Oracle Service Bus Console の使い方

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レポート

レポート モジュールを使用するには、最初にプロキシ サービスを作成し、作成したプロキシ サービスのメッセージ フローにレポート アクションを追加しておく必要があります。「メッセージ フローでのアクションの追加と編集」および「レポート アクションの追加」を参照してください。『Oracle Service Bus オペレーション ガイド』の「レポート」も参照してください。

レポート メッセージの表示

[メッセージ レポートの概要] ページを使用して、表 25-2 に示すレポート メッセージの情報を表示します。このページには最大で 100 件のメッセージを表示できます。

  1. リストに表示される項目の数を制限する、または特定のメッセージを検索するには、以下の手順を実行します。
    • [開く] アイコン をクリックして、追加の検索フィルタを表示します。複数の検索条件を指定すると、すべての条件に一致する結果のみが返されます。
    • フィルタ パラメータを設定するには、表 25-1 に示した以下の手順のいずれか 1 つを実行します。
    • 表 25-1 メッセージのフィルタ パラメータ
      作業内容
      手順
      時間パラメータでのフィルタ
      期間を設定する。
      1. [メッセージの開始日時][まで] ラジオ ボタンを選択します。
      2. [メッセージの開始日時] フィールドに MM/DD/YY HH:MM:SS AM|PM の書式で日付と時刻を入力する。たとえば、10/10/07 12:45:00 AM のように入力する。
      3. メッセージの終了日時フィールドに MM/DD/YY HH:MM:SS AM|PM の書式で日付と時刻を入力する。
      または、直近のメッセージを検索するパラメータを選択することもできる。
      1. [期間] ラジオ ボタンを選択する。
      2. [期間] フィールドに日数を入力してから、時間と分を指定する。

      注意 : デフォルトでは、最近 30 分間のメッセージ レポートが表示さる。

      サービス名でのフィルタ
      [着信サービス名] フィールドにサービス名を入力する。
      エラー コードでのフィルタ
      [エラー コード] フィールドにエラー コードを入力する。
      レポート インデックスでのフィルタ
      [レポート インデックス] フィールドにレポート インデックスを入力する。これらは、このプロキシ サービスのレポート アクションをコンフィグレーションする際に定義したキー値ペアである。この検索は、文字列検索となる。

    • サービス名、エラー コード、およびレポート インデックス フィールドの検索では、ワイルドカード文字を使用できます。
      • アスタリスク (*) を入力すると、すべてのメッセージが返ります。たとえば、エラー コード フィールドに * を入力すると、エラー コードを持つメッセージも、エラー コードを持たないメッセージも表示されます。
      • エラー コード フィールドに対してのみ、厳密な検索条件を適用できます。たとえば、BEA12345 というエラー コードを持つメッセージを検索する場合、「*」、「BE*」、または「BEA12345」と入力できます。
  2. [検索] をクリックします。設定したフィルタ パラメータに該当するメッセージが表示されます。メッセージをフィルタする場合に表示できる最大メッセージ数は 1000 です。
  3. [すべて表示] をクリックして、検索フィルタを削除し、メッセージをすべて表示します。
  4. 以下の方法でもメッセージを検索できます。
    • メッセージ リストを再ソートする。下線付きのカラム名をクリックします。昇順および降順の矢印はソート順を示します。このカラム名をクリックしてソート順を変更します。
    • ページをスクロールする。表の上下にあるページ コントロールを使用します。ページを移動するには、ページ番号を選択するか、次のページ、前のページ、最初のページ、または最後のページに移動する矢印ボタンを使用します。
    • 表 25-2 メッセージ (レポート) の概要の詳細
      プロパティ
      説明
      レポート インデックス
      [メッセージの詳細を表示] ページへのリンク。「メッセージの詳細の表示」を参照してください。
      レポート インデックスは、メッセージ コンテキスト変数からキー識別子を抽出する場合に使用するキー値ペアである。キーはメッセージをフィルタする場合に使用すると便利である。キー値ペアを追加するには、レポート アクションを使用する。「メッセージ フローでのアクションの追加と編集」を参照してください。
      DB タイムスタンプ
      メッセージがデータベースに追加された日時。
      着信サービス
      メッセージに関連付けられている着信サービス。このサービスは [プロキシ サービスの表示 - コンフィグレーションの詳細] ページへのリンクである。「プロキシ サービス コンフィグレーションの編集」を参照してください。
      エラー コード
      このメッセージに関連付けられているエラー コード (ある場合)。
      エラー コードは、エラーを発生させるアクションをコンフィグレーションするときに指定する。『Oracle Service Bus ユーザーズ ガイド』の「エラー処理」および「プロキシ サービス エラー ハンドラの追加」を参照してください。

関連トピック

『Oracle Service Bus オペレーション ガイド』のレポートを有効にする方法も参照してください。

メッセージの詳細の表示

このページは、特定のメッセージの詳細を表示するために使用します。

  1. 対象のメッセージを検索します。「レポート メッセージの表示」を参照してください。
  2. レポート インデックスをクリックします。[メッセージの詳細を表示] ページに、表 25-3 に示す [全般的なコンフィグレーション] の情報が表示されます。
  3. 表 25-3 メッセージのコンフィグレーション パラメータ
    プロパティ
    説明
    メッセージ ID
    このメッセージのユニークな ID。
    データベース タイムスタンプ
    このメッセージがデータベースに登録された日時。
    ロギングの時刻
    このメッセージのログが記録された日時。
    サーバ名
    このメッセージが生成されたサーバの名前。
    状態
    このメッセージが生成されたパイプラインの状態。
    REQUEST - レポート アクションが要求パイプラインで実行されることを示す。
    RESPONSE - レポート アクションが応答パイプラインで実行されることを示す。
    ERROR - アクションがサービスレベルのエラー ハンドラで実行中である。
    ノード名
    このメッセージが生成されたパイプラインのノード名。
    パイプライン名
    このメッセージが生成されたパイプラインの名前。
    ステージ名
    このメッセージが生成されたステージの名前。

    このページには、表 25-4 に示す着信サービスの情報が表示されます。

    表 25-4 着信サービスの詳細
    プロパティ
    説明
    名前
    このメッセージに関連付けられている着信プロキシ サービス。これは [プロキシ サービスの表示 - コンフィグレーションの詳細] ページへのリンクである。「プロキシ サービス コンフィグレーションの編集」を参照してください。
    URI
    プロキシ サービスに関連付けられている URI。
    操作
    このメッセージに関連付けられている着信操作。

    このページには、表 25-5 に示す発信サービスの情報が表示されます。

    表 25-5 発信サービスの詳細
    プロパティ
    説明
    名前
    このメッセージに関連付けられている発信ビジネス サービス。これは [ビジネス サービスの表示 - コンフィグレーションの詳細] ページへのリンクである。「ビジネス サービス コンフィグレーションの編集」を参照してください。
    URI
    発信ビジネス サービスのエンド ポイントの URI。
    操作
    発信サービスで呼び出される操作の名前。

    このページには、表 25-6 に示すレポート インデックスの情報が表示されます。

    表 25-6 レポート インデックスの詳細
    プロパティ
    説明
    レポート インデックス テキスト
    レポート インデックスは、メッセージ コンテキスト変数からキー識別子を抽出する場合に使用するキー値ペアである。キーはメッセージをフィルタする場合に使用すると便利である。キー値ペアを追加するには、レポート アクションを使用する。「メッセージ フローでのアクションの追加と編集」を参照してください。

    このページには、表 25-7 に示すエラーの情報が表示されます。

    表 25-7 エラー情報の詳細
    プロパティ
    説明
    エラー コード
    このメッセージに関連付けられているエラー コード (ある場合)。
    エラー コードは、エラーを発生させるアクションをコンフィグレーションするときに指定する。『Oracle Service Bus ユーザーズ ガイド』の「エラー処理」および「プロキシ サービス エラー ハンドラの追加」を参照してください。
    理由
    エラー コードの理由。
    詳細
    エラー コードに関連付けられているエラーの詳細。このような詳細情報 (存在する場合) は通常、特定のエラーが発生した場所のスタック トレースであり、データベースのサイズ制限に合わせて切り捨てられる場合がある。上限は 2,048 文字です。

    このページには、表 25-8 に示すレポート本文の情報が表示されます。

    表 25-8 レポート本文の詳細
    プロパティ
    説明
    レポート本文テキスト
    このリンクをクリックすると、別のブラウザが開き、レポート本文の詳細が表示される。レポートの本文テキストは、レポート アクションで式を使用して取り込む。レポート アクションの手順については、「メッセージ フローでのアクションの追加と編集」を参照してください。

  4. 特定のメッセージの詳細を見終えたら、[OK] をクリックします。

メッセージのパージ

このページは、選択されたメッセージをレポート データストアからパージするために使用します。

メッセージのパージはバックグラウンドで行われるので、パージが行われている間に [メッセージ レポートの概要] ページがロックされることはありません。このため、完了するまでに時間のかかるパージも行うことができます。所要時間はパージする必要のあるメッセージ数によって変わります。ただし、レポート メッセージのフィルタを行うと、パージ プロセスが遅くなります。一部のデータのパージが完了していないために、[メッセージ レポートの概要] ページに誤ったデータが表示されることがあります。

メッセージのパージは、プロジェクトの設計段階とテスト段階で役立つ機能です。ただし、プロダクション環境では、データベース内のデータの管理 (パージを含む) は、データベース管理者がデータベース管理ツールを使用して行うことをお勧めします。

  1. [操作|メッセージのパージ] を選択します。
  2. 表 25-9 のいずれかの手順を実行します。
  3. 表 25-9 メッセージのパージ オプション
    作業内容
    手順
    全メッセージのパージ
    1. [すべてのメッセージのパージ] ラジオ ボタンを選択する。
    2. [パージ] をクリックする。
    特定期間に該当するメッセージのパージ
    1. [メッセージのパージ開始日時... 参照先] ラジオ ボタンを選択する。
    2. [メッセージのパージ開始日時] フィールドに MM/DD/YY HH:MM:SS の書式で月、日付、年、および時刻を入力する。たとえば、10/10/07 12:45:00 AM のように入力する。
    3. メッセージのパージ終了日時フィールドに MM/DD/YY HH:MM:SS の書式で月、日付、年、および時刻を入力する。
    4. [パージ] をクリックする。

関連トピック

メッセージのパージの詳細については、『Oracle Service Bus オペレーション ガイド』の「レポート」を参照してください。


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