用途
labelvol
コマンドは、選択したボリュームをロードし、これらのボリュームに新しいボリューム・ラベルを書き込む場合に使用します。
注意: このコマンドにより、選択したボリュームの既存データがすべて消去されます。 |
Oracle Secure Backupでは、ボリューム・ラベルには通常ボリュームID(たとえばlev0-0001
)とバーコード形式のボリューム・タグが含まれています。この2つの属性で一意にテープを識別します。通常、Oracle Secure Backupでは、テープへの最初の書込み時にボリューム・ラベルが作成されます。次のような場合は、ボリュームに手動でラベル付けする必要があります。
ボリュームにはバーコードがあるが、ボリュームがバーコード・リーダーのないライブラリにある場合。この場合は、手動でOracle Secure Backupにバーコードを通知し、ボリューム・ラベルに正しく書き込まれるようにする必要があります。
特定のメディア・ファミリに使用する目的でボリュームを予約する場合。この場合、ボリュームに事前にラベル付けしておくと、その使用がメディア・ファミリに制限できます。
前提条件
labelvol
コマンドを使用するには、デバイスの管理およびデバイスの状態変更(manage devices and change device state)権を備えている必要があります。
構文
labelvol::=
lab•elvol [ --drive/-D drivename ] [ --barcode/-b barcode ] [ --force/-f ] [ --obtaropt/-o obtar-option ]... [ se-range ]
意味
ボリュームのラベル付けに使用するテープ・ドライブの名前を指定します。テープ・ドライブ名を指定しない場合は、drive変数を設定する必要があります。
ボリュームのバーコードを指定します。
強制的にボリュームにラベル付けします。このオプションを付けてコマンドを実行すると、labelvol
コマンドが機能しなくなる可能性のある条件はすべて無視されます。このオプションにより、有効なボリュームを上書きできます。また、現在、事前に必要とされているステップとしてのunlabelvolコマンドの実行なしで、手動による不正なバーコード・エントリを上書きできます。
obtar
オプションを指定します。たとえば、-J
を指定すると、デバッグ・モードが有効になり、バックアップおよびリストア記録に詳細が記述されます。obtar
オプションの詳細は、「obtarのオプション」を参照してください。
ラベル付けするボリュームが搭載されている記憶域要素の範囲を指定します。se-rangeを省略すると、現在指定ドライブにロードされているボリュームがラベル付けされます。se-rangeプレースホルダの詳細は、「se-range」を参照してください。
例
例2-42では、ライブラリlib1
の記憶域要素4のテープをメディア・ファミリmf_incr
用に予約しています。