1.3.2 リリース1.14

Kubernetesリリース1.14は、アップストリームのリリース1.14に基づいています。Kubernetesリリース1.14での主な変更点は次のとおりです。

  • 更新済Kubernetes: アップストリームのKubernetesリリース1.14ソフトウェアは、Oracle Linuxの認定されたKubernetes配布としてパッケージ化されています。

  • Oracle Linux Cloud Native Environmentモジュール: KubernetesはOracle Linux Cloud Native Environmentのコンポーネントになりました(Oracle Linux Cloud Native EnvironmentのKubernetesモジュールと呼ばれる)。これにより、Oracle Linux Cloud Native Environment Platform Command-Line Interface (Platform CLI)により提供される、新しい設定、構成、デプロイメント・ユーティリティが提供されます。Oracle Linux Cloud Native Environmentを使用してKubernetesモジュールをデプロイおよび管理する方法の詳細は、『スタート・ガイド』を参照してください。

  • 非推奨になったスクリプトの設定: kubeadm-setup.shユーティリティとkubeadm-ha-setupユーティリティは非推奨になりました。Kubernetesモジュールのデプロイメントは、Platform CLIを使用して実行されるようになりました。

  • バックアップとリストア: Kubernetesマスター・ノードのバックアップとリストアは、Platform CLIを使用して実行されるようになりました。マスター・ノードのバックアップとリストアの詳細は、コンテナ・オーケストレーション.を参照してください。

  • ランタイム・エンジン: Oracle Container Runtime for Dockerは、コンテナ・ランタイム・エンジンではなくなりました。CRI-Oは、コンテナ・ランタイムの委任に使用されるようになりました。CRI-Oは、Kubernetes Container Runtime Interface (CRI)の実装であり、Open Container Initiative (OCI)互換のランタイムを使用できるようにします。新しいランタイム・エンジンは、runCとKataコンテナです。Kata Containerランタイム・エンジンは軽量の仮想マシンを使用して、コンテナの分離を向上させます。ランタイム・エンジンの詳細は、コンテナ・ランタイムを参照してください。

  • 高可用性: マルチマスタの高可用性Kubernetesデプロイメント用にロード・バランサが提供されています。独自のロード・バランサを使用することもできます。Platform CLIによってデプロイされたロード・バランサの設定の詳細は、次の場所から『スタート・ガイド』を参照してください:

    https://docs.oracle.com/en/operating-systems/olcne/start/install-lb.html