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コンフィグレーション ウィザードの使い方

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操作ガイド

この節では、一般的なドメイン コンフィグレーション タスクの手順と例について説明します。

関連トピック

注意 : WebLogic Platform 8.1 SP2 以前を使用している場合は、次の URL にある『WebLogic Platform 8.1 の以前のリリースに関する重要な使用上の注意』の「SP2 以前のリリースでドメイン リソースをコンフィグレーションする」を参照してください。

http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/platform/docs81/sp_notes/sp_notes.html#sp2_config

 


コンフィグレーション テンプレートを使用した XA ドメインの作成

デフォルトでは、パッケージ済みのコンフィグレーション テンプレートで定義された JDBC 設定に基づいて、非 XA コンフィグレーションのドメインがコンフィグレーション ウィザードによって作成されます。ドメインを作成してグローバル トランザクション (XA) に参加するように JDBC リソースを設定する場合は、XA JDBC データベース ドライバを使用し、デフォルトの JDBC 設定を一部変更する必要があります。

この節では、次のトピックについて説明します。

XA コンフィグレーションへの変更のガイドライン

XA コンフィグレーションに変更するには

  1. コンフィグレーション ウィザードでドメインを作成または拡張し、必要に応じて JDBC 接続プールを XA リソースとしてコンフィグレーションします。
  2. WebLogic Server Administration Console で、コンフィグレーション オプションの設定を検証します。

コンフィグレーション ウィザードでの XA ドメインのコンフィグレーションに必要な JDBC 設定、および WebLogic Server Administration Console で設定または検証する必要のあるコンフィグレーション オプションの詳細については、「XA コンフィグレーションの JDBC 設定の概要」を参照してください。

XA コンフィグレーションの JDBC 設定の概要

以下の節では、コンフィグレーション ウィザードとパッケージ済みのコンフィグレーション テンプレートを使用した XA ドメイン コンフィグレーションに必要な以下の JDBC 設定の概要を示します。

各節では、WebLogic Server Administration Console で設定または検証する必要のある一連のコンフィグレーション オプションも示します。

WebLogic Server の XA ドメイン コンフィグレーションの作成では、次の点に留意してください。

WebLogic Workshop の XA コンフィグレーションの JDBC 設定

表 14-1 は、Basic WebLogic Workshop Domain コンフィグレーション テンプレートで使用する、XA ドメイン コンフィグレーションの JDBC 設定の概要を示しています。コンフィグレーション ウィザードによる必要な追加および変更作業が完了したら、WebLogic Server Administration Console を使用して XA コンフィグレーション設定を完了してください。

注意 : 以下に示す JDBC コンフィグレーション設定のスコープは、パッケージ済みのコンフィグレーション テンプレートの JDBC 設定に限られます。カスタム テンプレートを使用している場合や、既存のドメインでアプリケーション リソースを開発済みの場合は、JDBC リソースを追加コンフィグレーションして XA コンフィグレーションを完了することもできます。

表 14-1 XA コンフィグレーションの Workshop テンプレート設定への変更 

JDBC リソース タイプ

リソース名

XA コンフィグレーションの要件

データベース

workshop

使用中のデータベースを、XA コンフィグレーションをサポートするデータベース (Oracle、Sybase、DB2、MS SQL Server など) に変更する。データベース サポートの詳細については、『WebLogic Platform 8.1 でサポート対象のコンフィグレーション』の「サポート対象のデータベース コンフィグレーション」を参照。

接続プール

cgJMSPool-nonXA

非 XA JDBC ドライバとの関連性を維持する。

接続プール

cgPool

使用するドライバのタイプを、Oracle Thin XA ドライバなどの Type 4/XA ドライバに変更して、サポート対象のデータベースに接続する。データベース ドライバ サポートの詳細については、『WebLogic Platform 8.1 でサポート対象のコンフィグレーション』の「サポート対象のデータベース コンフィグレーション」を参照。

WebLogic Server Administration Console で、以下のコンフィグレーション オプションを検証する。

  • [ローカル トランザクションのサポート] オプションが有効である (これはこの接続プールのデフォルトの設定であり、変更してはならない)。

  • JDBC 接続プールの [最大容量] オプションの値が、実行キューの [スレッド数] オプションの値以上である。

Tx データ ソース

cgDataSource

cgPool 接続プールへのバインドを保持する。

Tx データ ソース

cgDataSource-nonXA

cgJMSPool-nonXA 接続プールへのバインドを保持する。

注意 : cgDataSource-nonXA は、JDBC Tx データ ソースとして提供されているが、このリソースはグローバル トランザクションに参加できない。このため、常に cgJMSPool-nonXA などの非 XA JDBC ドライバでコンフィグレーションされた接続プールを使用してこのリソースを設定する必要がある。

JMS ストア

cgJMSStore

cgJMSPool-nonXA 接続プールへのバインドを保持する。


 

WebLogic Integration の XA コンフィグレーションの JDBC 設定

表 14-2 は、Basic WebLogic Integration Domain コンフィグレーション テンプレートで使用する、XA ドメイン コンフィグレーションの JDBC 設定の概要を示しています。コンフィグレーション ウィザードによる必要な追加および変更作業が完了したら、WebLogic Server Administration Console を使用して XA コンフィグレーション設定を完了してください。

WebLogic Integration の XA コンフィグレーションの作成例については、「XA ドライバを使用するデータベースを使用したドメインの作成方法」を参照してください。

注意 : 以下に示す JDBC コンフィグレーション設定のスコープは、パッケージ済みのコンフィグレーション テンプレートの JDBC 設定に限られます。カスタム テンプレートを使用している場合や、既存のドメインでアプリケーション リソースを開発済みの場合は、JDBC リソースを追加コンフィグレーションして XA コンフィグレーションを完了することもできます。

表 14-2 XA コンフィグレーションの Integration コンフィグレーション テンプレート設定への変更 

JDBC リソース タイプ

リソース名

XA コンフィグレーションの要件

データベース

workshop

使用中のデータベースを、XA コンフィグレーションをサポートするデータベース (Oracle、Sybase、DB2、MS SQL Server など) に変更する。データベース サポートの詳細については、『WebLogic Platform 8.1 でサポート対象のコンフィグレーション』の「サポート対象のデータベース コンフィグレーション」を参照。

接続プール

bpmArchPool

使用するドライバのタイプを、Oracle Thin XA ドライバなどの Type 4/XA ドライバに変更して、サポート対象のデータベースに接続する。データベース ドライバ サポートの詳細については、『WebLogic Platform 8.1 でサポート対象のコンフィグレーション』の「サポート対象のデータベース コンフィグレーション」を参照。

WebLogic Server Administration Console で、以下のコンフィグレーション オプションを検証する。

  • [ローカル トランザクションのサポート] オプションが有効である (これはこの接続プールのデフォルトの設定であり、変更してはならない)。

  • JDBC 接続プールの [最大容量] オプションの値が、実行キューの [スレッド数] オプションの値以上である。

  • (Oracle データベースのみ) [XA トランザクション タイムアウトを有効化] オプションが有効である場合に、JTA の [タイムアウト秒数] オプションの値が、JDBC 接続プールの [XA トランザクション タイムアウト] オプションの値以下である。通常サイズのメッセージに対する [XA トランザクション タイムアウト] オプションの推奨値は 60 秒、JTA の [タイムアウト秒数] オプションの推奨値は 50 である。これらの値は、メッセージのサイズに比例して増やすことが推奨される。

接続プール

cgJMSPool-nonXA

非 XA JDBC ドライバとの関連性を維持する。

接続プール

cgPool

使用するドライバのタイプを、Oracle Thin XA ドライバなどの Type 4/XA ドライバに変更して、サポート対象のデータベースに接続する。データベース ドライバ サポートの詳細については、『WebLogic Platform 8.1 でサポート対象のコンフィグレーション』の「サポート対象のデータベース コンフィグレーション」を参照。

WebLogic Server Administration Console で、以下のコンフィグレーション オプションを検証する。

  • [ローカル トランザクションのサポート] オプションが有効である (これはこの接続プールのデフォルトの設定であり、変更してはならない)。

  • JDBC 接続プールの [最大容量] オプションの値が、実行キューの [スレッド数] オプションの値以上である。

  • (Oracle データベースのみ) [XA トランザクション タイムアウトを有効化] オプションが有効である場合に、JTA の [タイムアウト秒数] オプションの値が、JDBC 接続プールの [XA トランザクション タイムアウト] オプションの値以下である。通常サイズのメッセージに対する [XA トランザクション タイムアウト] オプションの推奨値は 60 秒、JTA の [タイムアウト秒数] オプションの推奨値は 50 である。これらの値は、メッセージのサイズに比例して増やすことが推奨される。

Tx データ ソース

bpmArchDataSource

bpmArchPool 接続プールへのバインドを保持する。

Tx データ ソース

cgDataSource

cgPool 接続プールへのバインドを保持する。

Tx データ ソース

cgDataSource-nonXA

cgJMSPool-nonXA 接続プールへのバインドを保持する。

注意 : cgDataSource-nonXA は、JDBC Tx データ ソースとして提供されているが、このリソースはグローバル トランザクションに参加できない。このため、常に cgJMSPool-nonXA などの非 XA JDBC ドライバでコンフィグレーションされた接続プールを使用してこのリソースを設定する必要がある。

JMS ストア

cgJMSStore

cgJMSPool-nonXA 接続プールへのバインドを保持する。


 

WebLogic Portal の XA コンフィグレーションの JDBC 設定

表 14-3 は、Basic WebLogic Portal Domain コンフィグレーション テンプレートで使用する、XA ドメイン コンフィグレーションの JDBC 設定の概要を示しています。コンフィグレーション ウィザードによる必要な追加および変更作業が完了したら、WebLogic Server Administration Console を使用して XA コンフィグレーション設定を完了してください。

注意 : 以下に示す JDBC コンフィグレーション設定のスコープは、パッケージ済みのコンフィグレーション テンプレートの JDBC 設定に限られます。カスタム テンプレートを使用している場合や、既存のドメインでアプリケーション リソースを開発済みの場合は、JDBC リソースを追加コンフィグレーションして XA コンフィグレーションを完了することもできます。

表 14-3 XA コンフィグレーションの Portal テンプレート設定への変更 

JDBC リソース タイプ

リソース名

XA コンフィグレーションの要件

データベース

workshop

使用中のデータベースを、XA コンフィグレーションをサポートするデータベース (Oracle、Sybase、DB2、MS SQL Server など) に変更する。データベース サポートの詳細については、『WebLogic Platform 8.1 でサポート対象のコンフィグレーション』の「サポート対象のデータベース コンフィグレーション」を参照。

接続プール

cgJMSPool-nonXA

非 XA JDBC ドライバとの関連性を維持する。

接続プール

cgPool

使用するドライバのタイプを、Oracle Thin XA ドライバなどの Type 4/XA ドライバに変更して、サポート対象のデータベースに接続する。データベース ドライバ サポートの詳細については、『WebLogic Platform 8.1 でサポート対象のコンフィグレーション』の「サポート対象のデータベース コンフィグレーション」を参照。

WebLogic Server Administration Console で、以下のコンフィグレーション オプションを検証する。

  • [ローカル トランザクションのサポート] オプションが有効である (これはこの接続プールのデフォルトの設定であり、変更してはならない)。

  • JDBC 接続プールの [最大容量] オプションの値が、実行キューの [スレッド数] オプションの値以上である。

接続プール

portalPool

使用するドライバのタイプを、Oracle Thin XA ドライバなどの Type 4/XA ドライバに変更して、サポート対象のデータベースに接続する。データベース ドライバ サポートの詳細については、『WebLogic Platform 8.1 でサポート対象のコンフィグレーション』の「サポート対象のデータベース コンフィグレーション」を参照。

WebLogic Server Administration Console で、以下のコンフィグレーション オプションを検証する。

  • [ローカル トランザクションのサポート] オプションが無効である

  • JDBC 接続プールの [最大容量] オプションの値が、実行キューの [スレッド数] オプションの値以上である。

データ ソース

p13n_trackingDataSource

cgJMSPool-nonXA 接続プールへのバインドを保持する。

データ ソース

p13nDataSource

cgJMSPool-nonXA 接続プールへのバインドを保持する。

Tx データ ソース

cgDataSource

cgPool 接続プールへのバインドを保持する。

Tx データ ソース

cgDataSource-nonXA

cgJMSPool-nonXA 接続プールへのバインドを保持する。

注意 : cgDataSource-nonXA は、JDBC Tx データ ソースとして提供されているが、このリソースはグローバル トランザクションに参加できない。このため、常に cgJMSPool-nonXA などの非 XA JDBC ドライバでコンフィグレーションされた接続プールを使用してこのリソースを設定する必要がある。

WebLogic Server Administration Console で、[Enable Two-Phase Commit] オプションが有効であることを確認する。

Tx データ ソース

portalFrameworkPool

portalPool 接続プールへのバインドを保持する。

注意 : XA 用にコンフィグレーションされた Portal ドメインでオプションのコマース機能を使用する場合は、weblogic.jdbc.jts.commercePool JNDI 名を、portalFrameworkPool から cgDataSource-nonXA JDBC Tx データ ソースに移す必要がある。コマース機能の使用方法については、WebLogic Workshop ヘルプの「アプリケーションにコマース サービスを追加する」(http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/workshop/docs81/doc/ja_JP/portal/buildportals/commerce.html) を参照。

JMS ストア

cgJMSStore

cgJMSPool-nonXA 接続プールへのバインドを保持する。


 

WebLogic Platform の XA コンフィグレーションの JDBC 設定

表 14-4 は、Basic WebLogic Platform Domain コンフィグレーション テンプレートで使用する XA ドメイン コンフィグレーション設定の概要を示しています。コンフィグレーション ウィザードによる必要な追加および変更作業が完了したら、WebLogic Server Administration Console を使用して XA コンフィグレーション設定を完了してください。

注意 : 以下に示す JDBC コンフィグレーション設定のスコープは、パッケージ済みのコンフィグレーション テンプレートの JDBC 設定に限られます。カスタム テンプレートを使用している場合や、既存のドメインでアプリケーション リソースを開発済みの場合は、JDBC リソースを追加コンフィグレーションして XA コンフィグレーションを完了することもできます。

XA コンフィグレーションを使用するドメインの作成例については、「XA ドライバを使用するデータベースを使用したドメインの作成方法」を参照してください。

注意 : WebLogic Platform ドメインには WebLogic Integration と WebLogic Portal の機能が組み込まれているため、これらの例のセットアップ タスクは Oracle XA ドライバを使用する WebLogic Platform ドメインの作成にも適用されます。

表 14-4 XA コンフィグレーションの Platform コンフィグレーション テンプレート設定への変更 

JDBC リソース タイプ

リソース名

XA コンフィグレーションの要件

データベース

workshop

使用中のデータベースを、XA コンフィグレーションをサポートするデータベース (Oracle、Sybase、DB2、MS SQL Server など) に変更する。データベース サポートの詳細については、『WebLogic Platform 8.1 でサポート対象のコンフィグレーション』の「サポート対象のデータベース コンフィグレーション」を参照。

接続プール

bpmArchPool

使用するドライバのタイプを、Oracle Thin XA ドライバなどの Type 4/XA ドライバに変更して、サポート対象のデータベースに接続する。データベース ドライバ サポートの詳細については、『WebLogic Platform 8.1 でサポート対象のコンフィグレーション』の「サポート対象のデータベース コンフィグレーション」を参照。

WebLogic Server Administration Console で、以下のコンフィグレーション オプションを検証する。

  • [ローカル トランザクションのサポート] オプションが有効である (これはこの接続プールのデフォルトの設定であり、変更してはならない)。

  • JDBC 接続プールの [最大容量] オプションの値が、実行キューの [スレッド数] オプションの値以上である。

  • (Oracle データベースのみ) [XA トランザクション タイムアウトを有効化] オプションが有効である場合に、JTA の [タイムアウト秒数] オプションの値が、JDBC 接続プールの [XA トランザクション タイムアウト] オプションの値以下である。通常サイズのメッセージに対する [XA トランザクション タイムアウト] オプションの推奨値は 60 秒、JTA の [タイムアウト秒数] オプションの推奨値は 50 である。これらの値は、メッセージのサイズに比例して増やすことが推奨される。

接続プール

cgJMSPool-nonXA

非 XA JDBC ドライバとの関連性を維持する。

接続プール

cgPool

使用するドライバのタイプを、Oracle Thin XA ドライバなどの Type 4/XA ドライバに変更して、サポート対象のデータベースに接続する。データベース ドライバ サポートの詳細については、『WebLogic Platform 8.1 でサポート対象のコンフィグレーション』の「サポート対象のデータベース コンフィグレーション」を参照。

WebLogic Server Administration Console で、以下のコンフィグレーション オプションを検証する。

  • [ローカル トランザクションのサポート] オプションが有効である (これはこの接続プールのデフォルトの設定であり、変更してはならない)。

  • JDBC 接続プールの [最大容量] オプションの値が、実行キューの [スレッド数] オプションの値以上である。

  • (Oracle データベースのみ) [XA トランザクション タイムアウトを有効化] オプションが有効である場合に、JTA の [タイムアウト秒数] オプションの値が、JDBC 接続プールの [XA トランザクション タイムアウト] オプションの値以下である。通常サイズのメッセージに対する [XA トランザクション タイムアウト] オプションの推奨値は 60 秒、JTA の [タイムアウト秒数] オプションの推奨値は 50 である。これらの値は、メッセージのサイズに比例して増やすことが推奨される。

接続プール

portalPool

使用するドライバのタイプを、Oracle Thin XA ドライバなどの Type 4/XA ドライバに変更して、サポート対象のデータベースに接続する。データベース ドライバ サポートの詳細については、『WebLogic Platform 8.1 でサポート対象のコンフィグレーション』の「サポート対象のデータベース コンフィグレーション」を参照。

WebLogic Server Administration Console で、以下のコンフィグレーション オプションを検証する。

  • [ローカル トランザクションのサポート] オプションが無効である

  • JDBC 接続プールの [最大容量] オプションの値が、実行キューの [スレッド数] オプションの値以上である。

データ ソース

p13n_trackingDataSource

cgJMSPool-nonXA 接続プールへのバインドを保持する。

データ ソース

p13nDataSource

cgJMSPool-nonXA 接続プールへのバインドを保持する。

Tx データ ソース

bpmArchDataSource

bpmArchPool 接続プールへのバインドを保持する。

Tx データ ソース

cgDataSource

cgPool 接続プールへのバインドを保持する。

Tx データ ソース

cgDataSource-nonXA

cgJMSPool-nonXA 接続プールへのバインドを保持する。

注意 : cgDataSource-nonXA は、JDBC Tx データ ソースとして提供されているが、このリソースはグローバル トランザクションに参加できない。このため、常に cgJMSPool-nonXA などの非 XA JDBC ドライバでコンフィグレーションされた接続プールを使用してこのリソースを設定する必要がある。

WebLogic Server Administration Console で、[Enable Two-Phase Commit] オプションが有効であることを確認する。

Tx データ ソース

portalFrameworkPool

portalPool 接続プールへのバインドを保持する。

注意 : XA 用にコンフィグレーションされた Portal ドメインでオプションのコマース機能を使用する場合は、weblogic.jdbc.jts.commercePool JNDI 名を、portalFrameworkPool から cgDataSource-nonXA JDBC Tx データ ソースに移す必要がある。コマース機能の使用方法については、WebLogic Workshop ヘルプの「アプリケーションにコマース サービスを追加する」(http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/workshop/docs81/doc/ja_JP/portal/buildportals/commerce.html) を参照。

JMS ストア

cgJMSStore

cgJMSPool-nonXA 接続プールへのバインドを保持する。


 

 


別のデータベースを使用したドメインの作成方法

ドメインで、デフォルト データベースである PointBase 以外のデータベースを使用する場合は、JDBC オプションのコンフィグレーションをカスタマイズする必要があります。最低でも、JDBC 接続プールの設定をコンフィグレーションする必要があります。

  1. 表 14-5 の説明に従って、コンフィグレーション ウィザードをグラフィカル モードで開始します。
  2. 表 14-5 グラフィカルモードでのコンフィグレーション ウィザードの開始

    プラットフォーム

    手順

    Windows

    [スタート] メニューを使用する場合

    [スタートプログラムBEA WebLogic Platform 8.1Configuration Wizard]

    MS-DOS コマンド プロンプト ウィンドウを使用する場合

      1. 製品インストール ディレクトリの ¥common¥bin サブディレクトリに移動する。たとえば、次のように入力する。

    cd c:¥bea¥weblogic81¥common¥bin

      2. config.cmd と入力する。

    UNIX

      1. UNIX システムにログインする。

      2. 製品インストール ディレクトリの /common/bin サブディレクトリに移動する。たとえば、次のように入力する。

    cd $BEAHOME/weblogic81/common/bin

      3. sh config.sh と入力する。


     
  3. [コンフィグレーションの作成または拡張] ウィンドウで [新しい WebLogic コンフィグレーションの作成] を選択し、[次へ] をクリックします。
  4. [コンフィグレーション テンプレートの選択] ウィンドウで、WebLogic コンフィグレーション テンプレートのリストからコンフィグレーション テンプレートを選択し、[次へ] をクリックします。
  5. [エクスプレスまたはカスタム コンフィグレーションの選択] ウィンドウで [カスタム] を選択し、[次へ] をクリックして、カスタマイズされた設定でドメインを作成します。
  6. [管理サーバのコンフィグレーション] ウィンドウで、必要に応じて管理サーバをコンフィグレーションします。詳細については、「管理サーバのコンフィグレーション」を参照してください。[次へ] をクリックし、[管理対象サーバ、クラスタ、およびマシン オプション] ウィンドウに移動します。
  7. [管理対象サーバ、クラスタ、およびマシン オプション] ウィンドウで、次のいずれかを実行します。
  8. [データベース (JDBC) オプション] ウィンドウで [はい] を選択し、[次へ] をクリックして JDBC コンフィグレーション設定を実行します。
  9. [JDBC 接続プールのコンフィグレーション] ウィンドウで、次のいずれかまたは両方を実行します。
    • コンフィグレーション テンプレートにすでに JDBC 接続プールが設定されている場合は、各接続プールのタブを選択し、新しいデータベース コンフィグレーションを使用するように設定を変更する。
    • JDBC 接続プールが設定されていない場合や、アプリケーションで JDBC 接続プールをさらに必要とする場合は、[追加] を選択し、JDBC 設定を必要に応じて設定する。

    次に示すのは、Oracle データベースをコンフィグレーションするための設定例です。

    • Name: myOraclePool
    • Vendor: Oracle
    • Driver: OracleDriver
    • DBMS name: MyOracleDB
    • DBMS host: MyOracleMachineName
    • DBMS port: MyOraclePortNumber
    • User name: MyUserName
    • User password: MyUserPassword
    • Confirm user password: MyUserPassword

    myOraclePool は JDBC 接続プールに割り当てる名前です。OracleDriver は Oracle で使用するために選択する JDBC ドライバです。MyOracleDB はデータベース名です。MyOracleMachineName は Oracle データベースがインストールされているマシンの名前です。MyOraclePortNumber はデータベース ポート番号 (1521 など) です。また、MyUserNameMyUserPassword は、Oracle データベース設定の該当する値です。

    JDBC 設定を指定する場合は、次のガイドラインに注意してください。

    • DB2、SQL Server、Sybase の各データベースの DBMS Name を設定する場合は、データベース管理者が作成したデータベース インスタンスの名前を指定する。

    その他の既存の JDBC 接続プールを更新する場合や、新たなプールを追加する場合は、この手順を繰り返します。

  10. [次へ] をクリックして変更内容を保存し、[JDBC マルチプールのコンフィグレーション] ウィンドウに移動します。
  11. [次へ] をクリックして JDBC マルチプールのコンフィグレーションをスキップし、[JDBC データソースのコンフィグレーション] ウィンドウに移動します。
  12. (省略可能) アプリケーションで JDBC データ ソースをさらに必要とする場合は、[追加] を選択して以下の設定を入力します。
    • Name: myDataSource
    • JNDI name: myDataSource
    • Pool name: myDBPool
    • Honor global transaction: トランザクション対応にするにはこのボックスをチェックし、トランザクション非対応にするにはボックスのチェックをはずす。

    myDBPool は、新しいデータ ソース myDataSource の接続プールです。

  13. [次へ] をクリックして変更内容を保存し、[JDBC 接続プールのテストおよび JDBC データベースのセットアップ] ウィンドウに移動します。
  14. [接続のテスト] をクリックして、JDBC 接続プールごとに Oracle データベースへの接続をテストします。[結果] ペインに「テストが完了しました。」と表示されていることを確認します。
  15. 注意 : 最初に対象のデータベースを起動してデータベースがアクセス可能であることを確認します。アクセスできない場合は、ドライバのコンフィグレーション テストに失敗します。

  16. テンプレートで SQL ファイルを利用できる場合は、[利用できる SQL ファイルおよびデータベース ロードのオプション] ペインで [データベースのロード] をクリックしてデータベース オブジェクトを作成します。[結果] ペインに「データベースのロードが完了しました。」と表示されていることを確認してから次の手順に進みます。
  17. 注意 : 必要な場合は [ログ ファイル] オプションを選択し、指定されたログ ファイルにデータベースのロード結果を書き込みます。

  18. [次へ] をクリックして変更内容を保存し、[メッセージング (JMS) オプション] ウィンドウに移動します。
  19. [メッセージング (JMS) オプション] ウィンドウで、次のいずれかを実行します。
    • [はい] を選択して [次へ] をクリックし、JMS のコンフィグレーション設定を必要に応じて実行する。詳細については、「新しいドメインの作成時における JMS のコンフィグレーション」を参照してください。
    • [いいえ] を選択して [次へ] をクリックし、JMS のデフォルトのテンプレート設定を保持して [アプリケーションおよびサービスの対象指定オプション] ウィンドウに移動する。
  20. [アプリケーションおよびサービスの対象指定オプション] ウィンドウで [はい] を選択し、[次へ] をクリックして対象指定をコンフィグレーションします。
  21. テンプレートでアプリケーションを利用できる場合は、[アプリケーションのサーバまたはクラスタへの対象設定] ウィンドウが表示されます。すべてのアプリケーションの対象が指定されていることを確認します。詳細については、「新しいドメインの作成時における対象サーバおよびクラスタの指定」を参照してください。[次へ] をクリックし、[サービスのサーバまたはクラスタへの対象設定] ウィンドウに移動します。
  22. JDBC 接続プールと JDBC データ ソースを追加した場合は、[サービスのサーバまたはクラスタへの対象設定] ウィンドウの左側のペインにおいて、[JDBC 接続プール] のソース リストで myDBPool が、[JDBC Tx データ ソース] のソース リストで myDataSource がそれぞれチェックされ、対象としてサーバが指定されていることを確認します。チェックされていない場合はチェックします。
  23. [次へ] をクリックして変更内容を保存し、[管理ユーザ名とパスワードのコンフィグレーション] ウィンドウに移動します。
  24. [管理ユーザ名とパスワードのコンフィグレーション] ウィンドウで、必要に応じて管理ユーザをコンフィグレーションします。詳細については、「新しいドメインの作成時におけるセキュリティのコンフィグレーション」を参照してください。[次へ] をクリックして変更内容を保存し、[Windows オプションのコンフィグレーション] ウィンドウに移動します (Windows のみ)。
  25. 以下の後続ウィンドウでは、[次へ] をクリックしてデフォルト設定をそのまま使用します (または必要に応じて変更)。
    • Windows オプションのコンフィグレーション (Windows のみ)
    • スタート メニュー エントリの構築 (Windows のみ)
    • サーバの起動モードおよび Java SDK のコンフィグレーション
  26. [WebLogic コンフィグレーションの作成] ウィンドウで概要を確認し、必要に応じてコンフィグレーションの場所と名前を変更します。詳細については、「WebLogic コンフィグレーションの作成」を参照してください。[作成] をクリックしてドメインを作成します。
  27. ドメイン コンフィグレーションが作成されたら、[コンフィグレーションの作成] ウィンドウで [完了] をクリックしてコンフィグレーション ウィザードを閉じます。

 


XA ドライバを使用するデータベースを使用したドメインの作成方法

コンフィグレーション ウィザードでデフォルトのドメイン テンプレートを使用してドメインを作成すると、非 XA コンフィグレーションが作成されます。XA ドライバを使用するデータベースを使用して新しいドメインを作成するには、コンフィグレーション ウィザードと WebLogic Server Administration Console の両方でセットアップ タスクを実行する必要があります。

作業開始前の注意

この手順を開始する前に、以下のトピックを参照することをお勧めします。

ドメインの拡張

コンフィグレーション ウィザードでは、既存のドメインを拡張することもできます。XA コンフィグレーションでの JDBC の変更は同じですが、ドメインを拡張する手順はドメインの新規作成と多少異なります。

手順 1 : コンフィグレーション ウィザードによるドメインの作成

XA ドライバを使用するデータベースを使用するドメインを作成するには、「別のデータベースを使用したドメインの作成方法」の手順に従います。

手順 8 での、[JDBC 接続プールのコンフィグレーション] ウィンドウで値を設定または変更する際の作業

  1. Driver の値を XA ドライバに設定します。
  2. Basic WebLogic Platform Domain または Basic WebLogic Portal Domain テンプレートを選択した場合は、portalPool JDBC 接続プール タブを選択し、[ローカル トランザクションのサポート] オプションの選択を解除します (このオプションはデフォルトで有効になっています)。

次に示すのは、XA ドライバを使用する Oracle データベースをコンフィグレーションするための設定例です。

MyOracleDBMyOracleMachineNameMyOraclePortNumberMyUserName、および MyUserPassword は Oracle データベース設定の該当する値です。

その他の JDBC 接続プールを作成または更新する場合は、手順 8 を繰り返します。

注意 : JMS では、非 XA リソース ドライバを用いた JDBC 接続プールを使用する必要があります (XA ドライバまたは JTS ドライバは使用できません)。cgJMSPool-nonXA JDBC 接続プールは、JMS リソースをサポートするために提供されています。

ドメイン コンフィグレーションが作成されたら、[コンフィグレーションの作成] ウィンドウで [サーバの起動] をチェックします。[完了] をクリックして管理サーバを起動し、コンフィグレーション ウィザードを閉じます。

手順 2 : WebLogic Server Administration Console によるドメイン用の JDBC コンフィグレーションの検証

管理サーバを起動したら、ドメインの Administration Console にログインし、ドメインの JDBC コンフィグレーションを検証します。

  1. Web ブラウザを開き、次の URL に移動します。
  2. http://hostname:port/console

    hostname を管理サーバの DNS 名または IP アドレスに、port を管理サーバが要求をリスンしているポートのアドレス (デフォルトでは 7001) にそれぞれ置き換えます。たとえば、次のように入力します。

    http://localhost:7001/console

  3. ログイン ページが表示されたら、管理サーバの起動に必要なユーザ名とパスワードを入力します。次に、[サインイン] をクリックします。
  4. XA ドライバを使用する接続プールごとに、以下の手順を実行します。
    1. Administration Console の左側のペインで、[サービス|JDBC|接続プール] を選択します。
    2. リストから JDBC 接続プール名を選択します。
    3. [コンフィグレーション] セクションの [接続] タブで、[表示] をクリックして [詳細オプション] セクションを表示します。
    4. [ローカル トランザクションのサポート] オプションが有効であることを確認します (このオプションを無効にする必要がある portalPool が定義されている場合を除く)。
    5. JDBC 接続プールの [最大容量] オプションの値に注意してください。この値が、実行キューの [スレッド数] オプションの値以上であることを確認します。
    6. 実行キューを表示するには、左側のペインでサーバ名を右クリックし、[実行キューを表示] を選択します。リスト上の実行キュー名をクリックし、[スレッド数] オプションの値を参照します ([スレッド数] オプションは、[Execute Queue] ページのサマリー テーブルにも表示される場合があります)。

  5. (Oracle データベースのみ) JTA をコンフィグレーションするには、以下の手順を実行します。
  6. 注意 : この手順は、WebLogic Portal ドメインには適用されません。WebLogic Portal ドメインを作成している場合、または Oracle データベースを使用していない場合は、手順 5 に進んでください。

    1. 左側のペインで、[サービス|JTA] を選択します。
    2. [XA トランザクション タイムアウトを有効化] オプションが有効である場合に、JTA の [タイムアウト秒数] オプションの値が、JDBC 接続プールの [XA トランザクション タイムアウト] オプションの値以下であることを確認します。
    3. [XA トランザクション タイムアウト] と [XA トランザクション タイムアウトを有効化] のオプション設定を表示するには、[サービス|JDBC|接続プール] を選択し、[JDBC 接続プール] をクリックします。[コンフィグレーション] セクションの [接続] タブで、[表示] をクリックして [詳細オプション] セクションを表示します。

      WebLogic Integration ドメインについては、通常サイズのメッセージに対する [XA トランザクション タイムアウト] オプションの値を 60 秒に、JTA の [タイムアウト秒数] オプションの値を 50 にそれぞれ設定し、メッセージのサイズに比例してこれらの値を増やすことをお勧めします。

    4. [適用] をクリックします。
  7. (WebLogic Portal ドメインのみ) XA ドライバを使用するように portalPool をコンフィグレーションし、オプションのコマース機能を使用している場合は、次の手順を実行します。
    1. Administration Console の左側のペインで、[サービス|JDBC|データ ソース] を選択します。
    2. リスト上の portalFrameworkPool データ ソースを選択します。
    3. JNDI 名のリストから、weblogic.jdbc.jts.commercePool を削除します。
    4. [適用] をクリックします。
    5. リスト上の cgDataSource-nonXA データ ソースを選択します。
    6. JNDI 名のリストに、weblogic.jdbc.jts.commercePool を追加します。
    7. [適用] をクリックします。

    コマース機能の使用方法については、WebLogic Workshop ヘルプの「アプリケーションにコマース サービスを追加する」(http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/workshop/docs81/doc/ja_JP/portal/buildportals/commerce.html) を参照してください。

  8. Administration Console の左側のペインで、[サーバ|cgServer] を選択します。[制御] セクションの [起動/停止] タブで、[このサーバを強制的に停止] を選択してサーバを停止し、再起動します。
  9. これで、XA ドライバを使用するデータベースを使用するようにドメインが設定されました。

 


マルチプールと Oracle RAC データベースを使用した XA ドメインの作成方法

WebLogic Platform 8.1 SP5 は、Oracle RAC データベースでの JDBC マルチプールの使用をサポートしています。マルチプールとは接続プールのグループですが、アプリケーションからは、マルチプールの特性は単一の基本接続プールの特性と同一であると見なされます。マルチプール内の各接続プールは、同一のデータベースの異なるインスタンスに割り当てられます。特定の接続プールからのデータベース接続が停止しているためにそのプールからの接続をアプリケーションが取得できない場合、WebLogic Platform はマルチプール内の次の接続プールから接続を取得しようとします。ロード バランシングを提供するためにマルチプールをコンフィグレーションすることもできます。

注意 : WebLogic Platform 8.1 SP5 は、Oracle RAC の XA のみのマルチプールをサポートします。

この節では次の手順を説明します。

注意 : Oracle RAC を使用する XA ドメインの作成方法については、『WebLogic Platform データベース リソースの管理』の「WebLogic Platform での Oracle RAC の使い方」を参照してください。

Oracle RAC を使用するための既存 XA ドメインの更新

Basic WebLogic Platform Domain テンプレートで作成されたドメインがすでに存在する場合は、XA リソースを使用できるドメインを持っていることになります (詳細については、「XA コンフィグレーションへの変更のガイドライン」を参照してください)。その結果、Oracle RAC を使用するようにドメインを再コンフィグレーションすることもできます。再コンフィグレーションはどのように行うのでしょうか。コンフィグレーション ウィザード GUI は Oracle RAC を含むドメインのコンフィグレーションを完全にはサポートしないので、この作業に GUI は使用できません。

代わりに、このタイプの再コンフィグレーションは、WebLogic Server Scripting Tool (WLST) Offline で生成されるスクリプトによって実行する必要があります。WLST Offline はドメインのコンフィグレーションを行うためのコマンドライン スクリプト インタフェースです。これをドメインの更新、特に Oracle RAC に対応する目的で使用する詳細については、『WebLogic Platform データベース リソースの管理』の「WebLogic Platform での Oracle RAC の使い方」にある「Oracle RAC を使用するための既存 XA ドメインの更新」を参照してください。

既存の Platform ドメインを更新するために使用できるサンプル スクリプトについては、『WebLogic Platform データベース リソースの管理』の「WebLogic Server Scripting Tool (WLST) Offline 更新ファイル」を参照してください。

Oracle RAC を使用するための XA ドメインの作成

Oracle RAC を使用するために設定される XA ドメインの作成処理は、主に次の 2 つのタスクで構成されます。

この節では、各タスクの手順を示してから、サンプルの config.xml ファイルを紹介するので (config.xml のサンプル コード)、編集完了時のファイルの内容を確認できます。

タスク 1 : コンフィグレーション ウィザードによるドメインの作成

Oracle RAC データベースを使用するドメインを作成するには、「別のデータベースを使用したドメインの作成方法」の手順に従います。次の例外を除いて、前述の手順に従います。

  1. [JDBC 接続プールのコンフィグレーション] ウィンドウで各プール名を強調表示して [削除] をクリックして、あらかじめ指定された次の接続プールを削除します。
    • portalPool
    • cgPool
    • bpmArchPool
    • 注意 : cgJMSPool-nonXA は削除しないでください。

  2. [JDBC 接続プールのコンフィグレーション] ウィンドウで次の 6 つの接続プールを作成します。
    • portalPool1
    • portalPool2
    • cgPool1
    • cgPool2
    • bpmArchPool1
    • bpmArchPool2

    接続プールを作成するには、[追加] をクリックします。Oracle データベース設定に適切な値を入力します。表 14-6 は値のサンプルを示します。dbname1dbname2dbhost1dbhost2user_name、および user_password に指定する値が、使用している Oracle データベース設定に対して確実に適切であることをデータベース管理者に確認します。次に示す dbname1dbhost1 は、データベースのインスタンス 1 とそのホスト マシンの名前を表しています。dbname2dbhost2 は、データベースのインスタンス 2 とそのホスト マシンの名前です。

    表 14-6 接続プールのサンプル値

    名前

    ベンダ

    ドライバ名

    DBMS

    DBMS

    ホスト

    DBMS

    ポート

    ユーザ名

    ユーザ パスワード

    portalPool1

    Oracle

    Oracle のドライバ (Thin XA)

    dbname1

    dbhost1

    1521

    user_name

    user_password

    portalPool2

    Oracle

    Oracle のドライバ (Thin XA)

    dbname2

    dbhost2

    1521

    user_name

    user_password

    cgPool1

    Oracle

    Oracle のドライバ (Thin XA)

    dbname1

    dbhost1

    1521

    user_name

    user_password

    cgPool2

    Oracle

    Oracle のドライバ (Thin XA)

    dbname2

    dbhost2

    1521

    user_name

    user_password

    bpmArchPool1

    Oracle

    Oracle のドライバ (Thin XA)

    dbname1

    dbhost1

    1521

    user_name

    user_password

    bpmArchPool2

    Oracle

    Oracle のドライバ (Thin XA)

    dbname2

    dbhost2

    1521

    user_name

    user_password

    cgJMSPool-nonXA

    Oracle

    Oracle のドライバ (Thin) バージョン : 9.0.1、9.2.0、10

    dbname1

    dbhost1

    1521

    user_name

    user_password


     
  3. [次へ] をクリックして変更内容を保存し、[JDBC マルチプールのコンフィグレーション] ウィンドウに移動します。
  4. [JDBC マルチプールのコンフィグレーション] ウィンドウで次の JDBC マルチプールを作成します。
    • cgMultiPool
    • portalMultiPool
    • bpmArchMultiPool

    マルチプールを作成するには、[追加] をクリックして適切なマルチプール名を入力します。

  5. 次のいずれかのアルゴリズム タイプを選択します。
    • High-Availability
    • High-Availability オプションが設定されていると、接続要求はリスト内の最初の利用可能なプールで処理されます。接続プールが切断された場合、接続要求はリスト内の次の接続プールで処理されます。

    • Load-Balancing
    • Load-Balancing オプションが設定されていると、接続要求は利用可能な接続プールに配布されます。

  6. [次へ] をクリックして変更内容を保存し、[JDBC 接続プールのマルチプールへの割り当て] ウィンドウに移動します。
  7. [JDBC マルチプール] ペインで、JDBC 接続プールを割り当てる JDBC マルチプールを選択します。
  8. 左ペインで、選択したマルチプールに割り当てる各 JDBC 接続プールの横にあるチェック ボックスをクリックします。表 14-7 は、どの接続プールを各マルチプールに割り当てるかを示します。
  9. 表 14-7 接続プールのマルチプールへの割り当て

    接続プール

    マルチプール

    portalPool1portalPool2

    portalMultiPool

    cgPool1cgPool2

    cgMultiPool

    bpmArchPool1bpmArchPool2

    bpmArchMultiPool


     

注意 : cgJMSPool-nonXA という接続プールはマルチプールには割り当てないでください。WebLogic Platform ではマルチプールと JMS JDBC ストアの併用はサポートされていません。アプリケーションで JMS JDBC ストアを利用する場合は、接続時フェイルオーバと Oracle RAC を使用するようにコンフィグレーションする必要があります。手順については、「タスク 2 : config.xml ファイルの編集」の手順 6 を参照してください。

  1. [次へ] をクリックして変更内容を保存し、[JDBC データ ソースのコンフィグレーション] ウィンドウに移動します。
  2. 表 14-8 に示すように、[JDBC データ ソースのコンフィグレーション] ウィンドウで、各 JDBC データ ソースを適切な JDBC 接続プールまたはマルチプールに割り当てます。プール名のドロップダウン リストから、各データ ソースに関連付ける JDBC マルチプールを選択します。
  3. 表 14-8 データ ソースの割り当て

    データ ソース

    プール名

    p13n_trackingDataSource

    cgJMSPool-nonXA

    p13nDataSource

    cgJMSPool-nonXA

    portalFrameworkPool

    portalMultiPool

    cgDataSource

    cgMultiPool

    cgDataSource-nonXA

    cgJMSPool-nonXA

    bpmArchDataSource

    bpmArchMultiPool


     

これで、接続プール、マルチプール、および JDBC データ ソースのコンフィグレーションが終了しました。ここで、前述の手順である「別のデータベースを使用したドメインの作成方法」に戻ります。前述の手順の手順 12 ~ 24 を完了してから「タスク 2: config.xml ファイルの編集」に進みます。

タスク 2 : config.xml ファイルの編集

接続時フェイルオーバの他に、マルチプール フェイルオーバやロード バランシングを使用するようにドメインを有効にするには、手動で config.xml ファイルを編集する必要があります。

  1. \BEA_HOME\user_projects\domains\platform ディレクトリに移動します。ここで、BEA_HOME は WebLogic Platform がインストールされたディレクトリのパス名を指します。config.xml ファイルを開きます。
  2. 次の定義の各インスタンスを検索します。
  3. <JDBCConnectionPool Name="connectionpool"

    connectionpool の値は、cgPool1cgPool2portalPool1portalPool2bpmArchPool1、または bpmArchPool2 のいずれかになります。これらの JDBC 接続プールそれぞれに対して、次のコードが提供されます。

    <JDBCConnectionPool Name="connectionpool"

    DriverName="oracle.jdbc.xa.client.OracleXADataSource"
    Password="{3DES}q7oBrwmN89U="
    Properties="user=
    user_name"
    TestConnectionsOnReserve="true"
    TestTableName="SQL SELECT 1 FROM DUAL" URL="jdbc:oracle:thin:@lcqlnxas10:1521:lnrac2"/>

  4. 次のデフォルト属性を確認します。
    • TestConnectionsOnReserve="true"
    • 値は "true" に設定します。このパラメータを true に設定すると、接続がクライアントに提供される前にテストされます。このテストを行うと、クライアントがプールに接続を要求した場合、その要求に応えるまでに短い遅延が生じますが、DBMS が使用可能かつアクセス可能である限り、クライアントでは有効な接続を確実に受け取ることができます。

    • TestTableName="SQL SELECT 1 FROM DUAL"
    • 物理的なデータベース接続をテストするために使用するテーブルを指定します。『WebLogic Server Administration Console オンライン ヘルプ』の「JDBCConnection プール -->—>コンフィグレーション --> 接続」にある「TestTableName」を参照してください。

  5. 次の XA 用の必須属性を各接続プール (cgPool1cgPool2portalPool1portalPool2bpmArchPool1、および bpmArchPool2) に追加します。
    • RefreshMinutes="1"
    • データベース接続テスト間の分単位で指定する間隔です。指定した間隔が過ぎるたびに、未使用のデータベース接続が TestTableName を使ってテストされます。失敗した接続は閉じられ、再度開かれて有効な物理データベース接続が再確立されます。TestTableName が設定されていない場合、テストは実行されません。

    • CountOfTestFailuresTillFlush="1"
    • データベース テストをさらに行うことによる遅延を最小限にするために、WebLogic Platform が接続プールのすべての接続を閉じるまでに許可するテストの失敗数です。この属性の詳細については、『WebLogic プログラマーズ ガイド』の「WebLogic JDBC のコンフィグレーションと使い方」にある「JDBC 接続プールのテスト機能の拡張」を参照してください。

      Oracle RAC ノードの障害時のフェイルオーバに許可される時間を最小化します。

    • CountOfRefreshFailuresTillDisable="1"
    • 接続プールが無効化されるまでに許可されるテストの失敗回数を指定します。繰り返されるテストに許容される回数を制限すると、データベース障害後の接続要求を扱うためにかかる遅延を最短化できます。

    • InitialCapacity="5"
    • 接続プール作成時に確立される物理データベース接続の数を指定します。

    • KeepXAConnTillTxComplete="true"
    • 接続プールに対して、データベースへの物理接続を予約させ、各トランザクションの処理全体でアプリケーションに接続を維持させる、つまり、トランザクションの配布が完了するまで接続を維持させます。

    • MaxCapacity="100"
    • 当該接続プールが保有できる物理データベース接続の最大数を指定します。JDBC ドライバおよびデータベース サーバによっては、可能な物理的接続の数が制限される場合もあります。

    • SupportsLocalTransaction="true"
    • この属性が true に設定されると、物理データベース接続の作成に使用される XA ドライバで、グローバル トランザクションを使用しない SQL がサポートされます。この属性は XA ドライバのみを使用する接続プールに適用され、XA 以外のドライバを使用する接続プールでは無視されます。

    • XARetryDurationSeconds="300"
    • WebLogic Platform トランザクション マネージャが XA の回復、コミット、ロールバック呼び出しの再試行ができる時間の長さを指定します。

    • XASetTransactionTimeout="true"
    • この属性が true に設定されると、グローバル トランザクション タイムアウトである XATransactionTimeout が有効になります。この属性は XA 接続プールにのみ適用され、非 XA ドライバを使用する接続プールでは無視されます。

    • XATransactionTimeout="302"
    • グローバル トランザクションがタイムアウトする秒数を決定します。この属性は XA 接続プールにのみ適用され、非 XA ドライバを使用する接続プールでは無視されます。

      注意 : 属性は、各 XA 接続プールと同じ値に設定する必要があります。

  6. 次の必須属性を各マルチプール (cgMultiPoolportalMultiPool、および bpmArchMultiPool) に追加します。
    • FailoverRequestIfBusy="true"
    • 高可用性 (High-Availability) 用のマルチプールでこの属性を指定すると、接続プール内の接続がすべて使用中の場合にフェイルオーバできるようになります。

    • HealthCheckFrequencySeconds="300"
    • 接続を再作成できるかどうか、および接続プールを再び有効化できるかどうかを確かめるために、マルチプール内の自動的に無効化された接続プールをチェックする頻度を指定します。デフォルト値は、300 秒です。

  7. JMS JDBC ストアで接続時フェイルオーバを使用するようにコンフィグレーションします。config.xml ファイルで、次のセクションを検索します。

    <JDBCConnectionPool
  8. Name="cgJMSPool-nonXA"
    Targets="cgServer"
    CapacityIncrement="1"
    DriverName="oracle.jdbc.OracleDriver"
    InitialCapacity="5" MaxCapacity="20"
    Password="{3DES}q7oBrwmN89U="
    Properties="user=user_name"
    RefreshMinutes="0"
    ShrinkPeriodMinutes="15"
    ShrinkingEnabled="true"
    SupportsLocalTransaction="true"
    TestConnectionsOnRelease="false"
    TestConnectionsOnReserve="false"
    TestTableName="SQL SELECT 1 FROM DUAL"
    URL="jdbc:oracle:thin:@lcqlnxas9:1521:lnrac1"/>

注意 : 読みやすいように改行が入っています。

  1. 次のデフォルト属性を変更します。
    • RefreshMinutes="0"
    • 値を "1" に変更します。この属性はデータベース接続テスト間の分単位で指定する間隔を定義します。指定した間隔が過ぎるたびに、未使用のデータベース接続が TestTableName を使ってテストされます。失敗した接続は閉じられ、再度開かれて有効な物理データベース接続が再確立されます。

    • TestConnectionsOnReserve="false"
    • 値を "true" に変更します。この属性の値が true に設定されると、接続がクライアントに提供される前にテストされます。このテストを行うと、クライアントがプールに接続を要求した場合、その要求に応えるまでに短い遅延が生じますが、DBMS が使用可能かつアクセス可能である限り、クライアントでは有効な接続を確実に受け取ることができます。

  2. 以下の属性を追加します。
  3. CountOfTestFailuresTillFlush="1" 

    データベース テストをさらに行うことによる遅延を最小限にするために、WebLogic Platform が接続プールのすべての接続を閉じるまでに許可するテストの失敗数です。この属性の詳細については、『WebLogic プログラマーズ ガイド』の「WebLogic JDBC のコンフィグレーションと使い方」にある「JDBC 接続プールのテスト機能の拡張」を参照してください。

    Oracle RAC ノードの障害時のフェイルオーバに許可される時間を最小化します。

  4. URL 行を次の内容に置き換えます。
  5. URL="jdbc:oracle:thin:@(DESCRIPTION=(ADDRESS_LIST=
    (ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST=dbhost1)(PORT=1521))
    (ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST=dbhost2)(PORT=1521)) (FAILOVER=on)(LOAD_BALANCE=off))(CONNECT_DATA=(SERVER=DEDICATED) (SERVICE_NAME=dbservice)))"

    注意 : 読みやすいように改行が入っています。

    データベース管理者から dbhost1dbhost2、および dbservice の値を取得します。

    注意 : この URL は、接続時フェイルオーバ用 (FAILOVER=on,LOAD_BALANCE=off) に JMS JDBC ストアをコンフィグレーションするために設定されます。コンフィグレーションは、ロード バランシング (FAILOVER=off,LOAD_BALANCE=on) 用には設定しないでください。接続時ロード バランシングはリリース 8.1 SP5 ではサポートされていません。

config.xml のサンプル コード

次のコードは、接続プール、WebLogic JDBC マルチプール、関連付けられたデータ ソースが config.xml ファイルでコンフィグレーションされた例を示しています。ドメインを完全にコンフィグレーションするための config.xml ファイルの編集方法と WLST スクリプトの使用方法については、『WebLogic Platform データベース リソースの管理』の「WebLogic Platform での Oracle RAC の使い方」を参照してください。

<JDBCConnectionPool 
CapacityIncrement="1"
CountOfRefreshFailuresTillDisable= "1"
CountOfTestFailuresTillFlush="1"
DriverName="oracle.jdbc.xa.client.OracleXADataSource"
InitialCapacity="5"
KeepXAConnTillTxComplete="true"
MaxCapacity="100"
Name="cgPool1"
PasswordEncrypted="{3DES}lBifoTsg8fc="
Properties="user=user_name"
RefreshMinutes="1"
SupportsLocalTransaction="true"
Targets="cgServer"
TestConnectionsOnReserve="true"
TestTableName="dual"
URL="jdbc:oracle:thin:@dbhost1:1521:dbname1"
XARetryDurationSeconds="300"
XASetTransactionTimeout="true"
XATransactionTimeout="302"/>
<JDBCConnectionPool 
CapacityIncrement="1"
CountOfRefreshFailuresTillDisable= "1"
CountOfTestFailuresTillFlush="1"
DriverName="oracle.jdbc.xa.client.OracleXADataSource"
InitialCapacity="5"
KeepXAConnTillTxComplete="true"
MaxCapacity="100"
Name="cgPool2"
PasswordEncrypted="{3DES}lBifoTsg8fc="
Properties="user=user_name"
RefreshMinutes="1"
SupportsLocalTransaction="true"
Targets="cgServer"
TestConnectionsOnReserve="true"
TestTableName="dual"
URL="jdbc:oracle:thin:@dbhost2:1521:dbname2"
XARetryDurationSeconds="300"
XASetTransactionTimeout="true"
XATransactionTimeout="302"/>
<JDBCMultiPool 
Name="cgMultiPool"
PoolList="cgPool1,cgPool2"
# 次の属性は高可用性に対してのみ有効である
FailoverRequestIfBusy="true"
HealthCheckFrequencySeconds="300"
Targets="cgServer"/>
<JDBCTxDataSource 
JNDIName="cgDataSource"
Name="cgDataSource"
EnableTwoPhaseCommit="true"
PoolName="cgMultiPool"
Targets="cgServer"/>
<JDBCConnectionPool Name="cgJMSPool-nonXA" 
Targets="cgServer"
DriverName="oracle.jdbc.OracleDriver"
URL="jdbc:oracle:thin:@(DESCRIPTION=(ADDRESS_LIST=
(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST=dbhost1)(PORT=1521))
(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST=dbhost2)(PORT=1521))
(FAILOVER=on)(LOAD_BALANCE=off))(CONNECT_DATA=(SERVER=DEDICATED)
(SERVICE_NAME=dbservice)))"
InitialCapacity="5"
MaxCapacity="5"
CapacityIncrement="1"
PasswordEncrypted="{3DES}1rWxb2KuIbI="
RefreshMinutes="1"
ShrinkPeriodMinutes="15"
ShrinkingEnabled="true"
SupportsLocalTransaction="true"
Properties="user=user_name"
TestTableName="dual"
TestConnectionsOnReserve="true"
CountOfTestFailuresTillFlush="1" />
<JDBCDataSource Name="cgDataSource-nonXA" 
Targets="cgServer"
JNDIName="cgDataSource-nonXA"
PoolName="cgJMSPool-nonXA" />

注意 : 読みやすいように改行が入っています。

 

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