C.2 仮想ネットワーク

この項では、Fabricインターコネクトを使用してOracle Private Cloud Applianceネットワークの仮想化および構成を行う方法を示します。

図C.2 パブリック接続を含めるかどうかにかかわらず、仮想InfiniBandとEthernet Networks

この図は、Oracle Private Cloud Applianceのコンポーネント間の仮想ネットワーク接続性と、特定のネットワーク用に構成されたパブリック・アクセスを示しています。

ダイアグラム・ノート

  • ダイアグラム上のすべての仮想ネットワークは、ノード上の2つの仮想インタフェースで構成されるボンをFabric Interconnectに接続します。 内部接続のみを提供するプライベート・ネットワークは、Fabricインターコネクトで終了し、外部ではルーティングされません。 パブリック・ネットワークはI/Oモジュール上で終了し、10GbEポート間で外部にルーティングされます。これらのポートは、冗長構成でデータ・センター・ネットワークの専用Ethernetスイッチに接続されます。 この図にはI/Oモジュール4および5のみが表示されていますが、Oracle Private Cloud Applianceラックにインストールされる各Oracle Fabric Interconnect F1-15にはスロット10および11に2つ以上のI/Oモジュールがあり、それぞれ4つの10GbEポートを使用します。これらは同じ方法で使用できます。

    すべての仮想ネットワークの基礎となる物理接続は、冗長なInfiniBand配線で構成されています。 内部および外部のすべての接続は、Fabric Interconnectによって管理されます。

  • ストレージ・ネットワークは、コンピュート・ノード、管理ノードおよび内部のZFSストレージ・アプライアンス間の接続を提供するIPoIBネットワークです。 接続されたすべてのコンポーネントは、2つの仮想InfiniBandインタフェースで構成されたネットワーク・ボンを使用します。 ボンドは192.168.40.0/24サブネットのIPアドレスを持ちます。

  • ストレージ・ネットワークとは別に、ダイアグラム内のすべての仮想ネットワークはEthernetネットワークです。 接続されたすべてのコンポーネントは、2つのvNICsで構成されたネットワーク・ボンを使用します。 プライベートおよびパブリックの両方のVM接続を対象とするEthernetネットワークには、コンピュート・ノードのみが含まれます。 すべてのVMネットワークはVLAN対応です。

  • ネットワーク・ボンド0-4に番号が付けられた仮想ネットワークは、デフォルトですべてのOracle Private Cloud Appliance上に構成されます。 すべてのbond6インタフェースを接続するネットワークは、カスタムのプライベートVMネットワークの例です。 すべてのbond5インタフェースを接続するネットワークは、カスタムのパブリックVMネットワークの例です。 このタイプのネットワークには、追加のI/Oポートの構成が必要です。これらのポートは、パブリック・アクセス用に次レベルのデータ・センター・スイッチにも配線する必要があります。