ORACLE JAPAN Server Release 6.1

 

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WebLogic JMS の管理

 

Administration Console は、JMS を含む WebLogic Server の機能を有効化、コンフィグレーション、およびモニタするためのインタフェースを備えています。Administration Console を起動する手順については、『管理者ガイド』を参照してください。

以下の節では、WebLogic JMS のコンフィグレーションおよびモニタについて概説します。

 


WebLogic JMS のコンフィグレーション

Administration Console を使用して、以下のコンフィグレーション属性を定義します。

WebLogic JMS では、一部のコンフィグレーション属性に対して、デフォルト値が用意されていますが、それ以外のすべての属性に対しては値を指定する必要があります。コンフィグレーション属性に対して無効な値を指定した場合や、デフォルト値が存在しない属性に対して値を指定しなかった場合は、再起動時に JMS が起動されません。製品には、JMS のサンプル コンフィグレーションが用意されています。

以前のリリースから移行する場合、コンフィグレーション情報は自動的に変換されます( 既存のアプリケーションの移行を参照)。

注意: コンフィグレーション チェックリストにあるチェックリストでは、各種 JMS 機能をサポートするための必須属性やオプション属性を確認できます。

 


WebLogic JMS のクラスタ化のコンフィグレーション

WebLogic Server のクラスタはより強力で、より信頼性のあるアプリケーション プラットフォームを提供するためのサーバ群です。クラスタはそのクライアントにとって単一のサーバに見えますが、実際には、一体で機能するサーバ群です。クラスタは、単一のサーバを越える下記の 2 つの重要な機能を提供します。

クラスタ化されたサービスは、クラスタ内の複数のサーバで利用できる API とインタフェースです。

WebLogic クラスタの使用を開始する方法およびクラスタの機能と利点の詳細については、『管理者ガイド』の「WebLogic Server とクラスタのコンフィグレーション」を参照してください。

JMS クラスタ化の動作原理

複数の接続ファクトリをコンフィグレーションし、「対象」を使用してそれらを 各サーバ インスタンスに割り当てることで、クラスタ内のあらゆるサーバから送り先へのクラスタワイドで透過的なアクセスを確立できます。ただし、複数のサーバへのデプロイを正常に行うには、各接続ファクトリに一意な名前を付ける必要があります。管理者は、JMS サーバに一意な名前を付けさえすれば、クラスタ内のさまざまなノード上の複数の JMS サーバをコンフィグレーションし、さまざまな JMS サーバに JMS 送り先を割り当てることができます。

アプリケーションは、Java Naming and Directory Interface (JNDI) を使用して、接続ファクトリを検索し、JMS サーバと通信するための接続を作成します。各 JMS サーバでは、複数の送り先に対する要求が処理されます。 JMS サーバで処理されない送り先への要求は、適切な WebLogic Server に転送されます。

JMS クラスタ化の要件

以下のガイドラインは、WebLogic の単一ドメイン環境または複数ドメイン環境におけるクラスタ環境で動作するように、WebLogic JMS をコンフィグレーションするときに適用されます。

コンフィグレーション手順

クラスタ環境で WebLogic JMS を使用するには、以下の作業が必要です。

  1. 『WebLogic Server クラスタ ユーザーズ ガイド』の「WebLogic Server とクラスタのコンフィグレーション」で説明されているとおりに WebLogic クラスタを管理します。

  2. Administration Console を使用して、JMS サーバと接続ファクトリの対象サーバを識別します。

注意: 自動フェイルオーバは、このリリースの WebLogic JMS ではサポートされていません。手動フェイルオーバの実行の詳細については、 WebLogic Server の障害からの回復を参照してください。

 


WebLogic JMS のモニタ

JMS サーバ、接続、セッション、送り先、恒久サブスクライバ、メッセージ プロデューサ、メッセージ コンシューマ、サーバ セッション プールなどの JMS オブジェクトに関する統計が提供されます。Administration Console を使用して JMS 統計をモニタできます。

サーバの実行中は、JMS 統計は増え続けます。サーバを再起動するときにのみ、統計をリセットできます。

WebLogic JMS のコンフィグレーションとモニタの詳細については、『管理者ガイド』の「JMS の管理」を参照してください。

WebLogic JMS をコンフィグレーションしたら、アプリケーションで JMS API を使用してメッセージの送受信ができるようになります。詳細については、 WebLogic JMS アプリケーションの開発を参照してください。

 


WebLogic Server の障害からの回復

WebLogic Server の障害からの回復手順、手動フェイルオーバの実行手順、およびプログラミングの考慮事項については、『管理者ガイド』の「JMS の管理」を参照してください。

 

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