この項では、Oracle Linux Cloud Native EnvironmentのKubernetesモジュールの更新として提供される主な変更点をリストします。
Kubernetesリリース1.17は、アップストリームのリリース1.17.に基づいています。Kubernetesリリース1.15からリリース1.17までの主な変更点の累積リストは、次のとおりです。
管理者の変更点
カスタム・リソース定義が使用可能になり、プルーニング、デフォルト設定およびOpenAPIの公開により改善されました。
拡張性メカニズムとして、アドミッション・プラグインは拡張機能として開発でき、実行時に構成されるWebhookとして実行できます。
メトリックを登録して、より透過的な方法で公開できるよう、グローバル・メトリック・レジストリが実装されました。
CSIへのインツリー・ボリューム・プラグインの移行に役立つよう、Container Storage Interface (CSI)がさらに改善されました。
kubeadm
によって証明書が期限切れになる前に(アップグレードで)それらをすべてシームレスにローテーションできるため、証明書の管理がより堅牢になりました。スケジュール・デーモン・セット・ポッド、条件別のテイント・ノード、ノード・リースなどのアイテムを使用して、ノードのスケジューリングが改善されました。
kubectl get
およびkubectl describe
コマンドは、Kubernetes APIの拡張機能と連携して動作するようになりました。kubectl convert
コマンドは削除されました。
APIの変更点
ポッド・セキュリティ・ポリシー・リソースが
extensions/v1beta1
APIからpolicy/v1beta1
APIに変更されました。既存の永続データは、policy/v1beta1
APIを使用して取得できます。ネットワーク・ポリシー・リソースが
extensions/v1beta1
APIからnetworking.k8s.io/v1
APIに変更されました。既存の永続データは、networking.k8s.io/v1
APIを使用して取得できます。デーモン・セット、デプロイメントおよびレプリカ・セットのリソースが、
extensions/v1beta1
、apps/v1beta1
またはapps/v1beta2
APIからapps/v1
APIに変更されました。既存の永続データは、apps/v1
APIを使用して取得できます。優先度クラス・リソースが、
scheduling.k8s.io/v1beta1
およびscheduling.k8s.io/v1alpha1
APIからscheduling.k8s.io/v1
APIに変更されました。既存の永続データは、scheduling.k8s.io/v1
APIを使用して取得できます。