エンジンをアップグレードするには、ovirt-engine
パッケージをインストールし、engine-setupコマンドを実行してエンジンを構成します。
アップグレードに失敗すると、engine-setupコマンドはインストールを以前の状態にロールバックしようとします。4.2のエンジンで必要なリポジトリは、アップグレードが正常に完了するまで削除しないでください。アップグレードに失敗した場合、インストールのリストア方法について説明する詳細な手順が表示されます。
必要なチャネルをサブスクライブするか、またはリリース4.3.6パッケージをインストールしてください。
ULN登録ホストの場合のみ:ホストがULNに登録されている場合は、必要なチャネルをシステムでサブスクライブします。
ULNユーザー名とパスワードを使用してhttps://linux.oracle.comにログインします。
「システム」タブで、登録済マシンのリストにあるそのホストの名前が付いたリンクをクリックします。
「システム詳細」ページで、「サブスクリプションの管理」をクリックします。
「システム・サマリー」ページで、利用できるチャネルのリストから必要なチャネルを選択し、右矢印をクリックしてサブスクライブ済チャネルのリストに移動します。次のチャネルをシステムでサブスクライブします。
ol7_x86_64_ovirt43
ol7_x86_64_ovirt43_extras
「サブスクリプションの保存」をクリックします。
Oracle Linux yumサーバー・ホストの場合のみ: Oracle Linux Virtualization Managerリリース4.3.6パッケージをインストールします。
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yum install oracle-ovirt-release-el7
エンジンがアップグレードに適格かどうか、およびパッケージの更新があるかどうかを確認します。
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engine-upgrade-check
... Upgrade available.設定パッケージを更新し、依存関係を解決します。
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yum update ovirt\*setup\*
... Complete!エンジンをリリース4.3.6に更新します。
#
engine-setup
... [ INFO ] Execution of setup completed successfullyengine-setup
スクリプトで、構成に関する質問が表示されてから、ovirt-engineサービスが停止し、更新されたパッケージがダウンロードおよびインストールされ、データベースがバックアップおよび更新され、インストール後の構成が実行されて、ovirt-engineサービスが開始されます。構成オプションの詳細は、「エンジンの構成オプション」を参照してください。注意インストール・プロセス中にengine-setupスクリプトを実行すると、構成値が保存されます。アップグレード中に構成をプレビューすると、保存されたこれらの値が表示されますが、インストール後にengine-configを実行した場合は、値が最新でない可能性があります。たとえば、インストール後にengine-configを実行して
SANWipeAfterDelete
をtrue
に更新した場合、構成プレビューのengine-setupの出力はDefault SAN wipe after delete: False
になります。ただし、更新された値は、engine-setupでは上書きされません。4.2のチャネルのサブスクライブを解除するか、または4.2のリポジトリを無効にします。
ULN登録ホストの場合のみ: ホストがULNに登録されている場合は、次のチャネルのサブスクライブを解除します。
ol7_x86_64_ovirt42
ol7_x86_64_ovirt42_extras
Oracle Linux yumサーバー・ホストの場合のみ: 次のコマンドを実行します。
#
yum-config-manager --disable ovirt-4.2
#yum-config-manager --disable ovirt-4.2-extra
重要yum-config-managerを実行する前に、yum-utilsパッケージがシステムにインストールされていることを確認してください。詳細は、Oracle® Linux 7: 管理者ガイドのYumユーティリティを使用した構成の管理に関する項を参照してください。
これで「KVMホストのアップグレード」に進む準備ができました。