自己ホスト・エンジンをデプロイする前に、Oracle Linux 7 Update 7のフレッシュ・インストールをOracle Linux Virtualization Managerホストで実行する必要があります。最新のOracle Linux 7 Update 7のインストールISOは、Oracle Software Delivery Cloud (https://edelivery.oracle.com)からダウンロードできます。
最小インストール・ベース環境を使用して、Oracle Linux 7 Update 7をホストにインストールします。
Oracle® Linux 7: インストール・ガイドの指示に従ってください。
重要追加パッケージにより依存関係の問題が発生する可能性があるため、Managerパッケージをインストールするまで追加パッケージはインストールしないでください。
Firewalldサービスが有効で起動していることを確認してください。
firewalld
の詳細は、Oracle® Linux 7: 管理者ガイドのfirewalldファイアウォール・サービスの制御に関する項を参照してください。(オプション)インターネット・アクセスにプロキシ・サーバーを使用する場合は、プロキシ・サーバー設定を使用してYumを構成します。詳細は、Oracle® Linux 7: 管理者ガイドのプロキシ・サーバーの使用方法の構成に関する項を参照してください。
システムで必要なチャネルをサブスクライブするか、またはリリース4.3.6パッケージをインストールして必要なリポジトリを有効にします。
ULN登録ホストの場合のみ:ホストがULNに登録されている場合は、必要なチャネルをシステムでサブスクライブします。
ULNユーザー名とパスワードを使用してhttps://linux.oracle.comにログインします。
「システム」タブで、登録済マシンのリストにあるそのホストの名前が付いたリンクをクリックします。
「システム詳細」ページで、「サブスクリプションの管理」をクリックします。
「システム・サマリー」ページで、利用できるチャネルのリストから必要なチャネルを選択し、右矢印をクリックしてサブスクライブ済チャネルのリストに移動します。次のチャネルをシステムでサブスクライブします。
ol7_x86_64_latest
ol7_x86_64_optional_latest
ol7_x86_64_kvm_utils
ol7_x86_64_ovirt43
ol7_x86_64_ovirt43_extras
ol7_x86_64_gluster6
(VDSMの場合)
ol7_x86_64_UEKR5
「サブスクリプションの保存」をクリックします。
Oracle Linux yumサーバー・ホストの場合のみ: Oracle Linux Virtualization Managerリリース4.3.6パッケージをインストールし、必要なリポジトリを有効化してください。
(オプション) ホストがモジュール形式のyumリポジトリ構成を使用していることを確認します。詳細は、Oracle Linux Yumサーバーのスタート・ガイドを参照してください。
ol7_latest
yumリポジトリを有効にします。#
yum-config-manager --enable ol7_latest
重要yum-config-managerを実行する前に、yum-utilsパッケージがシステムにインストールされていることを確認してください。詳細は、Oracle® Linux 7: 管理者ガイドのYumユーティリティを使用した構成の管理に関する項を参照してください。
Oracle Linux Virtualization Managerリリース4.3.6パッケージをインストールします。
#
yum install oracle-ovirt-release-el7
yumコマンドを使用して、必要なリポジトリが有効になっていることを確認します。
yumのキャッシュをクリアーします。
#
yum clean all
構成済リポジトリをリストし、必要なリポジトリが有効化されていることを確認します。
#
yum repolist
次のリポジトリを有効にする必要があります:
ol7_latest
ol7_optional_latest
ol7_kvm-utils
ol7_gluster6
ol7_UEKR5
ovirt-4.3
ovirt-4.3-extra
必要なリポジトリが有効になっていない場合は、yum-config-managerを使用して有効にします。
#
yum-config-manager --enable
repository
4.2のチャネルのサブスクライブを解除するか、または4.2のリポジトリを無効にします。
ULN登録ホストの場合のみ: ホストがULNに登録されている場合は、次のチャネルのサブスクライブを解除します。
ol7_x86_64_ovirt42
ol7_x86_64_ovirt42_extras
Oracle Linux yumサーバー・ホストの場合のみ: 次のコマンドを実行します。
#
yum-config-manager --disable ovirt-4.2
#yum-config-manager --disable ovirt-4.2-extra
ホスト・エンジンのデプロイ・ツールとエンジン・アプライアンスをインストールします。
#
yum install ovirt-hosted-engine-setup -y
#yum install ovirt-engine-appliance -y
自己ホスト・エンジンは、コマンドラインまたはCockpitポータルを使用してデプロイできます。コマンドラインを使用する場合は、「コマンドラインを使用したデプロイ」に進みます。Cockpitポータルを使用する場合は、「Cockpitポータルを使用したデプロイ」に進みます。
コマンド・ラインを使用して自己ホスト・エンジンをデプロイするには、次のステップを実行します。
デプロイメントを開始します。
#
hosted-engine --deploy
注意ホスト・エンジンは、すべてデフォルト設定を使用してデプロイできます。自動検出されたホストの完全修飾DNS名が正しいことを確認してください。完全修飾DNS名は、ホストのメイン・インタフェースからアクセスできるIPアドレスに解決される必要があります。デフォルト設定の詳細は、「エンジンの構成オプション」を参照してください。
デプロイメントを開始するには、「
Yes
」を入力します。Continuing will configure this host for serving as hypervisor and will create a local VM with a running engine. The locally running engine will be used to configure a new storage domain and create a VM there. At the end the disk of the local VM will be moved to the shared storage. Are you sure you want to continue? (Yes, No)[Yes]:
注意hosted-engineスクリプトにより、仮想マシンが作成され、cloud-initを使用して構成されます。また、スクリプトによりengine-setupが実行され、システムが再起動されて、高可用性エージェントで仮想マシンを管理できるようになります。
ネットワークを構成します。
表示されるゲートウェイが正しい場合は、
[Enter]
を押してネットワークを構成します。スクリプトがホストの接続を確認できるように、同じサブネット上のping可能なアドレスを入力してください。
Please indicate a pingable gateway IP address [X.X.X.X]:
スクリプトにより、環境の管理ブリッジとして使用できるNICが検出されます。デフォルトを選択します。
Please indicate a nic to set ovirtmgmt bridge on: (eth1, eth0) [eth1]:
仮想マシンのインストールにカスタム・アプライアンスを使用する場合は、OVAアーカイブへのパスを入力します。それ以外の場合は、このフィールドを空のままにすると、oVirtエンジン・アプライアンスが使用されます。
If you want to deploy with a custom engine appliance image, please specify the path to the OVA archive you would like to use (leave it empty to skip, the setup will use ovirt-engine-appliance rpm installing it if missing):
エンジン仮想マシンの完全修飾ドメイン名を指定します。
Please provide the FQDN you would like to use for the engine appliance. Note: This will be the FQDN of the engine VM you are now going to launch, it should not point to the base host or to any other existing machine. Engine VM FQDN: manager.example.com Please provide the domain name you would like to use for the engine appliance. Engine VM domain: [example.com]
エンジンのルート・パスワードを入力して確認します。
Enter root password that will be used for the engine appliance: Confirm appliance root password:
オプションで、SSH公開キーを入力して、ルート・ユーザーとしてエンジンにログインできるようにして、ルート・ユーザーに対してSSHアクセスを有効にするかどうかを指定できます。
Enter ssh public key for the root user that will be used for the engine appliance (leave it empty to skip): Do you want to enable ssh access for the root user (yes, no, without-password) [yes]:
仮想マシンのCPUとメモリーの構成を入力します。
Please specify the number of virtual CPUs for the VM (Defaults to appliance OVF value): [4]: Please specify the memory size of the VM in MB (Defaults to maximum available): [7267]:
エンジン仮想マシンのMACアドレスを入力するか、ランダムに生成されたMACアドレスを受け入れます。
You may specify a unicast MAC address for the VM or accept a randomly generated default [00:16:3e:3d:34:47]:
注意DHCPを使用してエンジン仮想マシンにIPアドレスを指定する場合は、このMACアドレスに有効なDHCP予約があることを確認してください。デプロイメント・スクリプトでは、DHCPサーバーは構成されません。
仮想マシンのネットワーキングの詳細を入力します。
How should the engine VM network be configured (DHCP, Static)[DHCP]?
注意「Static」を指定した場合は、エンジンのIPアドレスを入力します。静的IPアドレスは、ホストと同じサブネットに属する必要があります。たとえば、ホストが10.1.1.0/24の場合、エンジン仮想マシンのIPは同じサブネット範囲(10.1.1.1-254/24)にある必要があります。
Please enter the IP address to be used for the engine VM [x.x.x.x]: Please provide a comma-separated list (max 3) of IP addresses of domain name servers for the engine VM Engine VM DNS (leave it empty to skip):
エンジン仮想マシンおよびベース・ホストのエントリを、仮想マシンの
/etc/hosts
ファイルに追加するかどうかを指定します。ホスト名が解決可能であることを確認してください。Add lines for the appliance itself and for this host to /etc/hosts on the engine VM? Note: ensuring that this host could resolve the engine VM hostname is still up to you (Yes, No)[No]
SMTPサーバーの名前とTCPポート番号、電子メール通知の送信に使用する電子メール・アドレス、およびこれらの通知を受信する電子メール・アドレスのカンマ区切りリストを指定します。または、[Enter]を押してデフォルトを受け入れます。
Please provide the name of the SMTP server through which we will send notifications [localhost]: Please provide the TCP port number of the SMTP server [25]: Please provide the email address from which notifications will be sent [root@localhost]: Please provide a comma-separated list of email addresses which will get notifications [root@localhost]:
admin@internal
ユーザーが管理ポータルにアクセスするためのパスワードを入力および確認します。Enter engine admin password: Confirm engine admin password:
スクリプトにより仮想マシンが作成されますが、oVirtエンジン・アプライアンスのインストールが必要な場合は時間がかかる場合があります。仮想マシンの作成後、スクリプトは情報の収集を続行します。
使用する記憶域のタイプを選択します。
Please specify the storage you would like to use (glusterfs, iscsi, fc, nfs)[nfs]:
NFSを選択した場合は、バージョン、記憶域への完全アドレスとパスおよび任意のマウント・オプションを入力します。
Please specify the nfs version you would like to use (auto, v3, v4, v4_1)[auto]: Please specify the full shared storage connection path to use (example: host:/path): storage.example.com:/hosted_engine/nfs If needed, specify additional mount options for the connection to the hosted-engine storage domain []:
iSCSIを選択した場合、ポータルの詳細を入力し、自動検出されたリストからターゲットとLUNを選択します。デプロイメント中に選択できるiSCSIターゲットは1つのみですが、同じポータル・グループのすべてのポータルを接続するためのマルチパス機能がサポートされています。
注意複数のiSCSIターゲットを指定するには、自己ホスト・エンジンをデプロイする前にマルチパス機能を有効にする必要があります。また、様々なオプションでマルチパスをインストールおよび構成するスクリプトを生成するMultipath Helperツールもあります。
Please specify the iSCSI portal IP address: Please specify the iSCSI portal port [3260]: Please specify the iSCSI discover user: Please specify the iSCSI discover password: Please specify the iSCSI portal login user: Please specify the iSCSI portal login password: The following targets have been found: [1] iqn.2017-10.com.redhat.example:he TPGT: 1, portals: 192.168.1.xxx:3260 192.168.2.xxx:3260 192.168.3.xxx:3260 Please select a target (1) [1]: 1 The following luns have been found on the requested target: [1] 360003ff44dc75adcb5046390a16b4beb 199GiB MSFT Virtual HD status: free, paths: 1 active Please select the destination LUN (1) [1]:
GlusterFSを選択した場合は、記憶域への完全アドレスとパスおよび任意のマウント・オプションを入力します。レプリカ3 Glusterストレージのみサポートされています。
* Configure the volume as follows as per [Gluster Volume Options for Virtual Machine Image Store](documentation/admin-guide/chap-Working_with_Gluster_Storage#Options set on Gluster Storage Volumes to Store Virtual Machine Images) Please specify the full shared storage connection path to use (example: host:/path): storage.example.com:/hosted_engine/gluster_volume If needed, specify additional mount options for the connection to the hosted-engine storage domain []:
Fibre Channelを選択した場合は、自動検出されたリストからLUNを選択します。ホスト・バス・アダプタを構成して接続する必要があります。デプロイメント・スクリプトによって使用可能なLUNが自動的に検出されますが、LUNに既存のデータが含まれていない必要があります。
The following luns have been found on the requested target: [1] 3514f0c5447600351 30GiB XtremIO XtremApp status: used, paths: 2 active [2] 3514f0c5447600352 30GiB XtremIO XtremApp status: used, paths: 2 active Please select the destination LUN (1, 2) [1]:
エンジン・ディスク・サイズを入力します。
Please specify the size of the VM disk in GB: [50]:
成功した場合、1つのデータ・センター、クラスタ、ホスト、記憶域ドメインおよびエンジン仮想マシンがすでに実行されています。
オプションで、Oracle Linux Virtualization Manager管理ポータルにログインして、他のリソースを追加します。
管理ポータルでは、エンジン仮想マシン、そのマシンを実行しているホスト、および自己ホスト・エンジンの記憶域ドメインに金の王冠のフラグが付きます。
エンジン仮想マシンで必要なリポジトリを有効にします。
オプションで、
ovirt-engine-extension-aaa-ldap-setup
インタラクティブ設定スクリプトを使用してディレクトリ・サーバーを追加し、環境にユーザーを追加できるようにします。
Cockpitポータルを使用して自己ホスト・エンジンをデプロイするには、次のステップを実行します。
Cockpitダッシュボードをインストールします。
#
yum install cockpit-ovirt-dashboard -y
firewalldのCockpitポート9090を開きます。
#
firewall-cmd --permanent --zone=public --add-port=9090/tcp
#
systemctl restart firewalld
Cockpitサービスを起動します。
#
systemctl start cockpit
#
systemctl enable cockpit
次のURLからCockpitポータルにログインします。
https://
host_IP_or_FQDN
:9090自己ホスト・エンジンのデプロイメントを開始するには、「
」をクリックして、「 」を選択します。「
」で「 」をクリックします。エンジン仮想マシンの次の詳細を入力します。
「
」フィールドに、エンジン仮想マシンのFQDNを入力します。ホストのFQDNを使用しないでください。「
」フィールドに、エンジン仮想マシンのMACアドレスを入力するか、または空白のままにして、システムでランダムに生成されたアドレスを使用します。「
」ドロップダウン・リストから、「 」または「 」を選択します。「
」を使用する場合は、エンジン仮想マシン用のDHCP予約(DHCPサーバーに事前設定されたIPアドレス)が必要です。「 」フィールドに、MACアドレスを入力します。「
」を使用する場合は、仮想マシンIP、ゲートウェイ・アドレスおよびDNSサーバーを入力します。IPアドレスは、ホストと同じサブネットに属する必要があります。
ドロップダウンリストから「
」を選択します。仮想マシンの「
」を入力して確認します。「
」を許可するかどうかを指定します。仮想マシンの「
」を入力します。「
」を入力します。使用可能なメモリーがフィールドの横に表示されます。
必要に応じて、「
」をクリックして次の情報を指定します。エンジン仮想マシンへのルート・アクセスに使用する「
」を入力します。エンジン仮想マシンおよびベース・ホストのエントリを仮想マシンの
/etc/hosts
ファイルに追加する場合は、「 」チェック・ボックスを選択します。ホスト名が解決可能であることを確認する必要があります。管理「
」を変更するか、デフォルトのovirtmgmt
を受け入れます。管理ブリッジの「
」を入力します。エンジンに追加する最初のホストの「
」を入力します。これは、デプロイメントに使用しているホストのFQDNです。
admin@internal
ユーザーの「 」を入力および確認します。オプションで、イベント通知を構成します。
SMTPサーバーの「
」と「 」を入力します。「
」を入力します。「
」を入力します。
エンジンとその仮想マシンの構成を確認します。詳細が正しい場合、「
」をクリックします。仮想マシンのインストールが完了したら、「
」をクリックします。ドロップダウン・リストから「
」を選択し、自己ホスト・エンジンの記憶域ドメインの詳細を入力します。NFSの場合:
「
」フィールドに、記憶域への完全アドレスおよびパスを入力します。必要に応じて、「
」を入力します。「
」を入力します。ドロップダウン・リストから「
」を選択します。「
」を入力します。
iSCSIの場合:
「
」、「 」、「 」および「 」を入力します。「
」をクリックして、ターゲットを選択します。デプロイメント中に選択できるiSCSIターゲットは1つのみですが、同じポータル・グループのすべてのポータルを接続するためのマルチパス機能がサポートされています。注意複数のiSCSIターゲットを指定するには、自己ホスト・エンジンをデプロイする前にマルチパス機能を有効にする必要があります。また、様々なオプションでマルチパスをインストールおよび構成するスクリプトを生成するMultipath Helperツールもあります。
「
」を入力します。「
」および「 」を入力します。
FibreChannelの場合:
「
」を入力します。ホスト・バス・アダプタを構成して接続する必要があり、LUNに既存のデータが含まれていない必要があります。「
」を入力します。
Glusterストレージの場合:
「
」フィールドに、記憶域への完全アドレスおよびパスを入力します。必要に応じて、「
」を入力します。「
」を入力します。
記憶域構成を確認します。詳細が正しい場合、「
」をクリックします。デプロイが完了したら、
をクリックします成功した場合、1つのデータ・センター、クラスタ、ホスト、記憶域ドメインおよびエンジン仮想マシンがすでに実行されています。
オプションで、Oracle Linux Virtualization Manager管理ポータルにログインして、他のリソースを追加します。
管理ポータルでは、エンジン仮想マシン、そのマシンを実行しているホスト、および自己ホスト・エンジンの記憶域ドメインに金の王冠のフラグが付きます。
エンジン仮想マシンで必要なリポジトリを有効にします。
オプションで、
ovirt-engine-extension-aaa-ldap-setup
インタラクティブ設定スクリプトを使用してディレクトリ・サーバーを追加し、環境にユーザーを追加できるようにします。自己ホスト・エンジンのステータスをCockpitで表示するには、「
」の「 」をクリックします。