bea ホーム | 製品 | dev2dev | support | askBEA
BEA Logo Tuxedo
 ドキュメントのダウンロード   サイトマップ   用語集 
検索
0

製品の概要

 Previous Next Contents Index View as PDF  

Web アクセス可能な BEA Tuxedo サービス

以下の節では、Web クライアントで利用可能なBEA Tuxedo サービスを作成するさまざまな方法について説明します。

 


Web アクセス可能とは

以下の説明で用いられる「Web アクセス可能」という言葉は、Web クライアント・プログラムが Web アプリケーション・サーバを通じて BEA Tuxedo アプリケーション・サービスを利用できることを意味しています。次の図に、「Web アクセス可能」の意味を分かりやすく示します。

図4-1 Web クライアントから BEA Tuxedo アプリケーション・サービスへのアクセス


 

Web アプリケーション・サーバは、Web サーバか、または Web サーバ兼アプリケーション・サーバです。Web サーバの標準的な定義は、「ディスクからファイルをロードし、それをネットワーク上のユーザの Web ブラウザに提供することによって、静的なコンテンツを Web ブラウザに提供するサーバ・ソフトウェア・システム」です。このすべての交換処理は、Hypertext Transfer Protocol (HTTP) を使用して対話し合うブラウザとサーバによって調停されます。アプリケーション・サーバのの標準的な定義は、「データベースとエンド・ユーザ間の広大な計算領域を占有し、多くの場合、両者を接続するサーバ・ソフトウェア・システム」です。アプリケーション・サーバは、ミドルウェアの一種とされることもあります。BEA Tuxedo システムそのものは、基本的にはトランザクション処理アプリケーション・サーバとオブジェクト・アプリケーション・サーバという 2 種類の高性能アプリケーション・サーバです。

Web アプリケーション・サーバは、Web クライアントに対して、ハイパーテキスト・マークアップ言語 (HTML) ページと eXtensible Markup Language (XML) ページという 2 種類のページ (文書) を提供します。

 


/WS によって Tuxedo サービスを Web アクセス可能にする

BEA Tuxedo ワークステーション・クライアント・ソフトウェア (/WS) は、多くの場合、C/C++ Web アプリケーション・サーバ (Apache Web サーバなど) が Tuxedo ATMI サービスへの Web アクセスを提供するためのゲートウェイとして使用されます。

図4-2 ワークステーション・クライアントを使用した Tuxedo への Web アクセス


 

上の図に示す C/C++ アプリケーションは、Web クライアント HTML をネイティブ BEA Tuxedo データ型およびバッファに変換し、ワークステーション・クライアントを通じて Tuxedo ATMI サービスにアクセスします。この方法で Tuxedo ATMI サービスにアクセスするには、C/C++ Web アプリケーション・サーバが動作するマシンにワークステーション・クライアント ATMI ライブラリがインストールされている必要があります。

Tuxedo ワークステーション・クライアントの概要と詳細については、クライアントおよびサーバ・コンポーネントBEA Tuxedo Workstationを参照してください。

 


BEA Jolt によって Tuxedo サービスを Web アクセス可能にする

BEA Jolt は、Web ブラウザとスタンドアロン Java クライアントから Tuxedo ATMI サービスへのインターネット・アクセスを提供します。Jolt を使用すると、Java プログラマは既存および新規の Tuxedo アプリケーションを呼び出すクライアント・アプレットおよびアプリケーションをビルドできます。これにより、クライアントとサーバ間で安全かつスケーラブルなイントラネット/インターネット・トランザクションが可能になります。

また、HTTP サーブレットまたは Microsoft Active Server Pages (ASP) を使用して HTTP 要求に応じてサーバ側 Java タスクを実行することもできます。こうした Jolt 接続により、単純な Web クライアントであっても、汎用サーブレットまたは APS をサポートする Web アプリケーションを通じて Tuxedo アプリケーション・サーバに接続できるようになります。

Jolt クラス・ライブラリ

Jolt クラス・ライブラリは、BEA Tuxedo ATMI サービスにアクセスするためのオブジェクト指向 Java 言語クラス・セットを提供します。このクラス・ライブラリには、Jolt API をインプリメントするクラス・ファイルが収められています。

Jolt クライアント・パーソナリティ

Jolt アプレットと Jolt スタンドアロン・アプリケーションに加え、BEA Jolt は次の 3 種類の Jolt クライアント・パーソナリティを単純な Web クライアント向けにサポートしています。

JSE Connectivity for BEA Tuxedo

この Jolt クライアント・パーソナリティは、Java Web アプリケーション・サーバ環境 (BEA WebLogic Server など) で動作する Jolt HTTP サーブレットです。このサーブレットを通じて、単純な Web ブラウザ・クライアントは Tuxedo ATMI サービスを呼び出すことができます。この方法で Tuxedo ATMI サービスにアクセスするには、Web アプリケーション・サーバが動作するマシンに Jolt クラス・パッケージ jolt.jar および joltjse.jar がインストールされている必要があります。

図4-3 Jolt JSE Connectivity を使用した Tuxedo への Web アクセス


 

Jolt HTTP サーブレットは、Jolt セッション・プール・クラスを使用して、単純なブラウザ・クライアントに代わって Tuxedo サービスを起動します。このため、このサーブレットは Web サーバ上のすべての Jolt トランザクションを処理します。これにより、単純なブラウザ・クライアントは直接 Jolt サーバと BEA Tuxedo に接続せずに BEA Tuxedo サービスを呼び出すことができます。

WebLogic Connectivity for BEA Tuxedo

この Jolt クライアント・パーソナリティは、Jolt JSE Connectivity の BEA WebLogic Server 用バージョンです。この方法で Tuxedo ATMI サービスにアクセスするには、BEA WebLogic Server が動作するマシンに Jolt クラス・パッケージ jolt.jarjoltjse.jar、および joltwls.jar がインストールされている必要があります。

図4-4 Jolt WebLogic Connectivity を使用した Tuxedo への Web アクセス


 

注記 Jolt クライアント・パーソナリティ、WebLogic Connectivity for BEA Tuxedo は、BEA Jolt for BEA WebLogic Server とも呼ばれています。

ASP Connectivity for BEA Tuxedo

この Jolt クライアント・パーソナリティは、Microsoft Internet Information Server (IIS) Web サーバ環境で動作する Jolt Active Server Page (ASP) です。このパーソナリティを通じて、単純な Web ブラウザ・クライアントは Tuxedo ATMI サービスを呼び出すことができます。この方法で Tuxedo ATMI サービスにアクセスするには、Microsoft IIS が動作するマシンに Jolt クラス jolt.jar および joltasp.jar がインストールされている必要があります。

図4-5 Jolt ASP Connectivity を使用した Tuxedo への Web アクセス


 

Jolt ASP は、Jolt Java クラス・ライブラリ拡張を使用して、単純なブラウザ・クライアントに代わって Tuxedo サービスを起動します。このため、この ASP は Web サーバ上のすべての Jolt トランザクションを処理します。これにより、単純なブラウザ・クライアントは直接 Jolt サーバと BEA Tuxedo に接続せずに BEA Tuxedo サービスを呼び出すことができます。

Jolt サーバ

Jolt サーバ・インプリメンテーションは、Jolt クライアントのプロキシとして動作し、クライアントに代わって BEA Tuxedo サービスを呼び出します。Jolt サーバは、Jolt クライアントからの要求を受け付け、それらを BEA Tuxedo サービス要求にマップします。

Jolt のマニュアル

Jolt サーバと BEA Tuxedo サーバを Jolt と連係させるためのコンフィギュレーションについては、BEA Tuxedo システムのインストールB-1 ページの「BEA Jolt 8.1 の概要とインストール情報」を参照してください。

クライアントと Web サーバのデプロイメントの考慮事項については、『BEA Jolt』『BEA WebLogic Server での BEA Jolt の使用』を参照してください。

 


BEA WebLogic Server によって Tuxedo サービスを Web アクセス可能にする

BEA WebLogic Server を通じた BEA Tuxedo サービスへの Web アクセスは、BEA WebLogic Server リリース 5.1 から実現されています。このアクセス機能の中心は、次の BEA Jolt ソフトウェアと BEA WebLogic Server ゲートウェイです。

Jolt、WLEC、または WTC を使用して BEA Tuxedo と BEA WebLogic Server の相互運用を実現する方法については、BEA Tuxedo ATMI、 CORBA および WebLogic Server の相互運用性および共存2-1 ページの「Interoperability with BEA WebLogic Server」を参照してください。

 


BEA Tuxedo サービスの Web サービスとしての公開

現在、WebLogic Server を通じて既存の BEA Tuxedo ATMI および CORBA サービスを Web サービスとして公開するための作業が進められています。ユーザから見れば、Web サービスは、そのままの状態で、または Web ベース・アプリケーションと一緒に使用するために、インターネット・サーバに登録されるプログラム・コンポーネント (機能がカプセル化されたオブジェクト) です。Web サービスは、単純なプログラムから複雑なアプリケーションの主要コンポーネントまで多岐にわたります。

BEA 社の目標は、適切なツールとソフトウェア・コンポーネントを提供することによって、Tuxedo サービスを直接 Web サービスとして公開できるようにすることです。現時点で検討されているツールは、BEA WebLogic Workshop やサード・パーティ製 Web サービス・ツールなどです。

Tuxedo サービスを Web サービスとして公開すると、コードを変更せずにアプリケーションを外部に公開できます。また、アプリケーションを小さなモジュール・コンポーネントまたは共有サービスに分割し、それらを分散 Web ベース・アプリケーションのコンポーネント間で共有し、それらのアプリケーションのコンポーネントとして使用できます。

Web サービス標準について

Web サービスの技術とプログラム・インターフェイスは、World Wide Web Consortium (W3C) によって開発されています。.Web サービスは、HTTP と XML、および次に示す比較的新しい XML ベースのインターネット技術をベースにしています。

Web サービスは、HTTP によって転送される XML メッセージを通じてクライアント (エンド・ユーザ・アプリケーションとほかの Web サービス) と通信します。Web サービスは異なるコンピュータ上に存在でき、さまざまな技術によってインプリメントできますが、標準のインターネット・プロトコルでパッケージ化および転送されるので、インターネット上のどのユーザからでも容易にアクセスできます。

Tuxedo サービスの Web サービスとしての公開

次の図に、Tuxedo アプリケーション・サービスを Web サービスとして公開する BEA 社の計画に含まれる主要なソフトウェア・コンポーネントを示します。

図4-7 Tuxedo アプリケーション・サービスの Web サービスとしての公開


 

BEA WebLogic Server 6.1 で追加され、BEA WebLogic Server 7.0 で拡張された BEA の Web サービス・ソフトウェアは、Tuxedo ATMI サービスを Web サービスとして公開するのに適したソフトウェアです。BEA WebLogic Server 7.0 で追加された BEA の WebLogic Workshop は、Tuxedo ATMI サービスを Web サービスとして公開するのに必要な Web サービス・インターフェイス・コンポーネント (サーブレット) の作成に適したツールキットです。

CapeConnect Web サービス・プラットフォームで利用できる Cape Clear 社の Web サービス・ソフトウェアは、Tuxedo CORBA サービスを Web サービスとして公開するのに適したソフトウェアです。Cape Clear 社の CapeStudio は、Tuxedo CORBA サービスを Web サービスとして公開するのに必要な Web サービス・インターフェイス・コンポーネント (サーブレット) の作成に適したツールキットです。Web サービス・インターフェイス・コンポーネントは、BEA WebLogic Server などの任意の Java Web サービス・プラットフォームで実行できます。

BEA WebLogic Server とその Web サービス・ソフトウェアは、次の機能を BEA Tuxedo にもたらします。

SOAP クライアント要求の処理

Java および非 Java クライアント・アプリケーション (Microsoft SOAP Toolkit クライアントなど) は、WebLogic Server を通じて Web サービスとして公開されている Tuxedo サービスを呼び出すことができます。クライアント・アプリケーションは、呼び出す Web サービスを記述した SOAP メッセージを作成し、必要なすべてのデータを SOAP 本文または SOAP 添付ファイルに組み込みます。次に、クライアントは SOAP メッセージを HTTP で WebLogic Server に送信し、WebLogic Server は次のタスクを行うことによって Web サービスを実行します。

  1. WTC ゲートウェイを通じて関連するすべての Tuxedo サービスを呼び出します。

  2. Tuxedo の応答を SOAP メッセージに組み込みます。

  3. SOAP メッセージを HTTP でクライアントに返信します。

Web サービスのマニュアル

BEA Web サービスと BEA WebLogic Workshop の詳細については、次のマニュアルを参照してください。

Cape Clear 社の CapeConnect と CapeStudio については、『Cape Clear Products Overview』を参照してください。

Web サービス技術については、『W3C - Web Services Activity』を参照してください。

BEA Tuxedo サービスを Web サービスとして公開するほかの方法については、『Exposing Tuxedo/ATMI Services as Web Services using Jolt』 を参照してください。

 

Back to Top Previous Next
Contact e-docsContact BEAwebmasterprivacy