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コンフィグレーション ウィザードの使い方

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WebLogic Configuration Template Builder による拡張テンプレートの作成

拡張テンプレートでは、既存のドメインの拡張に使用できるアプリケーションとサービスが定義されます。このタイプのテンプレートは、ドメインの更新時に使用されます。選択した拡張テンプレートに格納されているアプリケーションやサービスが、コンフィグレーション ウィザードによってドメインにインポートされます。

Configuration Template Builder では、コンフィグレーション ウィザードへの入力として使用可能な拡張テンプレートを簡潔な方法で作成できます。拡張テンプレートの作成に用いるプロセスは、コンフィグレーション テンプレートの作成に用いるプロセスとほぼ同じです。ただし、拡張テンプレートの作成では、インフラストラクチャ コンポーネントの定義は要求されません。

コンフィグレーション ウィザードによるドメインの更新方法については、「ドメインの拡張」を参照してください。

 


Configuration Template Builder による拡張テンプレートの作成の概要

以下の表は、Configuration Template Builder を使用して拡張テンプレートを作成する手順の概要を示しています。

Configuration Template Builder は、[終了] をクリックするといつでも終了できます。

表 13-1 拡張テンプレートの作成手順 

手順

作業内容

コンフィグレーション テンプレートまたは拡張テンプレートの作成

作成するテンプレートの種類 (コンフィグレーションまたは拡張) を選択する。拡張テンプレートを作成するには、[拡張テンプレートの作成] を選択する。

コンフィグレーション テンプレートの作成方法の詳細については、「WebLogic Configuration Template Builder によるコンフィグレーション テンプレートの作成」を参照。

拡張テンプレートのコンフィグレーション ソースの選択

コンフィグレーション テンプレートを作成する拡張テンプレートまたはドメインのディレクトリを選択する。

拡張テンプレートの説明

コンフィグレーション ウィザードの [コンフィグレーション拡張テンプレートの選択] ウィンドウに表示されるテンプレートの説明を指定する (コンフィグレーション拡張テンプレート ウィンドウの詳細については、「コンフィグレーション拡張テンプレートの選択」を参照)。

拡張テンプレートへのアプリケーションの追加

拡張テンプレートに組み込むアプリケーションのリストを確認し、必要な場合は変更する。

拡張テンプレートへのファイルの追加

拡張テンプレートに組み込むファイルのリストを確認し、必要な場合は変更する。

拡張テンプレートの JDBC のコンフィグレーション

必要に応じて、JDBC (Java Database Connectivity) の設定をカスタマイズする。

拡張テンプレートの JMS のコンフィグレーション

必要に応じて、JMS (Java Message Service) のパラメータを定義する。

拡張テンプレートのセキュリティ オプションのコンフィグレーション

必要に応じてユーザ、グループ、およびロールを作成し、グループとグローバル ロールに割り当てる。

拡張テンプレートの作成時におけるテキスト ファイルの準備

特定のパス、ファイル名、および他の環境固有の文字列をテンプレート内のテキスト ファイルの置換変数で置き換える。その後、特定の WebLogic コンフィグレーション ドメインの作成時に、これらの変数はコンフィグレーション ウィザードによって正確な文字列に置き換えられる。

コンフィグレーション拡張テンプレートの作成

拡張テンプレートを確認し、拡張テンプレートの名前とディレクトリを指定して、拡張テンプレートを作成するプロセスを開始する。


 

 


コンフィグレーション テンプレートまたは拡張テンプレートの作成

[新しいテンプレートの作成] ウィンドウでは、作成するテンプレートのタイプ (コンフィグレーション テンプレートまたは拡張テンプレート) を選択するように求められます。拡張テンプレートを作成するには、[拡張テンプレートの作成] を選択します。

選択するオプション

作業内容

コンフィグレーション テンプレートの作成

インフラストラクチャ コンポーネント、アプリケーション、サービス、セキュリティ オプション、一般環境、オペレーティング システムのパラメータなど、ドメイン内のリソース一式を定義するテンプレートを作成する。その後、このテンプレートをコンフィグレーション ウィザードへの入力に使用して、新しいドメインを作成できる。コンフィグレーション テンプレートの作成方法の詳細については、「WebLogic Configuration Template Builder によるコンフィグレーション テンプレートの作成」を参照。

拡張テンプレートの作成

既存のドメインの拡張に使用できるアプリケーションとサービスを定義するテンプレートを作成する。


 

 


拡張テンプレートのコンフィグレーション ソースの選択

[テンプレート コンフィグレーション ソースの選択] ウィンドウでは、アプリケーション テンプレートを選択するか、または拡張テンプレートを作成するドメイン ディレクトリを選択するように求められます。

拡張テンプレートを選択するには

  1. [テンプレートを選択] タブを選択します。
  2. 必要な拡張テンプレート ディレクトリの名前が [テンプレートの場所] フィールドに表示されていることを確認します。選択用に表示されているテンプレートは、指定されたディレクトリに格納されています。[テンプレートの場所] フィールドの値の変更が必要な場合は、以下の手順に従います。
    1. [参照] をクリックして [テンプレート ディレクトリを選択] ダイアログ ボックスを呼び出します。
    2. このダイアログ ボックスで、適切なディレクトリに移動するか、またはそのディレクトリのパス名を [場所] フィールドに手動で入力します。

    選択したディレクトリで利用可能な拡張テンプレートのリストが表示されます。テンプレートはカテゴリによってまとめられています。たとえば、インストールした WebLogic Platform 製品に付属している定義済みの拡張テンプレートは、「BEA」という見出しでまとめられます。

  3. このリストから拡張テンプレートを選択します。
  4. [次へ] をクリックして、次のコンフィグレーション ウィンドウに進みます。

ドメイン ディレクトリの選択

拡張テンプレートを作成するドメインのディレクトリを選択するには

  1. [ドメイン ディレクトリを選択] タブを選択します。
  2. 拡張テンプレートを作成するドメイン ディレクトリに移動します。
  3. [次へ] をクリックして、次のコンフィグレーション ウィンドウに進みます。

 


拡張テンプレートの説明

[テンプレートの説明] ウィンドウでは、コンフィグレーション ウィザードの [コンフィグレーション拡張テンプレートの選択] ウィンドウに表示する説明を入力するように求められます。

テンプレートの説明を入力するには、次のいずれかを実行します。

 


拡張テンプレートへのアプリケーションの追加

[アプリケーションの追加] ウィンドウでは、以下の作業が可能です。

詳細については、「コンフィグレーション テンプレートへのアプリケーションの追加」を参照してください。

 


拡張テンプレートへのファイルの追加

指定されたテンプレートまたはドメイン ディレクトリで生成された拡張テンプレートには、そのコンフィグレーション ソースのファイルが組み込まれています。システムまたはネットワークから他のファイルを組み込むこともできます。[ファイルの追加] ウィンドウでは、テンプレートのファイルの確認、追加、または削除を行うように求められます。

作成するテンプレートにファイルを追加するには

  1. テンプレートに現在格納されているファイルの現在のリストを表示するには、[現在のテンプレート ビュー] ペインでドメイン ルート ディレクトリとアプリケーション ルート ディレクトリを展開します。
  2. ファイルを追加または削除するには、以下の手順を実行します。
  3. 追加または削除するファイルごとに、手順 1 と 2 を繰り返します。
  4. [次へ] をクリックして、次のコンフィグレーション ウィンドウに進みます。

 


拡張テンプレートへの SQL スクリプトのインポート

[SQL スクリプトの追加] ウィンドウでは、このテンプレートで作成するドメインでの使用が見込まれる各データベースに対して SQL スクリプトを追加するように求められます。スクリプトの実行順序を指定することもできます。詳細については、「コンフィグレーション テンプレートへの SQL スクリプトの追加」を参照してください。

 


拡張テンプレートの JDBC のコンフィグレーション

元のドメインまたはテンプレートに組み込まれていた JDBC サービスは、作成する拡張テンプレートにもすべて組み込まれます。拡張テンプレートをさらにカスタマイズするには、これらのサービスの追加、変更、または削除を行います。

WebLogic JDBC を使用すると、Java プログラマは、Oracle、Microsoft SQL Server、Sybase などの一般的なデータベース管理システム (DBMS) と対話できます。WebLogic Configuration Template Builder では、以下の複数の WebLogic JDBC コンポーネントを定義することにより、ドメインのデータベース サービスをコンフィグレーションすることができます。

[データベース (JDBC) オプション] ウィンドウでは、データベース サービスを定義するかどうかを決定するように求められます。詳細については、「データベース サービスのコンフィグレーション」を参照してください。

 


拡張テンプレートの JMS のコンフィグレーション

元のドメインまたはテンプレートに組み込まれていた JMS サービスは、作成する拡張テンプレートにもすべて組み込まれます。拡張テンプレートをさらにカスタマイズするには、これらのサービスの追加、変更、または削除を行います。

WebLogic JMS を使用すると、アプリケーション相互の通信を可能にするエンタープライズ メッセージング システムにアクセスできます。WebLogic JMS の機能について知るには、次の URL にある『WebLogic JMS プログラマーズ ガイド』を参照してください。

http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wls/docs81/jms/index.html

コンフィグレーション ウィザードでは、JMS 属性、特に JDBC コンフィグレーションへの変更が反映される JMS 属性を変更できます。具体的には、以下の操作を実行できます。

WebLogic JMS のコンフィグレーションの詳細については、「Java Messaging Service のコンフィグレーション」を参照してください。

 


拡張テンプレートのセキュリティ オプションのコンフィグレーション

必要に応じて、アプリケーションのセキュリティ パラメータ、特にドメイン内のアプリケーション リソースを保護するオプションをコンフィグレーションできます。以下のセキュリティ機能を使用すると、アプリケーション リソースのセキュリティを確保できます。

[セキュリティ コンフィグレーション オプション] ウィンドウでは、アプリケーションのセキュリティ オプションを設定するように求められます。[いいえ] を選択すると、作成される拡張テンプレートのセキュリティ設定は、元になるテンプレートまたはドメインで定義されているセキュリティ設定と一致します。[はい] を選択すると、以下の表の説明に従って、セキュリティをコンフィグレーションするように後続のウィンドウで求められます。

タスク

説明

ユーザ、グループ、グローバル ロールのコンフィグレーション

認証のためにユーザ、グループ、およびグローバル ロールを定義する。

グループへのユーザの割り当て

グループにユーザを割り当てる。グループでは複数のユーザを同時に管理できる。通常、グループによる管理のほうが各ユーザを個々に管理するよりも効率的。

グループへのグループの割り当て

あるグループを別のグループのサブグループとして割り当てて、セキュリティ管理をさらに細かく設定できるようにする。

グローバル ロールへのユーザとグループの割り当て

定義済みの WebLogic Server グローバル セキュリティ ロールにユーザとグループを割り当てる。


 

 


拡張テンプレートの作成時におけるテキスト ファイルの準備

Configuration Template Builder では、さまざまなコンフィグレーション環境設定のハードコード化された値を変数に置き換えることにより、テンプレートに格納されている標準スクリプト (起動スクリプトなど) が自動的に更新されます。その後、コンフィグレーション ウィザードでは、新しいドメインのコンフィグレーション時に置換変数の値をハードコード化された新しい値に置き換えることができます。

必要な場合は、置換変数を手動で挿入することにより、テンプレートに組み込む追加ファイルを準備できます。詳細については、「置換変数を使用したスクリプトとファイルの準備」を参照してください。

 


コンフィグレーション拡張テンプレートの作成

[テンプレートの作成] ウィンドウでは、拡張テンプレートの詳細の確認、拡張テンプレートの名前とディレクトリの指定、および拡張テンプレートの作成プロセスの開始を求められます。

拡張テンプレートを作成するには

  1. [コンフィグレーションのサマリ] および [コンフィグレーション詳細] 領域でコンフィグレーションの詳細について確認します。情報の変更が必要な場合は、[前へ] をクリックし、変更するコンフィグレーション ウィンドウに戻ります。
  2. このウィンドウで表示する情報を制限するには、[サマリ ビュー] ドロップダウン リストからフィルタを選択します。

  3. 必要なコンフィグレーション ディレクトリの名前が [コンフィグレーション テンプレートの場所] フィールドに表示されていることを確認します。このフィールド値の変更が必要な場合は、以下の手順に従います。
    1. [参照] をクリックして [テンプレート作成ディレクトリの選択] ダイアログ ボックスを呼び出します。
    2. このダイアログ ボックスで適切なディレクトリに移動するか、またはそのディレクトリのパス名を [場所] フィールドに手動で入力し、[OK] をクリックします。

    コンフィグレーション ディレクトリは、システム上の任意の場所に配置できます。デフォルトでは、コンフィグレーション ディレクトリは BEA_HOME\user_templates\template.jar にあります。BEA_HOME は、WebLogic Platform 製品がインストールされているディレクトリです (デフォルトでは、Windows の c:¥bea)。template.jar は、JAR ファイルに指定した名前です。

  4. [テンプレート Jar 名] フィールドで、フィールド内をクリックして内容を変更することにより、テンプレートの名前を指定します。
  5. ウィンドウに表示された情報を確認したら、[作成] をクリックします。
  6. [コンフィグレーションの作成] ウィンドウが表示され、テンプレート作成プロセスのステータスが示されます。新しいドメインを生成するためにコンフィグレーション ウィザードで必要とされる全コンポーネント (指定したコンフィグレーション設定など) で構成される JAR ファイルが、Configuration Template Builder で生成されます。

  7. [コンフィグレーションの作成] ウィンドウで [完了] をクリックします。

 

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