この章では、Oracle VM Managerを使用する場合の基本事項について説明します。 ここでは次の内容について説明します。
Oracle VM Managerのインストール後、次のいずれかのWebサイトに移動してOracle VM Managerにログオンします。
ローカル・アクセスの場合:http[s]://127.0.0.1:port/OVS
リモート・アクセスの場合:http[s]://hostname:port/OVS
hostnameには、Oracle VM Managerホストのホスト名またはIPアドレスを指定します。 たとえば、example.comというホストにある標準ポート8888を使用してOracle VM Managerに接続するには、次のように指定します。
http://example.com:8888/OVS
example.comというホストにあるSecure Sockets Layer(SSL)ポート4443を使用してOracle VM Managerに接続するには、次のように指定します。
https://example.com:4443/OVS
次のいずれかの方法を使用してアカウントを取得できます。
Oracle VM Managerのインストール時にデフォルトの管理アカウントadminを構成した場合は、このアカウントを使用してOracle VM Managerに直接ログインできます。 デフォルトでは、このアカウントにはAdministratorロールが付与されます。
Oracle VM Managerの管理者に連絡して、Administrator、Manager、Userなどの必要なロールを持つアカウントを作成します。
通常のユーザーとして仮想マシンの作成と使用、リソースのインポートなどの基本機能のみを使用する場合は、ユーザー自身が新しいアカウントを登録できます。 アカウントの登録後、自分のアカウントへの一部のサーバー・プールおよびグループの割当てを管理者に依頼する必要があります。 デフォルトでは、登録したアカウントにはUserロールが付与されます。
ロールの詳細は、第1.5項「Oracle VM Managerのロール」を参照してください。
Oracle VM Managerに新しいアカウントを登録するには、次の手順を実行します。
Oracle VM Managerの「ログイン」ページで「登録」をクリックします。
「ユーザー情報」画面が表示されます。 アカウント情報を入力します。
ユーザー名: ログインに使用するわかりやすいユーザー名を入力します。
パスワード: アカウントのパスワードを入力します。
パスワードの再入力: パスワードを再入力します。
名: 名前を入力します。
姓: 姓を入力します。
電子メール: 電子メール・アドレスを入力します。
「次へ」をクリックします。
アカウントの詳細を確定します。
アカウントが作成され、Oracle VM Managerの「ログイン」画面に確認メッセージが表示されます。
機能を使用する前に、自分のアカウントに対してサーバー・プールとグループを割り当てるように管理者に依頼する必要があります。 ユーザーの編集の詳細は、第7.2.3項「ユーザーの編集」を参照してください。
これで、新しいアカウントを使用してOracle VM Managerにログインできます。
Oracle VM Managerの「ログイン」ページを表示するには、Webブラウザで次のいずれかのアドレスを入力します。
ローカル・アクセスの場合:http[s]://127.0.0.1:port/OVS
リモート・アクセスの場合:http[s]://hostname:port/OVS
hostnameには、Oracle VM Managerホストのホスト名またはIPアドレスを指定します。 たとえば、example.comというホストにある標準ポート8888を使用してOracle VM Managerに接続するには、次のように指定します。
http://example.com:8888/OVS
example.comというホストにあるSecure Sockets Layer(SSL)ポート4443を使用してOracle VM Managerに接続するには、次のように指定します。
https://example.com:4443/OVS
Oracle VM Managerの「ログイン」ページで、ユーザー名およびパスワードを入力してログインします。これで、仮想マシンの作成、リソースのインポートなどを行うことができます。
ログイン後に使用できるタブは、アカウントのロールによって異なります。詳細は、表2-1「各ロールで使用可能なタブ」を参照してください。 アカウントのロールを変更する必要がある場合は、管理者に連絡してください。 アカウントのロールを変更できるのは管理者のみです。
表2-1 各ロールで使用可能なタブ
ロール | 使用可能なタブ |
---|---|
User |
|
Manager |
|
Administrator |
|
電子メール・アドレスやパスワードなどのアカウント情報を変更するには、ページの右上の「プロファイル」をクリックします。
パスワードを忘れたときは、「ログイン」ページの「パスワードを忘れた場合」をクリックして、アカウント名を送信します。 登録された電子メール・アドレスに新しいパスワードが送信されます。
インストール後、Oracle VM Managerにログインし、ウィザードに従って1つの物理サーバーを含むサーバー・プールを作成できます。この物理サーバーがサーバー・プール・マスター、仮想マシン・サーバーおよびユーティリティ・サーバーとして動作します。
ウィザードに従ってサーバー・プールを作成するには、次の手順を実行します。
「ようこそ」ページで、「次へ」をクリックします。
「サーバー情報」ページで、次のサーバー・プール情報を入力します。
サーバー・プール名: サーバー・プールの名前。
サーバー・プール仮想IP: サーバー・プールの仮想IPアドレス。 このIPアドレスは、サーバー・プール・マスターのIPアドレスとして使用され、HAフェイルオーバーによるサーバー・プール・マスターの再割当てが行われても保持されます。
高可用性モード: チェック・ボックスを使用して、HAを有効にするかどうかを選択します。 HAを使用するには、サーバー・プールおよび各仮想マシンでHAを有効にする必要があります。 HAの詳細は、第3.5項「高可用性(HA)の有効化」を参照してください。 HAの前提条件の設定方法の詳細は、『Oracle VM Serverユーザーズ・ガイド』を参照してください。
Oracle VM Serverに関する次の情報を「サーバー詳細」ボックスに入力します。
サーバー・ホスト/IP: Oracle VM Managerのホスト名またはIPアドレスを指定します。次に例を示します。
192.168.2.20
または
hostname.example.com
サーバー名: Oracle VM Serverの名前。 名前は一意にする必要があります。
サーバー・エージェントのパスワード: Oracle VM ServerにインストールされているOracle VM Agentにアクセスするためのパスワード。
サーバー・ユーザー名: Oracle VM Serverにログインするためのユーザー名。
サーバー・パスワード: Oracle VM Serverにログインするためのパスワード。
ロケーション: Oracle VM Serverの場所。 たとえば、Server Room 1
などです。
説明: Oracle VM Serverの説明。
Oracle VM Serverへの接続をテストするには、「接続のテスト」をクリックします。 情報が正しくない場合またはOracle VM Serverを使用できない場合、その情報はサーバー・プールに追加できません。
「作成」をクリックしてサーバー・プールを作成します。
サーバー・プールが作成されたら、仮想マシン・サーバーおよびユーティリティ・サーバーを追加したり、サーバー・プールにユーザーを追加できます。 サーバー・プールの作成およびサーバーの追加の詳細は、第3.2項「サーバー・プールの作成」および第4.1項「サーバーの追加」を参照してください。
サーバー・プールの作成後、リソースのインポートまたは仮想マシンの作成を開始できます。 第5章「リソースの管理」および第6章「仮想マシンの管理」を参照してください。