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BPM プラグイン プログラミング ガイド

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BPM プラグイン サンプル

この章では、BPM プラグイン サンプルについて詳しく説明します。この章の内容は以下のとおりです。

 


プラグイン サンプルの内容

BPM プラグイン サンプルは、一般的なプラグイン シナリオを表すプラグイン クラスのセットで構成されています。これは、SAMPLES_HOME/integration/samples/bpm_api/plugin/src/com/bea/wlpi/tour/po/plugin ディレクトリにあるソフトウェアに入っています。このサンプルには、Plug-in Order Processing および Plug-in Order Fulfillment という 2 つのワークフロー テンプレートがあります。このマニュアルの各所で、プラグイン サンプルからの抜粋が使用されています。

注意: プラグイン サンプルは、『WebLogic Integration BPM ユーザーズ ガイド』の「Business Process Management とサンプル ワークフローの紹介」に詳しく説明されている Web ベースの発注シナリオにおおむね基づいています。

次の表で、プラグイン サンプル ワークフロー テンプレートの図に示したプラグイン サンプルについて説明します。また、ワークフロー コンポーネントと、SAMPLES_HOME/integration/samples/bpm_api/plugin/src/com/bea/wlpi/tour/po/plugin ディレクトリにある関連付けられたサンプル ソース ファイルをリストします。ワークフロー コンポーネント 1〜3 は、Plug-in Order Processing ワークフロー テンプレートの一部です。ワークフロー コンポーネント 4〜5 は、Plug-in Order Fulfillment ワークフロー テンプレートの一部です。

表10-1 プラグインおよび関係するソース ファイルの説明

#

ワークフロー コンポーネント

説明

関係するソース ファイル

1

開始ノード

プラグイン イベント Start Order によりトリガされ、プラグイン メッセージ タイプ(セミコロン区切りのテキスト文字列)の受信時にワークフローを開始する。

2

アクション− Check Inventory

品目の在庫有無をチェックする。

3

イベント ノード− Wait for Confirmation

プラグイン イベント [注文イベントを確認] によりトリガされ、プラグイン メッセージ タイプ(セミコロン区切りのテキスト文字列)の受領までワークフローを中断する。

4

関数− CalculateTotalPrice

品目番号、数量、出荷先の住所に基づいて受注合計額を計算する。

5

アクション− Confirm Order Fulfillment

[注文イベントを確認] ノードをトリガするイベント メッセージを生成する。


 

次の表に、SAMPLES_HOME/integration/samples/bpm_api/plugin/src/com/bea/wlpi/tour/po/plugin ディレクトリにあるその他のソース ファイルを示します。

表10-2 その他のプラグイン サンプル ソース ファイル

ファイル

説明

Sample.gif

WebLogic Integration Studio インタフェース ビューが有効な場合に、カスタマイズされたプラグイン プロパティの入っている開始ノードとイベント ノードの右上すみに表示されるカスタム アイコン。プラグイン ホーム インタフェースに説明されているように、リモート プラグイン オブジェクト インタフェースの作成時にカスタム プラグイン アイコンを指定できる。

SampleBundle.java

ローカライズされたリソースのバンドル。

SamplePlugin.properties

リソース文字列。

SamplePluginBean.java

プラグイン セッション EJB。

SamplePluginConstants.java

プラグイン定数ファイル。

StartOrderDriver.java

受注処理をトリガするためのドライバ。


 

 


プラグイン サンプルの使い方

プラグイン サンプルはそのまま使用できます。プラグイン サンプル JARファイル、WAR ファイル、およびデプロイメント記述子ファイルは、WebLogic Integration のインストール時に適切なディレクトリにデプロイされます。

次の節では、サンプル プラグインをインポートし、実行する方法について説明します。

プラグイン サンプルのインポート

プラグイン サンプルをインポートするには、Studio インポート パッケージ ツールを使用します。Studio インポート パッケージ ツールにより、JAR ファイルの形式でワークフロー パッケージをインポートできます。このパッケージには、テンプレート、テンプレート定義、イベント キー、ビジネス オペレーションなどのオブジェクトを任意の数だけ入れることができます。

プラグイン サンプル パッケージをインポートする手順は次のとおりです。

  1. WebLogic Integration の起動、停止およびカスタマイズ』の「はじめに」の「サンプル ドメインのコンフィグレーションと起動」に説明されているように、サンプル ドメインを使用して BEA WebLogic Integration を起動します。

  2. Studio 設計クライアントを呼び出します。

    詳細については、『WebLogic Integration Studio ユーザーズ ガイド』を参照してください。

  3. [ツール|パッケージをインポート] を選択します。

    Import ウィザードの [ファイルを選択] ダイアログ ボックスが表示されます。

  4. [参照] をクリックし、SAMPLES_HOME/integration/samples/bpm_api/plugin ディレクトリに移動して、sample_plug_in.jar ファイルを開きます。

  5. [次へ] をクリックします。

    [インポートするコンポーネントを選択] ダイアログ ボックスが表示されます。

  6. 対象オーガニゼーションを CDExpress に設定します。

    デフォルトで、インポート ファイル内のすべてのワークフロー オブジェクトが選択されます。

  7. プラグイン サンプル ワークフローをアクティブ化するため、[インポート後にワークフローをアクティブ化] チェック ボックスを選択します。

    注意: ワークフローは、実行前にアクティブ化しておく必要があります。あるいは、『 WebLogic Integration Studio ユーザーズ ガイド』に説明されているように、ワークフローはインポート後にアクティブ化することもできます。

  8. [インポート] をクリックして、パッケージ全体をインポートします。パッケージは、テンプレート、テンプレート定義、ビジネス オペレーション、およびイベント キーで構成されています。

    インポートされているオブジェクトの概略を示す [インポート概略を確認] ダイアログ ボックスが表示されます。

  9. [閉じる] をクリックして、ダイアログ ボックスを閉じます。

    これで、インポートされたテンプレートとテンプレート定義がフォルダ ツリーに表示されます。

ワークフロー パッケージのインポートとエクスポートの詳細については、『WebLogic Integration Studio ユーザーズ ガイド』の「ワークフロー パッケージのインポートとエクスポート」を参照してください。

プラグイン サンプルの実行

プラグイン サンプルは、プラグイン定義されたイベントを使用して、Plug-in Order Processing ワークフロー テンプレートをトリガすることにより実行できます。汎用ドライバ ファイル StartOrderDriver.javaSAMPLES_HOME/integration/samples/bpm_api/plugin/src/com/bea/wlpi/tour/po/plugin ディレクトリに用意されているので、ご利用ください。このドライバは、Plugin Order Processing ワークフローに顧客受注情報を提供するプラグイン定義されたイベントを生成します。この情報は、Plugin Order Processing ワークフロー変数に格納され、受注を処理するために使用されます。

注意: Worklist クライアント アプリケーションは、このリリースの WebLogic Integration から非推奨になっております。これに代わる機能の詳細については、『WebLogic Integration リリース ノート』を参照してください。

サンプルを実行する手順は次のとおりです。

  1. BEA WebLogic Integration がまだ起動されていない場合は、起動します。

  2. BPM Worklist ツールを起動し、次のログインとパスワードを使用してログオンします。

    admin ユーザは、サンプル ワークフローで使用されるすべてのロールのメンバーとして定義されています。詳細については、『WebLogic Integration BPM ユーザーズ ガイド』の「サンプル ワークフローの実行とモニタ」の「Worklist アプリケーションにログオンする」を参照してください。

    プラグイン サンプルと会話するには、Worklist ツールを使用する必要があります。

  3. Worklist ツールのドロップダウン リストからオーガニゼーションとして CDExpress を選択します。

  4. StartOrderDriver を実行します。

    1. Windows では、WL_HOME¥samples¥integration¥samples¥bpm_api¥plugin¥StartOrder.cmd スクリプトを実行します。

    2. UNIX では、次のコマンドを実行して、環境と CLASSPATH 変数を設定し、StartOrderDriver スクリプトを実行します。
      $WLI_HOME/setenv.sh
      CLASSPATH=
      $WL_HOME/lib/weblogic.jar:$SAMPLES_HOME/integration/samples/lib/wlpi-ejb.jar:
      $SAMPLES_HOME/integration/samples/lib/sampleplugin-ejb.jar
      $JAVA_HOME/bin/java -classpath "$CLASSPATH"
      com.bea.wlpi.tour.po.plugin.StartOrderDriver
      t3://localhost:7001 joe password

    admin ユーザのタスク リストに [Check Customer Credit] タスクが表示されます。

  5. [Check Customer Credit] タスクをダブルクリックし、このタスクを実行します。

    [Credit Check] メッセージ ボックスが表示されます

  6. [Yes] をクリックし、タスクを完了としてマークします。

    次のタスクである Start Order Fulfillment が Order Fulfillment サブワークフローを自動的に開始します。

  7. [Shipping] タブを選択し、[Ship Order] タスクをダブルクリックして、このタスクを実行します。

    [Ship Order] タスクが実行されます。

  8. [Accounting] タブを選択し、[Generate Invoice] タスクをダブルクリックし、このタスクを実行します。

    以下のタスクが実行されます。

    この時点で、ビジネス プロセスは完了です。

 

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