1.3 Kubernetesの変更点

この項では、Oracle Linux Cloud Native EnvironmentのKubernetesモジュールの更新として提供される主な変更点をリストします。

1.3.1 リリース1.17

Kubernetesリリース1.17は、アップストリームのリリース1.17.に基づいています。Kubernetesリリース1.15からリリース1.17までの主な変更点の累積リストは、次のとおりです。

管理者の変更点

  • カスタム・リソース定義が使用可能になり、プルーニング、デフォルト設定およびOpenAPIの公開により改善されました。

  • 拡張性メカニズムとして、アドミッション・プラグインは拡張機能として開発でき、実行時に構成されるWebhookとして実行できます。

  • メトリックを登録して、より透過的な方法で公開できるよう、グローバル・メトリック・レジストリが実装されました。

  • CSIへのインツリー・ボリューム・プラグインの移行に役立つよう、Container Storage Interface (CSI)がさらに改善されました。

  • kubeadmによって証明書が期限切れになる前に(アップグレードで)それらをすべてシームレスにローテーションできるため、証明書の管理がより堅牢になりました。

  • スケジュール・デーモン・セット・ポッド、条件別のテイント・ノード、ノード・リースなどのアイテムを使用して、ノードのスケジューリングが改善されました。

  • kubectl getおよびkubectl describeコマンドは、Kubernetes APIの拡張機能と連携して動作するようになりました。

  • kubectl convertコマンドは削除されました。

APIの変更点

  • ポッド・セキュリティ・ポリシー・リソースがextensions/v1beta1 APIからpolicy/v1beta1 APIに変更されました。既存の永続データは、policy/v1beta1 APIを使用して取得できます。

  • ネットワーク・ポリシー・リソースがextensions/v1beta1 APIからnetworking.k8s.io/v1 APIに変更されました。既存の永続データは、networking.k8s.io/v1 APIを使用して取得できます。

  • デーモン・セット、デプロイメントおよびレプリカ・セットのリソースが、extensions/v1beta1apps/v1beta1またはapps/v1beta2 APIからapps/v1 APIに変更されました。既存の永続データは、apps/v1 APIを使用して取得できます。

  • 優先度クラス・リソースが、scheduling.k8s.io/v1beta1およびscheduling.k8s.io/v1alpha1 APIからscheduling.k8s.io/v1 APIに変更されました。既存の永続データは、scheduling.k8s.io/v1 APIを使用して取得できます。