モード - ページ・モードを指定します。オプションは次のとおりです。
      • 標準 - ページは標準のApplication Expressアプリケーション・ページとして表示されます。

      • モーダル・ダイアログ - ページはモーダル・ダイアログとして表示されます。モーダル・ダイアログは、ビューポート内に配置されたオーバーレイ・ウィンドウで、エンド・ユーザーが終了する(閉じる)までアクティブでフォーカスされたままです。基になるページはグレーアウトされ、ダイアログを閉じるまで、エンド・ユーザーは残りのページと対話できません。

    4. ブレッドクラム - ページでブレッドクラム・ナビゲーション・コントロールを使用するかどうかを選択します。ブレッドクラム・ナビゲーションを含めることに決定した場合、追加の属性が表示されます。
    5. 「次へ」をクリックします。
  8. 「ナビゲーションのプリファレンス」で、次のステップを実行します。
    1. このページをどのようにナビゲーション・メニューに統合するかを選択します。詳細は、フィールドレベル・ヘルプを参照してください。
    2. 「次へ」をクリックします。
  9. 「マスター・ソース」で、次のステップを実行します。
    1. マスター・リージョン・タイトル - マスター・リージョンのリージョン・タイトルを入力します。
    2. 表/ビューの所有者 - 対話グリッドを作成している表の所有者を選択します。
    3. 表/ビューの名前 - グリッドの基になる表またはビューを選択します。
    4. 主キー列 - 表内の行を一意に識別する列の名前を選択します。
    5. 列の選択 - リージョンに含める1つ以上の列を選択します。表示するすべての列を選択します。
    6. 「次へ」をクリックします。
  10. 「ディテール・ソース」で、次のステップを実行します。
    1. ディテール・リージョンのタイトル - ディテール・リージョンのリージョン・タイトルを入力します。
    2. 関連する表のみの表示: ディテール表のリストを、マスター表に関連する表のみに制限するかどうかを指定します。
    3. 表/ビューの名前 - グリッドの基になる表またはビューを選択します。
    4. 主キー列 - 表内の行を一意に識別する列の名前を選択します。
    5. マスター・ディテール外部キー - マスター表とディテール表を関連付ける外部キーを選択します。
    6. 列の選択 - リージョンに含める1つ以上の列を選択します。表示するすべての列を選択します。
    7. 「作成」をクリックします。
    ページ・デザイナが表示されます。
  11. 新しいマスター・ディテールを表示するには、「ページの保存と実行」をクリックします。
    レンダリングされたページが表示されます。

10.4.4 ページの作成ウィザードを使用した2ページのマスター・ディテールの作成

ページの作成ウィザードを使用して、2ページのマスター・ディテールを作成します。2ページのマスター・ディテールには、2つの関連する表またはビューに基づく2つのページがあります。最初のページは、編集不能対話グリッドです。ユーザーは、最初のページで「編集」アイコンをクリックして、2ページ目で詳細を編集します。

ページの作成ウィザードを使用して2ページのマスター・ディテールを作成するには:

  1. アプリケーションに移動するか、新しいアプリケーションを作成します。
  2. ワークスペースのホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。
  3. アプリケーションを選択します。
  4. 「ページの作成」をクリックします。
  5. 「ページの作成」で、次のステップを実行します。
    1. ユーザー・インタフェース: ページのユーザー・インタフェースを選択します(オプション)。
      この属性は、古いテーマを使用し、デスクトップおよびモバイル・ユーザー・インタフェースが定義されているアプリケーションに対してのみ表示されます。
    2. ページ・タイプ: 「コンポーネント」「フォーム」を選択します。

      ヒント:

      コンポーネント・ページは、ページ・レベルの機能を提供し、指定されたアプリケーション内でレポート、フォーム、チャート、カレンダなどを複数回追加できます。機能ページは、アプリケーション・レベルの機能を提供し、アプリケーションごとに1回のみ追加できます。

  6. 「ページの作成」で「2ページのマスター・ディテール」を選択します。
  7. 「ページ属性」で、次のステップを実行します。
    1. マスター・ページ番号 - マスター・ページのページ番号を入力します。マスター・ページには、読取り専用のマスター対話グリッドが含まれます。新しいページ番号または既存のページ番号を入力します。
    2. マスター・ページ名 - マスター・ページの名前を入力します。
    3. ディテール・ページ番号 - ディテール・ページのページ番号を入力します。詳細ページには、フォームおよび編集可能対話グリッドが含まれます。
    4. ディテール・ページ名 -ディテール・ページの名前を入力します。
    5. ブレッドクラム - ページでブレッドクラム・ナビゲーション・コントロールを使用するかどうかを選択します。ブレッドクラム・ナビゲーションを含めることに決定した場合、追加の属性が表示されます。
    6. 「次へ」をクリックします。
  8. 「ナビゲーションのプリファレンス」で、次のステップを実行します。
    1. このページをどのようにナビゲーション・メニューに統合するかを選択します。詳細は、フィールドレベル・ヘルプを参照してください。
    2. 「次へ」をクリックします。
  9. 「マスター・ソース」で、次のステップを実行します。
    1. 表/ビューの所有者 - 対話グリッドを作成している表の所有者を選択します。
    2. 表/ビューの名前 - グリッドの基になる表またはビューを選択します。
    3. 主キー列 - 表内の行を一意に識別する列の名前を選択します。
    4. フォームのナビゲーションの順序 - ディテール・ページで、別のマスター・レコードにナビゲートする前ボタンまたは次ボタンで使用されるナビゲーション順序列を選択します。
    5. 列の選択 - リージョンに含める1つ以上の列を選択します。表示するすべての列を選択します。
    6. 「次へ」をクリックします。
  10. 「ディテール・ソース」で、次のステップを実行します。
    1. 表/ビューの所有者 - 対話グリッドを作成している表の所有者を選択します。
    2. 表/ビューの名前 - グリッドの基になる表またはビューを選択します。
    3. 主キー列 - 表内の行を一意に識別する列の名前を選択します。
    4. マスター・ディテール外部キー - マスター表とディテール表を関連付ける外部キーを選択します。
    5. 列の選択 - リージョンに含める1つ以上の列を選択します。表示するすべての列を選択します。
    6. 「作成」をクリックします。
    ページ・デザイナが表示されます。
  11. 新しいマスター・ディテールを表示するには、「ページの保存と実行」をクリックします。

レンダリングされたページが表示されます。