7 リカバリ・アプライアンスでのテープへのバックアップのコピー
この章では、完了したバックアップをテープにコピーして、Zero Data Loss Recovery Applianceでの領域および記憶域リソースの利用を最適化する方法について説明します。
この章の内容は次のとおりです。
リカバリ・アプライアンスでのテープへのバックアップのコピーについて
リカバリ・アプライアンスでテープにバックアップをコピーする目的
堅牢なバックアップ計画により、意図的な攻撃、不注意のユーザー・エラー(ファイル削除など)、ソフトウェアやハードウェアの障害からデータが保護されます。テープ・ライブラリは、これらの可能性に対する効果的な保護を提供します。
リカバリ・アプライアンスのテープ・ソリューションのメリットは次のとおりです。
-
テープ・バックアップは、長期の保存に適しています。テープは持ち運び可能で、長期にわたって保存するのが容易です。
-
テープ・バックアップ操作はすべてリカバリ・アプライアンスによって実行され、保護されたデータベース・ホスト上でパフォーマンス負荷はありません。
-
テープのバックアップは最適化されています。リカバリ・アプライアンスは必要なブロックを効率よく収集して、テープの仮想、全体バックアップまたは増分バックアップを作成します。リカバリ・アプライアンス・バックアップは恒久的に増分しますが、週次の全体バックアップと日次の増分バックアップ、または日次の全体バックアップのみなど、テープに対して柔軟なバックアップ戦略を作成できます。
-
Oracle Secure Backupが事前にインストールされているため、サードパーティのメディア・マネージャは不要です。
-
テープ・ドライブとテープ・ライブラリの効率が向上します。これは、リカバリ・アプライアンスが1つの大きな集中管理システムであり、テープ・ドライブとテープ・ライブラリを完全に制御できるためです。他のテープ・ソリューションでは、数百ものデータベースがばらばらなやり方でテープ・リソースを奪い合う可能性があります。
関連項目:
リカバリ・アプライアンスでのテープへのバックアップのコピーの概要
この項には次のトピックが含まれます:
リカバリ・アプライアンスでのテープ操作について
リカバリ・アプライアンスが保護されたデータベースから受け取ったバックアップはすべて、まずディスクに保存されます。その後、オプションでリカバリ・アプライアンスはこれらのバックアップをテープにコピーできます。テープへのコピーはすべて自動化されており、ポリシー主導型であり、スケジュール設定されています。
保護ポリシーでは、テープに保存したバックアップの望ましいリカバリ・ウィンドウを定義します。リカバリ・ウィンドウは、30日間などの時間間隔で表されます。バックアップは、現在の時間から遡って、この間隔内にいつでもリカバリができるように十分な期間、テープに保存されます
リカバリ・アプライアンス・バックアップはディスクからテープにコピーできます。このタスクを実行するには、メディア・マネージャ・ライブラリおよびこのジョブを管理する属性セット、保護ポリシーまたはバックアップをコピーする必要のあるデータベースなど、コピー操作のプロパティを定義するテープ・バックアップ・ジョブを作成する必要があります。ジョブ・プロパティを定義した後、このジョブの実行をスケジュールする必要があります。
ノート:
-
まだテープにコピーされていないバックアップのみ、バックアップが関連付けられている各テープ・バックアップ・ジョブ・テンプレートのテープ・バックアップ操作で処理されます。このため、初期テープ・コピー後の同じバックアップでのテープ・バックアップ操作は無効です。さらに、テープ・バックアップ操作が実行されると、最新のバックアップのみがテープにコピーされます。
テープ上の異なるメディア・ファミリへのコピーなど、同じバックアップのコピーが複数必要な場合、テンプレートの
COPIES
パラメータを使用するか、追加コピーに別のテープ・バックアップ・ジョブ・テンプレートを作成します。 -
テープまたはクラウドにコピーされた仮想完全バックアップでは、RMANの
FILESPERSET=1
設定が使用されます。テープにコピーされた増分バックアップでは、リカバリ・アプライアンスに対するRMANの増分バックアップ・コマンドで指定されたFILESPERSET
設定が使用されます。 -
アーカイブ・ログなどのバックアップ・ピースはグループ化され、単一のピースとしてコピーされます。これらのバックアップ・ピースは、リリース19.2.1.1.2のクラウドまたはテープ・ストレージで大きくなります。この機能はデフォルトで有効になっており、クラウドまたはテープにコピーされるバックアップ・ピースごとに最大64のアーカイブ・ログをグループ化します。ジョブ間待機時間の影響は、転送される個々のピースが少なくなると減少します。
-
BACKUP
コマンドのKEEP
オプションで作成した長期アーカイブ・バックアップは、テープに自動的にコピーされません。COPY_BACKUP
またはMOVE_BACKUP
プロシージャを使用して、手動でコピーする必要があります。リカバリ・アプライアンスでの長期保存のアーカイブ・バックアップの作成方法を学習するには、My Oracle SupportノートのドキュメントID 2107079.1 (
http://support.oracle.com/epmos/faces/DocumentDisplay?id=2107079.1
)を参照してください。
リストア中、リカバリ・アプライアンスはテープから透過的にバックアップを取得します。
リカバリ・アプライアンスは、RMANでサポートされる形式でテープにバックアップを書き込みます。保護されたデータベースに必要とされるメディア管理ソフトウェア(Oracle Secure Backupなど)がある場合、リカバリ・アプライアンスによってテープに書き込まれたバックアップを直接リストアできます。
バックアップ・ピースのグループ化
copy-to-tapeおよびarchive-to-cloudのパフォーマンスは、保護されたデータベースのリアルタイムREDOからより少ない数のバックアップ・セットにアーカイブ・ログをグループ化することで向上します。
保護されたデータベースは、リカバリ・アプライアンスへのリアルタイムREDOトランスポートを有効にすることで、リアルタイム保護を実現できます。アプライアンスで受信した各REDOログは圧縮され、個々のアーカイブ・ログ・バックアップとして記憶域の場所に書き込まれます。これらのログ・バックアップをテープまたはクラウドにアーカイブして、長期保存のニーズに応じてアーカイブされる全体バックアップおよび増分バックアップをサポートできます。
-
テープへ: Oracle Secure Backup (OSB)モジュールまたはリカバリ・アプライアンスにインストールされているサードパーティのバックアップ・ソフトウェア・モジュールを使用します。
-
クラウドへ: クラウド・バックアップSBTモジュールを使用します。
copy-to-tapeおよびarchive-to-cloud操作中に、各バックアップ・ピースの書込み間でジョブ間待機時間が発生する可能性があります。
-
テープへ: 各バックアップ・ピースが書き込まれるたびに一時停止します。バックアップ・ピースの数が多い場合、この一時停止はテープ・ドライブが使用できない時間の大部分を占めます。これは、5個の10GBピースが50個の1GBピースよりも速くテープに格納されることを意味します。
-
クラウドへ: 操作はパブリックWAN帯域幅によって制約されます。リカバリ・アプライアンスからのcopy-to-cloudストリームの数を増やすと、全体的なパフォーマンスの向上に役立ちますが、ログのグループ化は、コピーするバックアップ・ピースが少なくなるため、ラウンドトリップ・リクエストの数が減少することを意味します。
リカバリ・アプライアンスリリース19.2.1.1.2では、アーカイブ・ログのバックアップ・ピースをグループ化して単一のバックアップ・ピースとしてコピーすることで、ジョブ間待機時間に対処します。したがって、これにより、クラウドまたはテープ・ストレージ上のバックアップ・ピースが以前のリリースよりも大きくなります。この機能はデフォルトで有効になっており、クラウドまたはテープにコピーされるバックアップ・ピースごとに最大64のアーカイブ・ログをグループ化します。
テープ操作を管理するためのリカバリ・アプライアンス・コンポーネント
リカバリ・アプライアンス設定内の各データベースは、バックアップ記憶域およびリカバリ・ウィンドウ目標のパラメータを指定する保護ポリシーに関連付けられています。テープ操作を管理および制御するには、バックアップをテープにコピーするために選択した保護ポリシー、メディア管理ライブラリ、属性セットによって定義されたプロパティを使用するジョブを作成する必要があります。Oracle Secure Backupとそのコンポーネント(メディア・マネージャ・ライブラリおよび属性セット)はリカバリ・アプライアンスで事前構成されています。
表7-1に、テープ操作を管理するリカバリ・アプライアンス・オブジェクトのロールをまとめます。
表7-1 バックアップをテープにコピーするためのリカバリ・アプライアンス・オブジェクト
Cloud Controlオブジェクト名 | コマンドライン・オブジェクト名 | 説明 |
---|---|---|
保護ポリシー |
属性とともに、リカバリ・ウィンドウを定義します。このリカバリ・ウィンドウは、保護ポリシーに割り当てられているすべての保護されたデータベースに適用されます。 |
|
メディア管理ライブラリ |
SBTライブラリ |
リカバリ・アプライアンスにインストールされているメディア管理ソフトウェア・ライブラリを示します。 |
メディア・マネージャ属性セット |
コピー操作を制御する属性の集合が含まれます。1つの属性は、コピー操作で使用されるライブラリを指定します。他の属性はオプションで、チャネル・パラメータ、メディア管理ソフトウェア・ライブラリ固有のコマンド、メディア・プールIDを含めることができます。複数の属性セットを定義できますが、特定のコピー・ジョブに関連付けられるのは1つの属性セットのみです。 |
|
Copy-to-Tapeジョブ・テンプレート |
SBTジョブ・テンプレート |
テープにコピーするバックアップのプロパティを定義し、コピー操作を制御する属性セットを指定します。一般に、複数のジョブ・テンプレートが「例: Cloud Controlを使用したテープ・バックアップ・ジョブの作成」に説明されているとおりに定義されます。 |
ノート:
表7-1のOracle Enterprise Manager Cloud Control (Cloud Control)のオブジェクト名とコマンドライン名は、それぞれのインタフェース用語で同じテープ・バックアップ・オブジェクトを指しています。
関連項目:
これらのコンポーネントを使用してテープ・バックアップ・ジョブを作成する方法の詳細は、「リカバリ・アプライアンスでテープにバックアップをコピーするための基本的なタスク」を参照してください
テープでのバックアップ保存
リカバリ・ウィンドウを指定することで、テープでバックアップ・コピーを保存する期間の長さを制御できます。リカバリ・ウィンドウは、リカバリ・アプライアンスがリカバリ目的でカタログ内にテープ・バックアップを保持する期間の長さを定義します。リカバリ・ウィンドウは、時間数、日数、週数、月数の値で期間として表されます。バックアップは、現在の時間から遡って、この間隔内の任意の時点までリカバリができるように十分な期間にわたって保存されます
ノート:
リカバリ・ウィンドウは全体またはレベル0データ・ファイルにのみ直接適用され、ファイル・バックアップを制御します。
リカバリ・アプライアンスでは、テープ・バックアップをパージしません。かわりに、RMAN保存に不要になった部分をメディア・マネージャに知らせます。Oracle Secure Backupをメディア・マネージャとして使用する場合、これらのファイルを明示的には削除せず、カタログを更新します。特定のテープ上のすべてのファイルが不要になると、Oracle Secure Backupはテープの再利用を検討します。
保護ポリシーで値を指定して、バックアップのリカバリ・ウィンドウを設定します。この属性が
NULL
の場合、リカバリ・アプライアンスはテープからバックアップをパージしません。
関連項目:
-
Cloud Controlを使用してリカバリ・ウィンドウ目標を設定する方法の詳細は、「Cloud Controlを使用した保護ポリシーの作成」を参照してください
-
コマンドラインを使用してSBTリカバリ・ウィンドウを設定する方法の詳細は、「DBMS_RAを使用した保護ポリシーの作成」を参照してください
-
リカバリ・ウィンドウの詳細は、『Oracle Databaseバックアップおよびリカバリ・ユーザーズ・ガイド』を参照してください。
テープ・バックアップ操作の一時停止および再開について
次の理由により、バックアップのテープへのコピーを一時停止することが必要な場合があります。
-
前のバックアップ・コピーの失敗を調査する場合
-
テープ・デバイスでメンテナンス操作を実行する場合
対応するメディア・マネージャ・ライブラリを一時停止して、特定のメディア管理ソフトウェア・ライブラリのテープ・バックアップ操作を一時停止します。
メディア・マネージャ・ライブラリを一時停止すると、バックアップ・ピースの進行中のコピーは完了できますが、コピーのためにキューに入っているがまだコピーされていないバックアップ・ピースはライブラリを再開するまで保留になります。ライブラリを一時停止すると、メディア・マネージャ・ライブラリを参照するテープ・バックアップ・ジョブの将来のスケジュール実行は一時停止されます。
ノート:
テープ・バックアップ・ジョブは、割り当てられているメディア・マネージャ属性セットを介して間接的にメディア・マネージャ・ライブラリを参照します。
リカバリ・アプライアンスでのOracle Secure Backupの使用について
Oracle Secure Backupは、複数の環境のファイル・システム・データやOracle Databaseファイルを保存することで、信頼性の高いテープ集中管理機能を提供するメディア・マネージャです。Oracle Secure Backupは、リカバリ・アプライアンスのテープ管理コンポーネントです。リカバリ・アプライアンスの構成中に、そのコンポーネントとともにリカバリ・アプライアンスにインストールされます。
事前構成されたOracle Secure Backupコンポーネントには、次が含まれます。
- メディア・マネージャ・ライブラリ
-
インストール中、リカバリ・アプライアンスが構成されている間、Oracle Secure Backupは次のようなデフォルト・パラメータでメディア・マネージャ・ライブラリを作成します。
-
ライブラリ名(
ROBOT0
) -
アクセス可能な最大テープ・ドライブ数
-
リストア・ドライブ数
-
メディア・マネージャの場所
名前以外に、他のメディア・マネージャ・ライブラリ・パラメータを変更できます。このライブラリは、パラメータ・セットに基づいて、関連付けられているテープ・バックアップ操作を管理します。
-
- メディア・マネージャ属性セット
-
Oracle Secure Backupのインストールでは、メディア・マネージャ・ライブラリとともに、デフォルトのメディア・マネージャ・ライブラリがアクセスするすべてのテープ・ドライブの属性セットもインストールされます。
これらの属性セットには、コピー操作に必要なメディア・プール番号やストリームなどのパラメータのデフォルト値があります。これらおよびメディア・マネージャ・ベンダーのパラメータおよびコマンドは、変更可能です。デフォルトの属性セットの名前は、メディア・マネージャ・ライブラリによってアクセスされるテープ・ドライブ数によって、
DRIVE_COUNT_1
、DRIVE_COUNT_2
、DRIVE_COUNT_3
などとなります。
関連項目:
-
Cloud Controlを使用してOracle Secure Backupドメインにアクセスする方法の詳細は、「Cloud Controlを使用したOracle Secure Backupドメインへのアクセス」を参照してください
-
サードパーティ・メディア・マネージャ用のメディア・マネージャ・ライブラリおよび属性セットの作成方法の詳細は、「テープ・バックアップ・ジョブ・コンポーネントの作成」を参照してください
-
既存のメディア・マネージャ・コンポーネントの編集および制御方法の詳細は、「テープ・バックアップ・ジョブ・コンポーネントの管理」を参照してください
リカバリ・アプライアンスのユーザー・インタフェース
Cloud Controlまたはリカバリ・アプライアンスのコマンドライン・オプションを使用して、テープ・バックアップ・ジョブ操作を管理および実行できます。
この項には次のトピックが含まれます:
Cloud Controlでのリカバリ・アプライアンスへのアクセス
Cloud Controlを使用してリカバリ・アプライアンスにアクセスするには、「リカバリ・アプライアンスのホームページへのアクセス」にリストされているステップを完了します。
DBMS_RAを使用したリカバリ・アプライアンスへのアクセス
この項には次のトピックが含まれます:
テープ・バックアップ操作のDBMS_RAプロシージャ
表7-2に、SBTジョブ操作に関連付けられているリカバリ・アプライアンスのDBMS_RA
プロシージャをリストします。
表7-2 テープ・バックアップ操作に関連付けられているDBMS_RAプロシージャ
SBTオブジェクト | プロシージャ |
---|---|
SBTライブラリ |
|
関連項目:
リカバリ・アプライアンスの他のDBMS_RA
プロシージャの詳細は、「DBMS_RAパッケージ・リファレンス」を参照してください
テープ操作のリカバリ・カタログ・ビュー
この項では、SBTジョブ操作に関連付けられているリカバリ・アプライアンスのリカバリ・カタログ・ビューを示します。
関連項目:
リカバリ・アプライアンスの他のデータ・ディクショナリ・ビューの詳細は、「リカバリ・アプライアンスのビュー・リファレンス」を参照してください
リカバリ・アプライアンスでテープにバックアップをコピーするための基本的なタスク
リカバリ・アプライアンスを使用してバックアップをテープにコピーするには:
-
ジョブ・セットに適用するパラメータを追加することで、メディア管理ソフトウェアのメディア・マネージャ・ライブラリを作成して、すべてのテープ・バックアップ・ジョブを管理します。
リカバリ・アプライアンスでは、Oracle Secure Backupをメディア管理ソフトウェアとして使用します。リカバリ・アプライアンスの設定中に、事前構成されたメディア・マネージャ・ライブラリおよび属性セットとともにOracle Secure Backupがインストールされます。
関連項目:
追加のメディア・マネージャ・ライブラリを作成する方法の詳細は、「メディア・マネージャ・ライブラリの作成」を参照してください
-
メディア・マネージャ・ソフトウェアにさらにジョブ固有のパラメータやコマンドを追加して、テープ・バックアップ・ジョブを詳細に制御するメディア・マネージャ属性セットを作成します。
テープ・バックアップ・ジョブでは、コピー操作の実行時に、メディア・マネージャ・ライブラリ・レベルおよび属性セット・レベルで指定されたパラメータの組合せを使用します。メディア・マネージャ・ライブラリはジョブ・セットに適用するパラメータを定義するのに対し、属性セットは特定ジョブのテープ・バックアップ設定を詳細に定義するのに役立ちます。
Oracle Secure Backupでは、デフォルトのメディア・マネージャ・ライブラリに含まれるすべてのドライブのデフォルトの属性セットも構成します。
関連項目:
追加の属性セットの作成の詳細は、「属性セットの作成」を参照してください
-
テープ・バックアップ・ジョブを作成します。
ジョブ定義には、このジョブに関連付けられているメディア・マネージャ・ライブラリおよび属性セット、テープにコピーする必要があるバックアップのタイプ、このジョブのランタイム・ウィンドウなどのジョブ・プロパティが含まれます。
このジョブを、タスク要件に基づいて指定した時間に実行するようにスケジュールすることもできます。
関連項目:
テープ・バックアップ・ジョブの作成の詳細は、「テープ・バックアップ・ジョブの作成」を参照してください
-
(オプション)必要に応じて、メディア・マネージャ・ライブラリまたはテープ・バックアップ・ジョブを一時停止または再開します。
関連項目:
-
すべてのメディア・マネージャ・ライブラリおよびテープ・バックアップ操作のステータスを表示して、エラーがあるかどうかを確認します。
関連項目:
バックアップ・プロパティを調整したり、ボールティングをスケジュール設定してテープを管理するために、追加のメディア・ファミリを作成できます。これらのタスクを実行するには、リカバリ・アプライアンスのOracle Secure Backupドメインを使用します。
関連項目:
-
メディア・ファミリの構成の詳細は、Oracle Secure Backup管理者ガイドを参照してください
-
ボールティングの詳細は、Oracle Secure Backup管理者ガイドを参照してください
Cloud Controlを使用したOracle Secure Backupドメインへのアクセス
Cloud Controlを使用してOracle Secure Backupドメインにアクセスします。(必要に応じて)このドメインを使用して、選択したリカバリ・アプライアンス環境に設定された既存のOracle Secure Backup構成を管理します。
Cloud Controlを使用してOracle Secure Backupドメインにアクセスするには:
-
Cloud Controlのホームページから「ターゲット」を選択します。
-
「ターゲット」メニューから、「すべてのターゲット」をクリックします。
「すべてのターゲット」ページが表示されます。
-
すべてのターゲット・ページの「検索の絞込み」メニューで、ターゲット・タイプとして「データベース」を選択します。
-
「データベース」セクションで、「Oracle Secure Backupドメイン」を選択します。
既存のすべてのリカバリ・アプライアンス・ターゲットの、すべてのOracle Secure Backupドメインのリストが表示されます。
-
ターゲットのリストから、Oracle Secure Backupドメインにアクセスするターゲットをクリックします。
選択したリカバリ・アプライアンスのOracle Secure Backupドメインが表示されます。
テープ・バックアップ・ジョブ・コンポーネントの作成
テープ・バックアップ・ジョブを正常に作成するには、まずそのコンポーネントが存在することを確認する必要があります。メディア・マネージャ・ライブラリとその属性セットは、テープ・バックアップ操作には不可欠です。これらのコンポーネントはテープ・バックアップ・ジョブのパラメータの組合せを定義して、テープに保存する際のジョブの分類をサポートします。
関連項目:
メディア・マネージャ・ライブラリのロールとその属性セットの詳細は、「テープ操作を管理するためのリカバリ・アプライアンス・コンポーネント」を参照してください
この項には次のトピックが含まれます:
メディア・マネージャ・ライブラリの作成
メディア・マネージャ・ライブラリは、アクセス可能なテープ・ドライブの数などのパラメータを定義して、テープ・バックアップ・ジョブのプロパティを設定します。オプションの詳細パラメータには、必要なリストア・ドライブ数およびメディア・マネージャ・パラメータの指定が含まれます。
リカバリ・アプライアンスは、事前構成されたメディア・マネージャとしてOracle Secure Backupに付属しています。リカバリ・アプライアンスの構成中、Oracle Secure Backupに対してもメディア・マネージャ・ライブラリが構成されます(通常、ROBOT0
という名前で)。事前構成されたメディア・マネージャ・オブジェクトのみを使用することをお薦めします。複数のライブラリ・オブジェクトが存在すると、作成されたテープ・バックアップ・ジョブとこれらのジョブを処理するメディア・マネージャ・リソースとの間で競合が発生するため、メディア・マネージャ(この場合、Oracle Secure Backup)には1つのメディア・マネージャ・ライブラリのみが含まれるようにする必要があります。現在、クライアントのみ
、Oracle Secure Backupをリカバリ・アプライアンスにインストールすることはできません。
サード・パーティ製メディア管理ソフトウェアを使用している場合、リカバリ・アプライアンス計算サーバーにバックアップ・エージェントをインストールする必要があります。サードパーティ製品を使用してテープ・バックアップ・ジョブをスケジュールするには、LAN経由でバックアップ・アプリケーションのメディア・サーバーに接続されたテープ・デバイスにバックアップするために、新しいメディア・マネージャ・ライブラリを作成してそのメディア・マネージャに適用可能なRMANパラメータを追加する必要があります。このシナリオでは、Oracle Secure Backupに事前構成されたメディア・マネージャ・コンポーネントは使用できず、テープ・デバイスを直接リカバリ・アプライアンスに接続することはできません。
この項では、サード・パーティのメディア・マネージャに追加のメディア・マネージャ・ライブラリを作成するステップについて説明します。この付録には、次の項があります。
Cloud Controlを使用したメディア・マネージャ・ライブラリの作成
メディア・マネージャ・ライブラリを作成するには:
-
「リカバリ・アプライアンスのホームページへのアクセス」のステップを完了します。
リカバリ・アプライアンスのホームページで、「リカバリ・アプライアンス」メニューから「メディア・マネージャ」を選択します。
図7-1に、デフォルトのOracle Secure Backupライブラリと対応する属性セットが表示されたメディア・マネージャ画面を示します。
-
メディア・マネージャ・ページで、 「作成」をクリックして新しいメディア・マネージャ・ライブラリを構成します。
「メディア・マネージャ・ライブラリと初期属性セットの作成」ダイアログ・ボックスが表示されます。
-
「メディア・マネージャ・ライブラリ」セクションに、このライブラリの名前を入力します。
-
「最大ドライブ数」フィールドで、メディア・マネージャ・ライブラリがアクセスできる最大テープ・ドライブ数を選択します。
-
オプションで、このメディア・マネージャ・ライブラリの「詳細パラメータ」を入力するよう選択できます。
-
「ドライブのリストア」詳細パラメータ・フィールドで、リストア操作のみに使用するドライブの数を選択します。リストア・ドライブ値を入力しない場合、現在のリストア操作では、すべてのバックアップ操作の完了後に使用可能な最初の空きドライブが使用されます。
-
「メディア管理ベンダーのパラメータ」で、メディア・マネージャ・ライブラリを定義するパラメータを追加することを選択できます。
たとえば、Oracle Secure Backupのメディア・マネージャ・ベンダー・パラメータには、メディア・マネージャ・ライブラリのパスを指定する
SBT_LIBRARY
パラメータがデフォルトで含まれます。
サードパーティ製品をメディア・マネージャとして使用している場合は、新しいメディア・ライブラリを作成し、指定したメディア・マネージャの製品固有パラメータを使用します(特に
SBT_LIBRARY
場所パラメータ)。 -
-
このライブラリの初期属性セットを追加するには、「Cloud Controlを使用した属性セットの作成」セクションのステップを完了します。
この属性セットの値を入力しない場合、デフォルト値が適用されます。
-
「OK」をクリックします。
DBMS_RAを使用したSBTライブラリの作成
SBTライブラリを作成するには:
-
SQL*PlusまたはSQL Developerで、リカバリ・アプライアンス管理者としてリカバリ・アプライアンスのメタデータ・データベースに接続します。
-
DBMS_RA.CREATE_SBT_LIBRARY
プロシージャを実行します。BEGIN DBMS_RA.CREATE_SBT_LIBRARY( lib_name => 'osbsbt', drives => 12, restore_drives => 2, parms => 'SBT_LIBRARY=libobk.so'); END;
この例では、メディア管理ソフトウェアはOracle Secure Backupです。ドライブ引数は、このSBTライブラリがアクセスできる最大テープ・ドライブ数を指定します。
restore_drives
引数は、リストア操作用に予約されるテープ・ドライブ数を設定します。parms
引数の目的と形式は、RMANALLOCATE
CHANNEL
コマンドのPARMS
句と同じです。通常、少なくともSBT_LIBRARY
パラメータが含まれます。この場合、Oracle Secure Backupメディア・ファミリの共有ライブラリを指定します。
関連項目:
プロシージャの引数の説明については、「CREATE_SBT_LIBRARY」を参照してください
属性セットの作成
SBT属性セットは、バックアップをテープにコピーする際に、バックアップをさらにカスタマイズおよび分類するのに役立ちます。メディア・マネージャ・ライブラリに関連付けられているテープ・ドライブごとに、1つの属性セットが作成されます。メディア・プール番号、ストリーム、テープ・バックアップ操作の実行に必要なメディア・マネージャ・コマンドなどのパラメータを指定することで、バックアップをテープに保管する際にバックアップを分類できます。
リカバリ・アプライアンスは、事前構成されたメディア・マネージャとしてOracle Secure Backupに付属しています。テープ・ドライブごとにメディア・マネージャ・ライブラリおよび属性セットのあるOracle Secure Backupコンポーネントも事前構成されています。事前構成された属性セットの名前は通常、既存のテープ・ドライブ数によって、DRIVE_COUNT_1
、DRIVE_COUNT_2
などとなります。
この項では、サード・パーティのメディア・マネージャ用の追加属性セットを作成する手順について説明します。この付録には、次の項があります。
Cloud Controlを使用した属性セットの作成
メディア・マネージャ・ライブラリの初期属性セットは、メディア・マネージャ・ライブラリ自体を作成している間に作成します。メディア・マネージャ・ライブラリの構成時に初期属性セットのフィールドを空白のままにすると、デフォルト値が使用されます。
次のステップを使用して、サードパーティのメディア・マネージャ・ライブラリ用の追加属性セットを作成することもできます。
属性セットを作成するには:
-
「Cloud Controlでのリカバリ・アプライアンスへのアクセス」のステップを完了します。
「リカバリ・アプライアンス」メニューから、「メディア・マネージャ」を選択します。
-
「属性セット」セクションで「作成」をクリックします。
「属性セットの作成」ボックスが表示されます。
-
「名前」フィールドに、属性セットの名前を入力します。
-
オプションで、「プールID」フィールドに、バックアップ・コピーの保存に使用するメディア・プール番号を入力します。
-
オプションで、「ストリーム」フィールドで、テープ・バックアップ操作の実行に使用する最大ストリーム数を指定します。
値を入力しない場合、使用可能なすべてのストリームが使用されます。
-
オプションで、「メディア管理ベンダーのパラメータ」フィールドを使用して、テープ・バックアップ・ジョブを定義するその他のパラメータを指定します。リカバリ・アプライアンスでは、これらのパラメータとメディア・マネージャ・ライブラリ・パラメータの組合せを使用してテープ・バックアップ・ジョブを完了します。
-
オプションで、「メディア管理ベンダーのコマンド」フィールドに、テープ・バックアップ・ジョブを制御するメディア・マネージャ・ソフトウェアのベンダー固有コマンドを入力します。
-
「OK」をクリックします。
DBMS_RAを使用したSBT属性セットの作成
SBT属性セットはテープ・バックアップ操作を制御する属性の集まりであり、SBTジョブによって参照されます。属性セットは、コピー操作で使用されるSBTライブラリを指定します。SBTチャネル・パラメータおよびメディア管理ソフトウェア・ライブラリに渡すパラメータも指定します。これらのパラメータは、SBTライブラリ・オブジェクトで指定されたパラメータとマージされます。
ノート:
すべてのSBT属性セットが同じパラメータ値を共有する場合、各SBT属性セットではなくSBTライブラリ・オブジェクトでそのパラメータを指定できます。
SBT属性セットを作成するには:
-
SQL*PlusまたはSQL Developerで、リカバリ・アプライアンス管理者としてリカバリ・アプライアンス・データベースに接続します。
-
作成するSBT属性セットごとに、
DBMS_RA.CREATE_SBT_ATTRIBUTE_SET
プロシージャを実行します。BEGIN DBMS_RA.CREATE_SBT_ATTRIBUTE_SET( lib_name => 'osbsbt', attribute_set_name => 'wholedb', streams => 10, parms => 'ENV=(OB_MEDIA_FAMILY=wholedb_mf)'); END;
やはり、この例では、メディア管理ソフトウェアはOracle Secure Backup (OSB)です。ストリーム引数は、自動バックアップに使用できる最大同時ストリーム数を設定します。
parms
引数の目的と形式は、RMANALLOCATE
CHANNEL
コマンドのPARMS
句と同じです。この場合、コピー操作の宛先としてwholedb_mf
Oracle Secure Backupメディア・ファミリを指定します。
関連項目:
-
プロシージャの引数の説明については、「CREATE_SBT_ATTRIBUTE_SET」を参照してください
-
sbt_retention_policy
引数の説明については、「テープでのバックアップ保存」を参照してください
テープ・バックアップ・ジョブ・コンポーネントの管理
テープ・バックアップ・ジョブ・コンポーネントの作成後、ジョブ要件に基づいてプロパティを定期的に変更したり、不要になったときに削除する必要が生じることがあります。
この項には次のトピックが含まれます:
Cloud Controlを使用したメディア・マネージャ・ライブラリの管理
メディア・マネージャ・ライブラリの編集
テープ・バックアップ・ジョブ要件に基づいて、メディア・マネージャ・ライブラリの既存のプロパティを編集してパラメータを更新します。
メディア・マネージャ・ライブラリを編集するには:
-
「リカバリ・アプライアンスのホームページへのアクセス」のステップを完了します。
リカバリ・アプライアンスのホームページで、「リカバリ・アプライアンス」メニューから「メディア・マネージャ」を選択します。
-
メディア・マネージャ・ページで、編集するメディア・マネージャ・ライブラリを選択して「編集」をクリックします。
メディア・マネージャ・ライブラリの編集画面が既存のライブラリ・パラメータとともに表示されます。
-
最大ドライブの数を変更します。
オプションで、リストア・ドライブ数および 「メディア管理ベンダーのパラメータ」の値を変更することで、詳細パラメータを編集します。
サードパーティのメディア・マネージャを使用している場合は、その特定のメディア・マネージャの必須パラメータを編集します。
-
「OK」をクリックします。
メディア・マネージャ・ライブラリの削除
このメディア・マネージャに関連付けられているすべてのテープ・バックアップ操作が完了し、このライブラリの一部として指定されたパラメータが不要になった後で、既存のメディア・マネージャ・ライブラリを削除できます。
メディア・マネージャ・ライブラリを削除するには:
-
「Cloud Controlでのリカバリ・アプライアンスへのアクセス」のステップを完了します。
-
「リカバリ・アプライアンス」メニューから、「メディア・マネージャ」を選択します。
-
既存のメディア・マネージャ・ライブラリのリストから、削除するメディア・マネージャ・ライブラリを選択します。
-
「削除」をクリックします。
このライブラリの削除の確認を求めるメッセージが表示されます。
-
「はい」をクリックします。
DBMS_RAを使用したSBTライブラリの管理
SBTライブラリの編集
DBMS_RA
PL/SQLパッケージの特定のプロシージャを呼び出すことで、SBTライブラリの1つ以上の属性を変更できます。
SBTライブラリを編集するには:
-
SQL*PlusまたはSQL Developerを使用して、リカバリ・アプライアンス管理者としてリカバリ・アプライアンスのメタデータ・データベースに接続します。
-
変更するSBTライブラリの名前および属性の新しい値を指定して、
UPDATE_SBT_LIBRARY
プロシージャを実行します。プロシージャ・コールから除外された属性は、変更されません。
関連項目:
SBTライブラリの削除
DBMS_RA
PL/SQLパッケージの特定のプロシージャを呼び出すことで、SBTライブラリを削除できます。
SBTライブラリを削除するには:
-
SQL*PlusまたはSQL Developerを使用して、リカバリ・アプライアンス管理者としてリカバリ・アプライアンスのメタデータ・データベースに接続します。
-
削除するSBTオブジェクトの名前を指定して、
DELETE_SBT_LIBRARY
プロシージャを実行します。
例7-1 SBTライブラリの削除
BEGIN DBMS_RA.DELETE_SBT_LIBRARY( lib_name => 'OSBSBT'); END;
関連項目:
Cloud Controlを使用した属性セットの管理
属性セットの編集
属性セットを編集するには:
-
「Cloud Controlでのリカバリ・アプライアンスへのアクセス」のステップを完了します。
-
「リカバリ・アプライアンス」メニューから、「メディア・マネージャ」を選択します。
-
属性セットのリストから、編集する必要のある1つの属性セットを選択します。
-
「プールID」、「メディア管理ベンダーのパラメータ」および「メディア管理ベンダーのコマンド」の値に必要な変更を加えます。
-
「OK」をクリックします。
属性セットの削除
属性セットを削除するには:
-
「Cloud Controlでのリカバリ・アプライアンスへのアクセス」のステップを完了します。
-
「リカバリ・アプライアンス」メニューから、「メディア・マネージャ」を選択します。
-
「属性セット」セクションで、削除する属性セットを選択します。
-
「削除」をクリックします。
この属性セットの削除の確認を求めるメッセージが表示されます。
-
「はい」をクリックします。
DBMS_RAを使用した属性セットの管理
この項には次のトピックが含まれます:
SBT属性セットの編集
DBMS_RA
PL/SQLパッケージの特定のプロシージャを呼び出すことで、SBT属性セットの1つ以上の属性を変更できます。
SBT属性セットを削除するには:
-
SQL*PlusまたはSQL Developerを使用して、リカバリ・アプライアンス管理者としてリカバリ・アプライアンス・データベースに接続します。
-
変更するSBT属性セットの名前および属性の新しい値を指定して、
UPDATE_SBT_ATTRIBUTE_SET
プロシージャを実行します。プロシージャ・コールから除外された属性は、変更されません。
関連項目:
SBT属性セットの削除
DBMS_RA
PL/SQLパッケージの特定のプロシージャを呼び出すことで、SBT属性セットを削除できます。
SBT属性セットを削除するには:
-
SQL*PlusまたはSQL Developerを使用して、リカバリ・アプライアンス管理者としてリカバリ・アプライアンス・データベースに接続します。
-
削除するSBTオブジェクトの名前を指定して、
DELETE_SBT_ATTRIBUTE_SET
プロシージャを実行します。
関連項目:
テープ・バックアップ・ジョブの作成
この項では、選択したデータベースまたは保護ポリシーに関連付けられているデータベースのテープ・バックアップ・ジョブを作成する方法を説明します。テープ・バックアップ・ジョブ・テンプレートで、テープに保存する必要のあるバックアップのプロパティを定義します。メディア・マネージャ・ライブラリとその属性セットで、これらのジョブ設定を管理します。
リカバリ・アプライアンスには、複数の保護されたデータベースからテープにバックアップをコピーするオプションが用意されています。このタスクを実行するには、バックアップをテープにコピーする保護されたデータベースに含まれる保護ポリシーを指定します。指定した単一のデータベースのバックアップをテープにコピーすることもできます。
関連項目:
-
メディア・マネージャ・ライブラリの構成の詳細は、「メディア・マネージャ・ライブラリの作成」を参照してください
-
属性セットの構成の詳細は、「属性セットの作成」を参照してください
Cloud Controlまたはコマンドライン・オプションを使用して、テープ・バックアップ・ジョブを作成できます。この項には次のトピックが含まれます:
Cloud Controlを使用したテープ・バックアップ・ジョブの作成
Cloud Controlは、テープ・バックアップ・ジョブの作成に使用できるグラフィカル・ユーザー・インタフェースです。
テープ・バックアップ・ジョブを作成するには:
-
「リカバリ・アプライアンスのホームページへのアクセス」のステップを完了します
-
リカバリ・アプライアンスのホームページの「リカバリ・アプライアンス」メニューで、「Copy-to-Tapeジョブ・テンプレート」を選択します。
Copy-to-Tapeジョブ・テンプレート・ページが表示されます。
-
「作成」をクリックして、新規テープ・バックアップ・ジョブを作成します。
図7-3に示すように、Copy-to-Tapeジョブ・テンプレートの作成ページが表示されます。
このページには、ジョブ・プロパティとスケジュール設定が表示されます。
-
「名前」フィールドに、ジョブの名前を入力します。
-
オプションで、「メディア・マネージャ・ライブラリ」ドロップダウン・リストから、このジョブを管理するメディア・マネージャ・ライブラリを選択します。
-
「属性セット」ドロップダウン・リストから、このジョブに使用する属性セットを選択します。この属性セットは、テープ・バックアップ・ジョブの設定を定義します。
-
「スコープ」フィールドで、次のいずれかを追加します。
-
「保護ポリシー」ドロップダウン・リストから、バックアップをテープにコピーするすべてのデータベースを含む保護ポリシーを選択します。
-
バックアップをテープにコピーする1つのデータベースを検索し、選択します。
-
-
「バックアップのタイプ」フィールドで、コピーするバックアップのタイプを選択します。オプションには「全体バックアップ」、「増分バックアップ」、「アーカイブ・ログ」があります。
-
(オプション)「優先度」フィールドで、このジョブの優先度を選択します。デフォルトのジョブの優先度は「中」です。
-
「印刷部数」フィールドに、テープにコピーするバックアップに必要な印刷部数を入力します。最大4コピーおよび最小1コピーを選択できます。
ノート:
テープにコピーした後に、バックアップの重複コピーを取得することはできません。
-
「ランタイム・ウィンドウ」フィールドに、このジョブを完了するために許可されている期間を分数、時間数または日数で入力します。指定されたウィンドウ内に開始しなかったジョブは、次に使用可能なウィンドウ・スロットに完了します。
-
「Fromタグ」フィールドでタグ名を指定して、特定のタグに関連付けられているバックアップのみをテープにコピーします。
-
「スケジュール」セクションで、このジョブをただちに実行するか、後から指定した時間に実行するかを指定します。
-
「OK」をクリックします。
Cloud Controlに、ジョブ・リクエストが正常に送信されたことを通知するメッセージが表示されます。
メッセージ内のジョブ名をクリックして、このジョブについてキューに入っているバックアップ・イメージを確認できます。
関連項目:
-
テープ・バックアップ操作の詳細は、「リカバリ・アプライアンスでのテープへのバックアップのコピーについて」を参照してください
例: Cloud Controlを使用したテープ・バックアップ・ジョブの作成
この例では、テープ・バックアップ・ジョブの組合せを使用して、すべてのバックアップのテープへのコピーを管理し、それらが最新であることを保証します。テープ・バックアップ・ジョブの組合せには、テープ上のすべてのバックアップが系統立って格納されており、情報が失われる可能性を削減できます。
この例では、Cloud Controlを使用してすべてのタスクを実行します。
テープ・バックアップ例のシナリオを作成するには:
-
最初のテープ・バックアップ・ジョブを作成し、このジョブに
Test1
という名前を付けます。 -
このジョブに、デフォルトのメディア・マネージャ・ライブラリ
ROBOT0
と属性セットDRIVE_COUNT_2
を使用します。メディア・マネージャ・ライブラリおよび属性セットのデフォルト値を編集するには、それぞれ「メディア・マネージャ・ライブラリの編集」および「属性セットの編集」のステップを完了します。
-
このジョブのスコープを保護ポリシー
GOLD
として選択します。 -
このジョブのバックアップ・タイプとして「全体」を選択します。
これを選択した場合、
GOLD
に含まれるデータベースの全体データベース・バックアップすべてがテープにコピーされます。 -
Test1
を日曜の10:00amに実行するようにスケジュールし、1週間おきに繰り返すように設定します。 -
同様に、2番目のテープ・バックアップ・ジョブを作成し、このジョブに
Test2
という名前を付けます。 -
このジョブが
Test1
と同じメディア・マネージャ・ライブラリ、保護ポリシー、属性セットを使用するようにします。 -
このジョブの「バックアップのタイプ」ドロップダウン・リストから、「増分」を選択します。
-
Test2
を月曜から土曜の12:30pmに実行するようにスケジュールし、毎日繰り返すように設定します。 -
前述と同じステップを使用して、3番目のテープ・バックアップ・ジョブを作成し、
Test3
という名前を付けます。 -
このジョブのバックアップ・タイプとして「アーカイブ・ログ」を選択します。
-
Test3
を6時間間隔で実行するようにスケジュールします。
図7-4に、これらのジョブの発行を完了した後のリカバリ・アプライアンスのCopy-to-Tapeテンプレート画面を示します。
このシナリオでは、リカバリ・アプライアンスは1週間に1回、すべての全体バックアップをテープにコピーします。その後、リカバリ・アプライアンスは最新の変更が反映されたすべての増分バックアップを毎日コピーして、テープ上に更新済のバックアップ・コピーを保持します。同様に、すべてのアーカイブ済REDOログ・ファイルが6時間おきにコピーされ、テープ上にバックアップの有効なコピーとストレージが確保されるようにします。
DBMS_RAを使用したテープ・バックアップ・ジョブの作成
SBTジョブ・テンプレートを作成するには:
-
SQL*PlusまたはSQL Developerで、リカバリ・アプライアンス管理者としてリカバリ・アプライアンス・データベースに接続します。
-
作成するSBTジョブごとに、
CREATE_SBT_JOB_TEMPLATE
プロシージャを実行します。ノート:
CREATE_SBT_JOB_TEMPLATE
は過負荷状態のプロシージャです。1つのプロシージャ署名で、コピーのバックアップを検討する保護されたデータベースのdb_unique_name
を指定します。下に示す他のプロシージャ署名を使用して、保護ポリシー名を指定します。この場合、保護ポリシーに割り当てられているすべての保護されたデータベースが、コピー対象として検討されます。 -
保護ポリシー名が
protection_policy_name
パラメータで指定されている場合、SBTジョブの実行時に、保護ポリシーに割り当てられているすべての保護されたデータベースのバックアップが、テープへのコピー対象として検討されます。db_unique_name
が指定されている場合、そのデータベースのバックアップのみが、コピー対象として検討されます。 -
attribute_set_name
パラメータを使用して、テープ・バックアップ操作を制御する属性の集まりであるSBT属性セットの名前を指定します。属性セットは、コピー操作で使用されるSBTライブラリを指定します。SBTチャネル・パラメータおよびメディア管理ソフトウェア・ライブラリに渡すパラメータも指定します。これらのパラメータは、SBTライブラリ・オブジェクトで指定されたパラメータとマージされます。 -
backup_type
パラメータを使用して、タイプALL
、INCR
、ARCH
またはFULL
のカンマ区切りリストとして表される、コピーするバックアップのタイプを追加します。たとえば、'INCR,ARCH'
を指定すると、すべての増分(レベル1)バックアップと指定されたメディア・マネージャにまだコピーされていないアーカイブ済ログ・ファイルが含められます。 -
priority
パラメータを使用して、このジョブの優先度レベルを入力します。多くのSBTジョブが同時に実行されるようにスケジュールされている場合、ジョブの優先度によって、最初に実行するジョブが決定されます。ジョブの優先度は、同時に実行するようスケジュールされているすべてのジョブを実行できるだけの十分なテープ・ドライブがない場合に必要になります。ジョブの優先度は、次のいずれかの事前定義値として表されます。-
1000 (SBT_PRORITY_LOW)
-
100 (SBT_PRIORITY_MEDIUM)
-
10 (SBT_PRIORITY_HIGH)
-
1 (SBT_PRIORITY_CRITICAL)
0
は優先度がもっとも高いことを示します。小さい値ほど大きい値より優先度が高くなります。デフォルトの優先度は100 (SBT_PRIORITY_MEDIUM)
です。 -
関連項目:
-
テープ・バックアップ操作の詳細は、「リカバリ・アプライアンスでのテープへのバックアップのコピーについて」を参照してください
-
プロシージャに関連する引数の詳細は、「CREATE_SBT_JOB_TEMPLATE」を参照してください
-
SBTジョブを実行する方法の詳細は、「Oracle Schedulerを使用したテープ・バックアップ・ジョブのスケジューリング」を参照してください
例: DBMS_RAを使用したテープ・バックアップ・ジョブの作成
この例では、CREATE_SBT_JOB_TEMPLATE
プロシージャを使用してSBTジョブを作成する方法を図示します。
BEGIN DBMS_RA.CREATE_SBT_JOB_TEMPLATE ( template_name => 'oltp_arch_lastfull', protection_policy_name => 'oltp', attribute_set_name => 'wholedb', backup_type => 'FULL,ARCH', priority => DBMS_RA.SBT_PRIORITY_HIGH, window => INTERVAL '4' HOUR); END;
この例では、SBTジョブはoltp
保護ポリシーに割り当てられている保護されたデータベースごとに、すべてのアーカイブ済ログ・ファイルと最新の全体バックアップを選択します。最新の完全バックアップとは、受信した最新のレベル0バックアップか、受信した最新のレベル1バックアップに基づいた仮想全体バックアップのいずれか新しい方です。
SBTジョブは、コピー操作に使用するSBTライブラリを指定し、SBTチャネル・パラメータおよびメディア管理ソフトウェア・ライブラリに渡すパラメータを指定する、wholedb
SBT属性セットを参照します。
まだテープにコピーされていない場合、backup_type
パラメータは、まだSBTにコピーされていないすべてのアーカイブ済ログ・ファイルおよび最新の全体バックアップをコピーします。たとえば、「full、arch」のbackup_type
では、すべてのアーカイブ済ログのバックアップおよび最新の全体バックアップが選択されます。これらは、まだコピーされていない場合、このジョブの実行時にSBTにコピーされるバックアップです。
4時間のウィンドウは、このジョブで生成されるコピー・タスクを開始できる時間の長さを指定します。このウィンドウが過ぎると、このジョブで生成されたがまだ開始されていないSBTコピー・タスクは、次回このSBTジョブがスケジュールされるまで一時停止されます。ウィンドウが過ぎたときにすでに実行中であったコピー・タスクは、完了できます。
表示されていないのは、オプションのcopies
およびfrom_tag
引数です。
テープ・バックアップ・ジョブの管理
テープ・バックアップ・ジョブの作成後、ジョブ要件に基づいて一部のプロパティを変更したり、不要になったときに削除する必要が生じることがあります。
関連項目:
テープ・バックアップ・ジョブを作成する方法の詳細は、「テープ・バックアップ・ジョブの作成」を参照してください
この章の内容は次のとおりです。
Cloud Controlを使用したテープ・バックアップ・ジョブの管理
テープ・バックアップ・ジョブの編集
テープ・バックアップ・ジョブの作成後、Cloud Controlを使用してそのプロパティを変更できます。ジョブを後から実行するようにスケジュールした場合、そのパラメータおよびスケジュール設定を編集できます。
テープ・バックアップ・ジョブを編集するには:
-
「Cloud Controlを使用したテープ・バックアップ・ジョブの作成」のステップを完了します。
-
編集するテープ・バックアップ・ジョブを選択します。
-
「編集」をクリックして、既存のジョブ・プロパティとスケジュール設定を変更します。
-
既存のメディア・マネージャ・ライブラリ、属性セット、優先度、コピー、ランタイム・ウィンドウおよびFromタグの値に必要な変更を加えて、ジョブ・プロパティを編集します。
-
既存のスケジュール・オプションに変更を加えて、ジョブ・スケジュール設定を編集します。
-
「OK」をクリックします。
テープ・バックアップ・ジョブの削除
操作が完了し、必要なすべてのバックアップをテープにコピーした後で、既存のテープ・バックアップ・ジョブを削除できます。進行中のテープ・バックアップ・ジョブを削除すると、テープ・バックアップ操作は選択したバックアップのテープへのコピーを停止します。
テープ・バックアップ・ジョブを削除するには:
-
「リカバリ・アプライアンスのホームページへのアクセス」のステップを完了します。
-
リカバリ・アプライアンスのホームページの「リカバリ・アプライアンス」メニューで、「Copy-to-Tapeジョブ・テンプレート」を選択します。
Copy-to-Tapeジョブ・テンプレート・ページが表示されます。
-
ジョブのリストから、削除するジョブを選択します。
-
「削除」をクリックします。
このジョブの削除を続行するかどうかを尋ねる確認メッセージが表示されます。「はい」をクリックします。
DBMS_RAを使用したテープ・バックアップ・ジョブの管理
SBTジョブの編集
DBMS_RA
PL/SQLパッケージの特定のプロシージャを呼び出すことで、SBTジョブの1つ以上の属性を変更できます。
SBTジョブを編集するには:
-
SQL*PlusまたはSQL Developerを使用して、リカバリ・アプライアンス管理者としてリカバリ・アプライアンス・データベースに接続します。
-
変更するSBTジョブの名前および属性の新しい値を指定して、
UPDATE_SBT_JOB_TEMPLATE
プロシージャを実行します。
例7-2 SBTジョブの変更
この例では、oltp_arch_lastfull
という名前のSBTジョブの優先度を変更します。CREATE_SBT_JOB_TEMPLATE
に存在し、この呼出しでは除外された引数の値は変更されません。
BEGIN DBMS_RA.UPDATE_SBT_JOB_TEMPLATE( template_name => 'oltp_arch_lastfull', priority => DBMS_RA.SBT_PRIORITY_HIGH); END;
関連項目:
SBTジョブの削除
特定のDBMS_RA
PL/SQLパッケージ・プロシージャを呼び出すことで、SBTジョブを削除できます。
SBTジョブを削除するには:
-
SQL*PlusまたはSQL Developerを使用して、リカバリ・アプライアンス管理者としてリカバリ・アプライアンスのメタデータ・データベースに接続します。
-
削除するSBTジョブの名前を指定して、
DELETE_SBT_JOB_TEMPLATE
プロシージャを実行します。
関連項目:
テープ・バックアップ・ジョブのスケジューリング
この項には次のトピックが含まれます:
Cloud Controlを使用したテープ・バックアップ・ジョブのスケジューリング
テープ・バックアップ・ジョブをスケジュールするには:
-
「Cloud Controlでのリカバリ・アプライアンスへのアクセス」のステップを完了します。
-
「スケジュール」セクションで、次のいずれかを選択します。
-
即時: テープ・バックアップ・ジョブをただちに実行します。
-
後で: テープ・バックアップ・ジョブを指定された未来の時間に実行します。ジョブを実行する日時を
mm/dd/yyyy hh:mm:ss
形式で入力します。このジョブを繰り返す場合、「繰返し」ドロップダウン・リストから頻度を選択し、該当する値を入力します。
-
-
「OK」をクリックしてジョブを保存します。
スケジュール設定を編集するには、必要なテープ・バックアップ・ジョブを選択し、「編集」をクリックして必要な変更を加えます。
関連項目:
テープ・バックアップ・ジョブ・プロパティの詳細は、「Cloud Controlを使用したテープ・バックアップ・ジョブの作成」を参照してください
Oracle Schedulerを使用したテープ・バックアップ・ジョブのスケジューリング
SBTジョブを作成した後、その実行をスケジュールする必要があります。通常、Oracle Schedulerなどのスケジューリング・ユーティリティを使用して、定期的に実行するようにジョブをスケジュールします。
SBTジョブの実行時、リカバリ・アプライアンスは指定されたデータベースの指定されたタイプのすべてのバックアップを調べて、まだテープにコピーされていないバックアップを選択します。その後、リカバリ・アプライアンスはそれらのバックアップをテープにコピーするタスクを生成して、キューに入れます。コピーするバックアップ・ピースごとに、タイプBACKUP_SBT
の1つのタスクがリカバリ・アプライアンス・タスク・キューに追加されます。
Oracle Schedulerを使用してテープ・バックアップ・ジョブをスケジュールするには、DBMS_RA.QUEUE_SBT_BACKUP_TASK
を呼び出すジョブを作成します。このプロシージャは、SBTジョブという名前の単一の引数を取ります。
Oracle Schedulerを使用してSBTジョブをスケジュールするには:
-
SQL*PlusまたはSQL Developerで、リカバリ・アプライアンス管理者としてリカバリ・アプライアンス・データベースに接続します。
-
DBMS_SCHEDULER.CREATE_JOB
プロシージャを実行します。たとえば、次のPL/SQL無名ブロックを実行します。
BEGIN DBMS_SCHEDULER.CREATE_JOB( job_name => 'sbtjob1', job_type => 'PLSQL_BLOCK', job_action => 'dbms_ra.queue_sbt_backup_task(''oltp_arch_lastfull'');', start_date => SYSTIMESTAMP, enabled => TRUE, auto_drop => TRUE, repeat_interval => 'freq=WEEKLY; BYDAY=MON,WED,FRI; BYHOUR=23'); END;
関連項目:
-
SBTジョブを作成する方法を学習するには、「DBMS_RAを使用したテープ・バックアップ・ジョブの作成」を参照してください
-
Oracle Schedulerの詳細は、Oracle Database管理者ガイドとOracle Database PL/SQLパッケージおよびタイプ・リファレンスを参照してください。
テープ・バックアップ操作の一時停止および再開
この項では、進行中のテープ・バックアップ・ジョブまたはメディア・マネージャ操作を一時停止するステップ、および後から再開する方法を説明します。
この項には次のトピックが含まれます:
Cloud Controlを使用したメディア・マネージャ・ライブラリ操作の一時停止および再開
Cloud Controlを使用してメディア・マネージャ操作を一時停止し、必要なときに再開することを選択できます。
この項には次のトピックが含まれます:
メディア・マネージャ・ライブラリの一時停止
進行中のメディア・マネージャ・ライブラリ操作を一時停止するのは、現在のメディア・マネージャ・ライブラリを保留状態にして、一定期間後に再開する場合です。
メディア・マネージャ・ライブラリ操作を一時停止するには:
-
「Cloud Controlでのリカバリ・アプライアンスへのアクセス」のステップを完了します。
-
「リカバリ・アプライアンス」メニューから、「メディア・マネージャ」を選択します。
-
メディア・マネージャ・ライブラリのリストから、進行中のすべてのジョブを一時停止するライブラリを選択します。
-
「一時停止」をクリックします。
メディア・マネージャ・ライブラリの再開
一時停止されているメディア・マネージャ・ライブラリの操作を再開して、ライブラリおよび関連付けられているジョブ操作を続行できます。
関連項目:
メディア・マネージャ・ライブラリ操作を再開するには:
-
「Cloud Controlでのリカバリ・アプライアンスへのアクセス」のステップを完了します。
-
「リカバリ・アプライアンス」メニューから、「メディア・マネージャ」を選択します。
-
ジョブ操作を再開する、一時停止されているメディア・マネージャ・ライブラリを選択します。
-
「再開」をクリックします。
テープ・バックアップ操作のステータスの表示
Cloud Controlを使用したテープ・バックアップ操作のステータスの表示
この項には次のトピックが含まれます:
メディア・マネージャ・ライブラリのステータスの表示
メディア・マネージャ・ライブラリの現在のステータスを表示して、進行中のテープ・バックアップ操作に影響を与える可能性のあるメディア管理ソフトウェアのエラーがあるかどうかを確認できます。
メディア・マネージャ・ライブラリのステータスを確認するには:
-
「Cloud Controlでのリカバリ・アプライアンスへのアクセス」のステップを完了します。
-
「リカバリ・アプライアンス」メニューから、「メディア・マネージャ」を選択します。
メディア・マネージャ・ページの対応する列に、既存のすべてのメディア・マネージャ・ライブラリのステータスが一覧表示されます。
テープ・バックアップ・ジョブのステータスの表示
ジョブの現在のステータスを表示して、進行中のテープ・バックアップ操作にエラーがあるかどうかを確認できます。
テープ・バックアップ・ジョブのステータスを表示するには:
-
「Cloud Controlでのリカバリ・アプライアンスへのアクセス」のステップを完了します。
-
「リカバリ・アプライアンス」メニューから、「Copy-to-Tapeジョブ・テンプレート」を選択します。
Copy-to-Tapeジョブ・テンプレート・ページの対応する列に、各テープ・バックアップ・ジョブのステータスが表示されます。
DBMS_RAを使用したテープ・バックアップ操作のステータスの表示
SBTライブラリのステータスの確認
SBTライブラリのステータスを表示するには:
-
SQL*PlusまたはSQL Developerで、リカバリ・アプライアンス管理者としてリカバリ・アプライアンスのメタデータ・データベースに接続します。
-
次の問合せを実行します。
SELECT LIB_NAME, LAST_ERROR_TEXT, STATUS FROM RA_SBT_LIBRARY; LIB_NAME LAST_ERROR_TEXT STATUS ------------------- ----------------------------------------------- ------ OSBSBT READY
表7-3に、
STATUS
に使用できる値を示します。表7-3 RA_SBT_LIBRARYのSTATUS列の値
値 意味 READY
SBTライブラリは適切に作成され、テープI/Oを処理する準備ができています。
PAUSE
SBTライブラリは
PAUSE_SBT_LIBRARY
で一時停止されました。ERROR
メディア管理ソフトウェアにエラー状態が存在します。エラーをクリアして
RESUME_SBT_LIBRARY
を呼び出すまで、テープ・バックアップ操作は続行できません。last_error_text
列で、メディア管理ライブラリから返された最新のエラーについて説明します。エラー・テキストは、影響を受けたバックグラウンドSBTタスクのRA_SBT_TASK
行にも表示されます。
関連項目:
テープ・バックアップ・ジョブのステータスの確認
SBTジョブを実行すると、コピーする各バックアップ・ピースのタスクが生成され、キューに入れられます。ビューRA_SBT_TASK
に、これらのタスクとその完了状態を示します。
ノート:
完了したタスクは、30日後にこのビューから削除されます。
SBTジョブのステータスを確認するには:
-
SQL*PlusまたはSQL Developerで、リカバリ・アプライアンス管理者としてリカバリ・アプライアンスのメタデータ・データベースに接続します。
-
次の問合せを実行します(サンプル出力を示します)。
SELECT TASK_ID, STATE, DB_UNIQUE_NAME, ERROR_TEXT, BS_KEY, PIECE# FROM RA_SBT_TASK WHERE SBT_TEMPLATE_NAME = 'SBTJOB1' ORDER BY DB_UNIQUE_NAME, BS_KEY, PIECE#; TASK_ID STATE DB_UNIQUE_NAME ERROR_TEXT BS_KEY PIECE# ------- ---------- -------------- -------------------- ------ ------ 253 COMPLETED OLTP1 89 1 254 COMPLETED OLTP1 95 1 255 COMPLETED OLTP1 99 1 256 COMPLETED OLTP1 117 1 257 COMPLETED OLTP1 141 1
STATE
がKILLED
またはABORTED
の場合、タスクは失敗しました。
DBMS_RAを使用したSBTジョブ実行のレビュー
RA_SBT_JOB.LAST_SCHEDULE_TIME
列を問い合せることで、SBTジョブが定義済スケジュールに従って実行されているかどうかを判断できます。この列には、SBTジョブの実行がスケジュールされていた最終時間が示されます。
完了したSBTジョブをレビューするには:
-
SQL*PlusまたはSQL Developerで、リカバリ・アプライアンス管理者としてリカバリ・アプライアンスのメタデータ・データベースに接続します。
-
次の問合せを実行します(サンプル出力を示します)。
SELECT TEMPLATE_NAME, BACKUP_TYPE, LAST_SCHEDULE_TIME FROM RA_SBT_JOB; TEMPLATE_NAME BACKUP_TYPE LAST_SCHEDULE_TIME ------------------ ------------------- ---------------------------- OLTP_ARCH_LASTFULL ARCH, FULL 27-AUG-12 10.53.49 AM -08:00 OLTP_INCR INCR 26-AUG-12 10.16.16 AM -08:00
関連項目:
Oracle Schedulerジョブのステータスの確認
SBTジョブを実行するために作成されたOracle Schedulerジョブのステータスを表示するには:
-
次のビューを問い合せます。
-
USER_SCHEDULER_JOBS
-
USER_SCHEDULER_JOB_LOG
-
関連項目:
Oracle Schedulerのデータ・ディクショナリ・ビューの詳細は、『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。