この項では、Oracle Linux Cloud Native Environmentのリリース1.1.0での主な変更点についてリストします。
1.17へのKubernetesの更新: Kubernetes 1.17は、Oracle Linux Cloud Native Environmentの新しいクラスタのノードにインストールされるデフォルトのリリースです。
既存のKubernetesリリース1.14デプロイメントはリリース1.17にアップグレードできます。リリース1.1へのアップグレードの詳細は、更新およびアップグレードを参照してください。
Kubernetesクラスタのスケーリング: olcnectl module updateコマンドが拡張されて、マスター・ノードとワーカー・ノードの追加またはマスター・ノードとワーカー・ノードの削除によってKubernetesクラスタをスケーリングできるようになりました。
olcnectl module updateコマンドを使用してKubernetesクラスタをスケーリングする方法の詳細は、次の場所からスタート・ガイドを参照してください。
https://docs.oracle.com/en/operating-systems/olcne/start/scale.html
サービス・メッシュ: 新しいモジュールを使用して、サービス・メッシュをKubernetesクラスタにデプロイできます。Oracle Linux Cloud Native EnvironmentのIstioモジュールは、Oracle Linux Cloud Native Environmentにサービス・メッシュをデプロイします。Grafanaはサービス・メッシュの一部としてデプロイされます。
サービス・メッシュのデプロイおよび使用の詳細は、サービス・メッシュを参照してください。Grafanaの使用の詳細は、モニタリングおよびビジュアライゼーションを参照してください。
ファイアウォールの変更点: ファイアウォールでKubernetesノードに対してマスカレードを有効化する必要がなくなりました。かわりに、ノードで
cni0
インタフェースを信頼できるゾーンに追加する必要があります。Kubernetesノードのファイアウォール要件の詳細は、次の場所からスタート・ガイドを参照してください。
https://docs.oracle.com/en/operating-systems/olcne/start/ports.html
インストールの変更点: Oracle Linux Cloud Native Environmentリリース1.1パッケージのインストールに、新しいULNチャネル(
ol7_x86_64_olcne11
)および新しいOracle Linux yumサーバー・リポジトリ(ol7_olcne11
)を使用できます。この新しいチャネルまたはリポジトリを使用して、リリース1.1のインストールまたはアップグレードを行います。