コンフィグレーション ウィザードの使い方
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コンフィグレーション テンプレートでは、インフラストラクチャ コンポーネント、アプリケーション、サービス、セキュリティ オプション、一般環境、オペレーティング システムのパラメータなど、ドメイン内のリソース一式が定義されます。WebLogic Platform 製品の一環として、BEA では、新しいアプリケーションを作成する開発者に向けて複数のテンプレートとその拡張機能を提供しています。これらのテンプレートについては、次の URL の「テンプレート リファレンス」を参照してください。
http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/platform/docs81/confgwiz/tempref.html
Configuration Template Builder を使用すると、独自のテンプレートを容易に作成できます。このテンプレートの容易な作成は、たとえば以下の機能を可能にすることによって実現します。
Configuration Template Builder で作成するテンプレートはすべて、コンフィグレーション ウィザードへの入力として使用されます。次に、コンフィグレーション ウィザードで、目的の環境に合わせてカスタマイズされるドメインがこのテンプレートに基づいて作成されます。
コンフィグレーション ウィザードによるドメインの作成方法については、「新規 WebLogic ドメインの作成」を参照してください。
以下の表は、Configuration Template Builder を使用してコンフィグレーション テンプレートを作成する手順の概要を示しています。
Configuration Template Builder は、[終了] をクリックするといつでも終了できます。
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[新しいテンプレートの作成] ウィンドウでは、作成するテンプレートのタイプ (コンフィグレーション テンプレートまたは拡張テンプレート) を選択するように求められます。
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[テンプレート コンフィグレーション ソースの選択] ウィンドウでは、コンフィグレーション テンプレートを選択するか、またはコンフィグレーション テンプレートを作成するドメインを選択するように求められます。コンフィグレーション テンプレートの作成が必要になる理由はさまざまです。たとえば、次のような理由が考えられます。
注意 : WebLogic Platform をインストールすると、次の URL の「テンプレート リファレンス」で説明している定義済みのコンフィグレーション テンプレートのセットが一緒にインストールされます。
http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/platform/docs81/confgwiz/tempref.html
[テンプレートの説明] ウィンドウでは、コンフィグレーション ウィザードの [コンフィグレーション テンプレートの選択] または [コンフィグレーション拡張テンプレートの選択] ウィンドウに表示する説明を入力するように求められます。
注意 : アスタリスク付きのフィールドは必須フィールドです。
注意 : [アプリケーションの追加] ウィンドウは、「テンプレート コンフィグレーション ソースの選択」で選択したコンフィグレーション テンプレートまたはドメインにアプリケーションが含まれている場合に表示されます。
[アプリケーションの追加] ウィンドウでは、以下の作業が可能です。
注意 : [アプリケーション] ペインには、WebLogic Platform ソフトウェア付属のアプリケーションが表示されている場合もあります。これらのアプリケーションの相対パスは変更できません。付属のアプリケーションを [アプリケーション] ペインで選択すると、[インポートされたアプリケーション パス] フィールドが [内部アプリケーション パス] フィールドに置き換えられます。テンプレートに組み込むためにこれらのアプリケーションを選択すると、このパスは、WebLogic Platform のインストール ディレクトリにあるアプリケーション ファイルを指します。これらのファイルはシステム上にすでに存在するため、テンプレートにコピーされません。
デフォルトでは、Configuration Template Builder には、作成するテンプレートのソースとして指定したドメインまたはテンプレートのファイルが組み込まれます。たとえば、次のようになります。
システムまたはネットワークから他のファイルを組み込むこともできます。
[ファイルの追加] ウィンドウでは、テンプレートのファイルの確認、追加、または削除を行うように求められます。
テンプレートへの SQL スクリプトの追加は任意選択です。[SQL スクリプトの追加] ウィンドウでは、このテンプレートで作成するドメインでの使用が見込まれる各データベースに対して SQL スクリプトを追加するように求められます。スクリプトの実行順序を指定することもできます。このテンプレートを使用してドメインを作成すると、組み込むデータベースとデータベースに関連付けられた SQL スクリプトがコンフィグレーション ウィザードの [JDBC 接続プールのテストおよび JDBC データベースのセットアップ] ウィンドウに表示されます。
すべてのドメインで、1 つのサーバを管理サーバ、すなわちドメイン全体を管理する中枢として指定する必要があります。[管理サーバのコンフィグレーション] ウィンドウでは、管理サーバのコンフィグレーション情報を定義するように求められます (詳細については、「ドメインの簡単な概要」を参照してください)。この情報は、ドメインの管理サーバへのアクセスに使用されます。
[管理サーバのコンフィグレーション] ウィンドウに表示されている値を確認し、必要に応じて変更します。詳細については、「管理サーバのコンフィグレーション」を参照してください。
元のドメインまたはテンプレートのマシン コンフィグレーション設定は、新しいコンフィグレーション テンプレートにすべて組み込まれます。テンプレートをさらにカスタマイズするには、これらの管理対象サーバやクラスタ、マシンを追加、変更、または削除します。
新しい WebLogic コンフィグレーションの最小要件は、1 台のマシンに 1 つの管理サーバがインストールされていることです。一方、管理サーバで管理する他のリソースをコンフィグレーションし、複数のマシンに分散することもできます。以下の操作を実行できます。
[管理対象サーバ、クラスタ、およびマシン オプション] ウィンドウでは、WebLogic コンフィグレーションを管理対象サーバ、クラスタ、および物理的なマシンに分散するかどうかを指定するように求められます。詳細については、「管理対象サーバ、クラスタ、およびマシンのコンフィグレーション」を参照してください。
以前に選択したコンフィグレーションまたはテンプレートの JDBC サービスと設定が、新しいテンプレートにレプリケートされます。テンプレートをさらにカスタマイズするには、これらのサービスの追加、変更、または削除を行います。
WebLogic JDBC を使用すると、Java プログラマは、Oracle、Microsoft SQL Server、Sybase などの一般的なデータベース管理システム (DBMS) と対話できます。WebLogic Configuration Template Builder では、以下の複数の WebLogic JDBC コンポーネントを定義することにより、テンプレートのデータベース サービスをコンフィグレーションすることができます。
[データベース (JDBC) オプション] ウィンドウでは、データベース サービスを定義するかどうかを決定するように求められます。詳細については、「データベース サービスのコンフィグレーション」を参照してください。
以前に選択したコンフィグレーションまたはテンプレートの JMS サービスと設定が、新しいテンプレートにレプリケートされます。テンプレートをさらにカスタマイズするには、これらのサービスの追加、変更、または削除を行います。
WebLogic JMS を使用すると、アプリケーション相互の通信を可能にするエンタープライズ メッセージング システムにアクセスできます。WebLogic JMS の機能について知るには、次の URL にある『WebLogic JMS プログラマーズ ガイド』を参照してください。
http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wls/docs81/jms/index.html
コンフィグレーション ウィザードでは、JMS 属性、特に JDBC コンフィグレーションへの変更が反映される JMS 属性を変更できます。具体的には、以下の操作を実行できます。
WebLogic JMS のコンフィグレーションの詳細については、「Java Messaging Service のコンフィグレーション」を参照してください。
元のドメインまたはテンプレートの対象設定は、新しいコンフィグレーション テンプレートにすべて組み込まれます。テンプレートをさらにカスタマイズするには、これらの設定を変更します。サービスを追加した場合や、複数のサーバまたはクラスタに分散するドメインをコンフィグレーションした場合は、アプリケーションまたはサービスをデプロイするサーバやクラスタを対象として指定することをお勧めします。
[アプリケーションおよびサービスの対象指定オプション] ウィンドウでは、アプリケーションとサービスをデプロイするサーバとクラスタを対象として指定するように求められます。詳細については、「対象のコンフィグレーション」を参照してください。
コンフィグレーション テンプレートを作成すると、元のドメインまたはテンプレートの管理ユーザ名とパスワードが新しいコンフィグレーション テンプレートにすべて組み込まれます。また、次の操作も実行できます。
コンフィグレーション テンプレートの作成時におけるアプリケーション リソースのセキュリティ確保については、「セキュリティのコンフィグレーション」を参照してください。
[スタート メニュー エントリの構築] ウィンドウでは、Windows の [スタート] メニューに追加する項目を作成するように求められます。
[スタート] メニュー エントリの現在のリストを確認します。以下の表に記載されたガイドラインに従って、コンフィグレーションに必要なエントリの追加、変更、または削除を行います。エントリを削除するには、[スタート] メニュー エントリのタブをクリックし、[削除] をクリックします。設定の更新が完了したら、[次へ] をクリックします。
テンプレートを作成するときは、テンプレートでパッケージ化するスクリプトとファイルをローカルのコンフィグレーション環境設定から切り離し、コンフィグレーション ウィザードで使用するように準備することもできます。Configuration Template Builder では、さまざまなコンフィグレーション環境設定のハードコード化された値を置換変数に置き換えることにより、テンプレートに格納されている標準スクリプト (起動スクリプトなど) が自動的に更新されます。その後、コンフィグレーション ウィザードでは、新しいドメインのコンフィグレーション時に置換変数の値をハードコード化された新しい値に置き換えることができます。
[置換変数のためのスクリプトおよびファイルの準備] ウィンドウでは、Configuration Template Builder によって更新されていないファイル内の置換変数で、ハードコード化された文字列を置き換えることができます。
注意 : Configuration Template Builder によって自動更新されたファイルは、チェック ボックスがオンになっています。
選択した文字列が置換変数に置き換えられます。その後、置換変数はコンフィグレーション ウィザードによってリテラル文字列に置き換えられ、特定の WebLogic コンフィグレーションの設定に使用されます。利用可能な置換変数の定義については、「置換変数」を参照してください。
注意 : [ファイルの選択] 領域で [リセット] をクリックして、ファイルの保存されたバージョンに戻すこともできます。
次の表は、ファイルで使用可能な置換変数の定義を示しています。
[テンプレートの作成] ウィンドウでは、コンフィグレーション テンプレートの詳細の確認、コンフィグレーション テンプレートの名前とディレクトリの指定、およびコンフィグレーション テンプレートの作成プロセスの開始を求められます。
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